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12章 蛇足なのか、後始末なのか
12-2 無自覚 ◆アミール視点◆
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◆アミール視点◆
とぼとぼと帰路につく。
兄上がこのメルクイーン男爵領に帰って来たのは喜ばしいことなのに。
砦の食堂での夕食は宴状態だった。
いつもより少々豪華な食事に、成人に達している者にはお酒の小瓶を一本ずつ。
追加で飲みたい者は自費で購入する。
兄上は前に立って挨拶するような人ではない。
そういう目立つことを嫌う。
だから、適当に始まった宴は、適当に勝手に盛り上がっている。
兄上に憧れている冒険者も多い。補佐が研修で兄上の功績を宣伝し始めてから増殖した。
が、何の用もないのに初対面で話しかけにいけるほどの冒険者はいなかったようだ。
兄上は久々に会った知人の冒険者たちと静かに話していた。
兄上が夕食を砦でとる意味を痛いほど感じる。
「あ、あの、兄上、私は家に帰ります」
「もうそんな時間か。今日まで砦の管理者の代理を務めてくれてありがとう。時間があるときにはいつでも遊びに来てくれ」
決定的だった。
私は手をぎゅっと握る。
兄上は家に帰って来ない。
せめて、砦で一緒に仕事をしようと言ってくれるのを待っていた自分がいた。
ここには兄上がいれば充分なのに。
自分では砦長室の戦力にならないことを知っているのに。
しょせん、私は兄上がいないときの代理でしかなかった。
兄上はゾーイ・マックレーを家につれてくることもなさそうだ。
自分の家族に挨拶、なんてものは頭から抜け落ちているのだろう。
父や兄たちのことなど一切聞かれなかった。
私もここにいたから思い出した程度だろう。
自ら私に会いに来てくれることはない。
暗くなった帰り道。
二年間、夜遅く一人で砦から帰っていたが、寂しくはなかった。
砦の管理者の代理をしていて、すごく忙しくて。それでも、この分量の書類を難なく捌いていた兄上が誇らしかった。兄上の仕事を手伝えることが嬉しかった。
けれど、今はものすごく寂しい。
一人で帰ることが、こんなにも寂しいことだなんて思ってもいなかった。
いつのまにか涙が溢れていた。
悲しい。
兄上は私だけの兄上だったのに。
いつもそばにいたのは私だったのに。
何とか涙を落ち着かせて、家に入った。
それでも、目は真っ赤だろう。
父と長兄は指摘せず、食堂で夕食を勧める。
こちらもいつもより豪華な食事だ。量も多く用意されている。
私が兄上が帰って来る日を言ったせいだろう。
兄上が座っていた席に食器やカトラリーが用意されている。
けれど、二人はこの家に兄上が帰って来ることを期待していても、帰って来ないことを悟っていたようだ。
この家にはもう兄上の物はない。
兄上の部屋にも何も残されていなかった。
備え付けの家具はあっても、一緒に寝たベッドがあっても、それは兄上の物ではない。
兄上はもうこの家には帰って来ない。
ここはもう兄上の帰る家ではないのだ。
「せっかく作ったんだから食べよう」
「私は砦で少し食べてきました」
「そうか、、、リアムは元気だったか」
「、、、はい」
答えると、またぼたぼたと涙が流れてきた。
サラダをよそってくれた後、ジャイール兄様が横に立って肩に手を置いてくれた。
けれど、私が望んだのはこの手ではない。
「アミール、」
「何でお父様は兄上だけに意地悪したんですかぁ」
涙がとめどなく流れるように、口もとまらない。
今まで言えなかったことが口から出て来る。
「私もこの食堂では兄上に話しかけませんでした。兄上に話しかけると、お父様が行儀が悪いと兄上を怒るからです。私がいくら話しても怒らなかったのにっ」
兄上はこの食堂で食事の時間ずっと黙っていた。
静かに。
まるでいないかのように。
兄上はここでは母上にさえ話しかけなかった。
台所でもどこでも、母上大好きな兄上は明るかった。
母上と兄上と私の三人だけのときは賑やかな食卓だった。
おっにくーっ、おっにくーっ、と母上と兄上はお肉パーティを楽しんでいた。
こんな日がずっと続けばいいのにと思った。
そんなこともこの二人は知らない。
「何で家事も兄上一人でやらせていたんですか。兄上も子供だったのに、何で何一つ疑問に思わなかったんですかぁ」
私は泣く。
けれど、兄上はお父様やお兄様たちに向ける目を、私にも向けていなかったか?
私も同罪だ。
感情のなくなった目を、死んだ目を見ていながら、どうすることもできなかった。
私が兄上と同じ境遇だったら、、、そんなことを私が思うことさえ兄上には煩わしいのだろう。
砦に帰って来た兄上は笑顔だった。
母上に向けていたものとは違うが、それを取り戻したのは私ではなかった。
「すまない、アミール」
小さい声で、本当に消え入りそうな声で父が言った。
「謝るのは私にじゃないぃ」
謝られても、もうどうでもいいことだろうに。
どうでもいい存在になってしまった。
もう取り返しのつかないことだ。
私たち残された家族はメルクイーン男爵に代わって手足となり、領地運営をするだけだ。失敗のないよう。
兄上と呼ぶことが許されても、それだけだ。
兄上の目が、お前はその線から入って来るなと言っている。
踏み越えたら、おそらく兄上は私を砦にさえ入れなくなるだろう。
兄上の役に立ちたい。
兄上の横に立ちたい。
兄上とともに歩きたい。
「兄上ーっ」
どんなに呼んでも叫んでも、もう来てはくれない。
兄上が私だけの兄上でいてほしかった。
兄上は私だけの兄上ではなくなってしまった。
数日後、家庭教師が休みの日に砦に行った。
「おー、アミール、元気かー?」
リージェン副砦長が一階の食堂から出てきた。
そういえば兄上の部屋がどこかも聞いていなかったこと気づいた私は、朝食の時間が終わりに近づいた頃に食堂に来た。
兄上が私に部屋を教えてくれなかったら立ち直れない。
クトフ料理長に兄上の様子を聞いてからにしようと思っていた。
「リージェン副砦長、おはようございます。これから就寝ですか?」
「その予定だったんだが、今日はどうした?大好きな兄上に会いに来たのか、、、と」
リージェン副砦長はここが食堂の前だということに気づいた。気づいてしまった。
確かに兄上もここで食事するだろう。だが、通常通り砦の管理者として動くのならば、もう少し早い時間だ。
兄上に会うのなら、砦長室に向かう方が早い。
「んー、どうしたー?クトフに用かー?」
大きい両手で頬を潰された。
ぶにに。
、、、向こうの壁から姿を現したクロ様がニヨっと笑ってこっちを見ている。
「ふっふっふー、弟くんはリアムとお部屋でお茶したいんだそうだ」
「、、、あのリアムの部屋で?」
クロ様の話に半信半疑なリージェン副砦長は私を見た。
確かにお茶したいけどっ、なぜクロ様が助け船を?
「そういうことでしたら、ご用意いたします」
急に後ろから声が聞こえた。
ギョッと振り返ると。
「え、えっと、確か」
「私はゾーイ・マックレー様の従者でございます。以後よろしくお願い致します、リアム様の弟君」
「あ、アミール・メルクイーンです。よろしくお願いします」
そう、私は家柄でもゾーイに勝てない。
マックレー侯爵家の五男で、従者も御者もついてきた。後日、彼らの家族もやって来て、砦に住むそうだ。
「従者くーん、俺のお茶もお願いー」
「リージェン副砦長もリアム様の執務室に来るのですか?先日、もう来ないーっ、と騒いでいた気がするんですが」
「うん、一人ではもう行かない。悲しくなるもん」
悲しく?
兄上の執務室は寝室等と同じで四階だそうだ。
砦長室から仕事場所も移したことになる。砦長室にも机はそのままあるということだが。
従者がノックをして扉を開けると。。。
距離感がおかしい、最初にそう思った。
「ああ、アミール、来てたのか」
「俺もいるぞー」
「僕もいるよー」
とリージェンさんもクロ様も主張しているのに、兄上はゾーイにベッタリ。ゾーイの肩に手をかけしなだれかかっている。息が触れている距離だ。
「ああ、ちょっと待って。従者くん、ゾーイに仕事教えているから、キリの良いところまで」
「はい、リアム様。では、皆さま、お茶をいれますので、こちらへどうぞ」
執務机が三つ、コの字に少し離れて配置されているが、真ん中が兄上の席だろう。
あと一つは誰のだろう。まさか、私の?
従者くんが指示したのは、少し離れたソファである。
リージェンさんに座らされる。
「まあ、旦那だから、リアムはイチャつくためにこの執務室を用意したんじゃねえかなー、と俺は思ったわけだ。一人で独り身が来るには寂しいところよ」
「バージ様の机もご用意されておりますけどね」
従者くんがお茶をいれながら、そこが私の席ではないことを教えてくれた。儚い夢だった。
「バージ?」
「隣領のテンガラット子爵家の跡継ぎです。しばらくするとテンガラット子爵となられる方です。冬の社交シーズンは王都に来る代わりに、こちらに来ることになっております。さすがに今年は年明けに来られるそうですが」
「魔法学園の同級生だって。イチャつく二人は見慣れているんだろ。まあ、この光景を砦長室でやられなくて良かったかもしれないが」
「、、、さすがに他人がいるところではイチャつかないぞ」
兄上がやって来た。
「さすが無自覚イチャつき怪人たちめー。今、完全に他人がいるよなー」
「今のはリアムに仕事を教わっていただけだが?」
「ゾーイまでこうなんだ。な、無自覚にイチャつく野郎どもには困ったもんだろ、アミール」
リージェンさん、同意を求めないでくださいっ。
とぼとぼと帰路につく。
兄上がこのメルクイーン男爵領に帰って来たのは喜ばしいことなのに。
砦の食堂での夕食は宴状態だった。
いつもより少々豪華な食事に、成人に達している者にはお酒の小瓶を一本ずつ。
追加で飲みたい者は自費で購入する。
兄上は前に立って挨拶するような人ではない。
そういう目立つことを嫌う。
だから、適当に始まった宴は、適当に勝手に盛り上がっている。
兄上に憧れている冒険者も多い。補佐が研修で兄上の功績を宣伝し始めてから増殖した。
が、何の用もないのに初対面で話しかけにいけるほどの冒険者はいなかったようだ。
兄上は久々に会った知人の冒険者たちと静かに話していた。
兄上が夕食を砦でとる意味を痛いほど感じる。
「あ、あの、兄上、私は家に帰ります」
「もうそんな時間か。今日まで砦の管理者の代理を務めてくれてありがとう。時間があるときにはいつでも遊びに来てくれ」
決定的だった。
私は手をぎゅっと握る。
兄上は家に帰って来ない。
せめて、砦で一緒に仕事をしようと言ってくれるのを待っていた自分がいた。
ここには兄上がいれば充分なのに。
自分では砦長室の戦力にならないことを知っているのに。
しょせん、私は兄上がいないときの代理でしかなかった。
兄上はゾーイ・マックレーを家につれてくることもなさそうだ。
自分の家族に挨拶、なんてものは頭から抜け落ちているのだろう。
父や兄たちのことなど一切聞かれなかった。
私もここにいたから思い出した程度だろう。
自ら私に会いに来てくれることはない。
暗くなった帰り道。
二年間、夜遅く一人で砦から帰っていたが、寂しくはなかった。
砦の管理者の代理をしていて、すごく忙しくて。それでも、この分量の書類を難なく捌いていた兄上が誇らしかった。兄上の仕事を手伝えることが嬉しかった。
けれど、今はものすごく寂しい。
一人で帰ることが、こんなにも寂しいことだなんて思ってもいなかった。
いつのまにか涙が溢れていた。
悲しい。
兄上は私だけの兄上だったのに。
いつもそばにいたのは私だったのに。
何とか涙を落ち着かせて、家に入った。
それでも、目は真っ赤だろう。
父と長兄は指摘せず、食堂で夕食を勧める。
こちらもいつもより豪華な食事だ。量も多く用意されている。
私が兄上が帰って来る日を言ったせいだろう。
兄上が座っていた席に食器やカトラリーが用意されている。
けれど、二人はこの家に兄上が帰って来ることを期待していても、帰って来ないことを悟っていたようだ。
この家にはもう兄上の物はない。
兄上の部屋にも何も残されていなかった。
備え付けの家具はあっても、一緒に寝たベッドがあっても、それは兄上の物ではない。
兄上はもうこの家には帰って来ない。
ここはもう兄上の帰る家ではないのだ。
「せっかく作ったんだから食べよう」
「私は砦で少し食べてきました」
「そうか、、、リアムは元気だったか」
「、、、はい」
答えると、またぼたぼたと涙が流れてきた。
サラダをよそってくれた後、ジャイール兄様が横に立って肩に手を置いてくれた。
けれど、私が望んだのはこの手ではない。
「アミール、」
「何でお父様は兄上だけに意地悪したんですかぁ」
涙がとめどなく流れるように、口もとまらない。
今まで言えなかったことが口から出て来る。
「私もこの食堂では兄上に話しかけませんでした。兄上に話しかけると、お父様が行儀が悪いと兄上を怒るからです。私がいくら話しても怒らなかったのにっ」
兄上はこの食堂で食事の時間ずっと黙っていた。
静かに。
まるでいないかのように。
兄上はここでは母上にさえ話しかけなかった。
台所でもどこでも、母上大好きな兄上は明るかった。
母上と兄上と私の三人だけのときは賑やかな食卓だった。
おっにくーっ、おっにくーっ、と母上と兄上はお肉パーティを楽しんでいた。
こんな日がずっと続けばいいのにと思った。
そんなこともこの二人は知らない。
「何で家事も兄上一人でやらせていたんですか。兄上も子供だったのに、何で何一つ疑問に思わなかったんですかぁ」
私は泣く。
けれど、兄上はお父様やお兄様たちに向ける目を、私にも向けていなかったか?
私も同罪だ。
感情のなくなった目を、死んだ目を見ていながら、どうすることもできなかった。
私が兄上と同じ境遇だったら、、、そんなことを私が思うことさえ兄上には煩わしいのだろう。
砦に帰って来た兄上は笑顔だった。
母上に向けていたものとは違うが、それを取り戻したのは私ではなかった。
「すまない、アミール」
小さい声で、本当に消え入りそうな声で父が言った。
「謝るのは私にじゃないぃ」
謝られても、もうどうでもいいことだろうに。
どうでもいい存在になってしまった。
もう取り返しのつかないことだ。
私たち残された家族はメルクイーン男爵に代わって手足となり、領地運営をするだけだ。失敗のないよう。
兄上と呼ぶことが許されても、それだけだ。
兄上の目が、お前はその線から入って来るなと言っている。
踏み越えたら、おそらく兄上は私を砦にさえ入れなくなるだろう。
兄上の役に立ちたい。
兄上の横に立ちたい。
兄上とともに歩きたい。
「兄上ーっ」
どんなに呼んでも叫んでも、もう来てはくれない。
兄上が私だけの兄上でいてほしかった。
兄上は私だけの兄上ではなくなってしまった。
数日後、家庭教師が休みの日に砦に行った。
「おー、アミール、元気かー?」
リージェン副砦長が一階の食堂から出てきた。
そういえば兄上の部屋がどこかも聞いていなかったこと気づいた私は、朝食の時間が終わりに近づいた頃に食堂に来た。
兄上が私に部屋を教えてくれなかったら立ち直れない。
クトフ料理長に兄上の様子を聞いてからにしようと思っていた。
「リージェン副砦長、おはようございます。これから就寝ですか?」
「その予定だったんだが、今日はどうした?大好きな兄上に会いに来たのか、、、と」
リージェン副砦長はここが食堂の前だということに気づいた。気づいてしまった。
確かに兄上もここで食事するだろう。だが、通常通り砦の管理者として動くのならば、もう少し早い時間だ。
兄上に会うのなら、砦長室に向かう方が早い。
「んー、どうしたー?クトフに用かー?」
大きい両手で頬を潰された。
ぶにに。
、、、向こうの壁から姿を現したクロ様がニヨっと笑ってこっちを見ている。
「ふっふっふー、弟くんはリアムとお部屋でお茶したいんだそうだ」
「、、、あのリアムの部屋で?」
クロ様の話に半信半疑なリージェン副砦長は私を見た。
確かにお茶したいけどっ、なぜクロ様が助け船を?
「そういうことでしたら、ご用意いたします」
急に後ろから声が聞こえた。
ギョッと振り返ると。
「え、えっと、確か」
「私はゾーイ・マックレー様の従者でございます。以後よろしくお願い致します、リアム様の弟君」
「あ、アミール・メルクイーンです。よろしくお願いします」
そう、私は家柄でもゾーイに勝てない。
マックレー侯爵家の五男で、従者も御者もついてきた。後日、彼らの家族もやって来て、砦に住むそうだ。
「従者くーん、俺のお茶もお願いー」
「リージェン副砦長もリアム様の執務室に来るのですか?先日、もう来ないーっ、と騒いでいた気がするんですが」
「うん、一人ではもう行かない。悲しくなるもん」
悲しく?
兄上の執務室は寝室等と同じで四階だそうだ。
砦長室から仕事場所も移したことになる。砦長室にも机はそのままあるということだが。
従者がノックをして扉を開けると。。。
距離感がおかしい、最初にそう思った。
「ああ、アミール、来てたのか」
「俺もいるぞー」
「僕もいるよー」
とリージェンさんもクロ様も主張しているのに、兄上はゾーイにベッタリ。ゾーイの肩に手をかけしなだれかかっている。息が触れている距離だ。
「ああ、ちょっと待って。従者くん、ゾーイに仕事教えているから、キリの良いところまで」
「はい、リアム様。では、皆さま、お茶をいれますので、こちらへどうぞ」
執務机が三つ、コの字に少し離れて配置されているが、真ん中が兄上の席だろう。
あと一つは誰のだろう。まさか、私の?
従者くんが指示したのは、少し離れたソファである。
リージェンさんに座らされる。
「まあ、旦那だから、リアムはイチャつくためにこの執務室を用意したんじゃねえかなー、と俺は思ったわけだ。一人で独り身が来るには寂しいところよ」
「バージ様の机もご用意されておりますけどね」
従者くんがお茶をいれながら、そこが私の席ではないことを教えてくれた。儚い夢だった。
「バージ?」
「隣領のテンガラット子爵家の跡継ぎです。しばらくするとテンガラット子爵となられる方です。冬の社交シーズンは王都に来る代わりに、こちらに来ることになっております。さすがに今年は年明けに来られるそうですが」
「魔法学園の同級生だって。イチャつく二人は見慣れているんだろ。まあ、この光景を砦長室でやられなくて良かったかもしれないが」
「、、、さすがに他人がいるところではイチャつかないぞ」
兄上がやって来た。
「さすが無自覚イチャつき怪人たちめー。今、完全に他人がいるよなー」
「今のはリアムに仕事を教わっていただけだが?」
「ゾーイまでこうなんだ。な、無自覚にイチャつく野郎どもには困ったもんだろ、アミール」
リージェンさん、同意を求めないでくださいっ。
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