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2章 夢渡り
2-11 夢にたゆたう者
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世界は自分中心に回っている。
他者の都合はどうでもいい。
たいていはそんな考えを持っている。
語り部さんもその中の一人だけど。
それでも周囲に不幸を撒き散らすかどうかはその人次第である。
ふらりとヨロけたお姫様。
彼女の行動は見え透いている。
皇帝さんが彼女を助けたら、まるで何事もなかったかのように手を取り合ってダンスに連れ出そうというわけだ。
が、彼女の思惑は綺麗に裏切られた。
皇帝さんはまるで最初からそこにはいなかったかのようにするりと逃げた。
残像すら残してないっ。
語り部さんは超笑顔になっちゃうよ。
万歳、皇帝さんっ。
こうして、皇帝さんは皇帝ファンを増やしていくのだな。
さて、犠牲にされたのは。
「ダイジョウブデスカ?」
うおぅ、カタコトになりやがった。
皇帝さんの一番近くにいたクルリンがお姫様を支えなくてはならなくなった。
どう見ても、皇帝さんの従者。
お姫様も何事もなかったかのように手を取り合ってダンスに連れ出せるわけもない。
「た、助けていただき感謝いたしますわ」
お姫様もお姫様だから悔しい表情は浮かべず笑顔で感謝の意を伝える。
ま、間違った?足が本当に滑ったかしら、とお姫様は首をひねるが、そう思っておけ。
クルリンもクルリンで皇帝さんのそばではなく、ダンスに誘っている若者層の一団へと姫様をスッと戻しやがった。
姫様の心の声が聞こえてきそうだよ。聞こえなくてもわかるけど。
さすがは皇帝さん。
さすがは従者役のクルリン。
さあ、二人とも、お姫様が望むストーリーをガンガン壊していこうぜ。
「さて、どうするか」
「登場人物が現れないことには。本来なら隣国の王子殿下がルーシェと親密になり、この城から逃亡するのが最善。ですが、まだお二人は出会ってもいません」
困ったことに、この夢の話ではルーシェは皇帝さんと出会っていないというオチ。
うん、大丈夫。
ルーシェは皇帝さんを見れば、一目惚れするからっ。
背景に花が舞うから。
「その点は現実と同じだと言いたいわけか?」
皇帝さんが半信半疑に語り部さんをちらりと見る。
え?
まさか、ルーシェは真っ黒な皇帝さんじゃないと惚れないの?
真っ白な皇帝さんは好みじゃないの?
真っ白な皇帝さんは皇帝さんじゃなかったの?
驚愕。
「、、、語り部、お前、こんなときぐらい真面目にやろうぜ」
おおっとー、皇帝さんが両手で黒子語り部さんを潰しにかかっているぜー。
語り部さんの可愛いふっくらほっぺがぎゅむむと潰れる程度なので、本気ではないのわかっている。
皇帝さんが本気だったら、一瞬で黒子語り部さんは崩壊する。
弾力を楽しんでいただけました?
ぎゅむっ。
ぎゅむっ。
おや?
「ああ、堪能している。お姫様が他の男性と踊っている内に行動した方が良さそうだな。まずはルーシェを探すぞ」
積極的にヒロインを狩りに行くわけですね。
賛成です。
今回のヒロインちゃんルーシェはどう考えても正統派、というよりは閉じこもっているタイプかな。
出会いがなければ、進展もない。
現実でもルーシェは親の言いつけを守るの良い子、ではあるのだが、親は放任していたから、親の言いつけなんて数えるしかないのである。
ルーシェを口うるさく虐げてきたのは特に三人の姉たち。
おそらく長女次女の方がイジメていたはずなのだが、年齢が近い三女の方が許せないのか。
まあ、わかるけどね。
主犯格の長女は年齢が離れている。
彼女は自分の立場が悪くならないように直接的な行為は主に実行犯を次女三女にさせた。
親には自分は必死にとめたのにー、二人が勝手にー、か弱き乙女アピールするために。
長女のわがままで、間接的な被害は甚大だったが。
次女は次女で裏でこっそりとルーシェにお菓子とかあげていた。
お姉様には逆らえないからー、とか言って。
次女はこの三人で一番立ち回りが上手いのであろう。
シルコット公爵家が前公爵家になり長女は嫁ぎ先から離婚されたが、次女はまだ離婚されていない。
こずるいと言えばこずるい。
が、人としてはそのくらい小賢しくなければ生きていけない。
ルーシェに一番恨みを買うのは、どう考えても三女である。
黒幕がいたとしても、それが超わかりやすい黒幕じゃない限り、子供は一番イジメた相手を恨む。
それが命令だろうと何だろうと。
三女の立場では姉二人に対抗するのは難しい。
それは三女に同情するが、弟をイジメていいという免罪符にはならない。
彼女には自分よりも立場の低い者は一番下の弟しかいない。
姉たちへのイラつきを弟に向けてしまったのはまぎれもなく事実なのだから。
「定石としては、庭とか、従業員用の通路とか、屋根裏とかにいると思いますが」
「屋根裏では会いようがない。隣国の王子の身分でそんなところにいる奴はやましいことがないわけがない」
皇帝さんがクルリンに常識的な返答をした。
隣国の王子が誘導もされていないのに勝手に城の屋根裏にいたら怖いよね。
諜報員か、泥棒か疑うよね。
迷子になりましたー、って言ったらどれだけ方向音痴やねん。
とりあえず人気のない庭をブラつくことに決めたようです。
誰かに何か言われたら、庭が広くて迷子になりましたとか、気分が悪くなり外の空気を吸ってましたとか言い訳できる。
どうでもいいですけど、両手で頬をムニムニしながら持つの、やめてくれません?
もうそろそろお肩にお戻しいただきたいのですが。
ちっこい胴体がぷらんぷらんしているので。
「この方がクルリンもここに何かいるとわかりやすいだろ」
「、、、まあ、確かにここに何かいるとは思いますが」
両手の間の微妙な空間。
皇帝さんの目線とか態度とか言葉とか多くの要素で何かいると思っていますが、クルリンは多くは語らない。
沈黙は金。
肩でいいんじゃねえ?見えないし聞こえないしどこにいてもどうでもいいよ、とか思っていることはあえて口にはしない。
さすがクルリン。
短いつきあいなのに、皇帝さんのこと、よくわかっていらっしゃる。
「、、、」
おおっと、視線が痛いよ、皇帝さん。
知らなくても良いことをわざわざバラすな?
ふっ、だって、語り部さんは語らないと物語にならないですから。
どうでもいいと判断したら、皇帝さんは聞かぬフリしてくださいませ。
今回のように。
せっかく夢渡りと知り合ったのだから、仲良くしてみたら?
我々が知らない有益な情報を仕入れるチャンスかもしれないぞ。
「この夢渡りは何も知らないとお前が言ったじゃないか」
今回の件はね。
夢渡りの詳細な生態とか依頼方法とか、今後知っていても損はない。
「今度は俺ですか。ころころと話題が変わっているようですね」
「せっかく夢渡りと知り合ったのだから、仲良くしてみたらと提案されたが、お前は嫌だろう」
、、、皇帝さん、その言い方は何なの。
それで、はい嫌です、と直球で答えられるのは語り部さんくらいだよ。
黒子語り部さんのこめかみを拳でぐりぐりするのはやめよう。
皇帝さんには言葉があるのだから。
人は言葉で語ってナンボだよ。
クルリンはほんの少し目を大きくして皇帝さんを見た後、思案顔になった。
「いえ、嫌ではないのですが、貴方が俺と知り合ったからといって、あまり得になることもないのでは?」
ほっらー、皇帝さんは損得勘定する人間だと思われてるー。
「それに、俺では力不足ですから」
ああ、自分でも気づいているのか。
クルリンは夢渡りなのに、夢に干渉する力が弱い。
夢渡りがヒロインのルーシェを表舞台に立たせることなんて容易いことだと思っていた。
けれど、クルリンはルーシェの夢を歩いているだけのような気がしてならなかった。
あのルーシェが落下したときも、クルリンは落ち続けているだけだった。
ルーシェが地面に激突したのを、まるで自分の能力のように見せかけていた。
今もなお、夢の登場人物の一人として役を演じる。
おそらく夢渡りの大部分は他人の夢にたゆたうだけの存在なのかもしれない。
夢で他人を誘導、洗脳できる夢渡りはごくわずかなのだとしたら。
けれど、夢渡りで強調される能力が洗脳と言われるのは、もしかしたら。
夢渡りのごく少数派があまりにも強い力を持っている危険性を示唆している。
他者の都合はどうでもいい。
たいていはそんな考えを持っている。
語り部さんもその中の一人だけど。
それでも周囲に不幸を撒き散らすかどうかはその人次第である。
ふらりとヨロけたお姫様。
彼女の行動は見え透いている。
皇帝さんが彼女を助けたら、まるで何事もなかったかのように手を取り合ってダンスに連れ出そうというわけだ。
が、彼女の思惑は綺麗に裏切られた。
皇帝さんはまるで最初からそこにはいなかったかのようにするりと逃げた。
残像すら残してないっ。
語り部さんは超笑顔になっちゃうよ。
万歳、皇帝さんっ。
こうして、皇帝さんは皇帝ファンを増やしていくのだな。
さて、犠牲にされたのは。
「ダイジョウブデスカ?」
うおぅ、カタコトになりやがった。
皇帝さんの一番近くにいたクルリンがお姫様を支えなくてはならなくなった。
どう見ても、皇帝さんの従者。
お姫様も何事もなかったかのように手を取り合ってダンスに連れ出せるわけもない。
「た、助けていただき感謝いたしますわ」
お姫様もお姫様だから悔しい表情は浮かべず笑顔で感謝の意を伝える。
ま、間違った?足が本当に滑ったかしら、とお姫様は首をひねるが、そう思っておけ。
クルリンもクルリンで皇帝さんのそばではなく、ダンスに誘っている若者層の一団へと姫様をスッと戻しやがった。
姫様の心の声が聞こえてきそうだよ。聞こえなくてもわかるけど。
さすがは皇帝さん。
さすがは従者役のクルリン。
さあ、二人とも、お姫様が望むストーリーをガンガン壊していこうぜ。
「さて、どうするか」
「登場人物が現れないことには。本来なら隣国の王子殿下がルーシェと親密になり、この城から逃亡するのが最善。ですが、まだお二人は出会ってもいません」
困ったことに、この夢の話ではルーシェは皇帝さんと出会っていないというオチ。
うん、大丈夫。
ルーシェは皇帝さんを見れば、一目惚れするからっ。
背景に花が舞うから。
「その点は現実と同じだと言いたいわけか?」
皇帝さんが半信半疑に語り部さんをちらりと見る。
え?
まさか、ルーシェは真っ黒な皇帝さんじゃないと惚れないの?
真っ白な皇帝さんは好みじゃないの?
真っ白な皇帝さんは皇帝さんじゃなかったの?
驚愕。
「、、、語り部、お前、こんなときぐらい真面目にやろうぜ」
おおっとー、皇帝さんが両手で黒子語り部さんを潰しにかかっているぜー。
語り部さんの可愛いふっくらほっぺがぎゅむむと潰れる程度なので、本気ではないのわかっている。
皇帝さんが本気だったら、一瞬で黒子語り部さんは崩壊する。
弾力を楽しんでいただけました?
ぎゅむっ。
ぎゅむっ。
おや?
「ああ、堪能している。お姫様が他の男性と踊っている内に行動した方が良さそうだな。まずはルーシェを探すぞ」
積極的にヒロインを狩りに行くわけですね。
賛成です。
今回のヒロインちゃんルーシェはどう考えても正統派、というよりは閉じこもっているタイプかな。
出会いがなければ、進展もない。
現実でもルーシェは親の言いつけを守るの良い子、ではあるのだが、親は放任していたから、親の言いつけなんて数えるしかないのである。
ルーシェを口うるさく虐げてきたのは特に三人の姉たち。
おそらく長女次女の方がイジメていたはずなのだが、年齢が近い三女の方が許せないのか。
まあ、わかるけどね。
主犯格の長女は年齢が離れている。
彼女は自分の立場が悪くならないように直接的な行為は主に実行犯を次女三女にさせた。
親には自分は必死にとめたのにー、二人が勝手にー、か弱き乙女アピールするために。
長女のわがままで、間接的な被害は甚大だったが。
次女は次女で裏でこっそりとルーシェにお菓子とかあげていた。
お姉様には逆らえないからー、とか言って。
次女はこの三人で一番立ち回りが上手いのであろう。
シルコット公爵家が前公爵家になり長女は嫁ぎ先から離婚されたが、次女はまだ離婚されていない。
こずるいと言えばこずるい。
が、人としてはそのくらい小賢しくなければ生きていけない。
ルーシェに一番恨みを買うのは、どう考えても三女である。
黒幕がいたとしても、それが超わかりやすい黒幕じゃない限り、子供は一番イジメた相手を恨む。
それが命令だろうと何だろうと。
三女の立場では姉二人に対抗するのは難しい。
それは三女に同情するが、弟をイジメていいという免罪符にはならない。
彼女には自分よりも立場の低い者は一番下の弟しかいない。
姉たちへのイラつきを弟に向けてしまったのはまぎれもなく事実なのだから。
「定石としては、庭とか、従業員用の通路とか、屋根裏とかにいると思いますが」
「屋根裏では会いようがない。隣国の王子の身分でそんなところにいる奴はやましいことがないわけがない」
皇帝さんがクルリンに常識的な返答をした。
隣国の王子が誘導もされていないのに勝手に城の屋根裏にいたら怖いよね。
諜報員か、泥棒か疑うよね。
迷子になりましたー、って言ったらどれだけ方向音痴やねん。
とりあえず人気のない庭をブラつくことに決めたようです。
誰かに何か言われたら、庭が広くて迷子になりましたとか、気分が悪くなり外の空気を吸ってましたとか言い訳できる。
どうでもいいですけど、両手で頬をムニムニしながら持つの、やめてくれません?
もうそろそろお肩にお戻しいただきたいのですが。
ちっこい胴体がぷらんぷらんしているので。
「この方がクルリンもここに何かいるとわかりやすいだろ」
「、、、まあ、確かにここに何かいるとは思いますが」
両手の間の微妙な空間。
皇帝さんの目線とか態度とか言葉とか多くの要素で何かいると思っていますが、クルリンは多くは語らない。
沈黙は金。
肩でいいんじゃねえ?見えないし聞こえないしどこにいてもどうでもいいよ、とか思っていることはあえて口にはしない。
さすがクルリン。
短いつきあいなのに、皇帝さんのこと、よくわかっていらっしゃる。
「、、、」
おおっと、視線が痛いよ、皇帝さん。
知らなくても良いことをわざわざバラすな?
ふっ、だって、語り部さんは語らないと物語にならないですから。
どうでもいいと判断したら、皇帝さんは聞かぬフリしてくださいませ。
今回のように。
せっかく夢渡りと知り合ったのだから、仲良くしてみたら?
我々が知らない有益な情報を仕入れるチャンスかもしれないぞ。
「この夢渡りは何も知らないとお前が言ったじゃないか」
今回の件はね。
夢渡りの詳細な生態とか依頼方法とか、今後知っていても損はない。
「今度は俺ですか。ころころと話題が変わっているようですね」
「せっかく夢渡りと知り合ったのだから、仲良くしてみたらと提案されたが、お前は嫌だろう」
、、、皇帝さん、その言い方は何なの。
それで、はい嫌です、と直球で答えられるのは語り部さんくらいだよ。
黒子語り部さんのこめかみを拳でぐりぐりするのはやめよう。
皇帝さんには言葉があるのだから。
人は言葉で語ってナンボだよ。
クルリンはほんの少し目を大きくして皇帝さんを見た後、思案顔になった。
「いえ、嫌ではないのですが、貴方が俺と知り合ったからといって、あまり得になることもないのでは?」
ほっらー、皇帝さんは損得勘定する人間だと思われてるー。
「それに、俺では力不足ですから」
ああ、自分でも気づいているのか。
クルリンは夢渡りなのに、夢に干渉する力が弱い。
夢渡りがヒロインのルーシェを表舞台に立たせることなんて容易いことだと思っていた。
けれど、クルリンはルーシェの夢を歩いているだけのような気がしてならなかった。
あのルーシェが落下したときも、クルリンは落ち続けているだけだった。
ルーシェが地面に激突したのを、まるで自分の能力のように見せかけていた。
今もなお、夢の登場人物の一人として役を演じる。
おそらく夢渡りの大部分は他人の夢にたゆたうだけの存在なのかもしれない。
夢で他人を誘導、洗脳できる夢渡りはごくわずかなのだとしたら。
けれど、夢渡りで強調される能力が洗脳と言われるのは、もしかしたら。
夢渡りのごく少数派があまりにも強い力を持っている危険性を示唆している。
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