34 / 101
第33話 イーリスの真の願い
しおりを挟む
精霊の言葉にアルドは生唾をごくりと飲んだ。邪霊魔法を自分が全て受けるんだったら問題はない。しかし、もし、その流れ弾がイーリスに向かってうのならば、想像するだけで恐ろしいことが起こってしまう。
「まあ、安心せい。それは生身で受ける場合じゃ。そこの小娘は、きちんと邪霊の攻撃に抵抗があるローブを装備しておる。ある程度までなら防げる。ある程度までならな」
「精霊。それはつまり、イーリスが良い防具を身に付ければ、死ぬ可能性は減るということか?」
アルドは恐る恐る精霊に尋ねる。精霊はにっこりと笑った。
「ああ。その通りじゃ」
「よし、イーリス。今すぐ防具を新調しよう。1番いい防具。それを身に付けるんだ」
「え、ええ!?」
アルドはイーリスの肩を掴んで迫る。イーリスは、アルドの必死さにちょっとたじろいでしまった。でも、すぐにアルドが自分の身を案じてくれていると感じて、ちょっと嬉しくて頬が緩んでしまった。
「アルドさん。ちょっと落ち着いて」
「ああ、すまないクララ。ちょっと取り乱したようだ。でも、僕はイーリスを守るためだったら手段は選ぶつもりはない。どんな手を使ってでもイーリスを邪霊の攻撃から守ってみせる」
「お父さん……そこまで私のことを」
イーリスは頬に手を当てて紅潮させてしまう。
「おいおい。そこの小娘を守りたいのもわかるが、装備はパーティ全体のバランスを考えて編成すると良いぞ。例えば、お前さんが武器を強化してその分敵を速攻で倒せばなんの問題もなくなる。防具に気を取られてなまくらを装備していては意味がない」
「確かに」
アルドは一旦冷静になった。娘が最悪死ぬ可能性があると言われて、一瞬血の気が引いたが、何も今すぐ死ぬわけではない。即死しないような対策も取れるし、元々ダンジョンは危険なものである。今更驚くのは覚悟が足りなかった証拠だと反省した。
「まあ、とにかく、村に戻るぞ。みなが待っておるからのう」
豊穣の精霊はクララの故郷に戻っていった。アルドたちも下山してディガー協会に精霊を解放したことを報告した。
報酬を受け取り、分配したアルドたちは一旦クララの故郷へと戻った。
「クララ! よくやってくれたな!」
クララは父親に出迎えられる。その隣には豊穣の精霊がいた。
「ちょっといない間にこの土地はすぐにやせ細ってしまう困った土地じゃのう。まあ、これからワシがこの土地を元に戻してやる。そうしたら、また農作物が取れるようになるだろう」
「そっか。良かった」
豊穣の精霊のお墨付きで故郷が元のようになることを伝えられて、クララはほっと胸をなでおろした。
「クララありがとう。お前が戻って来てくれたお陰だ。そして、アルドさん、イーリスちゃん。この村のためにありがとうございます。この村を代表してお礼を言います」
クララの父親が頭を下げる。この村の出身のクララはともかく、アルドとイーリスは完全なる部外者。それにも関わらずに命がけで助けてくれたことに感動している。
「いえいえ。大切な仲間の故郷が大変な目に遭っているのならば、助けるのが人情というものです。あまりお気になららずに」
アルドとクララの父親のやり取りを見ていてイーリスがボーっとしている。子供にとっては、この大人同士のやりとりというのは退屈に感じてしまうのだ。
「それじゃあ、お父さん。私、いくね。村のみんなによろしく」
「もう行くのか。ゆっくりしていけばいいのに」
「あはは。そういうわけにもいかないよ。アルドさんも本業があるからすぐに戻らないといけないし、私も一緒にペガサス馬車に乗らないと、御者の人も大変だろうし」
「そうか。わかった。元気でやれよ。クララ」
「うん」
クララとその父親の間にしんみりとした空気が流れる。そして、クララの父親はアルドの方を向く。
「アルドさん。こんな娘ですが……これからも良くしてやってください」
「はい!」
こうして、アルドたちはペガサス馬車を手配して街へと戻った。ちょっとした遠出の旅。それを無事に終えて帰還する。
街についたペガサス馬車を降りた3人は一仕事終えたすっきりとした表情で街中に立っていた。
「クララ。良かったのか? せっかくダンジョンをクリアしたのに、邪霊の影響を受けた素材を掘らなくて」
ダンジョンをクリアしてもしばらくの間は邪霊の影響を受けた素材は残る。クリア報告を受けたディガーたちがその素材を狙うのであるが……クララの故郷はそこまでディガーが多い地域ではない。なかば独占状態で素材が取り放題という美味しい状況ではあった。
「うーん、いいかな。私としては村が救われただけでも満足だし、素材なんてその辺のハイエナにでもくれてあげる」
クララはあっけらかんと答える。クララにとってあくまでも重要なのは村の救出であって、素材の入手や報酬など副次的なものにすぎない。そんなものにこだわり理由などないのだ。
「さてと。それじゃあ、私も家に帰ろうかな。イーリスちゃん、アルドさん。またね」
「ああ。またな」
「ばいばーい!」
去っていくクララに手を振って見送るイーリス。クララの姿が見えなくなったころ、アルドとイーリスも我が家へと向かった。
「ただいまー!」
家に帰ってくるなり、誰もいないはずの我が家に帰宅を宣言するイーリス。旅の疲れはどこへやら、久しぶりの我が家に気持ちを高ぶらせる。
そんな無邪気なイーリスを見て、アルドは物思いに耽る。
「イーリス」
「なあに?」
「ちょっと変なことを訊くけれど、毎日が楽しいか?」
アルドは時々思うことがある。イーリスの笑顔の裏に何があるのかを。イーリスはアルドと一緒にいる時は笑顔でいる時間が多い。しかし、時に表情が曇る時だってある。今回のダンジョンでも、戦闘中にイーリスが浮かない表情をしていたことにアルドは気づいていた。しかし、戦闘中ゆえにイーリスのケアができずにいたのだ。
もしかして、イーリスの笑顔は演技ではないかと。そんな疑念がアルドの脳裏に浮かんでしまう。子供というものは案外あなどれない。素直な生き物かと見せかけて、子供は子供なりに自らの考えで動き、時には大人すらも上回るしたたかさを見せることもある。
イーリスは、自分が笑顔でいる限りはアルドの機嫌がよくなる。アルドに甘えているうちは、虐待されない。そういう風に学習して打算的に振る舞っているのではないかと不安になる。
イーリスの心中を知っていればありえない考えではあるが、アルドはイーリスの本心を知らないし知りえない。だからこそ、こうして、娘の気持ちを慮ることをしているのだ。
アルドがドキドキしながらイーリスの答えを待つ。もちろん、イーリスが出した答えは——
「うん! 楽しい! お父さんと一緒だもん」
「そ、そうか」
イーリスの一切の邪気が混ざらない笑顔。それを見ていたら、自分の考えが杞憂であったことにアルドは気づいた。
確かにアルドは記憶を失う前にイーリスに対してひどいことをした。それは決して許されないことだし、イーリスに一生恨まれても文句は言えない。でも、イーリスが望んでいたことは、アルドへの制裁ではない。アルドからの愛情だったのだ。
長年、望んでいたものがやっと手に入った。イーリスが充実した生活を送れているのに十分すぎる理由だ。
「お父さん。これからもずっと一緒にいてね……その、どっかいったらやだよ」
「ああ。大丈夫。僕はどこにも行かないよ」
イーリスの発言。その真意にアルドは気づいてなかった。イーリスが真に心配しているのは……アルドが物理的に消えること。それはもちろんあるが、それ以上に恐れているのは、今の優しいアルドの精神が消えることだった。
前までの毒親のアルドが消えたように、今のアルドの精神が消えないこと。それがイーリスが最も望む願いなのだ。
「まあ、安心せい。それは生身で受ける場合じゃ。そこの小娘は、きちんと邪霊の攻撃に抵抗があるローブを装備しておる。ある程度までなら防げる。ある程度までならな」
「精霊。それはつまり、イーリスが良い防具を身に付ければ、死ぬ可能性は減るということか?」
アルドは恐る恐る精霊に尋ねる。精霊はにっこりと笑った。
「ああ。その通りじゃ」
「よし、イーリス。今すぐ防具を新調しよう。1番いい防具。それを身に付けるんだ」
「え、ええ!?」
アルドはイーリスの肩を掴んで迫る。イーリスは、アルドの必死さにちょっとたじろいでしまった。でも、すぐにアルドが自分の身を案じてくれていると感じて、ちょっと嬉しくて頬が緩んでしまった。
「アルドさん。ちょっと落ち着いて」
「ああ、すまないクララ。ちょっと取り乱したようだ。でも、僕はイーリスを守るためだったら手段は選ぶつもりはない。どんな手を使ってでもイーリスを邪霊の攻撃から守ってみせる」
「お父さん……そこまで私のことを」
イーリスは頬に手を当てて紅潮させてしまう。
「おいおい。そこの小娘を守りたいのもわかるが、装備はパーティ全体のバランスを考えて編成すると良いぞ。例えば、お前さんが武器を強化してその分敵を速攻で倒せばなんの問題もなくなる。防具に気を取られてなまくらを装備していては意味がない」
「確かに」
アルドは一旦冷静になった。娘が最悪死ぬ可能性があると言われて、一瞬血の気が引いたが、何も今すぐ死ぬわけではない。即死しないような対策も取れるし、元々ダンジョンは危険なものである。今更驚くのは覚悟が足りなかった証拠だと反省した。
「まあ、とにかく、村に戻るぞ。みなが待っておるからのう」
豊穣の精霊はクララの故郷に戻っていった。アルドたちも下山してディガー協会に精霊を解放したことを報告した。
報酬を受け取り、分配したアルドたちは一旦クララの故郷へと戻った。
「クララ! よくやってくれたな!」
クララは父親に出迎えられる。その隣には豊穣の精霊がいた。
「ちょっといない間にこの土地はすぐにやせ細ってしまう困った土地じゃのう。まあ、これからワシがこの土地を元に戻してやる。そうしたら、また農作物が取れるようになるだろう」
「そっか。良かった」
豊穣の精霊のお墨付きで故郷が元のようになることを伝えられて、クララはほっと胸をなでおろした。
「クララありがとう。お前が戻って来てくれたお陰だ。そして、アルドさん、イーリスちゃん。この村のためにありがとうございます。この村を代表してお礼を言います」
クララの父親が頭を下げる。この村の出身のクララはともかく、アルドとイーリスは完全なる部外者。それにも関わらずに命がけで助けてくれたことに感動している。
「いえいえ。大切な仲間の故郷が大変な目に遭っているのならば、助けるのが人情というものです。あまりお気になららずに」
アルドとクララの父親のやり取りを見ていてイーリスがボーっとしている。子供にとっては、この大人同士のやりとりというのは退屈に感じてしまうのだ。
「それじゃあ、お父さん。私、いくね。村のみんなによろしく」
「もう行くのか。ゆっくりしていけばいいのに」
「あはは。そういうわけにもいかないよ。アルドさんも本業があるからすぐに戻らないといけないし、私も一緒にペガサス馬車に乗らないと、御者の人も大変だろうし」
「そうか。わかった。元気でやれよ。クララ」
「うん」
クララとその父親の間にしんみりとした空気が流れる。そして、クララの父親はアルドの方を向く。
「アルドさん。こんな娘ですが……これからも良くしてやってください」
「はい!」
こうして、アルドたちはペガサス馬車を手配して街へと戻った。ちょっとした遠出の旅。それを無事に終えて帰還する。
街についたペガサス馬車を降りた3人は一仕事終えたすっきりとした表情で街中に立っていた。
「クララ。良かったのか? せっかくダンジョンをクリアしたのに、邪霊の影響を受けた素材を掘らなくて」
ダンジョンをクリアしてもしばらくの間は邪霊の影響を受けた素材は残る。クリア報告を受けたディガーたちがその素材を狙うのであるが……クララの故郷はそこまでディガーが多い地域ではない。なかば独占状態で素材が取り放題という美味しい状況ではあった。
「うーん、いいかな。私としては村が救われただけでも満足だし、素材なんてその辺のハイエナにでもくれてあげる」
クララはあっけらかんと答える。クララにとってあくまでも重要なのは村の救出であって、素材の入手や報酬など副次的なものにすぎない。そんなものにこだわり理由などないのだ。
「さてと。それじゃあ、私も家に帰ろうかな。イーリスちゃん、アルドさん。またね」
「ああ。またな」
「ばいばーい!」
去っていくクララに手を振って見送るイーリス。クララの姿が見えなくなったころ、アルドとイーリスも我が家へと向かった。
「ただいまー!」
家に帰ってくるなり、誰もいないはずの我が家に帰宅を宣言するイーリス。旅の疲れはどこへやら、久しぶりの我が家に気持ちを高ぶらせる。
そんな無邪気なイーリスを見て、アルドは物思いに耽る。
「イーリス」
「なあに?」
「ちょっと変なことを訊くけれど、毎日が楽しいか?」
アルドは時々思うことがある。イーリスの笑顔の裏に何があるのかを。イーリスはアルドと一緒にいる時は笑顔でいる時間が多い。しかし、時に表情が曇る時だってある。今回のダンジョンでも、戦闘中にイーリスが浮かない表情をしていたことにアルドは気づいていた。しかし、戦闘中ゆえにイーリスのケアができずにいたのだ。
もしかして、イーリスの笑顔は演技ではないかと。そんな疑念がアルドの脳裏に浮かんでしまう。子供というものは案外あなどれない。素直な生き物かと見せかけて、子供は子供なりに自らの考えで動き、時には大人すらも上回るしたたかさを見せることもある。
イーリスは、自分が笑顔でいる限りはアルドの機嫌がよくなる。アルドに甘えているうちは、虐待されない。そういう風に学習して打算的に振る舞っているのではないかと不安になる。
イーリスの心中を知っていればありえない考えではあるが、アルドはイーリスの本心を知らないし知りえない。だからこそ、こうして、娘の気持ちを慮ることをしているのだ。
アルドがドキドキしながらイーリスの答えを待つ。もちろん、イーリスが出した答えは——
「うん! 楽しい! お父さんと一緒だもん」
「そ、そうか」
イーリスの一切の邪気が混ざらない笑顔。それを見ていたら、自分の考えが杞憂であったことにアルドは気づいた。
確かにアルドは記憶を失う前にイーリスに対してひどいことをした。それは決して許されないことだし、イーリスに一生恨まれても文句は言えない。でも、イーリスが望んでいたことは、アルドへの制裁ではない。アルドからの愛情だったのだ。
長年、望んでいたものがやっと手に入った。イーリスが充実した生活を送れているのに十分すぎる理由だ。
「お父さん。これからもずっと一緒にいてね……その、どっかいったらやだよ」
「ああ。大丈夫。僕はどこにも行かないよ」
イーリスの発言。その真意にアルドは気づいてなかった。イーリスが真に心配しているのは……アルドが物理的に消えること。それはもちろんあるが、それ以上に恐れているのは、今の優しいアルドの精神が消えることだった。
前までの毒親のアルドが消えたように、今のアルドの精神が消えないこと。それがイーリスが最も望む願いなのだ。
23
お気に入りに追加
226
あなたにおすすめの小説
うちの娘が悪役令嬢って、どういうことですか?
プラネットプラント
ファンタジー
全寮制の高等教育機関で行われている卒業式で、ある令嬢が糾弾されていた。そこに令嬢の父親が割り込んできて・・・。乙女ゲームの強制力に抗う令嬢の父親(前世、彼女いない歴=年齢のフリーター)と従者(身内には優しい鬼畜)と異母兄(当て馬/噛ませ犬な攻略対象)。2016.09.08 07:00に完結します。
小説家になろうでも公開している短編集です。
魔境暮らしの転生予言者 ~開発に携わったゲーム世界に転生した俺、前世の知識で災いを先読みしていたら「奇跡の予言者」として英雄扱いをうける~
鈴木竜一
ファンタジー
「前世の知識で楽しく暮らそう! ……えっ? 俺が予言者? 千里眼?」
未来を見通す千里眼を持つエルカ・マクフェイルはその能力を生かして国の発展のため、長きにわたり尽力してきた。その成果は人々に認められ、エルカは「奇跡の予言者」として絶大な支持を得ることになる。だが、ある日突然、エルカは聖女カタリナから神託により追放すると告げられてしまう。それは王家をこえるほどの支持を得始めたエルカの存在を危険視する王国側の陰謀であった。
国から追いだされたエルカだったが、その心は浮かれていた。実は彼の持つ予言の力の正体は前世の記憶であった。この世界の元ネタになっているゲームの開発メンバーだった頃の記憶がよみがえったことで、これから起こる出来事=イベントが分かり、それによって生じる被害を最小限に抑える方法を伝えていたのである。
追放先である魔境には強大なモンスターも生息しているが、同時にとんでもないお宝アイテムが眠っている場所でもあった。それを知るエルカはアイテムを回収しつつ、知性のあるモンスターたちと友好関係を築いてのんびりとした生活を送ろうと思っていたのだが、なんと彼の追放を受け入れられない王国の有力者たちが続々と魔境へとやってきて――果たして、エルカは自身が望むようなのんびりスローライフを送れるのか!?
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
かつてダンジョン配信者として成功することを夢見たダンジョン配信者マネージャー、S級ダンジョンで休暇中に人気配信者に凸られた結果バズる
竜頭蛇
ファンタジー
伊藤淳は都内の某所にあるダンジョン配信者事務所のマネージャーをしており、かつて人気配信者を目指していた時の憧憬を抱えつつも、忙しない日々を送っていた。
ある時、ワーカーホリックになりかねていた淳を心配した社長から休暇を取らせられることになり、特に休日に何もすることがなく、暇になった淳は半年先にあるS級ダンジョン『破滅の扉』の配信プロジェクトの下見をすることで時間を潰すことにする.
モンスターの攻撃を利用していたウォータースライダーを息抜きで満喫していると、日本発のS級ダンジョン配信という箔に目が眩んだ事務所のNO.1配信者最上ヒカリとそのマネージャーの大口大火と鉢合わせする.
その配信で姿を晒すことになった淳は、さまざまな実力者から一目を置かれる様になり、世界に名を轟かす配信者となる.
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
愛娘の中に亡き妻がいて、俺を説教する話
salt
恋愛
12公爵家が一つ、ギリアス・ハーヴェントは婚約者であるリリアーナと相思相愛である。
だがしかし、最愛のリリアーナは愛娘を生むと同時に儚くなってしまう。
最愛を失って自暴自棄になった夫と、それを叱り飛ばしに来た嫁の短い話。
*pixivとなろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる