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第34話 娘と過ごす日常
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クララの故郷にある裏山のダンジョン。そこの攻略が終わってから数日が経った。その間、アルドとイーリスはダンジョンに潜ることなく日常を過ごしている。
ディガーという職業は安定しない。ダンジョンが発生しなければ、稼げないし、そのダンジョンを誰かがクリアしてしまえば、安定して稼げる場所が潰されてしまう。
しかし、ダンジョンをクリアしなければ、精霊が解放されずにいずれ世界は邪霊に覆い尽くされてしまう……つまり、職業の構造的にこれを本業にすることは難しい。
ダンジョンクリア報酬という瞬間的な稼ぎは確かに良いが、安定した収入にはなりえない。事実、アルドはこうして今も鉱山で働いている。
「おお、アルド。仕事にも慣れてきたじゃねえか」
親方がアルドの背中をバシーンと叩く。
「うぐ!」
アルドの体が弓なりに曲がってしまう。信仰が低いお陰で邪霊の攻撃には滅法強いアルドではあるが、屈強な親方の物理的な一撃は効いてしまう。
「ははは。どうだ? ダンジョンに潜ったお陰で少しガタイ良くなったんじゃないか?」
「そ、そうかな?」
「まあ、俺には敵わないだろうけどな。がははは」
実際、親方のガタイはアルドの比じゃないくらいに良かった。アルドは内心、自分よりも親方の方がディガーに向いているんじゃないかと思ってしまうほどである。
ディガーはガタイの良さだけではなくて、マナのコントロールや信仰の高低が自分の戦闘スタイルとあっているかどうかによって決まるので、一概に親方がディガーに向いているとは言えないことではある。
「よし、今日の仕事はここまで。キリの良いところで切り上げな!」
親方がパンパンと手を叩いて本日の業務は終了した。アルドはいつもの通り、イーリスのために真っすぐに家に帰った。
「ただいまー」
「お父さん、お帰りー!」
イーリスがアルドをいつもの通りに出迎える。
「あれ? クララはいないのか?」
「うん、仕事があるから帰ったみたい」
「そうか」
クララはディガーがメインの仕事としているが、近場にダンジョンがない閑散期の時には、知り合いが経営している酒場でウェイトレスとして働いている。完全に専業ディガーとしてやっていくためには、ダンジョンの発生状況をいち早く察知してその地域に出向くフットワークの軽さが必要である。それはつまり、特定の居住区を設けない旅人のような生活である。
「イーリス。今日はなにをして遊ぼうか」
「えーとね。おままごと!」
イーリスは古い鍋に石ころを入れて料理を作る真似をする。
「あなた。ちょっと待っててね。ふふふ」
アルドを夫に見立てて、おままごをするイーリスはどこか嬉しそうな顔をしている。にんまりと頬を緩ませて棒きれで鍋の中にある石ころをかき混ぜる。
今はこうしてアルドに懐いているイーリスもいつかは誰かと結婚をしてしまう。そう思うとアルドは物寂しさを感じてしまう。イーリスだっていつまでも子供じゃない。成長して大人になれば、こうして一緒におままごとをしてくれなくなる。
だからこそ、アルドは今のこの時間を大切にしようと思っている。大人になってしまえば、もう子供には戻れないのだから。
「はい、あなた。どうぞ」
かけた皿に石を乗せるイーリス。それを食事に見立ててアルドに渡した。
「うわー。美味しそうだな。いただきます、もぐもぐ」
アルドはイーリスの作った"料理”を食べるフリをした。
「どう? 美味しい?」
「うん。とっても美味しいよ。イーリスは良いお嫁さんになるよ」
「違うよ! あなた。今の私はあなたと結婚しているんでしょ?」
「ああ。そうだったごめん」
結婚しているという設定を忘れて、ついアルドは失言をしてしまう。イーリスは少しふくれっ面になるもアルドの謝罪を受けるとけらけらと笑った。
アルドはイーリスがどんな相手を結婚するのか想像してみた。もし、悪い男に捕まりでもしたら……そう思っただけでアルドは架空の悪い虫に怒りをふつふつと湧きあがらせてしまう。
良い人だったとしても……やっぱり寂しい。1発殴らせろとまでは言わないものの、素直に祝福する自信が持てない。
でも、イーリスの決めた相手なら……と思うと、アルドは完全には否定したくない気持ちもある。複雑な父親の心境になってしまう。
おままごとが終わった後、イーリスは上機嫌のまま寝てしまった。アルドが夫の設定のおままごとをやると大体いつもこんな感じで機嫌が良くなる。
ベッドで天使の寝顔を見せるイーリスを見ながらアルドは呟く。
「イーリスもいつかは僕以外の誰かに守られるんだろうな。でも、その時までは僕に守らせてくれよ」
◇
この世界の歴史は変わった。本来の人生と違うものを歩んでいるのはアルドとイーリスだけではない。クララもそうである。
クララは、この時故郷のダンジョンを精霊を解放していなかったのだ。アルドとイーリスのお陰で早期でクリアできたダンジョンだが、クララ1人ではやはり荷が重かった。どうしても、ダンジョンの攻略できなくて、とある女性に協力を仰いでいた。
その女性の名前はミラ。このミラは本来の歴史ならば、魔女イーリスによって殺されていた人物なのだ。
大筋の流れとしては、イーリスによってミラが殺される。そして、ミラの弟がイーリスに復讐を誓い、勇者の仲間になるという流れ。
だが、魔女イーリスが覚醒するのはまだ先の話。この時代のまだミラは生きている。いや、イーリスが魔女に覚醒しなければミラが死ぬ運命はなくなる。それが予定調和というものであるが……違うのだ。
ミラは裏設定によると、もっと早く死んでいた可能性があった。ミラの住んでいる街で邪霊が発生した。多くの犠牲を伴ったが、戦えるものが邪霊を倒して精霊の力なしにこの窮地を乗り越えることができた。
では、なぜ戦える力を持っていたミラは無事だったのか。それは、クララの故郷のダンジョンを攻略している最中だったからこそ、難を逃れることができていたのだ。
歴史が変わったことによる弊害。それが今起ころうとしている。本来のタイミングより早くミラが死ぬ可能性がある。
そう告げられた時、アルドは目を覚ました。変な夢を見ていた。そう思ってベッドから体を起こす。だが、この夢を同時に見ていた者がもう1人いる。それがイーリスだった。
イーリスはアルドが見なかった夢の続きを見ている。
なぜ、この世界でもミラが死ななくてはならないのか。それは、イーリスがミラを殺したからである。歴史はそう簡単には良い方に変わらない。正史でイーリスが起こした因果。それがこの世界でも発生する。
この世界でこれからミラが死ぬ運命になるのは誰のせいか。それは紛れもないイーリスのせい。
夢の中で聞こえる声が何度もそう告げる。イーリスはその責任に耐えられなくなって目を覚ました。
「はぁ……はぁ……なに今の夢……」
夢の内容を覚えていることの方が稀である。イーリスは見た夢の半分程度忘れてしまった。自分が魔女と呼ばれる存在であったこと。
だが、覚えている部分がある。自分のせいでミラという名前の女性が死ぬ可能性があると。
ミラがクララのお陰で難を逃れることができたということを。
変な夢を見た。それだけで片付けるにはあまりにもリアルすぎた。イーリスはちょっとした話のタネにとアルドに夢の内容を離すことにした。
「お父さん。昨日、変な夢を見たんだ。ミラという人が死んじゃうって夢」
イーリスの言葉を聞いて、アルドの顔色が変わった。
「イーリス。今の話は本当か? 僕も見たんだよ……同じ夢を」
ディガーという職業は安定しない。ダンジョンが発生しなければ、稼げないし、そのダンジョンを誰かがクリアしてしまえば、安定して稼げる場所が潰されてしまう。
しかし、ダンジョンをクリアしなければ、精霊が解放されずにいずれ世界は邪霊に覆い尽くされてしまう……つまり、職業の構造的にこれを本業にすることは難しい。
ダンジョンクリア報酬という瞬間的な稼ぎは確かに良いが、安定した収入にはなりえない。事実、アルドはこうして今も鉱山で働いている。
「おお、アルド。仕事にも慣れてきたじゃねえか」
親方がアルドの背中をバシーンと叩く。
「うぐ!」
アルドの体が弓なりに曲がってしまう。信仰が低いお陰で邪霊の攻撃には滅法強いアルドではあるが、屈強な親方の物理的な一撃は効いてしまう。
「ははは。どうだ? ダンジョンに潜ったお陰で少しガタイ良くなったんじゃないか?」
「そ、そうかな?」
「まあ、俺には敵わないだろうけどな。がははは」
実際、親方のガタイはアルドの比じゃないくらいに良かった。アルドは内心、自分よりも親方の方がディガーに向いているんじゃないかと思ってしまうほどである。
ディガーはガタイの良さだけではなくて、マナのコントロールや信仰の高低が自分の戦闘スタイルとあっているかどうかによって決まるので、一概に親方がディガーに向いているとは言えないことではある。
「よし、今日の仕事はここまで。キリの良いところで切り上げな!」
親方がパンパンと手を叩いて本日の業務は終了した。アルドはいつもの通り、イーリスのために真っすぐに家に帰った。
「ただいまー」
「お父さん、お帰りー!」
イーリスがアルドをいつもの通りに出迎える。
「あれ? クララはいないのか?」
「うん、仕事があるから帰ったみたい」
「そうか」
クララはディガーがメインの仕事としているが、近場にダンジョンがない閑散期の時には、知り合いが経営している酒場でウェイトレスとして働いている。完全に専業ディガーとしてやっていくためには、ダンジョンの発生状況をいち早く察知してその地域に出向くフットワークの軽さが必要である。それはつまり、特定の居住区を設けない旅人のような生活である。
「イーリス。今日はなにをして遊ぼうか」
「えーとね。おままごと!」
イーリスは古い鍋に石ころを入れて料理を作る真似をする。
「あなた。ちょっと待っててね。ふふふ」
アルドを夫に見立てて、おままごをするイーリスはどこか嬉しそうな顔をしている。にんまりと頬を緩ませて棒きれで鍋の中にある石ころをかき混ぜる。
今はこうしてアルドに懐いているイーリスもいつかは誰かと結婚をしてしまう。そう思うとアルドは物寂しさを感じてしまう。イーリスだっていつまでも子供じゃない。成長して大人になれば、こうして一緒におままごとをしてくれなくなる。
だからこそ、アルドは今のこの時間を大切にしようと思っている。大人になってしまえば、もう子供には戻れないのだから。
「はい、あなた。どうぞ」
かけた皿に石を乗せるイーリス。それを食事に見立ててアルドに渡した。
「うわー。美味しそうだな。いただきます、もぐもぐ」
アルドはイーリスの作った"料理”を食べるフリをした。
「どう? 美味しい?」
「うん。とっても美味しいよ。イーリスは良いお嫁さんになるよ」
「違うよ! あなた。今の私はあなたと結婚しているんでしょ?」
「ああ。そうだったごめん」
結婚しているという設定を忘れて、ついアルドは失言をしてしまう。イーリスは少しふくれっ面になるもアルドの謝罪を受けるとけらけらと笑った。
アルドはイーリスがどんな相手を結婚するのか想像してみた。もし、悪い男に捕まりでもしたら……そう思っただけでアルドは架空の悪い虫に怒りをふつふつと湧きあがらせてしまう。
良い人だったとしても……やっぱり寂しい。1発殴らせろとまでは言わないものの、素直に祝福する自信が持てない。
でも、イーリスの決めた相手なら……と思うと、アルドは完全には否定したくない気持ちもある。複雑な父親の心境になってしまう。
おままごとが終わった後、イーリスは上機嫌のまま寝てしまった。アルドが夫の設定のおままごとをやると大体いつもこんな感じで機嫌が良くなる。
ベッドで天使の寝顔を見せるイーリスを見ながらアルドは呟く。
「イーリスもいつかは僕以外の誰かに守られるんだろうな。でも、その時までは僕に守らせてくれよ」
◇
この世界の歴史は変わった。本来の人生と違うものを歩んでいるのはアルドとイーリスだけではない。クララもそうである。
クララは、この時故郷のダンジョンを精霊を解放していなかったのだ。アルドとイーリスのお陰で早期でクリアできたダンジョンだが、クララ1人ではやはり荷が重かった。どうしても、ダンジョンの攻略できなくて、とある女性に協力を仰いでいた。
その女性の名前はミラ。このミラは本来の歴史ならば、魔女イーリスによって殺されていた人物なのだ。
大筋の流れとしては、イーリスによってミラが殺される。そして、ミラの弟がイーリスに復讐を誓い、勇者の仲間になるという流れ。
だが、魔女イーリスが覚醒するのはまだ先の話。この時代のまだミラは生きている。いや、イーリスが魔女に覚醒しなければミラが死ぬ運命はなくなる。それが予定調和というものであるが……違うのだ。
ミラは裏設定によると、もっと早く死んでいた可能性があった。ミラの住んでいる街で邪霊が発生した。多くの犠牲を伴ったが、戦えるものが邪霊を倒して精霊の力なしにこの窮地を乗り越えることができた。
では、なぜ戦える力を持っていたミラは無事だったのか。それは、クララの故郷のダンジョンを攻略している最中だったからこそ、難を逃れることができていたのだ。
歴史が変わったことによる弊害。それが今起ころうとしている。本来のタイミングより早くミラが死ぬ可能性がある。
そう告げられた時、アルドは目を覚ました。変な夢を見ていた。そう思ってベッドから体を起こす。だが、この夢を同時に見ていた者がもう1人いる。それがイーリスだった。
イーリスはアルドが見なかった夢の続きを見ている。
なぜ、この世界でもミラが死ななくてはならないのか。それは、イーリスがミラを殺したからである。歴史はそう簡単には良い方に変わらない。正史でイーリスが起こした因果。それがこの世界でも発生する。
この世界でこれからミラが死ぬ運命になるのは誰のせいか。それは紛れもないイーリスのせい。
夢の中で聞こえる声が何度もそう告げる。イーリスはその責任に耐えられなくなって目を覚ました。
「はぁ……はぁ……なに今の夢……」
夢の内容を覚えていることの方が稀である。イーリスは見た夢の半分程度忘れてしまった。自分が魔女と呼ばれる存在であったこと。
だが、覚えている部分がある。自分のせいでミラという名前の女性が死ぬ可能性があると。
ミラがクララのお陰で難を逃れることができたということを。
変な夢を見た。それだけで片付けるにはあまりにもリアルすぎた。イーリスはちょっとした話のタネにとアルドに夢の内容を離すことにした。
「お父さん。昨日、変な夢を見たんだ。ミラという人が死んじゃうって夢」
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