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12章 蛇足なのか、後始末なのか
12-オマケ6 長兄と公爵6 ◆ジャイール視点◆
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◆ジャイール視点◆
受け入れたのはあまりにも悲しかったからか。
あの優しい手に縋りつきたかったからか。
隣領からの帰りには、私はルイに抱かれる関係となっていた。
「リアム、家庭教師ルイ・ミミスをどう思う?」
砦に書類を持っていったときに、机に座ったままのリアムに聞いてみた。
「残念なイケメン」
ズバリな答えに、ゾーイが後ろを向いて吹き出した。
従者くんは笑いを堪えたが、肩が揺れている。
「どこが残念なのか?」
「にじみ出るすべてが」
そうなのかな?
よくわからない。
「具体的には?」
との質問にはリアムの眉が寄った。
「うーん、具体的にと言われると、俺が言ってしまうと守秘義務違反に問われそうなので、ネタバラシは本人からしてもらえば?」
守秘義務違反ねえ。ハーラット侯爵家との関係かな?
「伝えておくが、ルアンの葬儀は明日の午後からだ。街外れにある墓地に埋葬する」
「あー、そうなのか」
興味なさそうに答えてから。
「ゾーイ、出席した方が良いのか、コレ?」
「リアムの身内だからな。男爵という立場から出ていた方が良い。街の住民も参列するんだろう」
「男爵としてか。。。ところで、服装は?」
「リアムの衣装は濃いグレーだからアレでいいんじゃないか。マントは黒だ」
「、、、黒のマントなんて仕立ててないぞ。面倒だから黒い布でも買ってくればいいか?」
「リアム様、抜かりはございません。マックレー侯爵家から持参しております」
「え?」
リアムが呆けた顔をして従者くんを見た。
「マントの長さは?」
「もちろん辺境伯用の長さのマントをご用意いたしております」
「ねえ、ゾーイ。それってマックレー侯爵とか、ゾーイの指示?」
ゾーイは首を横に振る。
リアムが半目になった。
「リアム様が貴族として恥じぬよう、我々も全力で努めさせていただきます」
「、、、ほどほどでお願いします」
リアムが半目のまま従者くんに言った。
侯爵家の従者なら、細かいところに気づくだろう。
そうでなければ、リアムは冒険者の格好で葬儀に来ていたに違いない。冒険者ならば特に咎められることではない。
あ、ルイ・ミミスの残念な理由がまったくわからなかった。
この地は教会での葬儀は行わない。国教の信仰はないからだ。
街の外れの墓地の近くに広場がある。広場には木製の長椅子が並んでいる。
通常はそこで最後の別れに花や言葉を贈った後に火葬する。
今回はすでにルアンの骨の欠片や灰は小さな箱に入っている。
別れをした後はそのまま埋葬される。
先代の当主、つまりお父様の父で、私が会ったことのない祖父の葬儀には街の住民どころか隣町や離れたところからも押し掛けて広場から人が溢れかえったそうだ。
先代当主と比較してはいけないが、ルアンの葬儀は人がまばらだ。
街のごく一部の住民がお付き合いで出てきた程度のように見える。
私の葬儀のときも、こんな寂しい光景となるのだろうか。
空気が変わったのは一台の馬車が広場の出入口に止まったときだ。
颯爽と降りてきたのは、リアムだ。
グレーの衣装に黒のマント。辺境伯用のマントと従者くんが言っていたので、私たち男爵家のマントより長い。
次に降りてきたのは、ゾーイ・マックレー。
侯爵家のマントを結婚した後も羽織っていられるのは、家が後ろ盾にいるという象徴だ。
成人後の子息が跡継ぎでなくてもそのままの貴族の爵位のマントを羽織るのは家が了承しないとできない。
他の爵位を継いだのなら、婿養子に入ったのなら、その爵位のマントの長さに変える者も多いが、そうでもなければ家の爵位のマントを羽織っている。
従者くんがトレイに置いて花を二人に差し出した。
絵のように様になる二人だ。
どちらも既婚者のマントの羽織り方だ。若い女性たちは残念という表情を浮かべている者も多いのだが、、、ちょっと違う表情を浮かべているのは何だろう?
とにかく、馬車がこの広場を訪れたということは、街を馬車が横切って来たに違いない。
彼らを見たいと思ったのか、後からこの広場に人がやって来る。見送りの場も少しは賑やかになっただろうか。
リアムは何を想って、ルアンに花を捧げたのだろう。
アミールはリアムと話したかったようだが、特に父にも私にも何の会話もなく、ただ礼をしただけだった。
噂ではルアンは何かの事件に巻き込まれたという話になっているようだ。
父やアミールに詳細を聞きたいという者も多かったようだが、二人も口を噤んだ。
静寂に包まれて、埋葬まで終わった。
領主のサインが必要な書類は多い。
代行官にすべてを任せてしまう領主もいるようだが、そこまで信頼できる代行官というのは少ない。
特に父や私はリアムに信頼されていない。
メルクイーン男爵領にリアムが戻って来たのだから、業務は代行させても、書類のサインまで任されることはない。
リアムに書類の封筒を渡すと、中身を出した。
「多いな、書類が」
「これでも少ない方なんだが。秋が一番多い」
「、、、ああ、収穫期の後か」
リアムが嫌そうな顔をした。
ゾーイと従者くんが、え?多いの?という顔をしている。
机にのっている砦の書類の大量の束が見える。
「慣れていない書類は見るのに時間がかかるんだ」
「一枚数秒の誤差?」
「そんなわけあるか」
答えながらもリアムの書類を書く手は動いている。
「あ、そうだ。隣領のテンガラット子爵夫妻とその跡継ぎが来ているが、挨拶しておくか?」
「あ、ああ」
「今、砦内を補佐が案内している。それが終わったら、ここに戻って来るからお茶でもして待っていてくれ」
リアムがそう言うと、従者くんが私にさっとソファを勧め、お茶を用意し始める。
これはリアムの気まぐれなのだろうか。
それとも、ちょうどタイミングよく私が来たからか?
どちらにしてもリアムには深い意味がないだろうけど、それでも嬉しく思ってしまう。
私を兄として紹介してくれるのだろうか。
「これがあのバカ兄貴です」
「ああ、これが」
ボソリと呟いた息子を、テンガラット子爵夫人の腕がつついた。
兄として紹介されたけれども。
どうやら私がリアムにしてきたことを彼らには話しているようだ。
「こちらがテンガラット子爵夫妻。跡継ぎのバージだ」
「リアム様にご尽力いただきまして、良い領地替えをしていただきました。今後はお隣ですので、よろしくお願いします」
「そうですわ。リアム様がいなければ、私たちの明日はどうなっていたことやら。何もかも八方丸くおさまりましたわ」
何をやったんだ、リアム。
にこやかな表情のテンガラット夫妻は終始穏やかだ。
人として好感が持てる。
それはリアムがすでに恩を売っているからかもしれないが。
「アンナさんも今は人形作りで領地に貢献しているんですよ」
アンナ?女性か?
「あー、羨ましい。砦の目玉になるはずだったのに」
「ふふふ、来年の冬はこちらに来させますわ。本人もお礼がしたいと言っておりましたし」
「じゃあ、お人形作り教室でもしてくれると助かります」
街の奥様方に向けての教室だろうか。
「伝えておくわ。もう一人のお兄さんの方は残念だったわね」
「ああ、そうですね」
「うちのバージ以外の息子たちももう少しでその男爵のところに行くところだったけれど、とめていただいて助かったわ。ちょっと実力行使したらかなり大人しくなってしまったけれど、息子たちにはいい薬だったわ」
「それは良かったですね」
リアムはあっさりと相槌を打った。
今、聞いてはいけない会話が聞こえた気がした。
ルアンが隣領の男爵に巻き込まれているときに、リアムはその事実を知っていたのか?
受け入れたのはあまりにも悲しかったからか。
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「リアム、家庭教師ルイ・ミミスをどう思う?」
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従者くんは笑いを堪えたが、肩が揺れている。
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「リアムの身内だからな。男爵という立場から出ていた方が良い。街の住民も参列するんだろう」
「男爵としてか。。。ところで、服装は?」
「リアムの衣装は濃いグレーだからアレでいいんじゃないか。マントは黒だ」
「、、、黒のマントなんて仕立ててないぞ。面倒だから黒い布でも買ってくればいいか?」
「リアム様、抜かりはございません。マックレー侯爵家から持参しております」
「え?」
リアムが呆けた顔をして従者くんを見た。
「マントの長さは?」
「もちろん辺境伯用の長さのマントをご用意いたしております」
「ねえ、ゾーイ。それってマックレー侯爵とか、ゾーイの指示?」
ゾーイは首を横に振る。
リアムが半目になった。
「リアム様が貴族として恥じぬよう、我々も全力で努めさせていただきます」
「、、、ほどほどでお願いします」
リアムが半目のまま従者くんに言った。
侯爵家の従者なら、細かいところに気づくだろう。
そうでなければ、リアムは冒険者の格好で葬儀に来ていたに違いない。冒険者ならば特に咎められることではない。
あ、ルイ・ミミスの残念な理由がまったくわからなかった。
この地は教会での葬儀は行わない。国教の信仰はないからだ。
街の外れの墓地の近くに広場がある。広場には木製の長椅子が並んでいる。
通常はそこで最後の別れに花や言葉を贈った後に火葬する。
今回はすでにルアンの骨の欠片や灰は小さな箱に入っている。
別れをした後はそのまま埋葬される。
先代の当主、つまりお父様の父で、私が会ったことのない祖父の葬儀には街の住民どころか隣町や離れたところからも押し掛けて広場から人が溢れかえったそうだ。
先代当主と比較してはいけないが、ルアンの葬儀は人がまばらだ。
街のごく一部の住民がお付き合いで出てきた程度のように見える。
私の葬儀のときも、こんな寂しい光景となるのだろうか。
空気が変わったのは一台の馬車が広場の出入口に止まったときだ。
颯爽と降りてきたのは、リアムだ。
グレーの衣装に黒のマント。辺境伯用のマントと従者くんが言っていたので、私たち男爵家のマントより長い。
次に降りてきたのは、ゾーイ・マックレー。
侯爵家のマントを結婚した後も羽織っていられるのは、家が後ろ盾にいるという象徴だ。
成人後の子息が跡継ぎでなくてもそのままの貴族の爵位のマントを羽織るのは家が了承しないとできない。
他の爵位を継いだのなら、婿養子に入ったのなら、その爵位のマントの長さに変える者も多いが、そうでもなければ家の爵位のマントを羽織っている。
従者くんがトレイに置いて花を二人に差し出した。
絵のように様になる二人だ。
どちらも既婚者のマントの羽織り方だ。若い女性たちは残念という表情を浮かべている者も多いのだが、、、ちょっと違う表情を浮かべているのは何だろう?
とにかく、馬車がこの広場を訪れたということは、街を馬車が横切って来たに違いない。
彼らを見たいと思ったのか、後からこの広場に人がやって来る。見送りの場も少しは賑やかになっただろうか。
リアムは何を想って、ルアンに花を捧げたのだろう。
アミールはリアムと話したかったようだが、特に父にも私にも何の会話もなく、ただ礼をしただけだった。
噂ではルアンは何かの事件に巻き込まれたという話になっているようだ。
父やアミールに詳細を聞きたいという者も多かったようだが、二人も口を噤んだ。
静寂に包まれて、埋葬まで終わった。
領主のサインが必要な書類は多い。
代行官にすべてを任せてしまう領主もいるようだが、そこまで信頼できる代行官というのは少ない。
特に父や私はリアムに信頼されていない。
メルクイーン男爵領にリアムが戻って来たのだから、業務は代行させても、書類のサインまで任されることはない。
リアムに書類の封筒を渡すと、中身を出した。
「多いな、書類が」
「これでも少ない方なんだが。秋が一番多い」
「、、、ああ、収穫期の後か」
リアムが嫌そうな顔をした。
ゾーイと従者くんが、え?多いの?という顔をしている。
机にのっている砦の書類の大量の束が見える。
「慣れていない書類は見るのに時間がかかるんだ」
「一枚数秒の誤差?」
「そんなわけあるか」
答えながらもリアムの書類を書く手は動いている。
「あ、そうだ。隣領のテンガラット子爵夫妻とその跡継ぎが来ているが、挨拶しておくか?」
「あ、ああ」
「今、砦内を補佐が案内している。それが終わったら、ここに戻って来るからお茶でもして待っていてくれ」
リアムがそう言うと、従者くんが私にさっとソファを勧め、お茶を用意し始める。
これはリアムの気まぐれなのだろうか。
それとも、ちょうどタイミングよく私が来たからか?
どちらにしてもリアムには深い意味がないだろうけど、それでも嬉しく思ってしまう。
私を兄として紹介してくれるのだろうか。
「これがあのバカ兄貴です」
「ああ、これが」
ボソリと呟いた息子を、テンガラット子爵夫人の腕がつついた。
兄として紹介されたけれども。
どうやら私がリアムにしてきたことを彼らには話しているようだ。
「こちらがテンガラット子爵夫妻。跡継ぎのバージだ」
「リアム様にご尽力いただきまして、良い領地替えをしていただきました。今後はお隣ですので、よろしくお願いします」
「そうですわ。リアム様がいなければ、私たちの明日はどうなっていたことやら。何もかも八方丸くおさまりましたわ」
何をやったんだ、リアム。
にこやかな表情のテンガラット夫妻は終始穏やかだ。
人として好感が持てる。
それはリアムがすでに恩を売っているからかもしれないが。
「アンナさんも今は人形作りで領地に貢献しているんですよ」
アンナ?女性か?
「あー、羨ましい。砦の目玉になるはずだったのに」
「ふふふ、来年の冬はこちらに来させますわ。本人もお礼がしたいと言っておりましたし」
「じゃあ、お人形作り教室でもしてくれると助かります」
街の奥様方に向けての教室だろうか。
「伝えておくわ。もう一人のお兄さんの方は残念だったわね」
「ああ、そうですね」
「うちのバージ以外の息子たちももう少しでその男爵のところに行くところだったけれど、とめていただいて助かったわ。ちょっと実力行使したらかなり大人しくなってしまったけれど、息子たちにはいい薬だったわ」
「それは良かったですね」
リアムはあっさりと相槌を打った。
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