49 / 74
第2章 波乱含みの
2-18 自己責任 ◆ルアン視点◆
しおりを挟む
◆ルアン視点◆
朝、目が覚めると温もりが横になかった。
腕を伸ばして、そこにあの人がいないのが寂しくなる。
一度目に起きたときに、彼の肉体をこれでもかと愛したけど。
今朝、目が覚めるのは二度目だ。
寝坊したというほどの時間ではないが、朝食を準備するには起きる時間ではある。
朝から少々ヤり過ぎた。二度寝してしまうとは。
彼に指摘されてから、私はこの家の家事を積極的にやるようになった。
カラダを動かすことも、魔法ですることもある。
一緒に家事をすることで彼らが効率的に動いていたことを知る。
レインは特に指示されて動いているわけではない。
六位の動きを見て、やられていない家事や手伝ってほしいことに対して動いている。
ティフィは朝が強いというわけでもなかったし、私の方が早く起きるときの方が多かった。
朝食も私が作っていた回数の方が多かったように思う。
彼の喜ぶ顔を見ていたら、もっと作ってやりたいと思うようになった。
六位もまた、食事が美味しければ表情に出る。
自分の作った食事が彼の胃袋をつかむことができればとさえ考えるようになってしまった。
もはや白旗をあげる。
私が今、惚れているのはティフィではない。
ティフィの肉体だから、彼に惹かれているわけでもない。
それを自覚する。
自覚するのを今まで拒んできたことを。
最初からあの人の私を見る瞳は厳しかった。
トワイト魔法王国の魔導士序列六位。
初めて会ったときは挨拶だけの予定だったが、本当に挨拶だけで終わるとは思ってもみなかった。
ジルノア王国の方は国王夫妻に王子二人が揃っていたというのに。
挨拶の場は、ほんの数分だけ。
銀色の刺繍で縁取りした白地のマント。
過去を思い返してみれば、すでに彼の衣装はレイン一色だったじゃないかとさえ思える。
目深に被ったフードで、髪の色などほとんど見えなかった。
それでも、ちらりと視界に入った彼の瞳は、我々に好意的なものではなかった。
ただ彼の瞳にほんの少しだけ寂しさが浮かんでいたような気がした。
挨拶を一言だけ交わすと彼は去っていったが、私は彼の後ろ姿を見送って寂しい、引き止めたいと思ったことを覚えている。
その後、トワイト魔法王国のグフタ国王が晩餐会を催してくれたが、彼が参加することはなかった。
他の国では六位は話すどころか挨拶さえできない存在。
他国の者たちからはジルノア王国は隣国だからこその厚待遇で羨ましいと言われたが、実際はそう思えなかった。
レインが彼に快楽を与えるように、私も彼が快楽に溺れるように手を尽くす。
私がいなくなれば、カラダがうずくように。
ティフィの肉体のことならレインよりも良く知っている。
よがるあの人をもっと見たい。
手に入れたい。
コレはあの人のカラダではないことは知っているが、快楽に溺れたら私の与える快楽なしでは生きられないようにしたい。
私をもっと欲しがってほしい。
もう嘘はつけない。
ティフィの瞳には拒否の感情が浮かんでいても、すべてを拒絶されているわけではない。
彼の白い騎士姿を見たとき、黒マントのフードで隠されていた黒目黒髪の特徴もしっかりと見えた。
ああ。
そのとき、なんとなく理解した。
本当に似ていた。
兄と呼んでも良いくらいに。
私と比べて、身長が低いのは。
体格が小さいのは。
おそらく幼少期のせいで。
私の推測が正しければ、父は許されないことをしたのだろう。
彼が我々に怒って当然だ。
孤児だから、だけではきっとない。
それだけではこれだけの敵意を向けていない。
本当なら彼が第一王子として、ジルノア王国ですべてを手に入れたはずだ。
トワイト魔法王国魔導士序列六位になる人物だ。魔法に長けていることは想像に難くない。
父もジルノア王国に戻ってくるようにと打診したのではないか?
断られるに決まっている。
そして、絶縁されたのだろう。
父が六位の出自を公表しないのは、できないから。できなくさせられたからだ。
おそらく挨拶だけ受けたのは、父に対しての。
私との会話はいつも口論のようになってしまうが、それでも私は親しみを感じてしまった。
レインが尻尾振っていると言っていたが、その通りだ。
どんなに口ではそんなわけがないと言っても、兄とは呼べないくらいに愛してしまっている。
第一王子であった私に対して周囲はほとんどが褒め言葉を並べた。
けれど、あの人は私がどれだけぬるま湯に浸かっていたかを教えてくれた。
あの人はただ、私を恨んでいるだけなのに。
私に恨み言を呟いているだけに過ぎなくても。
それでも私はあの人に認められたいと叫んでいる。
もぞもぞとベッドから起き上がる。
起こしてくれても良いと思うのだが、彼らは起こさない。
自己責任を地でやられる。
仕事に遅れても、それは起きなかった自分が悪いということだ。
使用人が起こしに来る前に起きていたのは昔のこと。
起こしに来て身支度を整えてくれる使用人は今はいないのだから。
下で物音がする。
朝食を作っているのだろう。
服を着て、階下に降りる。
「おはよう」
「おはよう、ルアン王子殿下」
挨拶とともに、ティフィは自分の髪をちょんちょんと指さす。
「寝ぐせがついてますよ。もう少しで朝食もできるので、顔も洗ってきては?」
冷ややかにレインが促す。
二人きりの時間を邪魔された、と顔に書いてある。
可愛い仕草をこれ以上見せてやるものか、という強い意志を感じる。
ティフィの肉体なんだからいくら見ても、六位の姿ではないのだが。
「今朝はレイン特製タマゴサンドだ」
ティフィが可愛らしい笑顔だ。
大好きなものが食卓に並ぶと、彼は良い笑顔になる。
ティフィの顔なのにティフィでは絶対に見られない表情だ。
朝食で好きなのは、フレンチトースト、オムレツ、このタマゴサンドのようだ。
ただ、彼が主に朝食で作るのはトーストに、ベーコンエッグと簡単なサラダという組み合わせが多いが。
もしかしたら、誰かに作ってもらいたい朝食のメニューなのかもしれない。
「多めに作ったので、たくさん食べてくださいね」
幸せそうに頬張るティフィを見ていると、それで当たっている気がする。
私もタマゴサンドを口にする。
「確かにうまいな」
「うん、ギルバートの食事がなくなって残念だったけど、レインの作る食事もおいしいよな」
、、、わざとか?
レインの銀目が冷ややかな光を放ったぞ。
この場にいない他の男の会話をわざわざしなくてもいいのに。
ティフィもそういうところは疎かったが、六位も恋愛ごとにはかなり疎い気がする。
「ティフィなら食べすぎてもお腹まわりを気にしなくていいが、自分で食事量の管理をしなくちゃいけなくなると、こんな生活続けていると中年太りまっしぐらだな」
「アレなら太ってないだろ」
私は正直な感想を言う。
「もう俺、三十八歳だぞ。城ではギルバートに食事に気をつけてもらって、魔法で筋肉つけているから体型を保っていられたんだ。今は俺の肉体のティフィはおそろしく食っちゃ寝しているからなあ。戻ったら体力つけないと」
「三十八っ?俺が二十四だから十四歳差もあるのか」
驚きのあまり大声を出してしまった。
主に二つの点について。
あの姿で維持できているのなら、若く見られるだろう。
私と十四歳も離れているようには見えない。
「それと、ティフィは食っちゃ寝してるのかっ?」
「城でベッドから動かないよー。俺の筋肉弱まる一方だよー。九位に食事も世話されているよー」
ティフィは城で女王様状態なのか?
「大丈夫ですよ。俺が介護もしっかり面倒みます」
レインの強い言葉に、ティフィはおいしいタマゴサンドを頬張っているのに悲しい顔になった。
そりゃそうだ。
朝、目が覚めると温もりが横になかった。
腕を伸ばして、そこにあの人がいないのが寂しくなる。
一度目に起きたときに、彼の肉体をこれでもかと愛したけど。
今朝、目が覚めるのは二度目だ。
寝坊したというほどの時間ではないが、朝食を準備するには起きる時間ではある。
朝から少々ヤり過ぎた。二度寝してしまうとは。
彼に指摘されてから、私はこの家の家事を積極的にやるようになった。
カラダを動かすことも、魔法ですることもある。
一緒に家事をすることで彼らが効率的に動いていたことを知る。
レインは特に指示されて動いているわけではない。
六位の動きを見て、やられていない家事や手伝ってほしいことに対して動いている。
ティフィは朝が強いというわけでもなかったし、私の方が早く起きるときの方が多かった。
朝食も私が作っていた回数の方が多かったように思う。
彼の喜ぶ顔を見ていたら、もっと作ってやりたいと思うようになった。
六位もまた、食事が美味しければ表情に出る。
自分の作った食事が彼の胃袋をつかむことができればとさえ考えるようになってしまった。
もはや白旗をあげる。
私が今、惚れているのはティフィではない。
ティフィの肉体だから、彼に惹かれているわけでもない。
それを自覚する。
自覚するのを今まで拒んできたことを。
最初からあの人の私を見る瞳は厳しかった。
トワイト魔法王国の魔導士序列六位。
初めて会ったときは挨拶だけの予定だったが、本当に挨拶だけで終わるとは思ってもみなかった。
ジルノア王国の方は国王夫妻に王子二人が揃っていたというのに。
挨拶の場は、ほんの数分だけ。
銀色の刺繍で縁取りした白地のマント。
過去を思い返してみれば、すでに彼の衣装はレイン一色だったじゃないかとさえ思える。
目深に被ったフードで、髪の色などほとんど見えなかった。
それでも、ちらりと視界に入った彼の瞳は、我々に好意的なものではなかった。
ただ彼の瞳にほんの少しだけ寂しさが浮かんでいたような気がした。
挨拶を一言だけ交わすと彼は去っていったが、私は彼の後ろ姿を見送って寂しい、引き止めたいと思ったことを覚えている。
その後、トワイト魔法王国のグフタ国王が晩餐会を催してくれたが、彼が参加することはなかった。
他の国では六位は話すどころか挨拶さえできない存在。
他国の者たちからはジルノア王国は隣国だからこその厚待遇で羨ましいと言われたが、実際はそう思えなかった。
レインが彼に快楽を与えるように、私も彼が快楽に溺れるように手を尽くす。
私がいなくなれば、カラダがうずくように。
ティフィの肉体のことならレインよりも良く知っている。
よがるあの人をもっと見たい。
手に入れたい。
コレはあの人のカラダではないことは知っているが、快楽に溺れたら私の与える快楽なしでは生きられないようにしたい。
私をもっと欲しがってほしい。
もう嘘はつけない。
ティフィの瞳には拒否の感情が浮かんでいても、すべてを拒絶されているわけではない。
彼の白い騎士姿を見たとき、黒マントのフードで隠されていた黒目黒髪の特徴もしっかりと見えた。
ああ。
そのとき、なんとなく理解した。
本当に似ていた。
兄と呼んでも良いくらいに。
私と比べて、身長が低いのは。
体格が小さいのは。
おそらく幼少期のせいで。
私の推測が正しければ、父は許されないことをしたのだろう。
彼が我々に怒って当然だ。
孤児だから、だけではきっとない。
それだけではこれだけの敵意を向けていない。
本当なら彼が第一王子として、ジルノア王国ですべてを手に入れたはずだ。
トワイト魔法王国魔導士序列六位になる人物だ。魔法に長けていることは想像に難くない。
父もジルノア王国に戻ってくるようにと打診したのではないか?
断られるに決まっている。
そして、絶縁されたのだろう。
父が六位の出自を公表しないのは、できないから。できなくさせられたからだ。
おそらく挨拶だけ受けたのは、父に対しての。
私との会話はいつも口論のようになってしまうが、それでも私は親しみを感じてしまった。
レインが尻尾振っていると言っていたが、その通りだ。
どんなに口ではそんなわけがないと言っても、兄とは呼べないくらいに愛してしまっている。
第一王子であった私に対して周囲はほとんどが褒め言葉を並べた。
けれど、あの人は私がどれだけぬるま湯に浸かっていたかを教えてくれた。
あの人はただ、私を恨んでいるだけなのに。
私に恨み言を呟いているだけに過ぎなくても。
それでも私はあの人に認められたいと叫んでいる。
もぞもぞとベッドから起き上がる。
起こしてくれても良いと思うのだが、彼らは起こさない。
自己責任を地でやられる。
仕事に遅れても、それは起きなかった自分が悪いということだ。
使用人が起こしに来る前に起きていたのは昔のこと。
起こしに来て身支度を整えてくれる使用人は今はいないのだから。
下で物音がする。
朝食を作っているのだろう。
服を着て、階下に降りる。
「おはよう」
「おはよう、ルアン王子殿下」
挨拶とともに、ティフィは自分の髪をちょんちょんと指さす。
「寝ぐせがついてますよ。もう少しで朝食もできるので、顔も洗ってきては?」
冷ややかにレインが促す。
二人きりの時間を邪魔された、と顔に書いてある。
可愛い仕草をこれ以上見せてやるものか、という強い意志を感じる。
ティフィの肉体なんだからいくら見ても、六位の姿ではないのだが。
「今朝はレイン特製タマゴサンドだ」
ティフィが可愛らしい笑顔だ。
大好きなものが食卓に並ぶと、彼は良い笑顔になる。
ティフィの顔なのにティフィでは絶対に見られない表情だ。
朝食で好きなのは、フレンチトースト、オムレツ、このタマゴサンドのようだ。
ただ、彼が主に朝食で作るのはトーストに、ベーコンエッグと簡単なサラダという組み合わせが多いが。
もしかしたら、誰かに作ってもらいたい朝食のメニューなのかもしれない。
「多めに作ったので、たくさん食べてくださいね」
幸せそうに頬張るティフィを見ていると、それで当たっている気がする。
私もタマゴサンドを口にする。
「確かにうまいな」
「うん、ギルバートの食事がなくなって残念だったけど、レインの作る食事もおいしいよな」
、、、わざとか?
レインの銀目が冷ややかな光を放ったぞ。
この場にいない他の男の会話をわざわざしなくてもいいのに。
ティフィもそういうところは疎かったが、六位も恋愛ごとにはかなり疎い気がする。
「ティフィなら食べすぎてもお腹まわりを気にしなくていいが、自分で食事量の管理をしなくちゃいけなくなると、こんな生活続けていると中年太りまっしぐらだな」
「アレなら太ってないだろ」
私は正直な感想を言う。
「もう俺、三十八歳だぞ。城ではギルバートに食事に気をつけてもらって、魔法で筋肉つけているから体型を保っていられたんだ。今は俺の肉体のティフィはおそろしく食っちゃ寝しているからなあ。戻ったら体力つけないと」
「三十八っ?俺が二十四だから十四歳差もあるのか」
驚きのあまり大声を出してしまった。
主に二つの点について。
あの姿で維持できているのなら、若く見られるだろう。
私と十四歳も離れているようには見えない。
「それと、ティフィは食っちゃ寝してるのかっ?」
「城でベッドから動かないよー。俺の筋肉弱まる一方だよー。九位に食事も世話されているよー」
ティフィは城で女王様状態なのか?
「大丈夫ですよ。俺が介護もしっかり面倒みます」
レインの強い言葉に、ティフィはおいしいタマゴサンドを頬張っているのに悲しい顔になった。
そりゃそうだ。
16
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説
平民男子と騎士団長の行く末
きわ
BL
平民のエリオットは貴族で騎士団長でもあるジェラルドと体だけの関係を持っていた。
ある日ジェラルドの見合い話を聞き、彼のためにも離れたほうがいいと決意する。
好きだという気持ちを隠したまま。
過去の出来事から貴族などの権力者が実は嫌いなエリオットと、エリオットのことが好きすぎて表からでは分からないように手を回す隠れ執着ジェラルドのお話です。
第十一回BL大賞参加作品です。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
置き去りにされたら、真実の愛が待っていました
夜乃すてら
BL
トリーシャ・ラスヘルグは大の魔法使い嫌いである。
というのも、元婚約者の蛮行で、転移門から寒地スノーホワイトへ置き去りにされて死にかけたせいだった。
王城の司書としてひっそり暮らしているトリーシャは、ヴィタリ・ノイマンという青年と知り合いになる。心穏やかな付き合いに、次第に友人として親しくできることを喜び始める。
一方、ヴィタリ・ノイマンは焦っていた。
新任の魔法師団団長として王城に異動し、図書室でトリーシャと出会って、一目ぼれをしたのだ。問題は赴任したてで制服を着ておらず、〈枝〉も持っていなかったせいで、トリーシャがヴィタリを政務官と勘違いしたことだ。
まさかトリーシャが大の魔法使い嫌いだとは知らず、ばれてはならないと偽る覚悟を決める。
そして関係を重ねていたのに、元婚約者が現れて……?
若手の大魔法使い×トラウマ持ちの魔法使い嫌いの恋愛の行方は?
キスから始まる主従契約
毒島らいおん
BL
異世界に召喚された挙げ句に、間違いだったと言われて見捨てられた葵。そんな葵を助けてくれたのは、美貌の公爵ローレルだった。
ローレルの優しげな雰囲気に葵は惹かれる。しかも向こうからキスをしてきて葵は有頂天になるが、それは魔法で主従契約を結ぶためだった。
しかも週に1回キスをしないと死んでしまう、とんでもないもので――。
◯
それでもなんとか彼に好かれようとがんばる葵と、実は腹黒いうえに秘密を抱えているローレルが、過去やら危機やらを乗り越えて、最後には最高の伴侶なるお話。
(全48話・毎日12時に更新)
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
声無き世界
鳴神楓
BL
和生(かずお)がアパートの外に出ると、そこは異世界の森の中だった。
森の中で出会った、話せない大男に助けてもらい、テディと名付けた彼と森の中の一軒家で一緒に暮らすようになる。
和生が森での暮らしに慣れてきた頃、高熱を出して寝込んでしまう。丸一日経っても熱の下がらない和生に、テディはいきなり土下座した後、キスしてきて……。
◆谷村和生……異世界転移してきたフリーター。19才。受け。高3の時のトラブルから、人の声に対する恐怖症になっている。
◆テディ……和生が迷い込んだ異世界の森で会った男。20代後半。攻め。ボサボサの茶色い髪に髭もじゃの熊のような大男。性格はおだやかで優しい。話すことはできないが、和生が話す言葉は理解している。
◆重複投稿。☆★は性描写あり。
オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる