5 / 244
第1章 青春のスタートライン ~始まりの高校生活~
4時間目 高校初の遊び①
しおりを挟む
「フォー!サイコー!」
マラカスのシャカシャカする音。
タンバリンの音。
そう、歌が上手な山内裕太が今歌い終わった所だ。
とにかく、彼らは、カラオケに行くとテンションが高い。
「次は、4番。高橋君。曲は、『どんなときも。』」
と、山内が高校野球のウグイス嬢のような声を出して、次の歌を、宣言する。
そう、俺が歌う番だ。
歌い手は、最近、白い粉をまた使用して警察にお世話になったけど、やっぱり、あの歌声には、俺は、魅了される。
人は、やはり、歌だ。
なんて、考えていると、イントロが始まる。
受験の時、野球で試合に負けたとき、この歌には、凄くお世話になった。
Aメロを歌い始め、それにノッてくれる、友達たち。
キーがずれている事なんて全く気にせずに歌えるのは、何年ぶりだろうか。
ノリが良いので声の調子も必然的に良くなった。
そして、サビにかかる。
うおっ。
歌いながら、自分でも驚いた。
キーが完璧にあってる。
・・のは、ワンフレーズの『どんなときも』
だけだった。
その後は、メチャメチャなキーがあったり、少ししかずれていない所があったりと、まぁ、とにかく、楽しく歌えた。
「おー!ずれてたけど、良かったじゃん!」
うん、第一声は、お世辞か。
「おう、お世辞だろうけど、嬉しいぜ!」
「つぎ俺歌うわー!」
と、カラオケのリモコンに吸い付かれるように、取りに行った三石。
「おー!頑張れー!」
と、彼が持っていたマラカスを俺は、持つ。
「次は、5番。三石君。曲は、『炎と森のカーニバル』」
マジか。
俺の好きな歌じゃん。
やっぱり、歌ってサイコー。
だけど、
彼の歌声は、なんとも言えぬものだった。
うん。正直に言おう。
彼は、俺以上のオンチだった。
ノリノリになって彼は、歌っているが、聴いている俺達は、たぶん、苦痛だった。
だけど、ノリノリさが、その歌声を一流にしていた。
ラストまで長かった。
「おー!お疲れ!」
何とかでた言葉がこれだった。
「いやぁ、さすが。んじゃ、次、俺歌う。あ、誰かポテト頼んで」
「んじゃ、俺頼んどく」
俺は、受話器をとり、ポテトを頼む。
ー
彼が選曲したのは、分からない歌だった。
曲名は、『運命の人』っていう曲。
ギター?のギュイーンっていうイントロの音がカッコよかったので、メモアプリに、メモをとる。
たぶん、サビに向かった所で、ポテトが届いた。
俺は、店員さんに、向かって笑顔で受け取る。
まぁ、笑顔が一番いいよな。
「~自力で見つけよう神様~」
その言葉は、凄く良い言葉だった。
まるで、今の俺にピッタリだった。
彼が歌い終わる頃には、ノリは、最高潮に達していた。
後、一時間半。
まだまだ、楽しめる。
マラカスのシャカシャカする音。
タンバリンの音。
そう、歌が上手な山内裕太が今歌い終わった所だ。
とにかく、彼らは、カラオケに行くとテンションが高い。
「次は、4番。高橋君。曲は、『どんなときも。』」
と、山内が高校野球のウグイス嬢のような声を出して、次の歌を、宣言する。
そう、俺が歌う番だ。
歌い手は、最近、白い粉をまた使用して警察にお世話になったけど、やっぱり、あの歌声には、俺は、魅了される。
人は、やはり、歌だ。
なんて、考えていると、イントロが始まる。
受験の時、野球で試合に負けたとき、この歌には、凄くお世話になった。
Aメロを歌い始め、それにノッてくれる、友達たち。
キーがずれている事なんて全く気にせずに歌えるのは、何年ぶりだろうか。
ノリが良いので声の調子も必然的に良くなった。
そして、サビにかかる。
うおっ。
歌いながら、自分でも驚いた。
キーが完璧にあってる。
・・のは、ワンフレーズの『どんなときも』
だけだった。
その後は、メチャメチャなキーがあったり、少ししかずれていない所があったりと、まぁ、とにかく、楽しく歌えた。
「おー!ずれてたけど、良かったじゃん!」
うん、第一声は、お世辞か。
「おう、お世辞だろうけど、嬉しいぜ!」
「つぎ俺歌うわー!」
と、カラオケのリモコンに吸い付かれるように、取りに行った三石。
「おー!頑張れー!」
と、彼が持っていたマラカスを俺は、持つ。
「次は、5番。三石君。曲は、『炎と森のカーニバル』」
マジか。
俺の好きな歌じゃん。
やっぱり、歌ってサイコー。
だけど、
彼の歌声は、なんとも言えぬものだった。
うん。正直に言おう。
彼は、俺以上のオンチだった。
ノリノリになって彼は、歌っているが、聴いている俺達は、たぶん、苦痛だった。
だけど、ノリノリさが、その歌声を一流にしていた。
ラストまで長かった。
「おー!お疲れ!」
何とかでた言葉がこれだった。
「いやぁ、さすが。んじゃ、次、俺歌う。あ、誰かポテト頼んで」
「んじゃ、俺頼んどく」
俺は、受話器をとり、ポテトを頼む。
ー
彼が選曲したのは、分からない歌だった。
曲名は、『運命の人』っていう曲。
ギター?のギュイーンっていうイントロの音がカッコよかったので、メモアプリに、メモをとる。
たぶん、サビに向かった所で、ポテトが届いた。
俺は、店員さんに、向かって笑顔で受け取る。
まぁ、笑顔が一番いいよな。
「~自力で見つけよう神様~」
その言葉は、凄く良い言葉だった。
まるで、今の俺にピッタリだった。
彼が歌い終わる頃には、ノリは、最高潮に達していた。
後、一時間半。
まだまだ、楽しめる。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
俺にはロシア人ハーフの許嫁がいるらしい。
夜兎ましろ
青春
高校入学から約半年が経ったある日。
俺たちのクラスに転入生がやってきたのだが、その転入生は俺――雪村翔(ゆきむら しょう)が幼い頃に結婚を誓い合ったロシア人ハーフの美少女だった……!?
檸檬色に染まる泉
鈴懸 嶺
青春
”世界で一番美しいと思ってしまった憧れの女性”
女子高生の私が、生まれてはじめて我を忘れて好きになったひと。
雑誌で見つけたたった一枚の写真しか手掛かりがないその女性が……
手なんか届かくはずがなかった憧れの女性が……
いま……私の目の前ににいる。
奇跡的な出会いを果たしてしまった私の人生は、大きく動き出す……
時き継幻想フララジカ
日奈 うさぎ
ファンタジー
少年はひたすら逃げた。突如変わり果てた街で、死を振り撒く異形から。そして逃げた先に待っていたのは絶望では無く、一振りの希望――魔剣――だった。 逃げた先で出会った大男からその希望を託された時、特別ではなかった少年の運命は世界の命運を懸ける程に大きくなっていく。
なれば〝ヒト〟よ知れ、少年の掴む世界の運命を。
銘無き少年は今より、現想神話を紡ぐ英雄とならん。
時き継幻想(ときつげんそう)フララジカ―――世界は緩やかに混ざり合う。
【概要】
主人公・藤咲勇が少女・田中茶奈と出会い、更に多くの人々とも心を交わして成長し、世界を救うまでに至る現代ファンタジー群像劇です。
現代を舞台にしながらも出てくる新しい現象や文化を彼等の目を通してご覧ください。
【完結】ツインクロス
龍野ゆうき
青春
冬樹と夏樹はそっくりな双子の兄妹。入れ替わって遊ぶのも日常茶飯事。だが、ある日…入れ替わったまま両親と兄が事故に遭い行方不明に。夏樹は兄に代わり男として生きていくことになってしまう。家族を失い傷付き、己を責める日々の中、心を閉ざしていた『少年』の周囲が高校入学を機に動き出す。幼馴染みとの再会に友情と恋愛の狭間で揺れ動く心。そして陰ではある陰謀が渦を巻いていて?友情、恋愛、サスペンスありのお話。
アルファポリスであなたの良作を1000人に読んでもらうための10の技
MJ
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスは書いた小説を簡単に投稿でき、世間に公開できる素晴らしいサイトです。しかしながら、アルファポリスに小説を公開すれば必ずしも沢山の人に読んでいただけるとは限りません。
私はアルファポリスで公開されている小説を読んでいて気づいたのが、面白いのに埋もれている小説が沢山あるということです。
すごく丁寧に真面目にいい文章で、面白い作品を書かれているのに評価が低くて心折れてしまっている方が沢山いらっしゃいます。
そんな方に言いたいです。
アルファポリスで評価低いからと言って心折れちゃいけません。
あなたが良い作品をちゃんと書き続けていればきっとこの世界を潤す良いものが出来上がるでしょう。
アルファポリスは本とは違う媒体ですから、みんなに読んでもらうためには普通の本とは違った戦略があります。
書いたまま放ったらかしではいけません。
自分が良いものを書いている自信のある方はぜひここに書いてあることを試してみてください。
【完結】元お義父様が謝りに来ました。 「婚約破棄にした息子を許して欲しい」って…。
BBやっこ
恋愛
婚約はお父様の親友同士の約束だった。
だから、生まれた時から婚約者だったし。成長を共にしたようなもの。仲もほどほどに良かった。そんな私達も学園に入学して、色んな人と交流する中。彼は変わったわ。
女学生と腕を組んでいたという、噂とか。婚約破棄、婚約者はにないと言っている。噂よね?
けど、噂が本当ではなくても、真にうけて行動する人もいる。やり方は選べた筈なのに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる