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11章 善意という名を借りた何か
11-15 エキシビジョンマッチ
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「死刑だよ。彼らがこちらに呪術の知識を全面的に渡すとは思えない」
ミルス公爵が冷たく言った。
「まだ、死んでませんよね?」
「ああ、王族の結婚式前には処刑されるが」
つまりは社交シーズン前だ。
祝い事の前にすべては終わらせておこうということだ。恩赦というものは存在しない。
「では、アンナ・スコーノンの呪縛をあの二人に移してしまいましょうか?」
「、、、は?そんなことできるの?」
「まあ、アンナ・スコーノンは呪術を使うことができなくなりますが」
「いや、その方が良くない?国の管理下に置かれても報告義務だけになるよね」
呪術系のスコーノン家だから結婚して姓が変わろうとも報告義務は存在し続けるけどね。
「平民と同じですよ?国にとっても利用価値がなくなりますよ?」
「それでも、不運の連鎖がなくなれば、彼女も生きやすくなるだろう」
「あ、本人の承諾を絶対に得てくださいね。両親が処刑される前にちゃちゃっとしますんで」
「ちゃちゃっとできちゃうんだ。バージの婚約者だった当時に何かしようと思わなかったの?」
「代償を押しつける相手がいなければ、どうにもできないでしょう。あの当時、アンナ・スコーノンに自分が助かるために両親を犠牲にする?と言っても拒むだろうし」
「聞き方あぁー」
「今回は公爵が良いように誘導してください」
この呪術の代償も糸のようだ。
見えない糸で彼らを絡め取っている。
そして、糸で引っ張り、不幸に落とす。
呪術を使えば使うほど、糸に絡めとられていく。
その糸をすべて他人に移してしまえば、呪術も使えなくなる。
王子や取り巻きのように糸を可視化してしまえばわかりやすい。
呪術系の彼らの糸を可視化すると、恐ろしいくらい全身真っ黒になるのでやらない方が身のためだが。
「けれど、アンナ・スコーノンは今後どうするんですか?呪術を使えないのなら、研究所だって引き取らないでしょう」
「砦で何か仕事ない?」
「砦の冒険者は男ばっかりだしなあ。。。あ、」
アンナ・スコーノンは人形作りが上手だった。
「リアム、それはバージと話し合ってからだ。元はバージの婚約者なのだから、思うところがあるだろう」
「ああ、そうだな」
ゾーイにとめられてしまった。それもそうなのだが。
残念。
砦で人形作ったら売れると思うけど。呪術と聞けばおどろおどろしい人形を思い浮かぶけど、彼女の作る人形は表面上は可愛い。呪術が内にこめられなければ、素直に可愛いと言えるだろう。
「あーそう言えば、俺の人形ってどんな出来でしたー?」
「証拠として国に押収されているよ。顔は可愛かったけど、首で真っ二つにされてる。直すわけにもいかないし」
そりゃあね。
ゾーイが微妙な顔をしてる。その人形を見てみたいけど、真っ二つにされた怒り、みたいな。
「王城は広すぎるからね。あんなに人がいるのに、アンナ・スコーノン一人見つからないとは」
いるとは思わないからね。
それに王城内にいる人間をすべて把握しているのはごく一部だ。
「王子は何の罪にも問われないのか」
「表向きは、ね。」
ミルス公爵は意味深に言った。
「、、、王弟殿下が継げばいいのにーっ」
「えー?キミまでそんなこと言うのー?」
俺、勝手に王弟派に属されているしー。
この発言は何の問題にもならないが、公爵のお気に召さなかったようなので、言い直そう。
「王弟殿下が結婚して子供産ませて継がせれば良いのにーっ」
「私は結婚しないよー。だから、こうして生きていられるんだよー」
どいつもこいつも。
あの国王もクソだな。
コレだから貴族ってヤツも王族ってヤツも嫌いなんだよ。
闘技場で魔法学園の卒業魔法発表会は盛大に開会された。
学園長やら来賓の挨拶が済んだ後、卒業生が順番に魔法を披露する。
大抵は後ろの順番になればなるほど大規模な魔法になっている。
そういう風なプログラムを組んでいるのだろう。
最後はレオナルド王子の水の魔法の美しい舞いだった。
闘技場上空全体を舞台にして、本日の晴天も味方にして晴れやかなものだった。
さすがはA級魔導士。腐ってもA級魔導士。
クソ王子なのに。
「これから休憩になります。エキシビジョンマッチは十分後に開始予定です」
拡声魔法の放送が入る。
「メルクイーン男爵、この休憩後に出番です。下へお願い致します」
魔法学園の職員が学生用の席まで呼びに来た。
「行ってくる」
「いってらっしゃーい」
ゾーイとバージが見送る。今日の一学年は自由席。確保されている席がかなり埋まっているので、見に来た学生も多かったのだろう。
開会に間に合ったバージには、返事待ちだがアンナ・スコーノンの件について伝えておいた。
婚約者という立場になるかどうかは何とも言えないが、呪術が使えなくなるのなら新しい領地に連れて行っても大丈夫だろうと言った。両親とも相談するそうだが。
うん、砦の新しい目玉、さようなら。
可愛い人形さんなら、子供や女性に人気が出ただろうに。
、、、なぜか冒険者に人気が出そうなのは気のせいだろうか。砦の冒険者って心が乙女な野郎が多い気がする。
んで、バージのポケットにいるバージマスコットは引き剥がされまいと、バージにしっかり抱きついていた。
テコでも動きそうにないなあ。
コレも見た目は可愛いんだけどなあ。
そういう機能をつけた覚えがないんだけどなあ。
呪術ではないから、いっか。
魔石の魔力が尽きたら、動作終了するだろう。マスコット自身が魔物討伐に行って魔石を手に入れてこないよね?
闘技場の中央に円形の舞台がある。
卒業生代表と在校生代表は正反対の出入口から入場するので、舞台に上がるまで王子と会うことはない。
考えれば、今まで王子と会話したことさえなかった。
何が気に喰わないのかわからないが、砦に何もしなければここまで恨みを買うこともなかっただろうに。
「皆さんっ、お待たせいたしましたっ。卒業生代表と在校生代表のエキシビジョンマッチですっ」
放送が入った。
あくまでも、これはエキシビジョンマッチである。
だから、舞台上には審判がいない。
「卒業生代表は、先ほど素晴らしい水の魔法を見せてくれたレオナルド王子ですっ」
盛大な拍手が闘技場を覆った。
おや?こういうとき先に在校生代表が紹介されないかい?
プログラムは昨日見ていたが、さすがに司会進行の台本までは見せてもらっていない。
「その王子に対抗する在校生代表は、今、話題の極西の砦の管理者、リアム・メルクイーン男爵ですっ」
あ?
ものすごく嫌な紹介をされた気がするぞ。その通りなんだが、話題って何だ?
職員に促されたので、表に出て舞台に上がる。
上で見るより、超広い、この舞台。
あー、やっぱり観客が多いー。
あー、やだやだ。
何でこの王子、周囲に手を振ったりしているんでしょうかねー。
「魔法学園の一年の実力差は大きいですが、卒業生代表の胸を借りて、在校生代表は例年通り盛大に散ってもらいましょう。それではエキシビジョンマッチ開始っ」
明るい女性の声の司会も言いたい放題だ。
盛大に散るのね。
「、、、なぜ、杖をかまえない?」
王子が俺に聞いた。
「は?」
俺は今まで杖をかまえたことがない。というか、杖自体持っていない。
そういや、皆、魔法使うとき杖かまえていたなあ。
あれって魔導士必携アイテムなの?
そんなこと講義で言っていたっけ?聞き逃がしたかなあ?
帰ったらゾーイにでも聞いてみよう。
ゾーイも魔の森で最初は握っていた。武器が杖だけじゃ死ぬんじゃない?と思っていたくらいだし。
でも、今はゾーイも剣を握って自由に魔法使っているけど。
「はははっ、さすがF級魔導士だな。勉強だけできたところで、魔法の実力が伴っていなければ使えないだろう」
王子はどうやらきちんと俺だと認識しているようだ。
それなのに。
何だろう。
この人は自分がやって来たことの罪の意識もないのだろうか。
さすがに舞台上の音声は観客まで伝わらない。
拡声魔法でも使っていれば別だが。
「そうですねえ。じゃあ、このF級魔導士の拙い魔法が、万が一にもA級魔導士の魔法に叩かれずに届いたら、受け入れてくれますかー?」
俺はにこやかに王子に告げた。
ミルス公爵が冷たく言った。
「まだ、死んでませんよね?」
「ああ、王族の結婚式前には処刑されるが」
つまりは社交シーズン前だ。
祝い事の前にすべては終わらせておこうということだ。恩赦というものは存在しない。
「では、アンナ・スコーノンの呪縛をあの二人に移してしまいましょうか?」
「、、、は?そんなことできるの?」
「まあ、アンナ・スコーノンは呪術を使うことができなくなりますが」
「いや、その方が良くない?国の管理下に置かれても報告義務だけになるよね」
呪術系のスコーノン家だから結婚して姓が変わろうとも報告義務は存在し続けるけどね。
「平民と同じですよ?国にとっても利用価値がなくなりますよ?」
「それでも、不運の連鎖がなくなれば、彼女も生きやすくなるだろう」
「あ、本人の承諾を絶対に得てくださいね。両親が処刑される前にちゃちゃっとしますんで」
「ちゃちゃっとできちゃうんだ。バージの婚約者だった当時に何かしようと思わなかったの?」
「代償を押しつける相手がいなければ、どうにもできないでしょう。あの当時、アンナ・スコーノンに自分が助かるために両親を犠牲にする?と言っても拒むだろうし」
「聞き方あぁー」
「今回は公爵が良いように誘導してください」
この呪術の代償も糸のようだ。
見えない糸で彼らを絡め取っている。
そして、糸で引っ張り、不幸に落とす。
呪術を使えば使うほど、糸に絡めとられていく。
その糸をすべて他人に移してしまえば、呪術も使えなくなる。
王子や取り巻きのように糸を可視化してしまえばわかりやすい。
呪術系の彼らの糸を可視化すると、恐ろしいくらい全身真っ黒になるのでやらない方が身のためだが。
「けれど、アンナ・スコーノンは今後どうするんですか?呪術を使えないのなら、研究所だって引き取らないでしょう」
「砦で何か仕事ない?」
「砦の冒険者は男ばっかりだしなあ。。。あ、」
アンナ・スコーノンは人形作りが上手だった。
「リアム、それはバージと話し合ってからだ。元はバージの婚約者なのだから、思うところがあるだろう」
「ああ、そうだな」
ゾーイにとめられてしまった。それもそうなのだが。
残念。
砦で人形作ったら売れると思うけど。呪術と聞けばおどろおどろしい人形を思い浮かぶけど、彼女の作る人形は表面上は可愛い。呪術が内にこめられなければ、素直に可愛いと言えるだろう。
「あーそう言えば、俺の人形ってどんな出来でしたー?」
「証拠として国に押収されているよ。顔は可愛かったけど、首で真っ二つにされてる。直すわけにもいかないし」
そりゃあね。
ゾーイが微妙な顔をしてる。その人形を見てみたいけど、真っ二つにされた怒り、みたいな。
「王城は広すぎるからね。あんなに人がいるのに、アンナ・スコーノン一人見つからないとは」
いるとは思わないからね。
それに王城内にいる人間をすべて把握しているのはごく一部だ。
「王子は何の罪にも問われないのか」
「表向きは、ね。」
ミルス公爵は意味深に言った。
「、、、王弟殿下が継げばいいのにーっ」
「えー?キミまでそんなこと言うのー?」
俺、勝手に王弟派に属されているしー。
この発言は何の問題にもならないが、公爵のお気に召さなかったようなので、言い直そう。
「王弟殿下が結婚して子供産ませて継がせれば良いのにーっ」
「私は結婚しないよー。だから、こうして生きていられるんだよー」
どいつもこいつも。
あの国王もクソだな。
コレだから貴族ってヤツも王族ってヤツも嫌いなんだよ。
闘技場で魔法学園の卒業魔法発表会は盛大に開会された。
学園長やら来賓の挨拶が済んだ後、卒業生が順番に魔法を披露する。
大抵は後ろの順番になればなるほど大規模な魔法になっている。
そういう風なプログラムを組んでいるのだろう。
最後はレオナルド王子の水の魔法の美しい舞いだった。
闘技場上空全体を舞台にして、本日の晴天も味方にして晴れやかなものだった。
さすがはA級魔導士。腐ってもA級魔導士。
クソ王子なのに。
「これから休憩になります。エキシビジョンマッチは十分後に開始予定です」
拡声魔法の放送が入る。
「メルクイーン男爵、この休憩後に出番です。下へお願い致します」
魔法学園の職員が学生用の席まで呼びに来た。
「行ってくる」
「いってらっしゃーい」
ゾーイとバージが見送る。今日の一学年は自由席。確保されている席がかなり埋まっているので、見に来た学生も多かったのだろう。
開会に間に合ったバージには、返事待ちだがアンナ・スコーノンの件について伝えておいた。
婚約者という立場になるかどうかは何とも言えないが、呪術が使えなくなるのなら新しい領地に連れて行っても大丈夫だろうと言った。両親とも相談するそうだが。
うん、砦の新しい目玉、さようなら。
可愛い人形さんなら、子供や女性に人気が出ただろうに。
、、、なぜか冒険者に人気が出そうなのは気のせいだろうか。砦の冒険者って心が乙女な野郎が多い気がする。
んで、バージのポケットにいるバージマスコットは引き剥がされまいと、バージにしっかり抱きついていた。
テコでも動きそうにないなあ。
コレも見た目は可愛いんだけどなあ。
そういう機能をつけた覚えがないんだけどなあ。
呪術ではないから、いっか。
魔石の魔力が尽きたら、動作終了するだろう。マスコット自身が魔物討伐に行って魔石を手に入れてこないよね?
闘技場の中央に円形の舞台がある。
卒業生代表と在校生代表は正反対の出入口から入場するので、舞台に上がるまで王子と会うことはない。
考えれば、今まで王子と会話したことさえなかった。
何が気に喰わないのかわからないが、砦に何もしなければここまで恨みを買うこともなかっただろうに。
「皆さんっ、お待たせいたしましたっ。卒業生代表と在校生代表のエキシビジョンマッチですっ」
放送が入った。
あくまでも、これはエキシビジョンマッチである。
だから、舞台上には審判がいない。
「卒業生代表は、先ほど素晴らしい水の魔法を見せてくれたレオナルド王子ですっ」
盛大な拍手が闘技場を覆った。
おや?こういうとき先に在校生代表が紹介されないかい?
プログラムは昨日見ていたが、さすがに司会進行の台本までは見せてもらっていない。
「その王子に対抗する在校生代表は、今、話題の極西の砦の管理者、リアム・メルクイーン男爵ですっ」
あ?
ものすごく嫌な紹介をされた気がするぞ。その通りなんだが、話題って何だ?
職員に促されたので、表に出て舞台に上がる。
上で見るより、超広い、この舞台。
あー、やっぱり観客が多いー。
あー、やだやだ。
何でこの王子、周囲に手を振ったりしているんでしょうかねー。
「魔法学園の一年の実力差は大きいですが、卒業生代表の胸を借りて、在校生代表は例年通り盛大に散ってもらいましょう。それではエキシビジョンマッチ開始っ」
明るい女性の声の司会も言いたい放題だ。
盛大に散るのね。
「、、、なぜ、杖をかまえない?」
王子が俺に聞いた。
「は?」
俺は今まで杖をかまえたことがない。というか、杖自体持っていない。
そういや、皆、魔法使うとき杖かまえていたなあ。
あれって魔導士必携アイテムなの?
そんなこと講義で言っていたっけ?聞き逃がしたかなあ?
帰ったらゾーイにでも聞いてみよう。
ゾーイも魔の森で最初は握っていた。武器が杖だけじゃ死ぬんじゃない?と思っていたくらいだし。
でも、今はゾーイも剣を握って自由に魔法使っているけど。
「はははっ、さすがF級魔導士だな。勉強だけできたところで、魔法の実力が伴っていなければ使えないだろう」
王子はどうやらきちんと俺だと認識しているようだ。
それなのに。
何だろう。
この人は自分がやって来たことの罪の意識もないのだろうか。
さすがに舞台上の音声は観客まで伝わらない。
拡声魔法でも使っていれば別だが。
「そうですねえ。じゃあ、このF級魔導士の拙い魔法が、万が一にもA級魔導士の魔法に叩かれずに届いたら、受け入れてくれますかー?」
俺はにこやかに王子に告げた。
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