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8章 愚者は踊り続ける
8-11 情報は場を制する ◆ズィー視点◆
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◆ズィー視点◆
「自己紹介が遅れましたね。私は冒険者ギルド総本部から来ましたズィーと申します。今回は砦の管理者リアム・メルクイーン様に謝罪をするためにこの場に同席させてもらいました。ですから、私にこの国の国王の迎えは必要ないのですよ」
自己紹介をする前に総本部の私の存在を気づかれるとは思っていなかったが。
クジョー王国本部の本部長には口止めしていたし。
この国には冒険者ギルドの職員と説明していたはずだ。決して嘘ではない。
砦の管理者は西の果てにいて情報には疎いだろうとばかり思っていたが、そうではなさそうだ。
国の重役の方が青い顔をしている。そばにいた者を部屋の外に使いに出した。
言った通り、私は国王には用事がないので、いてもかまわないが特に国王は必要ない。
というわけで話を進めてしまう。
「では、俺のことは冒険者として接してください。敬称は必要ありません」
「そうですか。では私のこともズィーとお呼びください」
私がリアムにそう言うと、一瞬だけ胡散臭いものを見る目に変わった。
呼び捨てにしろ、っていうのはそんなに怪しいものなのかなー?
どうやってもこちらが謝る側なのだが。
「通常ですと、冒険者ギルドでお会いするものだと思いましたが」
「通常ですとそうしますが、今回は第三者がいる方が透明性があるかと思いまして」
冒険者ギルドの応接室で話した場合、密室だ。
冒険者ギルドの人間で周りを取り囲んで謝罪した場合、その謝罪は意味があるものだろうか。
圧迫されたと受け取られても仕方のない状況だ。
本部長に資料を持たせて、リアムのところに行って渡してもらう。
「今回は大変申し訳ございませんでした。こちらが砦に所属したことのある冒険者の討伐ポイントの訂正一覧になります。砦の方にも送っておりますので、各冒険者で疑義が生じましたら冒険者ギルド極西支部までお問い合わせいただければ対応いたします」
と言っているそばから、リアムはものすごい速さで資料を捲っている。
ちゃんと見ているのかな?
見ているな。
少しホッとした顔をした。
どの冒険者を見て、その表情をしたのだろう。昇級していたのだろうか。
リアム自身は訂正が必要ないと言われていたので、彼の名前はない。
「砦の現役冒険者でS級冒険者に昇級した者はいないようですね」
「そうですね」
私は言葉を切った。
リアムは資料に視線を戻している。
コレはどう見ても疑義を生じている顔である。
「謝罪に来た身ですので、ここだけの話としてぶっちゃけますが、確かにS級冒険者の討伐ポイントに達している者が数名おります。ただし、S級冒険者に昇級するためには討伐ポイントだけでは足りないのです」
「あ、他の条件があったんですか」
「ここからの話は他の皆様も他言無用でお願い致します。もし漏れた場合は、条件が変更される可能性が高いとお考えください。他の条件というのは、討伐ポイント達成時に冒険者経験十年以下、もしくはニ十五歳以下という基準があります」
「、、、かなり厳しいな」
えー、貴方がそれを言っちゃうの?
リアムの討伐ポイントの訂正と適正配分をすれば、S級冒険者昇級は確実なんだけどなー。
厳しいかな?
「A級冒険者がコツコツと貯めた討伐ポイント、それはそれなりに意味はあるものなんですが、そういう冒険者がS級魔物に対抗できるかというと無理があるわけです」
「そうですね。S級魔物は強いですから、砦にいるこれらのA級冒険者がS級魔物を退治できるかというと難しいでしょうね」
、、、先日、S級魔物を討伐したのに、そういうこと言えちゃうのかあ。魔法学園の学生で討伐したと公表されているが、人の口には戸は立てられないよー。
キミが彼らより強いってことになるんじゃないか?
何でキミがC級冒険者のままなのか、不思議に思うよ。せめて討伐ポイントは訂正しておこうよ。
「S級冒険者になる者は、基本的に自分の級より上級の魔物をガンガンと倒していくような冒険者です。S級魔物を倒せる冒険者というのはそういう方々です」
「へえ、そういう方々もいるんですねえ」
お前のことだよ。
普通のC級冒険者がS級魔物を倒せるわけがない。
特例のことは言わんでおこ。
討伐ポイントの計算を間違って、S級冒険者に昇級できるかもしれないし。
この人、単独でA級魔物を十体以上倒しているから。
うっ。
リアムにじっと見られている。
「S級冒険者になる他の条件ってそれだけですか?」
ううっ。
「他にもあります」
「教えてはもらえないのですか?」
「S級冒険者になれる可能性のある方を潰したくないので」
今度は私がじっとリアムを見る。
リアムの視線は斜め上を向いた。
そして、何かを見た。
「単独でA級魔物を十体以上倒している冒険者には、S級冒険者の討伐ポイントの昇級条件を緩和している?」
リアムがボソッと呟いた。
ゾクッと冷たいものが背中を走った。
コイツは他人の心でも読めるのか?
砦の管理者リアム・メルクイーン。
クジョー王国の魔物販売許可証の書類を通した初の人物と言われていたが、形あるものだからどうにかできるものなのではないかと思っていた。辺境国の書類なんて、と思っていたのだが。
反対に、辺境国だからこそ、そういう書類は正当な手段、落ち度のない書類であっても通さない。
つまり、リアムの書類は国の逃げ道を完全に塞いで通さざる得ないものにしてあったのだ。
もし、リアムにそういう魔法が使えるのならば。
(・д・)チッ
へ?
「ニ十五歳か。はあ、十年か。どうにかできるだけ討伐ポイントを誰かに押しつけるか」
リアムが小さく舌打ちしたが、すぐに営業スマイルに戻した。
完全に素で舌打ちしたな。
リアムはチラッと横を見た。誰か、はもう該当する冒険者がいるようだなあー。魔の大平原では基本的に単独行動だが、王都ではパーティを組んでいるんだった。
完全にS級冒険者になる気がない発言だなあーーーーーっ。
「三十歳にするよう提案しようかな」
「おやおや、ズィー様は謝罪に来たと言ったのに、俺に喧嘩を売りに来たんですかあーー?」
うおっとい。
リアムの笑顔が怖くなってしまった。
「この国の事情が事情なので深くは追及しませんが、冒険者というのは自由なものです。活動場所を自分の意志で選択できるからこそ冒険者なのです。S級以上の冒険者なら他国でも大歓迎しますよ」
「他国ねえ。俺は砦の管理者だからなあ。短期間ならともかく、他所には行けないだろう」
彼の考えはそこで落ち着いてしまうのか。
もし、彼が砦の管理者でなければ。
他の可能性を。
「冒険者ギルドや他に提出するための書類が、砦に山ほど積まれているからなあ。今回の魔法学園のせいで、たった二か月留守にするだけで部屋から溢れかえる状態になるとは思ってもみなかった」
「、、、冒険者ギルドに提出される書類は、現在我々の方で精査を重ねており、一部で試用も始めております。早期に簡素化された新たな書式で開始できるように」
はいはい、要望には誠意をもって対応させていただいております。
「それ、急がなくて良い。検証はしっかりやってくれ。一部での試用の結果を鵜呑みにすると後で怖いぞ。選ばれた一部は良い結果を出そうと躍起になっていることがある。フタを開ければ何とやら、改悪になっていたら大変だ。あくまでも一般の冒険者が書きやすい書類を考慮してほしい。書類の書き方研修なんて必要のないくらい簡素化してくれ」
「ええっと、書類の書き方研修、、、を砦で行われているのですか?」
「当たり前だろう。研修しても冒険者への返戻書類は多いんだ。しなかったら、どんな状態になると思う?しかし、本来ならそれらは冒険者ギルドがやることか」
冒険者ギルドの受付カウンターでは、提出してきた冒険者に職員がその場で教えて訂正してもらっている。職員が書くものをほぼ指示している場合もあるくらいだ。
極西の砦のように、ほぼ無償ですべてを代行している例は少ない。
「極西支部に書類を丸投げすれば、砦はこんなことまでしなくていいのか。極西支部が冒険者本人に書類を直接返戻してもらえば良いことだったな」
ううっ。
実は砦の冒険者は冒険者ギルドの極西支部に顔を出すことは少ない。
魔の大平原に遠征している冒険者も少なくないのに、そういう冒険者ほど提出する書類は多い。
その冒険者を追いかけるようになったら業務がどうなるか。目に見えている。
極西支部は所属している冒険者の数に比べて職員はたった二人しかいない。本来なら仕事が回るような人数ではない。
討伐ポイントで調査してみたら、思った以上に砦には冒険者がいて驚いた。
「もう一度書類を見直させていただきます」
「職員視点ではなく、是非とも冒険者の視点で書きやすいかを検討してくれ」
あー、コレ、下手に書類を変更したら苦情が来るヤツだ。
「自己紹介が遅れましたね。私は冒険者ギルド総本部から来ましたズィーと申します。今回は砦の管理者リアム・メルクイーン様に謝罪をするためにこの場に同席させてもらいました。ですから、私にこの国の国王の迎えは必要ないのですよ」
自己紹介をする前に総本部の私の存在を気づかれるとは思っていなかったが。
クジョー王国本部の本部長には口止めしていたし。
この国には冒険者ギルドの職員と説明していたはずだ。決して嘘ではない。
砦の管理者は西の果てにいて情報には疎いだろうとばかり思っていたが、そうではなさそうだ。
国の重役の方が青い顔をしている。そばにいた者を部屋の外に使いに出した。
言った通り、私は国王には用事がないので、いてもかまわないが特に国王は必要ない。
というわけで話を進めてしまう。
「では、俺のことは冒険者として接してください。敬称は必要ありません」
「そうですか。では私のこともズィーとお呼びください」
私がリアムにそう言うと、一瞬だけ胡散臭いものを見る目に変わった。
呼び捨てにしろ、っていうのはそんなに怪しいものなのかなー?
どうやってもこちらが謝る側なのだが。
「通常ですと、冒険者ギルドでお会いするものだと思いましたが」
「通常ですとそうしますが、今回は第三者がいる方が透明性があるかと思いまして」
冒険者ギルドの応接室で話した場合、密室だ。
冒険者ギルドの人間で周りを取り囲んで謝罪した場合、その謝罪は意味があるものだろうか。
圧迫されたと受け取られても仕方のない状況だ。
本部長に資料を持たせて、リアムのところに行って渡してもらう。
「今回は大変申し訳ございませんでした。こちらが砦に所属したことのある冒険者の討伐ポイントの訂正一覧になります。砦の方にも送っておりますので、各冒険者で疑義が生じましたら冒険者ギルド極西支部までお問い合わせいただければ対応いたします」
と言っているそばから、リアムはものすごい速さで資料を捲っている。
ちゃんと見ているのかな?
見ているな。
少しホッとした顔をした。
どの冒険者を見て、その表情をしたのだろう。昇級していたのだろうか。
リアム自身は訂正が必要ないと言われていたので、彼の名前はない。
「砦の現役冒険者でS級冒険者に昇級した者はいないようですね」
「そうですね」
私は言葉を切った。
リアムは資料に視線を戻している。
コレはどう見ても疑義を生じている顔である。
「謝罪に来た身ですので、ここだけの話としてぶっちゃけますが、確かにS級冒険者の討伐ポイントに達している者が数名おります。ただし、S級冒険者に昇級するためには討伐ポイントだけでは足りないのです」
「あ、他の条件があったんですか」
「ここからの話は他の皆様も他言無用でお願い致します。もし漏れた場合は、条件が変更される可能性が高いとお考えください。他の条件というのは、討伐ポイント達成時に冒険者経験十年以下、もしくはニ十五歳以下という基準があります」
「、、、かなり厳しいな」
えー、貴方がそれを言っちゃうの?
リアムの討伐ポイントの訂正と適正配分をすれば、S級冒険者昇級は確実なんだけどなー。
厳しいかな?
「A級冒険者がコツコツと貯めた討伐ポイント、それはそれなりに意味はあるものなんですが、そういう冒険者がS級魔物に対抗できるかというと無理があるわけです」
「そうですね。S級魔物は強いですから、砦にいるこれらのA級冒険者がS級魔物を退治できるかというと難しいでしょうね」
、、、先日、S級魔物を討伐したのに、そういうこと言えちゃうのかあ。魔法学園の学生で討伐したと公表されているが、人の口には戸は立てられないよー。
キミが彼らより強いってことになるんじゃないか?
何でキミがC級冒険者のままなのか、不思議に思うよ。せめて討伐ポイントは訂正しておこうよ。
「S級冒険者になる者は、基本的に自分の級より上級の魔物をガンガンと倒していくような冒険者です。S級魔物を倒せる冒険者というのはそういう方々です」
「へえ、そういう方々もいるんですねえ」
お前のことだよ。
普通のC級冒険者がS級魔物を倒せるわけがない。
特例のことは言わんでおこ。
討伐ポイントの計算を間違って、S級冒険者に昇級できるかもしれないし。
この人、単独でA級魔物を十体以上倒しているから。
うっ。
リアムにじっと見られている。
「S級冒険者になる他の条件ってそれだけですか?」
ううっ。
「他にもあります」
「教えてはもらえないのですか?」
「S級冒険者になれる可能性のある方を潰したくないので」
今度は私がじっとリアムを見る。
リアムの視線は斜め上を向いた。
そして、何かを見た。
「単独でA級魔物を十体以上倒している冒険者には、S級冒険者の討伐ポイントの昇級条件を緩和している?」
リアムがボソッと呟いた。
ゾクッと冷たいものが背中を走った。
コイツは他人の心でも読めるのか?
砦の管理者リアム・メルクイーン。
クジョー王国の魔物販売許可証の書類を通した初の人物と言われていたが、形あるものだからどうにかできるものなのではないかと思っていた。辺境国の書類なんて、と思っていたのだが。
反対に、辺境国だからこそ、そういう書類は正当な手段、落ち度のない書類であっても通さない。
つまり、リアムの書類は国の逃げ道を完全に塞いで通さざる得ないものにしてあったのだ。
もし、リアムにそういう魔法が使えるのならば。
(・д・)チッ
へ?
「ニ十五歳か。はあ、十年か。どうにかできるだけ討伐ポイントを誰かに押しつけるか」
リアムが小さく舌打ちしたが、すぐに営業スマイルに戻した。
完全に素で舌打ちしたな。
リアムはチラッと横を見た。誰か、はもう該当する冒険者がいるようだなあー。魔の大平原では基本的に単独行動だが、王都ではパーティを組んでいるんだった。
完全にS級冒険者になる気がない発言だなあーーーーーっ。
「三十歳にするよう提案しようかな」
「おやおや、ズィー様は謝罪に来たと言ったのに、俺に喧嘩を売りに来たんですかあーー?」
うおっとい。
リアムの笑顔が怖くなってしまった。
「この国の事情が事情なので深くは追及しませんが、冒険者というのは自由なものです。活動場所を自分の意志で選択できるからこそ冒険者なのです。S級以上の冒険者なら他国でも大歓迎しますよ」
「他国ねえ。俺は砦の管理者だからなあ。短期間ならともかく、他所には行けないだろう」
彼の考えはそこで落ち着いてしまうのか。
もし、彼が砦の管理者でなければ。
他の可能性を。
「冒険者ギルドや他に提出するための書類が、砦に山ほど積まれているからなあ。今回の魔法学園のせいで、たった二か月留守にするだけで部屋から溢れかえる状態になるとは思ってもみなかった」
「、、、冒険者ギルドに提出される書類は、現在我々の方で精査を重ねており、一部で試用も始めております。早期に簡素化された新たな書式で開始できるように」
はいはい、要望には誠意をもって対応させていただいております。
「それ、急がなくて良い。検証はしっかりやってくれ。一部での試用の結果を鵜呑みにすると後で怖いぞ。選ばれた一部は良い結果を出そうと躍起になっていることがある。フタを開ければ何とやら、改悪になっていたら大変だ。あくまでも一般の冒険者が書きやすい書類を考慮してほしい。書類の書き方研修なんて必要のないくらい簡素化してくれ」
「ええっと、書類の書き方研修、、、を砦で行われているのですか?」
「当たり前だろう。研修しても冒険者への返戻書類は多いんだ。しなかったら、どんな状態になると思う?しかし、本来ならそれらは冒険者ギルドがやることか」
冒険者ギルドの受付カウンターでは、提出してきた冒険者に職員がその場で教えて訂正してもらっている。職員が書くものをほぼ指示している場合もあるくらいだ。
極西の砦のように、ほぼ無償ですべてを代行している例は少ない。
「極西支部に書類を丸投げすれば、砦はこんなことまでしなくていいのか。極西支部が冒険者本人に書類を直接返戻してもらえば良いことだったな」
ううっ。
実は砦の冒険者は冒険者ギルドの極西支部に顔を出すことは少ない。
魔の大平原に遠征している冒険者も少なくないのに、そういう冒険者ほど提出する書類は多い。
その冒険者を追いかけるようになったら業務がどうなるか。目に見えている。
極西支部は所属している冒険者の数に比べて職員はたった二人しかいない。本来なら仕事が回るような人数ではない。
討伐ポイントで調査してみたら、思った以上に砦には冒険者がいて驚いた。
「もう一度書類を見直させていただきます」
「職員視点ではなく、是非とも冒険者の視点で書きやすいかを検討してくれ」
あー、コレ、下手に書類を変更したら苦情が来るヤツだ。
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