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2章 夢渡り
2-1 その睡眠は姫の犠牲によって成り立つ
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語り部さんだよー。
皆、元気にしてたかい?
語り部さんは少々腰に痛み、、、いやいや、元気だよー。うっ。
語り部という謎の職業がある世界では、夢渡りという不思議な職業も存在する。
職業かな?そういう一族?
夢渡りというのは、他人の夢にお邪魔する。
本来ならこの職業はその夢を見る本人の無意識の部分に訴えかけて、精神治療、精神操作等のことができるとされている。
生息数が少なすぎて、出会うことはないのだが。
「ルーシェが目覚めないんだが、」
皇帝さんがルーシェの部屋のベッド脇で神妙な面持ちで呟いた。
その後ろには宰相さんも立っている。
「早朝の世話に来ないと竜舎から連絡がありましたが、昼過ぎまで寝ているとは」
皇帝さんの嫁に、、、婚約者になることが決定したので、ルーシェへの皇配の勉強も本格化した。
そのため疲れが出たのだろうと、こいつらは微笑ましく見守っていたのだが。
眠ったまま目覚めない、というのは物語の定石。
解決方法は王子様のキスで目覚めるってヤツだ。
王子様、もといルーシェの王子様はそこにいるではないか。ニヤニヤ。
皇子ではなくすでに皇帝なんだが、大差はないだろ。
さあっ、皇帝さんっ、躊躇わず、ぶちゅーっっと。
「語り部、その導入部の夢渡りというのが今回の犯人か?」
おおっ、皇帝さん、話が早いねっ。
せっかくの機会を棒にフった。見事にっ。
本気で結婚式までルーシェに手を出さない気だねっ?
皇族の鏡だよっ。模範解答だよっ。
傍若無人な皇帝さんとは思えないよっ。
さて。
世界の滅亡時、闇に飲まれる、飲まれそうになる人々には、この夢渡りがいつかどこかに必ず現れているんだ。
「目覚めないなら、外の世界に影響を及ぼすことはないんじゃないか」
いや、それがさー、ルーシェがここまで目覚めなかったことは一度もないんだよね。
だから、この影響がどうなるのかは未知数。
「お前は心の中まで覗けるんだろ。どうなっている?」
語り部さんはねー、今現在、腰を痛めているので速やかに動けないのです。
ううっ、語り部さんの仕事って座り仕事だから。
「座り仕事だったのか。っと、どうでもいい、んなことはっ」
ノリツッコミなのですかね?進化しましたね、皇帝さん。
「医師や治療魔導士にも見せたが、病気ではないと言う。ルーシェが目覚めるよう何とかしてほしい」
え?それ、語り部さんに頼むの?
「、、、我々がその夢渡りに対抗できるのか?存在すら知らなかったのに」
反対に、語り部さんが対抗できると思うの?
基本的に洗脳が得意分野の夢渡りに対して?
語り部さん的には、ルーシェの夢の中を見ることは可能だけど、そこに干渉できるかというとこの現実世界とほぼ同じ。
さあ、皇帝さん、ルーシェの横でおねんねしましょ。
「、、、はあっ?あ、まさか、俺がルーシェの夢の中に行けるのか」
「えっ、それはダメですよ。皇帝陛下にもしものことがあったらどうするんですかっ」
そうだねー。
皇帝さんも実は根が弱いからねえ。今回必要なのは精神的な柱だから。
こういうのは芯が図太い腹黒宰相さんの方が適任だったりしちゃうんだよね。
「なんだと?」
「、、、語り部は何を言ったのですか」
「お前の方が適任だと」
「え、もしかして、邪魔者を合法的に葬りたいというアレですか」
「合法って、語り部に我が国の法律なんて元々どうでもいいことだ」
「そうですね。元々不法侵入ですし」
ふっ、私はルーシェの付属物だということで不法侵入でもないわい。
というか、私の存在に気づく今回の皇帝さんがおかしいだけだ。
そう、皇帝さんがおかしい。
なんとなーく、皇帝さんについてその原因は憶測できる。そう、憶測の域を出ないがっ。
言うと、皇帝さんが怒るので言わないけどっ。
「話を戻せ。ルーシェの横で寝ると、ルーシェの夢の中に入れるのか」
おそらく。
皇帝さんならルーシェが入れてくれると思うよ。
「今、皇帝さんなら、と言ったな。トトでも入れるのか」
五分五分。
試してみないとわからない。
ルーシェは宰相さんにけっこう嫉妬しているからなあ。
仕事だから仕方ないのだけど、自分が早く成長すれば仕事中でも二人の間に入れるのに、と頑張っているのだよ。
健気なルーシェちゃんなのだ。
「そうかそうか、ルーシェは頑張っているんだな。って、そうじゃなくて、今はどうすればルーシェが目覚めるかだっ」
皇帝さんの言葉を聞いていた宰相さんが、クフィールが弄ばれているなってちょっと呆れた顔している。
一瞬で顔をいつもの微笑みに戻して。
「話をまとめると私の方が適任だが、私の場合ルーシェ殿の夢の中に入れるかは未知数。クフィは夢に入れるが、夢の中から戻れない危険性が高いと」
「よくアレだけの情報でまとめられるな」
「私がまずルーシェの横で寝てみましょうか?夢の中には入れれば対処して、入れなければ別の手段を考えましょう」
「、、、」
クフィールがベッドで寝ているルーシェを見て、次にトトを見た。
感情を表に出してください。
言葉にしてください、皇帝さん。
「お前がルーシェの横に寝るのはムカつく」
はい、よくできました。
「、、、そうなると、クフィが行かざる得ないのですが。貴方を危険にさらすわけには」
「婚約者の一人や二人、助けられなくて皇帝が務まるかっ。後継者はすでにいるんだ。俺が夢から戻って来なければ、セリアに任せた」
皇帝さんが自分の仕事をセリア姫に丸投げしました。
一応、セリア姫は皇帝の跡継ぎなので一通りの仕事は学んでいる。
だがしかし、問題はその仕事量。
おそらく今のセリア姫の処理能力だと徹夜しても終わらないんじゃない?
今のセリア姫は婚活優先だから、仕事をごくごく一部しか担当していないわけだし、それが一気に十倍、、、ごときじゃないな、二十五倍なの?妙にリアルな数字だ。超仕事処理人間の皇帝さんに敵うわけがない。本来、皇帝さんが結婚していれば、その最大三分の一を皇配が担うこともできているはずだったが。
と、語り部さんが語っている隙に、皇帝さんはルーシェの隣で寝てしまっていた。
宰相さんがとめようかと迷っている間に、さっさと。
それを見た宰相さんはどうしようか一分ほど迷っていたが、すぐに部屋から出ていった。
護衛や従者を手配してから。
セリア姫殿下の身柄を確保するために。
仕事を微かにでも進めるために。
合掌。
セリア姫殿下の睡眠の犠牲の上に、皇帝さんのこの睡眠は成り立っている。
ま、普段も皇帝さんは夜の十時には就寝、午前三時頃まで必ず良い子の睡眠をとっているが。
早朝なら対応可なので、実は年齢をかなりサバ読んでいるんじゃないかと噂されている。
お爺さん扱い?
あんな元気な超人がお爺さんだったら怖いよ、ホント。
夢渡り。
彼らは今だ謎が多い存在だ。
彼らからすると語り部の方が意味わからない存在だと言われそうだが。
語り部も生息数が少ない存在だから。
皆、元気にしてたかい?
語り部さんは少々腰に痛み、、、いやいや、元気だよー。うっ。
語り部という謎の職業がある世界では、夢渡りという不思議な職業も存在する。
職業かな?そういう一族?
夢渡りというのは、他人の夢にお邪魔する。
本来ならこの職業はその夢を見る本人の無意識の部分に訴えかけて、精神治療、精神操作等のことができるとされている。
生息数が少なすぎて、出会うことはないのだが。
「ルーシェが目覚めないんだが、」
皇帝さんがルーシェの部屋のベッド脇で神妙な面持ちで呟いた。
その後ろには宰相さんも立っている。
「早朝の世話に来ないと竜舎から連絡がありましたが、昼過ぎまで寝ているとは」
皇帝さんの嫁に、、、婚約者になることが決定したので、ルーシェへの皇配の勉強も本格化した。
そのため疲れが出たのだろうと、こいつらは微笑ましく見守っていたのだが。
眠ったまま目覚めない、というのは物語の定石。
解決方法は王子様のキスで目覚めるってヤツだ。
王子様、もといルーシェの王子様はそこにいるではないか。ニヤニヤ。
皇子ではなくすでに皇帝なんだが、大差はないだろ。
さあっ、皇帝さんっ、躊躇わず、ぶちゅーっっと。
「語り部、その導入部の夢渡りというのが今回の犯人か?」
おおっ、皇帝さん、話が早いねっ。
せっかくの機会を棒にフった。見事にっ。
本気で結婚式までルーシェに手を出さない気だねっ?
皇族の鏡だよっ。模範解答だよっ。
傍若無人な皇帝さんとは思えないよっ。
さて。
世界の滅亡時、闇に飲まれる、飲まれそうになる人々には、この夢渡りがいつかどこかに必ず現れているんだ。
「目覚めないなら、外の世界に影響を及ぼすことはないんじゃないか」
いや、それがさー、ルーシェがここまで目覚めなかったことは一度もないんだよね。
だから、この影響がどうなるのかは未知数。
「お前は心の中まで覗けるんだろ。どうなっている?」
語り部さんはねー、今現在、腰を痛めているので速やかに動けないのです。
ううっ、語り部さんの仕事って座り仕事だから。
「座り仕事だったのか。っと、どうでもいい、んなことはっ」
ノリツッコミなのですかね?進化しましたね、皇帝さん。
「医師や治療魔導士にも見せたが、病気ではないと言う。ルーシェが目覚めるよう何とかしてほしい」
え?それ、語り部さんに頼むの?
「、、、我々がその夢渡りに対抗できるのか?存在すら知らなかったのに」
反対に、語り部さんが対抗できると思うの?
基本的に洗脳が得意分野の夢渡りに対して?
語り部さん的には、ルーシェの夢の中を見ることは可能だけど、そこに干渉できるかというとこの現実世界とほぼ同じ。
さあ、皇帝さん、ルーシェの横でおねんねしましょ。
「、、、はあっ?あ、まさか、俺がルーシェの夢の中に行けるのか」
「えっ、それはダメですよ。皇帝陛下にもしものことがあったらどうするんですかっ」
そうだねー。
皇帝さんも実は根が弱いからねえ。今回必要なのは精神的な柱だから。
こういうのは芯が図太い腹黒宰相さんの方が適任だったりしちゃうんだよね。
「なんだと?」
「、、、語り部は何を言ったのですか」
「お前の方が適任だと」
「え、もしかして、邪魔者を合法的に葬りたいというアレですか」
「合法って、語り部に我が国の法律なんて元々どうでもいいことだ」
「そうですね。元々不法侵入ですし」
ふっ、私はルーシェの付属物だということで不法侵入でもないわい。
というか、私の存在に気づく今回の皇帝さんがおかしいだけだ。
そう、皇帝さんがおかしい。
なんとなーく、皇帝さんについてその原因は憶測できる。そう、憶測の域を出ないがっ。
言うと、皇帝さんが怒るので言わないけどっ。
「話を戻せ。ルーシェの横で寝ると、ルーシェの夢の中に入れるのか」
おそらく。
皇帝さんならルーシェが入れてくれると思うよ。
「今、皇帝さんなら、と言ったな。トトでも入れるのか」
五分五分。
試してみないとわからない。
ルーシェは宰相さんにけっこう嫉妬しているからなあ。
仕事だから仕方ないのだけど、自分が早く成長すれば仕事中でも二人の間に入れるのに、と頑張っているのだよ。
健気なルーシェちゃんなのだ。
「そうかそうか、ルーシェは頑張っているんだな。って、そうじゃなくて、今はどうすればルーシェが目覚めるかだっ」
皇帝さんの言葉を聞いていた宰相さんが、クフィールが弄ばれているなってちょっと呆れた顔している。
一瞬で顔をいつもの微笑みに戻して。
「話をまとめると私の方が適任だが、私の場合ルーシェ殿の夢の中に入れるかは未知数。クフィは夢に入れるが、夢の中から戻れない危険性が高いと」
「よくアレだけの情報でまとめられるな」
「私がまずルーシェの横で寝てみましょうか?夢の中には入れれば対処して、入れなければ別の手段を考えましょう」
「、、、」
クフィールがベッドで寝ているルーシェを見て、次にトトを見た。
感情を表に出してください。
言葉にしてください、皇帝さん。
「お前がルーシェの横に寝るのはムカつく」
はい、よくできました。
「、、、そうなると、クフィが行かざる得ないのですが。貴方を危険にさらすわけには」
「婚約者の一人や二人、助けられなくて皇帝が務まるかっ。後継者はすでにいるんだ。俺が夢から戻って来なければ、セリアに任せた」
皇帝さんが自分の仕事をセリア姫に丸投げしました。
一応、セリア姫は皇帝の跡継ぎなので一通りの仕事は学んでいる。
だがしかし、問題はその仕事量。
おそらく今のセリア姫の処理能力だと徹夜しても終わらないんじゃない?
今のセリア姫は婚活優先だから、仕事をごくごく一部しか担当していないわけだし、それが一気に十倍、、、ごときじゃないな、二十五倍なの?妙にリアルな数字だ。超仕事処理人間の皇帝さんに敵うわけがない。本来、皇帝さんが結婚していれば、その最大三分の一を皇配が担うこともできているはずだったが。
と、語り部さんが語っている隙に、皇帝さんはルーシェの隣で寝てしまっていた。
宰相さんがとめようかと迷っている間に、さっさと。
それを見た宰相さんはどうしようか一分ほど迷っていたが、すぐに部屋から出ていった。
護衛や従者を手配してから。
セリア姫殿下の身柄を確保するために。
仕事を微かにでも進めるために。
合掌。
セリア姫殿下の睡眠の犠牲の上に、皇帝さんのこの睡眠は成り立っている。
ま、普段も皇帝さんは夜の十時には就寝、午前三時頃まで必ず良い子の睡眠をとっているが。
早朝なら対応可なので、実は年齢をかなりサバ読んでいるんじゃないかと噂されている。
お爺さん扱い?
あんな元気な超人がお爺さんだったら怖いよ、ホント。
夢渡り。
彼らは今だ謎が多い存在だ。
彼らからすると語り部の方が意味わからない存在だと言われそうだが。
語り部も生息数が少ない存在だから。
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