53 / 101
第51話 それぞれの夜
しおりを挟む
最初にテントの外で見張りをしているアルドとイーリス。焚火を中心に2人が寄り添っている。この辺りは夜になると少し冷えてしまう。イーリスは焚火に手をかざして少し体を温めている。
「お父さん。結局夜になっちゃったね」
「そうだな。まあ、出発が遅かったから仕方ない。明日は朝から探索ができるから、それで薬草も見つかると思う」
「うん。見つかると良いね」
焚火の音がパチパチと鳴る。不死系の邪霊は光より闇を好む性質がある。そのため、焚火をしている間はある程度は安全が担保されるとは言え絶対ではない。光を好む性質の邪霊もいるし、その邪霊がこの近辺にいない保証はない。それに火を焚くなら当然火の番が必要なので、やはり見張りはいなくてはならない。
「イーリス。キミは寂しくないのかな?」
「え? なに言ってるの? お父さん?」
イーリスはきょとんとした顔で小首をかしげる。イーリスにはなぜアルドがそんなことを訊くのかが理解できなかった。
「お父さんがいてくれるだけで私は十分なんだよ。それは、お父さんが仕事でいない時は寂しいけれど、クララさんとミラさんが遊んでくれるし、魔法の練習にも付き合ってくれるし……私は今の生活になんの不満もないよ」
曇りなき目で真っすぐと見るイーリス。だが、アルドの中ではある疑問が残されていた。
「お母さんに会いたく……」
「やめて」
イーリスが食い気味でアルドの言葉を遮った。10歳の女の子が母親と離れて寂しくないわけがない。アルドの感覚としてはそういうものだった。
「お母さんは……もういいよ。今の私にはお父さんがいるし……」
「ごめん……」
アルドはうつむいて黙ってしまった。イーリスの母親についていつかは訊きださなければと思っていた。でも、イーリスにとって母親とはある種トラウマを刺激する存在なのだということをこのたった十数秒のやりとりで理解したのだ。
「お母さん……なんで、私を捨てたの……」
「イーリス!」
アルドはイーリスに近づいて彼女をそっと抱きしめた。アルドの胸の中でイーリスが嗚咽を漏らした。
「ねえ。お父さん……お父さんは私を見捨てないよね?」
「ああ。当たり前だ」
イーリスは親に見捨てられることを何よりも恐れている。それは、母親に見捨てられたことによるトラウマが大きい。イーリスの母親は浮気相手と一緒にいるためにイーリスを捨てた。浮気相手と再婚するのに、連れ子の存在が邪魔だったのだ。
でも、アルドはイーリスを自分の傍に置いていた。決して良い父親とは言えなかったアルドだが、それでもイーリスを“独り”にはさせなかったのだ。どんなにひどい扱いを受けてもイーリスがアルドを嫌いになりきれてなかったのは、いつか優しかった父親に戻ると信じていたのは、母親と違って自分を置いてどこかに行かなかったからである。
「イーリス。ずっと一緒だ」
「うん」
アルドはイーリスが安心するまで彼女の傍を離れなかった。
「ごめん。イーリス。もう2度とさっきの話題は口に出さないよ」
「ううん。いいの。お父さん。私もいつまでも昔のことを引きずっていても仕方ないし……お父さんがいてくれるだけで良いから」
そんなことをしている内に交代の時間となった。
「それじゃあ、イーリス。女子テントのクララとミラを起こしてくれ」
「うん」
アルドは男性用テントに戻り、イーリスはクララとミラを起こして見張りを交代した。
◇
「クララ。悪かったな」
「ん? どうしたの? ミラ」
「私の弟のためにこんなところまで来させてしまってな」
「何言ってるのミラ。友達なんだから助けるのは当たり前じゃない」
ミラはクララの言葉に少し黙ってしまう。数秒の沈黙の後に話を続ける。
「ホルンは……あまりワガママを言う子じゃないんだ。それどころか、自分からあれがしたい、これがしたいって主張するような子でもない。それなのに、アタシに楽団の演奏を聴きたいって言ったんだ」
「そうなんだ……」
「だから、私はホルンの願いをなんとしてでも叶えてやりたい。こんな流行が過ぎた病なんかに負けてたまるか」
ミラは持っている杖を握りしめて決意した。
「ミラ。私はミラのためならば、この程度の任務なんていくらでも受けてやるつもりだよ」
「ありがとうクララ。アタシは良い友人を持ったな」
「それはこっちのセリフだよ。ミラ。私が農村を出て、街に来た時に色々と世話を焼いてくれたのは今でも覚えているよ。ジェフ先生を紹介してくれたのもミラだったよね?」
「別に……困っている子がいたら助けてあげるのは人として当たり前のことだろ」
「その当たり前のことができるだけでミラは立派だよ。世の中がそう言う当たり前で満ちていれば今の世の中はもう少し良くなると思うな」
ミラは照れ隠しに後頭部をかく。だが、クララは更に続ける。
「私がダンジョンのクリアを目指すディガーになりたいと言っても、笑わないでいてくれたのはミラだった。ジェフ先生は、クリアを目指すのは報酬の効率が悪いって言ってたけどね」
「精霊を解放したい。その想いを笑うやつの方がどうかしている。アタシは、金目的で精霊をいつまでもダンジョンに縛り付けようとする輩の方が理解できない」
「うん。そうなんだよね。クリア報酬があると言っても、邪霊を泳がせて素材を採掘した方が絶対に効率が良いのはわかっている。素材の供給が追い付かなくなった時にようやくクリアした方が良いに決まっている」
金稼ぎ目的ならばダンジョンの攻略を急ぐ必要はない。むしろ、残しておいた方が後々に稼げるのである。例外としては、先の凪の谷のようにクリアしないことによる実害が大きければクリア報酬が大量に積まれた時があるが、そうでなければクリア報酬でそこまで稼げるものではないのだ。
「まあ、正直言って私も同業者に疎まれたりバカにされている自覚はあるよ。アイツのせいでダンジョンが潰れた。まだ発掘の余地があるのにバカな女めなんて陰口を言われることもあったよ。でも、その度に『ミラがあんな雑音気にしなくても良い』って言ってくれたから、私は迷わずに前に進めた。だから、今の私があるんだよ」
「いや、それは……クララが立派な考えを持っていたからだ。アタシはただそれを後押ししただけ」
「違うよ。クララ。私の考えは立派じゃない。“当たり前”のこと。そうでしょ?」
クララのその言葉にミラはハッとした。そして、固まった後に「ぷっ」と吹き出した。
「あはは。確かにそうだ。でも、当たり前のことができるのは立派なことだな」
「そうだね。あはは」
2人はなごやかに語らった。
「さてと。そろそろ見張り交代の時間だな。クララは先にテントに行ってくれ。アタシは、先生とモヒカンを起こしてくる」
「うん。わかった」
◇
翌朝。目を覚ました6人はテントを片付けて、出発の準備をした。
「お父さん。おはよう!」
「ああ、イーリスおはよう。今日もがんばろうな」
「ふあーあ……ねみぃー……」
ジェフがあくびをしながら寝起きで頭を抑えている。まるで二日酔いのような仕草を見て、クララはくんくんと嗅いだ。
「先生。飲みましたね?」
「少しだけだ。気にすんな。戦闘するころにはアルコールが抜けてらあ」
「はあ……」
「すみません。クララさん。オレも止めたんですけど、ジェフの兄貴には逆らえなくて」
モヒカンが申し訳なさそうに言っている横でジェフがモヒカンの肩を組んだ。
「何言ってんだ。兄弟。お前も1杯飲んだじゃねえか」
「ちょ、アニキ! 1杯は言い過ぎですぜ! 一口ですってば」
「はあ……なんで2人共見張り中に飲んでるの。呆れた」
クララはジェフのことを尊敬はしているが、こういう大人にはなりたくないと思ってしまった。
「お父さん。結局夜になっちゃったね」
「そうだな。まあ、出発が遅かったから仕方ない。明日は朝から探索ができるから、それで薬草も見つかると思う」
「うん。見つかると良いね」
焚火の音がパチパチと鳴る。不死系の邪霊は光より闇を好む性質がある。そのため、焚火をしている間はある程度は安全が担保されるとは言え絶対ではない。光を好む性質の邪霊もいるし、その邪霊がこの近辺にいない保証はない。それに火を焚くなら当然火の番が必要なので、やはり見張りはいなくてはならない。
「イーリス。キミは寂しくないのかな?」
「え? なに言ってるの? お父さん?」
イーリスはきょとんとした顔で小首をかしげる。イーリスにはなぜアルドがそんなことを訊くのかが理解できなかった。
「お父さんがいてくれるだけで私は十分なんだよ。それは、お父さんが仕事でいない時は寂しいけれど、クララさんとミラさんが遊んでくれるし、魔法の練習にも付き合ってくれるし……私は今の生活になんの不満もないよ」
曇りなき目で真っすぐと見るイーリス。だが、アルドの中ではある疑問が残されていた。
「お母さんに会いたく……」
「やめて」
イーリスが食い気味でアルドの言葉を遮った。10歳の女の子が母親と離れて寂しくないわけがない。アルドの感覚としてはそういうものだった。
「お母さんは……もういいよ。今の私にはお父さんがいるし……」
「ごめん……」
アルドはうつむいて黙ってしまった。イーリスの母親についていつかは訊きださなければと思っていた。でも、イーリスにとって母親とはある種トラウマを刺激する存在なのだということをこのたった十数秒のやりとりで理解したのだ。
「お母さん……なんで、私を捨てたの……」
「イーリス!」
アルドはイーリスに近づいて彼女をそっと抱きしめた。アルドの胸の中でイーリスが嗚咽を漏らした。
「ねえ。お父さん……お父さんは私を見捨てないよね?」
「ああ。当たり前だ」
イーリスは親に見捨てられることを何よりも恐れている。それは、母親に見捨てられたことによるトラウマが大きい。イーリスの母親は浮気相手と一緒にいるためにイーリスを捨てた。浮気相手と再婚するのに、連れ子の存在が邪魔だったのだ。
でも、アルドはイーリスを自分の傍に置いていた。決して良い父親とは言えなかったアルドだが、それでもイーリスを“独り”にはさせなかったのだ。どんなにひどい扱いを受けてもイーリスがアルドを嫌いになりきれてなかったのは、いつか優しかった父親に戻ると信じていたのは、母親と違って自分を置いてどこかに行かなかったからである。
「イーリス。ずっと一緒だ」
「うん」
アルドはイーリスが安心するまで彼女の傍を離れなかった。
「ごめん。イーリス。もう2度とさっきの話題は口に出さないよ」
「ううん。いいの。お父さん。私もいつまでも昔のことを引きずっていても仕方ないし……お父さんがいてくれるだけで良いから」
そんなことをしている内に交代の時間となった。
「それじゃあ、イーリス。女子テントのクララとミラを起こしてくれ」
「うん」
アルドは男性用テントに戻り、イーリスはクララとミラを起こして見張りを交代した。
◇
「クララ。悪かったな」
「ん? どうしたの? ミラ」
「私の弟のためにこんなところまで来させてしまってな」
「何言ってるのミラ。友達なんだから助けるのは当たり前じゃない」
ミラはクララの言葉に少し黙ってしまう。数秒の沈黙の後に話を続ける。
「ホルンは……あまりワガママを言う子じゃないんだ。それどころか、自分からあれがしたい、これがしたいって主張するような子でもない。それなのに、アタシに楽団の演奏を聴きたいって言ったんだ」
「そうなんだ……」
「だから、私はホルンの願いをなんとしてでも叶えてやりたい。こんな流行が過ぎた病なんかに負けてたまるか」
ミラは持っている杖を握りしめて決意した。
「ミラ。私はミラのためならば、この程度の任務なんていくらでも受けてやるつもりだよ」
「ありがとうクララ。アタシは良い友人を持ったな」
「それはこっちのセリフだよ。ミラ。私が農村を出て、街に来た時に色々と世話を焼いてくれたのは今でも覚えているよ。ジェフ先生を紹介してくれたのもミラだったよね?」
「別に……困っている子がいたら助けてあげるのは人として当たり前のことだろ」
「その当たり前のことができるだけでミラは立派だよ。世の中がそう言う当たり前で満ちていれば今の世の中はもう少し良くなると思うな」
ミラは照れ隠しに後頭部をかく。だが、クララは更に続ける。
「私がダンジョンのクリアを目指すディガーになりたいと言っても、笑わないでいてくれたのはミラだった。ジェフ先生は、クリアを目指すのは報酬の効率が悪いって言ってたけどね」
「精霊を解放したい。その想いを笑うやつの方がどうかしている。アタシは、金目的で精霊をいつまでもダンジョンに縛り付けようとする輩の方が理解できない」
「うん。そうなんだよね。クリア報酬があると言っても、邪霊を泳がせて素材を採掘した方が絶対に効率が良いのはわかっている。素材の供給が追い付かなくなった時にようやくクリアした方が良いに決まっている」
金稼ぎ目的ならばダンジョンの攻略を急ぐ必要はない。むしろ、残しておいた方が後々に稼げるのである。例外としては、先の凪の谷のようにクリアしないことによる実害が大きければクリア報酬が大量に積まれた時があるが、そうでなければクリア報酬でそこまで稼げるものではないのだ。
「まあ、正直言って私も同業者に疎まれたりバカにされている自覚はあるよ。アイツのせいでダンジョンが潰れた。まだ発掘の余地があるのにバカな女めなんて陰口を言われることもあったよ。でも、その度に『ミラがあんな雑音気にしなくても良い』って言ってくれたから、私は迷わずに前に進めた。だから、今の私があるんだよ」
「いや、それは……クララが立派な考えを持っていたからだ。アタシはただそれを後押ししただけ」
「違うよ。クララ。私の考えは立派じゃない。“当たり前”のこと。そうでしょ?」
クララのその言葉にミラはハッとした。そして、固まった後に「ぷっ」と吹き出した。
「あはは。確かにそうだ。でも、当たり前のことができるのは立派なことだな」
「そうだね。あはは」
2人はなごやかに語らった。
「さてと。そろそろ見張り交代の時間だな。クララは先にテントに行ってくれ。アタシは、先生とモヒカンを起こしてくる」
「うん。わかった」
◇
翌朝。目を覚ました6人はテントを片付けて、出発の準備をした。
「お父さん。おはよう!」
「ああ、イーリスおはよう。今日もがんばろうな」
「ふあーあ……ねみぃー……」
ジェフがあくびをしながら寝起きで頭を抑えている。まるで二日酔いのような仕草を見て、クララはくんくんと嗅いだ。
「先生。飲みましたね?」
「少しだけだ。気にすんな。戦闘するころにはアルコールが抜けてらあ」
「はあ……」
「すみません。クララさん。オレも止めたんですけど、ジェフの兄貴には逆らえなくて」
モヒカンが申し訳なさそうに言っている横でジェフがモヒカンの肩を組んだ。
「何言ってんだ。兄弟。お前も1杯飲んだじゃねえか」
「ちょ、アニキ! 1杯は言い過ぎですぜ! 一口ですってば」
「はあ……なんで2人共見張り中に飲んでるの。呆れた」
クララはジェフのことを尊敬はしているが、こういう大人にはなりたくないと思ってしまった。
21
お気に入りに追加
226
あなたにおすすめの小説
うちの娘が悪役令嬢って、どういうことですか?
プラネットプラント
ファンタジー
全寮制の高等教育機関で行われている卒業式で、ある令嬢が糾弾されていた。そこに令嬢の父親が割り込んできて・・・。乙女ゲームの強制力に抗う令嬢の父親(前世、彼女いない歴=年齢のフリーター)と従者(身内には優しい鬼畜)と異母兄(当て馬/噛ませ犬な攻略対象)。2016.09.08 07:00に完結します。
小説家になろうでも公開している短編集です。
頭が花畑の女と言われたので、その通り花畑に住むことにしました。
音爽(ネソウ)
ファンタジー
見た目だけはユルフワ女子のハウラナ・ゼベール王女。
その容姿のせいで誤解され、男達には尻軽の都合の良い女と見られ、婦女子たちに嫌われていた。
16歳になったハウラナは大帝国ダネスゲート皇帝の末席側室として娶られた、体の良い人質だった。
後宮内で弱小国の王女は冷遇を受けるが……。
没落貴族と拾われ娘の成り上がり生活
あーあーあー
ファンタジー
名家の生まれなうえに将来を有望視され、若くして領主となったカイエン・ガリエンド。彼は飢饉の際に王侯貴族よりも民衆を優先したために田舎の開拓村へ左遷されてしまう。
妻は彼の元を去り、一族からは勘当も同然の扱いを受け、王からは見捨てられ、生きる希望を失ったカイエンはある日、浅黒い肌の赤ん坊を拾った。
貴族の彼は赤子など育てた事などなく、しかも左遷された彼に乳母を雇う余裕もない。
しかし、心優しい村人たちの協力で何とか子育てと領主仕事をこなす事にカイエンは成功し、おまけにカイエンは開拓村にて子育てを手伝ってくれた村娘のリーリルと結婚までしてしまう。
小さな開拓村で幸せな生活を手に入れたカイエンであるが、この幸せはカイエンに迫る困難と成り上がりの始まりに過ぎなかった。
魔境暮らしの転生予言者 ~開発に携わったゲーム世界に転生した俺、前世の知識で災いを先読みしていたら「奇跡の予言者」として英雄扱いをうける~
鈴木竜一
ファンタジー
「前世の知識で楽しく暮らそう! ……えっ? 俺が予言者? 千里眼?」
未来を見通す千里眼を持つエルカ・マクフェイルはその能力を生かして国の発展のため、長きにわたり尽力してきた。その成果は人々に認められ、エルカは「奇跡の予言者」として絶大な支持を得ることになる。だが、ある日突然、エルカは聖女カタリナから神託により追放すると告げられてしまう。それは王家をこえるほどの支持を得始めたエルカの存在を危険視する王国側の陰謀であった。
国から追いだされたエルカだったが、その心は浮かれていた。実は彼の持つ予言の力の正体は前世の記憶であった。この世界の元ネタになっているゲームの開発メンバーだった頃の記憶がよみがえったことで、これから起こる出来事=イベントが分かり、それによって生じる被害を最小限に抑える方法を伝えていたのである。
追放先である魔境には強大なモンスターも生息しているが、同時にとんでもないお宝アイテムが眠っている場所でもあった。それを知るエルカはアイテムを回収しつつ、知性のあるモンスターたちと友好関係を築いてのんびりとした生活を送ろうと思っていたのだが、なんと彼の追放を受け入れられない王国の有力者たちが続々と魔境へとやってきて――果たして、エルカは自身が望むようなのんびりスローライフを送れるのか!?
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
見た目幼女は精神年齢20歳
またたび
ファンタジー
艶のある美しい黒髪
吸い込まれそうな潤む黒い瞳
そしてお人形のように小さく可愛らしいこの少女は異世界から呼び出された聖女
………と間違えられた可哀想な少女!
………ではなく中身は成人な女性!
聖女召喚の義に巻き込まれた女子大生の山下加奈はどういうわけか若返って幼女になってしまった。
しかも本当の聖女がいるからお前はいらないと言われて奴隷にされかける!
よし、こんな国から逃げましょう!
小さな身体と大人の頭脳でこの世界を生きてやる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる