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第2章【交わる二人の歯車】
13罪 理性は瞬く間に③ ❤︎
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「まあ……いいわ。雪ちゃんとセックスしてると思っていてもいいわよ?」
でも、止まるのは駄目よ……と不敵な笑みを浮かべて、ピストン運動を止めていたヴェルに動くように告げた。内心くそっと悪態をつきながらも、ヴェルは静の言われた通りに再び腰を動かしはじめるしかなかった。
ぐちゅっぐちゅっ、という卑猥な音の中に、肌がぶつかり合う音が増えていく。ばちゅんばちゅんと音を立て、お互い絶頂に向けて快感をむさぼっていく。
「あっ……あっ……んっ……」
「……っ」
ペニスを締め付ける膣内が、どんどんキツくなっていった。静の絶頂が近いという事に気付き、ヴェルは腰の動きを速めた。そうすれば自身もイク事が出来る。この行為を終わらせることができる。
(雪ちゃんっ……雪、ちゃんっ……)
視線を組み敷いている静から天井の方へとあげ、彼女を見ないようにした。静が自分のペニスによってイク所を見たくないのと、静の膣内で気持ちよくなりイクという事を視覚で自覚したくなかったからだ。
心の中で本当に求める女の子の名前を叫びながら、ヴェルはばちゅんばちゅんと膣の最奥に向かってペニスをねじ込んだ。
「んっ……あっ……」
「ふ、く……」
「んっ……――――っ‼」
ビクンっ、と大きく静は体を震わせると短く吐き出していた息をぴたっと止めた。声にならないほどに強い快感に満たされ、息をするのも忘れて静は達した。
ぎゅーっと強くペニスを締め付けるようにしてイッた静の最後の刺激に、ヴェルも我慢の限界に達した。膣の奥にペニスを押し付けるようにして達すると、吐き出した精液をすべて出し切ろうとするように静の膣内でゆるゆるとペニスを動かした。小さく小刻みに動くヴェルの腰の動きで、静はヴェルがイッたことを理解すると満足そうに笑みを浮かべ。
「……気持ち、よかった、わ」
「……なら、良かったよ」
「ヴェルくんも、イッちゃったくらいには気持ちよかったんでしょう?」
「――っ」
言葉にされたくなかった事実に、ヴェルは何とも言えない気持ちを覚えた。悔しいような、怒りたいような、悲しいような、ぐちゃぐちゃな思い。
ずるっと、ヴェルは静の膣からペニスを抜いた。封されていた栓がなくなった事で、膣内から溢れ出てくる白濁液。けれど、ヴェルはそれらの処理をしようという気持ちにはなれなかった。本当なら後処理をしてあげるべきなんだろうことは、ヴェルも理解はしていた。
「二回目ね、中に出されたのは」
「あんたが中に出せって言うから……」
「あら、二回目は中に出してなんて……私、言っていないわよ?」
やられた、と言わんばかりにヴェルは目を丸くした。確かに中に出していいと言われたのは、初めて静に襲われたあの日だ。今日は言われていない。つまり、気持ちよくて中に出したくなったと言われても否定できないのだ。
「中に、出したかったんでしょう?」
「そんなことは……っ」
ない、と言いたかった。けれど、一度出していいと言われたから二回目もいいだろうと思って出してしまった手前“違う”とは言えなかった。
「まあ……外に出そうとしたら、抱き着いて無理にでも中に出させるつもりだったけれどね」
「んなっ」
くす、と笑う静の言葉に再び目を丸くした。どっちにしろ中に出させるつもりだったんじゃないか、と思いながらも、確かに中出しの気持ちよさを覚えてしまったのは確かだ。
「ヴェルくんは無理矢理中出しさせられる方が燃えたかしら?」
「そんな趣味はない」
「……あらそう?」
ふいっとヴェルは静に背を向け、乱れたシャツを整え、脱ぎ捨てた下着とズボンに手を伸ばした。
でも、止まるのは駄目よ……と不敵な笑みを浮かべて、ピストン運動を止めていたヴェルに動くように告げた。内心くそっと悪態をつきながらも、ヴェルは静の言われた通りに再び腰を動かしはじめるしかなかった。
ぐちゅっぐちゅっ、という卑猥な音の中に、肌がぶつかり合う音が増えていく。ばちゅんばちゅんと音を立て、お互い絶頂に向けて快感をむさぼっていく。
「あっ……あっ……んっ……」
「……っ」
ペニスを締め付ける膣内が、どんどんキツくなっていった。静の絶頂が近いという事に気付き、ヴェルは腰の動きを速めた。そうすれば自身もイク事が出来る。この行為を終わらせることができる。
(雪ちゃんっ……雪、ちゃんっ……)
視線を組み敷いている静から天井の方へとあげ、彼女を見ないようにした。静が自分のペニスによってイク所を見たくないのと、静の膣内で気持ちよくなりイクという事を視覚で自覚したくなかったからだ。
心の中で本当に求める女の子の名前を叫びながら、ヴェルはばちゅんばちゅんと膣の最奥に向かってペニスをねじ込んだ。
「んっ……あっ……」
「ふ、く……」
「んっ……――――っ‼」
ビクンっ、と大きく静は体を震わせると短く吐き出していた息をぴたっと止めた。声にならないほどに強い快感に満たされ、息をするのも忘れて静は達した。
ぎゅーっと強くペニスを締め付けるようにしてイッた静の最後の刺激に、ヴェルも我慢の限界に達した。膣の奥にペニスを押し付けるようにして達すると、吐き出した精液をすべて出し切ろうとするように静の膣内でゆるゆるとペニスを動かした。小さく小刻みに動くヴェルの腰の動きで、静はヴェルがイッたことを理解すると満足そうに笑みを浮かべ。
「……気持ち、よかった、わ」
「……なら、良かったよ」
「ヴェルくんも、イッちゃったくらいには気持ちよかったんでしょう?」
「――っ」
言葉にされたくなかった事実に、ヴェルは何とも言えない気持ちを覚えた。悔しいような、怒りたいような、悲しいような、ぐちゃぐちゃな思い。
ずるっと、ヴェルは静の膣からペニスを抜いた。封されていた栓がなくなった事で、膣内から溢れ出てくる白濁液。けれど、ヴェルはそれらの処理をしようという気持ちにはなれなかった。本当なら後処理をしてあげるべきなんだろうことは、ヴェルも理解はしていた。
「二回目ね、中に出されたのは」
「あんたが中に出せって言うから……」
「あら、二回目は中に出してなんて……私、言っていないわよ?」
やられた、と言わんばかりにヴェルは目を丸くした。確かに中に出していいと言われたのは、初めて静に襲われたあの日だ。今日は言われていない。つまり、気持ちよくて中に出したくなったと言われても否定できないのだ。
「中に、出したかったんでしょう?」
「そんなことは……っ」
ない、と言いたかった。けれど、一度出していいと言われたから二回目もいいだろうと思って出してしまった手前“違う”とは言えなかった。
「まあ……外に出そうとしたら、抱き着いて無理にでも中に出させるつもりだったけれどね」
「んなっ」
くす、と笑う静の言葉に再び目を丸くした。どっちにしろ中に出させるつもりだったんじゃないか、と思いながらも、確かに中出しの気持ちよさを覚えてしまったのは確かだ。
「ヴェルくんは無理矢理中出しさせられる方が燃えたかしら?」
「そんな趣味はない」
「……あらそう?」
ふいっとヴェルは静に背を向け、乱れたシャツを整え、脱ぎ捨てた下着とズボンに手を伸ばした。
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