145 / 291
7章 愚者は踊る
7-7 冒険者をする貴族とは
しおりを挟む
先輩冒険者ゼンさんに時間の限り様々な話を聞いた。
正確な情報を無料で手に入れられるのは、冒険者にとっては非常に貴重な時間だ。
砦以外での情報料は高い。
砦では情報を集める時間があるのなら、一匹でも魔物を狩ってくれというスタンスだからである。
他のダンジョンでは情報も金になる。自分の命を守るための情報に高額をつける。
「あ、最後に魔法学園の学生が数人でパーティを組んでいるという話がありましたが、あの人たち貴族でしょ?護衛はついてないんですか?」
「貴族でもピンキリでさ。護衛をつけられるような家なら、冒険者登録までしねえ。冒険者登録までして魔の森に入らなければならない貴族の子弟なんて、兄弟の末端も末端か、金もかけてもらえない子か、それか、没落間近な家の子だ」
「魔法学園は高い学費をかけて通うじゃないですか。それなのに?」
「見栄でその学費を払うのが精一杯なんだろ。爵位が上になればなるほど、必要な額は増えると聞いている。二年間で必要になるのは相当な金額になる。庶民ではまったく手が出せない金額だ。それなのに、上を見過ぎていて自分がどれだけ恵まれているが気づかない。だから、命を救われようとその対価を払わないクズになる」
俺も庶民で良かったのになー。魔法学園に通わなくて済んだのに。
俺の生活は庶民だよ。貴族らしい生活なんてしたことないよー。
「これから王都は社交シーズンになるから、やってくる地方の貴族も多くなる。街でも馬鹿が増えるから気をつけろよ」
あー、貴族の馬鹿が増殖するんですか。。。
困ったものだ。
位の高い貴族は馬鹿な行動をあまりしない。足の引っ張り合いにわざわざ餌をくれてやる必要もない。
が、貴族の末端である子爵家、男爵家には充分な教育を受けていない子供も多い。彼らは貴族が何たるかを知らずに傍若無人にふるまう。
特に地方に行けば行くほどその傾向が強いという。
メルクイーン男爵領なんて地方も地方だよ。
「ま、派手な馬車に乗っている奴には近づかなければ正解だ」
それは良い見分け方を教えてもらいました。
職員さんが終了の合図をすると、俺はゼンさんにお礼を言って別れた。
ゼンさんは買取カウンターに呼ばれていった。
こっそりと夜の闇に紛れて、魔法学園に向かう。
この遅い時間になると魔法学園の前の大通りには通行人はいない。
緊急時でもなければ、魔法学園に来る人間もいないだろう。
「お疲れ様です」
俺は門の前に立っている門番に外出許可証を見せる。
「はっ、お疲れ様ですっ。お帰りなさいませっ」
何で声が上擦っているんだろ、この門番。
ああ、この学園の学生だと思っていなかったからか?慌てた?
大きな門を開けずに、中の人間が横にある普通の大きさの扉を開けてくれる。通用口のようなものなのだろうか。
それでも、かなり重厚な金属の扉である。
「ありがとうございます」
「いえ、いつもお帰りはこのぐらいの時間になるのですか?」
「入学式後の夜の帰りは魔物の状況によって異なるかと思います。一概に何時とは言えませんので、門番のいない時間帯があるのでしたら」
「いえ、いつも誰かしらおりますのでお気になさらず」
気を抜いているときに、学生が帰ってきたら嫌だろうね。
帰る時間がわかるならわかっておきたいぐらいなものだったのだろう。
通いの学生や教職員が帰ったら、夜間なんて誰も来ないんだろうし。
寮に帰ると、廊下には灯りが点いている。
何の灯りかというと、魔石灯と呼ばれるものだ。名の通り魔石が動力源となり、灯りをともす。
お高い魔道具だが、光を絞ればかなり長持ちするらしい。
皆が使う場所は学園が魔石を用意する。
ちなみに、砦も魔石灯である。あの城は本当に贅沢な限りの造りなのだ。
ただし、照明はここまで明るくない。暗い感じのホテルの照明、と言えばわかるだろうか?三階以上は貴族用なのでものすごく明るくできるが、一階と二階は使用人用のフロアである。廊下も部屋もほんのりと明るいレベルである。
俺の部屋に入ると暗いままだ。
スイッチがあるが明るくならない。つまり部屋用の魔石は自分で用意しろということらしい。
ま、寝るだけなので別に良いか。さっさと寝てしまおう。
次の日の夜にはスイッチを入れると、部屋がほんのりと明るくなった。
最低限の魔石を入れてくれたらしい。
寮でも最低限の物であっても用意してくれるとは思わなかった。ありがたやー。
普通は従者とかが補充するんだろうな。上の人間は部屋数も多いから魔石を調達するのも大変だな。
俺の収納鞄に手持ちの魔石はあるが、使う気にはなれなかっただけなのだが。
そして、暖房器具も魔石が動力源になっている。薪暖炉とかではない。
コレも最低限の魔石がついていた。寒くはないなーというくらいには部屋が暖まっていた。
王都の夜は冷える。
クロとシロ様の布団で何とか凌げるかなと思っていたが、良かった良かった。
メルクイーン男爵領の冬は、冬と言っても冬じゃない。温暖だったんだなー、としみじみ思う。
で、朝に一回、二段戸棚を収納鞄から取り出して、中を確認する。
王都に着いたよー、とクトフにメモを入れた時点から、差し入れとする物が増えてきた。。。
しまいには野菜がぎゅうぎゅうに詰められていた。。。
いや、ありがたいけど。
そして、収納鞄に入れられて、差し入れの物が送られてくるようになった。
俺が空間魔法をかけた収納鞄だ。砦でクトフが購入したのだろうか?
「、、、」
詰められている中身の量が量だ。
これは完全にクトフが送るように頼まれていないか?
けどさー、食材が多いよね。。。
クトフが料理してから送ってくれてもいいのに。
残念だなー。メモに書いておこ。いつか間違って作ってくれるかもしれないし。
そして、日に日に量が増えていく。
この量を俺とクロで食えって?
朝夕は出るんだぞ、この寮では。
まだ入学式前でも食事は出る。
そして、戸棚に収納鞄を入れてこられると、机の上に置きっぱなしにして良いものじゃない。
この部屋には寮の従業員も清掃等で入る。ふとした瞬間に戸が開くこともあるかもしれない。
野菜ゴロゴロとかなら別に良いんだけど。何でこんなもの戸棚に入れておくんだろうという疑問はわくだろうが。
貴重品は置いていけない。鉄則だ。
この寮の部屋は清掃をしてくれる。ただし、部屋の清掃を希望する学生は少ない。
貴族の子弟は家から連れてきた者にやらすのだ。
まあ、貴族の子弟というぐらいだから、持って来る服も備品も何もかも一流品の超高価なものだろう。そんな物を他人に触らせたくないという気持ちもわかる。従者が何人もいるのだから、その人たちが世話をすればいい。
普通の学生は相当な額を取られているので、この学園、寮においては、通常考えられる範囲内の行為についてチップは必要ない。部屋の掃除をしてくれるからと枕銭を置いておく必要はないのである。
もちろん、特別なことをしてもらう場合は別料金を請求される。
入学式前日。
魔の森に出かける前に部屋へ荷物が届いた。
「あ、」
そうだった。
中身を見てようやく思い出す。
制服のマントが届く予定だったね。
羽織ってみると、温かい。
冬にはぴったりだ。
そう、冬には。。。
え?コレ、夏用、冬用とかないの?コレだけなの?
あ、貴族様は勝手にオーダーメイドで外見だけ同じような薄くて涼しい夏用のマントを作るのか。
夏にコレ着たくないなあ。
魔法で細工しないとダメじゃん。
白って汚れるよね、確実に。俺には替えがないから、やっぱり魔法をかけるしかないか。
他の学生は、、、きっと替えも山ほど持っているんだろうなあ。。。
羨ましい。
捨てるのなら、俺にくれませんかね?
正確な情報を無料で手に入れられるのは、冒険者にとっては非常に貴重な時間だ。
砦以外での情報料は高い。
砦では情報を集める時間があるのなら、一匹でも魔物を狩ってくれというスタンスだからである。
他のダンジョンでは情報も金になる。自分の命を守るための情報に高額をつける。
「あ、最後に魔法学園の学生が数人でパーティを組んでいるという話がありましたが、あの人たち貴族でしょ?護衛はついてないんですか?」
「貴族でもピンキリでさ。護衛をつけられるような家なら、冒険者登録までしねえ。冒険者登録までして魔の森に入らなければならない貴族の子弟なんて、兄弟の末端も末端か、金もかけてもらえない子か、それか、没落間近な家の子だ」
「魔法学園は高い学費をかけて通うじゃないですか。それなのに?」
「見栄でその学費を払うのが精一杯なんだろ。爵位が上になればなるほど、必要な額は増えると聞いている。二年間で必要になるのは相当な金額になる。庶民ではまったく手が出せない金額だ。それなのに、上を見過ぎていて自分がどれだけ恵まれているが気づかない。だから、命を救われようとその対価を払わないクズになる」
俺も庶民で良かったのになー。魔法学園に通わなくて済んだのに。
俺の生活は庶民だよ。貴族らしい生活なんてしたことないよー。
「これから王都は社交シーズンになるから、やってくる地方の貴族も多くなる。街でも馬鹿が増えるから気をつけろよ」
あー、貴族の馬鹿が増殖するんですか。。。
困ったものだ。
位の高い貴族は馬鹿な行動をあまりしない。足の引っ張り合いにわざわざ餌をくれてやる必要もない。
が、貴族の末端である子爵家、男爵家には充分な教育を受けていない子供も多い。彼らは貴族が何たるかを知らずに傍若無人にふるまう。
特に地方に行けば行くほどその傾向が強いという。
メルクイーン男爵領なんて地方も地方だよ。
「ま、派手な馬車に乗っている奴には近づかなければ正解だ」
それは良い見分け方を教えてもらいました。
職員さんが終了の合図をすると、俺はゼンさんにお礼を言って別れた。
ゼンさんは買取カウンターに呼ばれていった。
こっそりと夜の闇に紛れて、魔法学園に向かう。
この遅い時間になると魔法学園の前の大通りには通行人はいない。
緊急時でもなければ、魔法学園に来る人間もいないだろう。
「お疲れ様です」
俺は門の前に立っている門番に外出許可証を見せる。
「はっ、お疲れ様ですっ。お帰りなさいませっ」
何で声が上擦っているんだろ、この門番。
ああ、この学園の学生だと思っていなかったからか?慌てた?
大きな門を開けずに、中の人間が横にある普通の大きさの扉を開けてくれる。通用口のようなものなのだろうか。
それでも、かなり重厚な金属の扉である。
「ありがとうございます」
「いえ、いつもお帰りはこのぐらいの時間になるのですか?」
「入学式後の夜の帰りは魔物の状況によって異なるかと思います。一概に何時とは言えませんので、門番のいない時間帯があるのでしたら」
「いえ、いつも誰かしらおりますのでお気になさらず」
気を抜いているときに、学生が帰ってきたら嫌だろうね。
帰る時間がわかるならわかっておきたいぐらいなものだったのだろう。
通いの学生や教職員が帰ったら、夜間なんて誰も来ないんだろうし。
寮に帰ると、廊下には灯りが点いている。
何の灯りかというと、魔石灯と呼ばれるものだ。名の通り魔石が動力源となり、灯りをともす。
お高い魔道具だが、光を絞ればかなり長持ちするらしい。
皆が使う場所は学園が魔石を用意する。
ちなみに、砦も魔石灯である。あの城は本当に贅沢な限りの造りなのだ。
ただし、照明はここまで明るくない。暗い感じのホテルの照明、と言えばわかるだろうか?三階以上は貴族用なのでものすごく明るくできるが、一階と二階は使用人用のフロアである。廊下も部屋もほんのりと明るいレベルである。
俺の部屋に入ると暗いままだ。
スイッチがあるが明るくならない。つまり部屋用の魔石は自分で用意しろということらしい。
ま、寝るだけなので別に良いか。さっさと寝てしまおう。
次の日の夜にはスイッチを入れると、部屋がほんのりと明るくなった。
最低限の魔石を入れてくれたらしい。
寮でも最低限の物であっても用意してくれるとは思わなかった。ありがたやー。
普通は従者とかが補充するんだろうな。上の人間は部屋数も多いから魔石を調達するのも大変だな。
俺の収納鞄に手持ちの魔石はあるが、使う気にはなれなかっただけなのだが。
そして、暖房器具も魔石が動力源になっている。薪暖炉とかではない。
コレも最低限の魔石がついていた。寒くはないなーというくらいには部屋が暖まっていた。
王都の夜は冷える。
クロとシロ様の布団で何とか凌げるかなと思っていたが、良かった良かった。
メルクイーン男爵領の冬は、冬と言っても冬じゃない。温暖だったんだなー、としみじみ思う。
で、朝に一回、二段戸棚を収納鞄から取り出して、中を確認する。
王都に着いたよー、とクトフにメモを入れた時点から、差し入れとする物が増えてきた。。。
しまいには野菜がぎゅうぎゅうに詰められていた。。。
いや、ありがたいけど。
そして、収納鞄に入れられて、差し入れの物が送られてくるようになった。
俺が空間魔法をかけた収納鞄だ。砦でクトフが購入したのだろうか?
「、、、」
詰められている中身の量が量だ。
これは完全にクトフが送るように頼まれていないか?
けどさー、食材が多いよね。。。
クトフが料理してから送ってくれてもいいのに。
残念だなー。メモに書いておこ。いつか間違って作ってくれるかもしれないし。
そして、日に日に量が増えていく。
この量を俺とクロで食えって?
朝夕は出るんだぞ、この寮では。
まだ入学式前でも食事は出る。
そして、戸棚に収納鞄を入れてこられると、机の上に置きっぱなしにして良いものじゃない。
この部屋には寮の従業員も清掃等で入る。ふとした瞬間に戸が開くこともあるかもしれない。
野菜ゴロゴロとかなら別に良いんだけど。何でこんなもの戸棚に入れておくんだろうという疑問はわくだろうが。
貴重品は置いていけない。鉄則だ。
この寮の部屋は清掃をしてくれる。ただし、部屋の清掃を希望する学生は少ない。
貴族の子弟は家から連れてきた者にやらすのだ。
まあ、貴族の子弟というぐらいだから、持って来る服も備品も何もかも一流品の超高価なものだろう。そんな物を他人に触らせたくないという気持ちもわかる。従者が何人もいるのだから、その人たちが世話をすればいい。
普通の学生は相当な額を取られているので、この学園、寮においては、通常考えられる範囲内の行為についてチップは必要ない。部屋の掃除をしてくれるからと枕銭を置いておく必要はないのである。
もちろん、特別なことをしてもらう場合は別料金を請求される。
入学式前日。
魔の森に出かける前に部屋へ荷物が届いた。
「あ、」
そうだった。
中身を見てようやく思い出す。
制服のマントが届く予定だったね。
羽織ってみると、温かい。
冬にはぴったりだ。
そう、冬には。。。
え?コレ、夏用、冬用とかないの?コレだけなの?
あ、貴族様は勝手にオーダーメイドで外見だけ同じような薄くて涼しい夏用のマントを作るのか。
夏にコレ着たくないなあ。
魔法で細工しないとダメじゃん。
白って汚れるよね、確実に。俺には替えがないから、やっぱり魔法をかけるしかないか。
他の学生は、、、きっと替えも山ほど持っているんだろうなあ。。。
羨ましい。
捨てるのなら、俺にくれませんかね?
2
お気に入りに追加
135
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
どこかで見たような異世界物語
PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。
飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。
互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。
これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる