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4章 闇夜を彷徨う
4-2 特殊な魔法は権利料が発生する
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魔法が使えると便利だ。
砦でも、小さい魔法ながら使える冒険者が増えてきた。属性による向き不向き、魔力が弱いながらも鍛錬の仕方等、砦で工夫した結果だ。E級、F級冒険者には技術指導で段階的に教えている。才能がない者はコツコツと努力できる者だけが便利を手にする。
「魔法が使えない者が魔法を使える方法があるんだって?」
どこからか聞きつけたクリスが、まあ、ナーヴァルかリージェンあたりだと思うけど、俺に尋ねてきた。
この魔法の技術指導は最初だけ俺がする。どういうことが魔法でできるのかを実際に見せた方がやりがいが出る。
その後はちょっとだけ先輩が後輩に教える方式になっている。
基本的に訓練といっても地道な作業なのでコレが一番。少し時間があるときにできる訓練だからこそ、やるかやらないかで変わる。そして、できた者は次の段階の先輩に教えを乞う。
ナーヴァルやリージェンは少々魔法が使えるが、魔法を人に教えるということには向いていない。
それならば、剣や戦い方を教える方が実のある指導時間となる。
クリスは今もたまーに砦にやって来て、お買い物をしていく。
希望の商品がないときは、俺にこういう物を作れないかと聞く。
妹ちゃんのお願い事だろう。
クリスはお金に糸目をつけないので、俺も頑張って作る。
ありがとう、上客。ありがとう、妹ちゃん。
砦の城壁の修繕費用が貯まっていく。俺が成人する頃には予定金額が貯まるかな?
俺が一生、魔法で修繕し続けないといけないかと思っていたよー。何とかなりそうだよー、母上ー。
「正当な対価を払うから教えてー、リアムくーん」
「正当な対価?」
と言われても。指導料金表なんて作ってないぞ。
「だってー、お金で解決しないと突拍子ないことを条件に言いそうなんだもーん」
クリスは思い込みが激しいな。俺、そんなにひどいこと言わないぞ。
クリスはB級魔導士なので、こんな情報必要ないと思うけど、誰かに教えるのだろうか?
「クリス様は自動筆記とか、複写とかの魔法って知らない?」
パソコンー、コピー機ー。
ここは印刷所ではないので、活版印刷なんてやってられない。自分で文字を並べてー、なんて作業していたら日が暮れてしまう。
書いた方が早いわーっ、となる。すべてが同じ文章なわけではないので。
王都や大都市ではそういう印刷所も古くからあるらしいので、この世界でも特にコレといった目新しい技術でもない。新聞とかチラシとかあるらしいよ、俺は見たことないけど。このメルクイーン男爵領は辺境の地だからなあ。。。
「、、、それってさー、知っていたら教えて、って言っているのかなー?」
「あー、嫌なら断ってもらっても良いけど」
俺の言葉に、はあああああーーーーーー、とクリスは深いため息を吐いた。
知っているんだな。
教えるのが嫌なんだろうなー。
「一度、兄に相談させてほしい」
「いや、ホントに無理なら無理で良いんだけど」
もしかして門外不出の魔法なの?それって教えてもらっても使えないような魔法なんじゃないのかな?
「、、、教えたとしても、リアムくんがその魔法を使えなくとも良いか?」
「それは俺に才能がなかっただけで諦めるしかない」
俺に広範囲攻撃魔法が使えないように。派手な攻撃魔法はどうやっても使えない。コレが才能がない者の限界なのである。
クロやシロ様に練習しているのを見られると、魔剣で切った方が早いよ、と言われる。。。
「はあー、やっぱり高い買い物になってしまった」
クリスがボソッと呟いた。
侯爵家にとって複写と自動筆記がどれほどの価値がある魔法なのか、俺にはわからないんですけど。
後日、砦長室にいた俺の元にクリスが硬くて豪華なファイルに挟まれた書類を持って来た。
期待して開いてみると。
「おっとぉ、権利料がかかる魔法なのか」
自動筆記と複写の魔法の書類だが、怖いことが書かれている。
侯爵家に支払う権利料が超高額じゃないですかー。
コレらは特殊な魔法だったのか。
道理で俺の情報検索魔法に一切引っ掛からなかったはずだ。いや、それならせめて、どこに問い合わせれば良いかぐらいは引っかかろうよ。。。まだまだだな、俺の魔法。
「うう、こんなお金払えないよー、無理ー」
「、、、え、リアムは交換条件としてこの二つの魔法を使える権利を手に入れたかったんだよね?」
「え???」
侯爵家の特殊な魔法を使う場合、権利料を支払う義務が発生する。
しかし、魔法をどれだけ使ったかどうかなんてカウントなんかしていられないよね。
とすると、その魔法教えるときに、一生涯の権利料を侯爵家に支払うことになる。
だから、超お高い。
だからこそ、使えなくとも教えたら最後、権利料を支払え、となる。
おや?権利料の書類の後ろに、魔法陣の紙がある。。。
「うわっ、コレは見たら強制的に権利料を取られるヤツだっ。俺はまだ全部は見てないぞー、クリス様ー」
「それ、わざとなのか演技なのか判断がつかないんだけど?」
クリス様、わざとも演技もある意味同じ気がするんだけど?どちらも故意ですけど。素なのか演技なのか、とか言わないと。素は絶対にないって?
「リアムくん、ちゃんと誓約書を読んでー。この権利料の代わりに、リアム・メルクイーンは魔法が使えない者に対する訓練方法を侯爵家に伝授する。どちらも使用できないとしても相手にその責を問わない」
「ほ、ホントに?」
「いや、リアムくん、侯爵家がこの魔法の権利を持っているから私に聞いてきたんだよね。うちの兄も少し渋っていたけど、背に腹は代えられないからね。兄にとっては喉から手が出るほど欲しがっていた情報だから」
うんうん、と頷きながらも、俺はすでに二枚の紙に書かれた魔法陣を見ている。
俺は侯爵家がこの魔法の権利を持っていることなんて知らなかった。
けれど、王都にも行き来しているクリス様ならこの魔法を知っているんじゃないかなーと思って聞きました。確信犯じゃないっす。
魔法陣を確認した。
コレなら扱えそうだ。さすがに高額な権利料を貪る魔法。ある程度の者にも扱えるように魔法陣を組んでいるのだろう。いくら使えなくともー、って書いてあっても使えないのにこんな高額を毟り取られていたら泣くわ。
け、れ、ど。
「へー、この魔法陣、どちらも使い辛いな。改変していい?」
俺にとっては。
他の人たちはきっとこっちの方が良いのだろうけど。こういう魔法陣って俺には扱い辛いんだよねえ。
「は?」
クリスの顔が崩れている。特殊な魔法って変えちゃいけないのかな?
「あれ?ダメなの?ダメならこのままで使うしかないけど」
「いや、改変できるなら改変してもらってもかまわない」
あ、いいの?良かった、良かった。楽な方が良いよねー。
あまりにもクリス様の端整な王子様顔が崩れたからダメかと思ったよー。
砦には魔法書もたくさんあるが、俺がそのまま使っている魔法はない。使える魔法ならば、のお話であるが。使えない魔法も数多く存在する。
「んー、侯爵の妹ちゃんはウサギが好きだからー」
俺にわかりやすく白ウサギと黒ウサギの顔で左右の親指の爪に誓約の刻印にしよう。あー、シロ様はなぜか右が好きだから、右手の親指の爪に白ウサギにするか。利き手の方が書くイメージがあるから自動筆記を右だな。
手の爪にするのは、複写も自動筆記も書類に使うからだ。手に刻印がある方が便利なのは当然だ。誓約にして魔法を自動化させる。誓約魔法って便利なんだよね。刻印を触れば録音を誰でも自動再生するようにもできるということは、様々な魔法を自動化できるという魔導士によるカスタマイズが可能となる。組み合わせると非常に便利だ。
「ヨイショっと」
ぎゅっとすると、右手の親指の爪には小さな白ウサギ、左手の親指の爪には小さな黒ウサギの刻印がついた。マニキュアの柄のような大きさではないのでご注意を。親指の爪の根元付近に小さい小さいウサギが描かれているだけなので、目を凝らして見ないとわからないレベルの大きさだ。
俺は一枚の書類と、何も書かれていない紙を用意する。
左手の親指で一枚ずつポンポンと触る。爪に刻印をしているが、意識して親指で触ることにより複写の魔法が発動する。
「うんうん、上出来」
何も書かれていなかった紙に、書類の文字が描かれる。
ここで注意なのは何もない紙に文字が浮かび上がってくるわけではない。隣にインクを準備しておかなければならない。前世でも、コピーやプリンターを使うのもトナーカートリッジやインクカートリッジが必要だったように。
書類を山ほど書くから、インクの在庫は山ほど砦にある。切れたら仕事が滞る。街に買いに行ってきまーす、と補佐どもに言わせてなるものか。そんな時間に給料を払っているわけではない。
今度は白紙に、右手の親指を触れておく。
一応今回は先ほどの書類を黙読する。すると、文字がするすると書かれていくが、、、配置が微妙だな。そのままを書き連ねたようになってしまった。
コレが、複写と自動筆記の違いかな?
自動筆記の方は少々慣れが必要そうだ。思い通りの場所に書く訓練が必要なのかもな。
そういや、パソコンのように文字を並び替えられないものか?文章も考えながら入力していたように、、、紙の少し上にインクの文字が並んで、訂正をかけてみると、文字が動いてくれる。あ、これを応用すれば配置も変えられるな。よしよし。その後、紙に文字を落とす。
「おおっ、コレは超便利だっ。ありがとう、クリス様っ」
「うん、リアムくん超怖い。怖いし、聞きたいことはいっぱいあるけど、とりあえず、魔法が使えない者に対する訓練方法を教えてくれるかな」
ああ、そうでした、そうでした。
ついつい複写と自動筆記の魔法に夢中になってしまいました。反省っ。
何が怖いのかはわからんけど。珍しくクリス様のいつもの営業スマイルが消えていたなー。
砦でも、小さい魔法ながら使える冒険者が増えてきた。属性による向き不向き、魔力が弱いながらも鍛錬の仕方等、砦で工夫した結果だ。E級、F級冒険者には技術指導で段階的に教えている。才能がない者はコツコツと努力できる者だけが便利を手にする。
「魔法が使えない者が魔法を使える方法があるんだって?」
どこからか聞きつけたクリスが、まあ、ナーヴァルかリージェンあたりだと思うけど、俺に尋ねてきた。
この魔法の技術指導は最初だけ俺がする。どういうことが魔法でできるのかを実際に見せた方がやりがいが出る。
その後はちょっとだけ先輩が後輩に教える方式になっている。
基本的に訓練といっても地道な作業なのでコレが一番。少し時間があるときにできる訓練だからこそ、やるかやらないかで変わる。そして、できた者は次の段階の先輩に教えを乞う。
ナーヴァルやリージェンは少々魔法が使えるが、魔法を人に教えるということには向いていない。
それならば、剣や戦い方を教える方が実のある指導時間となる。
クリスは今もたまーに砦にやって来て、お買い物をしていく。
希望の商品がないときは、俺にこういう物を作れないかと聞く。
妹ちゃんのお願い事だろう。
クリスはお金に糸目をつけないので、俺も頑張って作る。
ありがとう、上客。ありがとう、妹ちゃん。
砦の城壁の修繕費用が貯まっていく。俺が成人する頃には予定金額が貯まるかな?
俺が一生、魔法で修繕し続けないといけないかと思っていたよー。何とかなりそうだよー、母上ー。
「正当な対価を払うから教えてー、リアムくーん」
「正当な対価?」
と言われても。指導料金表なんて作ってないぞ。
「だってー、お金で解決しないと突拍子ないことを条件に言いそうなんだもーん」
クリスは思い込みが激しいな。俺、そんなにひどいこと言わないぞ。
クリスはB級魔導士なので、こんな情報必要ないと思うけど、誰かに教えるのだろうか?
「クリス様は自動筆記とか、複写とかの魔法って知らない?」
パソコンー、コピー機ー。
ここは印刷所ではないので、活版印刷なんてやってられない。自分で文字を並べてー、なんて作業していたら日が暮れてしまう。
書いた方が早いわーっ、となる。すべてが同じ文章なわけではないので。
王都や大都市ではそういう印刷所も古くからあるらしいので、この世界でも特にコレといった目新しい技術でもない。新聞とかチラシとかあるらしいよ、俺は見たことないけど。このメルクイーン男爵領は辺境の地だからなあ。。。
「、、、それってさー、知っていたら教えて、って言っているのかなー?」
「あー、嫌なら断ってもらっても良いけど」
俺の言葉に、はあああああーーーーーー、とクリスは深いため息を吐いた。
知っているんだな。
教えるのが嫌なんだろうなー。
「一度、兄に相談させてほしい」
「いや、ホントに無理なら無理で良いんだけど」
もしかして門外不出の魔法なの?それって教えてもらっても使えないような魔法なんじゃないのかな?
「、、、教えたとしても、リアムくんがその魔法を使えなくとも良いか?」
「それは俺に才能がなかっただけで諦めるしかない」
俺に広範囲攻撃魔法が使えないように。派手な攻撃魔法はどうやっても使えない。コレが才能がない者の限界なのである。
クロやシロ様に練習しているのを見られると、魔剣で切った方が早いよ、と言われる。。。
「はあー、やっぱり高い買い物になってしまった」
クリスがボソッと呟いた。
侯爵家にとって複写と自動筆記がどれほどの価値がある魔法なのか、俺にはわからないんですけど。
後日、砦長室にいた俺の元にクリスが硬くて豪華なファイルに挟まれた書類を持って来た。
期待して開いてみると。
「おっとぉ、権利料がかかる魔法なのか」
自動筆記と複写の魔法の書類だが、怖いことが書かれている。
侯爵家に支払う権利料が超高額じゃないですかー。
コレらは特殊な魔法だったのか。
道理で俺の情報検索魔法に一切引っ掛からなかったはずだ。いや、それならせめて、どこに問い合わせれば良いかぐらいは引っかかろうよ。。。まだまだだな、俺の魔法。
「うう、こんなお金払えないよー、無理ー」
「、、、え、リアムは交換条件としてこの二つの魔法を使える権利を手に入れたかったんだよね?」
「え???」
侯爵家の特殊な魔法を使う場合、権利料を支払う義務が発生する。
しかし、魔法をどれだけ使ったかどうかなんてカウントなんかしていられないよね。
とすると、その魔法教えるときに、一生涯の権利料を侯爵家に支払うことになる。
だから、超お高い。
だからこそ、使えなくとも教えたら最後、権利料を支払え、となる。
おや?権利料の書類の後ろに、魔法陣の紙がある。。。
「うわっ、コレは見たら強制的に権利料を取られるヤツだっ。俺はまだ全部は見てないぞー、クリス様ー」
「それ、わざとなのか演技なのか判断がつかないんだけど?」
クリス様、わざとも演技もある意味同じ気がするんだけど?どちらも故意ですけど。素なのか演技なのか、とか言わないと。素は絶対にないって?
「リアムくん、ちゃんと誓約書を読んでー。この権利料の代わりに、リアム・メルクイーンは魔法が使えない者に対する訓練方法を侯爵家に伝授する。どちらも使用できないとしても相手にその責を問わない」
「ほ、ホントに?」
「いや、リアムくん、侯爵家がこの魔法の権利を持っているから私に聞いてきたんだよね。うちの兄も少し渋っていたけど、背に腹は代えられないからね。兄にとっては喉から手が出るほど欲しがっていた情報だから」
うんうん、と頷きながらも、俺はすでに二枚の紙に書かれた魔法陣を見ている。
俺は侯爵家がこの魔法の権利を持っていることなんて知らなかった。
けれど、王都にも行き来しているクリス様ならこの魔法を知っているんじゃないかなーと思って聞きました。確信犯じゃないっす。
魔法陣を確認した。
コレなら扱えそうだ。さすがに高額な権利料を貪る魔法。ある程度の者にも扱えるように魔法陣を組んでいるのだろう。いくら使えなくともー、って書いてあっても使えないのにこんな高額を毟り取られていたら泣くわ。
け、れ、ど。
「へー、この魔法陣、どちらも使い辛いな。改変していい?」
俺にとっては。
他の人たちはきっとこっちの方が良いのだろうけど。こういう魔法陣って俺には扱い辛いんだよねえ。
「は?」
クリスの顔が崩れている。特殊な魔法って変えちゃいけないのかな?
「あれ?ダメなの?ダメならこのままで使うしかないけど」
「いや、改変できるなら改変してもらってもかまわない」
あ、いいの?良かった、良かった。楽な方が良いよねー。
あまりにもクリス様の端整な王子様顔が崩れたからダメかと思ったよー。
砦には魔法書もたくさんあるが、俺がそのまま使っている魔法はない。使える魔法ならば、のお話であるが。使えない魔法も数多く存在する。
「んー、侯爵の妹ちゃんはウサギが好きだからー」
俺にわかりやすく白ウサギと黒ウサギの顔で左右の親指の爪に誓約の刻印にしよう。あー、シロ様はなぜか右が好きだから、右手の親指の爪に白ウサギにするか。利き手の方が書くイメージがあるから自動筆記を右だな。
手の爪にするのは、複写も自動筆記も書類に使うからだ。手に刻印がある方が便利なのは当然だ。誓約にして魔法を自動化させる。誓約魔法って便利なんだよね。刻印を触れば録音を誰でも自動再生するようにもできるということは、様々な魔法を自動化できるという魔導士によるカスタマイズが可能となる。組み合わせると非常に便利だ。
「ヨイショっと」
ぎゅっとすると、右手の親指の爪には小さな白ウサギ、左手の親指の爪には小さな黒ウサギの刻印がついた。マニキュアの柄のような大きさではないのでご注意を。親指の爪の根元付近に小さい小さいウサギが描かれているだけなので、目を凝らして見ないとわからないレベルの大きさだ。
俺は一枚の書類と、何も書かれていない紙を用意する。
左手の親指で一枚ずつポンポンと触る。爪に刻印をしているが、意識して親指で触ることにより複写の魔法が発動する。
「うんうん、上出来」
何も書かれていなかった紙に、書類の文字が描かれる。
ここで注意なのは何もない紙に文字が浮かび上がってくるわけではない。隣にインクを準備しておかなければならない。前世でも、コピーやプリンターを使うのもトナーカートリッジやインクカートリッジが必要だったように。
書類を山ほど書くから、インクの在庫は山ほど砦にある。切れたら仕事が滞る。街に買いに行ってきまーす、と補佐どもに言わせてなるものか。そんな時間に給料を払っているわけではない。
今度は白紙に、右手の親指を触れておく。
一応今回は先ほどの書類を黙読する。すると、文字がするすると書かれていくが、、、配置が微妙だな。そのままを書き連ねたようになってしまった。
コレが、複写と自動筆記の違いかな?
自動筆記の方は少々慣れが必要そうだ。思い通りの場所に書く訓練が必要なのかもな。
そういや、パソコンのように文字を並び替えられないものか?文章も考えながら入力していたように、、、紙の少し上にインクの文字が並んで、訂正をかけてみると、文字が動いてくれる。あ、これを応用すれば配置も変えられるな。よしよし。その後、紙に文字を落とす。
「おおっ、コレは超便利だっ。ありがとう、クリス様っ」
「うん、リアムくん超怖い。怖いし、聞きたいことはいっぱいあるけど、とりあえず、魔法が使えない者に対する訓練方法を教えてくれるかな」
ああ、そうでした、そうでした。
ついつい複写と自動筆記の魔法に夢中になってしまいました。反省っ。
何が怖いのかはわからんけど。珍しくクリス様のいつもの営業スマイルが消えていたなー。
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