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9人組
入れ違う気持ち
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現在久々に全員でお昼を食べている途中のリン達。エスラも立ち直り今ではルリルがいた頃とあまり変わらない状態だった。そして、全員ルリルがいなくて落ち込んでいた雰囲気も無くなり、依頼もこなしていた。
「ねぇ、皆に話があるけどいい?」
楽しくお昼を食べていがメイの言葉でその雰囲気は一瞬にして消えた。(レイは相変わらず目玉焼きを頬張っていた)
「どうしたんだ、メイ?」
リンはメイの表情からメイの決意を受け取った。その表情はいつも笑顔の顔ではなく、キリッと眉が上がり、垂れている(?)目もしっかり開いていた。(それでも少し微妙だけど)
「私・・・ルリルを探す序に武者修行に出たいの」
「だめだ」
「え?」
メイはもうちょっと考えてくれると思っていたが、リンの即答に対して驚いていた。メイは何故か聞こうとしたがリンが何か話そうとしたからぐっと堪えた
「理由が聞きたいだろうな。なら、言おう。簡単だ、悪魔が暴走して私達が討伐するのが嫌だからだ」
それを聞いたメイは納得した。・・・が、メイは諦めなかった。あの時、ルリル戦の時皆を助けれなかった。そして、すぐ皆と会えるのがわかっていたからだ。
「それでも行くよ、私は。何ならリンを倒してでも行くよ」
その言葉に全員が驚いたがメイの顔を見たら全員が本気なのがわかった。メイは弓を本気で構えていたから止めようとしたがそれは次のリンの言葉によってやらなくて済んだ。
「なら、まず全員の意見を聞いてバトルロアイヤルやろうじゃないか。それで勝った方の意見に従う。それでいいな、メイ」
「いいよ。じゃ、この机を境に別れよっか」
メイとリンはお昼を食べていた机を境にして別れた。そして、スリン、ラン、エスラ、セレーン、チル、ツリン、レイの順で別れるようになった。序に理由も言う事になった
「まず、私かな?私はリンの方に付くね。私も暴走しためーちゃんを討伐するのは嫌だしね」
スリンはスタスタとリンの所に歩いて行った。
「私は分かっていると思うけどメイの方に付くよ。メイを信じるから」
ランはメイの方を見て二コッと笑ってメイの方に歩いいて行った
「ねぇ、メイ?質問いい?」
エスラは迷いがあった。だから、質問する事にした。
「メイは絶対乗っ取られない?悪魔なんかに負けない?」
この時のエスラはお姉ちゃん(又はお兄ちゃん)が遠出する時に不安になって聞いてしまっている心情だった
「もちろん!私はこの状態で帰ってくるよ!」
メイの言葉にエスラの顔が明るくなった。そして、決心したように言った
「私はメイを信じる!」
エスラは軽やかなステップでメイの方に行った
(あの件以降エスラって子供ぽくなった?)
メイはそんな事を考えながらセレーンの意見を聞くことにした
「私はパス」
「「え?」」
思いも寄らぬセレーンの答えにリンとメイは口を揃えて言ってしまった。
「私は両方の意見を尊重したい。で、どっちか決めろって言われても無理だし。だから、中立に立つな」
セレーンは横にズレた
「えっと・・・私ですか?これって・・・」
チルは場の雰囲気を気にしながら言った。
「そうだな。それでいいよな、メイ」
「うん、いいよ。私も皆の意見を尊重したいしね」
両方の承諾を貰いセレーンは中立に立つことになった。そして、チルの番が来た
「私はリンさんの意見しか聞かないので!」
「・・・その忠誠心は辞めてくれないか?」
リンが多少引きながらもチルは気にせずリンの腕を抱きしめた
「次は私ね。私もお姉ちゃんと同じ意見よ。あの話が本当ならね」
「本当よ・・・。あの時乗っ取られていたよ・・・」
ツリンは皆が帰ってきた時に全て話を聞いた。ルリルが敵になった事も・・・
「なら、私はお姉ちゃんと同じよ」
ツリンは何事も無いかのようにリンの横を立った
「次は・・・私・・・?モグモグ」
「そうよ、レイ。でも、まずは口の中のを飲み込もっか」
レイは皆が話している時も目玉焼きを食べていた。そして、自分の番が回ってきたから慌てて口に放り込んで今に至る。
レイが食べ終わるのを待っている間メイとランはこんな話をしていた。(姉妹の絆で)
「ねぇ、さっきすぐ会えるって言ったけどどう言うことなの?」
「ランにももうすぐしたら分かるよ」
メイはそんな返事しか、しなかった。ランはこれ以上追求しても無駄だとわかり引き下がった。
(しばらく修行に出るのにすぐ会えるって・・・何でなんだろ・・・)
ランは諦めたものの気にはしていた。が、丁度レイが飲み込んだらしいのでレイの方を向いた
「・・・お待たせ・・・」
レイはそんな事を言いながらペコッと頭を下げた。
「いつの間にそんな事を覚えたんだ?」
リンはレイに教えていない事をしたから驚いた。(普段はリンが社会の常識を教えていた。最初の頃は手で物を食べようとしたが今では食器を使えるようにまで)
「外を・・・見ていたら・・・こんな・・・光景が・・・良く見える・・・」
レイは最近自分の部屋(?)から外を眺める事が多くなった。レイの部屋から見える景色はこの町で有名な待ち合わせスポットだった。噴水が噴いていて太陽が出ている時はその水が輝いて綺麗とも評判だった。レイはリンの質問に答えたから自分の答えを言おうとした。
「私は・・・メイに・・・付く・・・。早く・・・ルリルと・・・・・・本当のルリルと・・・戦いたいから!」
レイは顔を赤くしながら言った。その目には薄く涙も浮かんでいた。
「じゃ、メンバーはこうね」
リン、スリン、ツリン、チル
メイ、ラン、エスラ、レイ
「そうだな。時間しばらく取る。次の集合は2時間後だ。それまで自由でいいぞ」
「わかった。じゃーね」
それから戦いが始まるまでメイとリンは1度も目を合わさなかった。それはお互い譲れない思いもあるからだった。たぶん、互い見ると決心が揺るぐ気もしていたらしい。
ルリルがいなくなってから土竜の目の全員の足並みが揃わなくなってきた。それに気が付くのはしばらく先の事だった。
その頃ルリルはと言うと・・・
「あ、辞めてください!だっだめですぅ~・・・」
あの人に犯されていたのは言うまでも無かったかな?
「ねぇ、皆に話があるけどいい?」
楽しくお昼を食べていがメイの言葉でその雰囲気は一瞬にして消えた。(レイは相変わらず目玉焼きを頬張っていた)
「どうしたんだ、メイ?」
リンはメイの表情からメイの決意を受け取った。その表情はいつも笑顔の顔ではなく、キリッと眉が上がり、垂れている(?)目もしっかり開いていた。(それでも少し微妙だけど)
「私・・・ルリルを探す序に武者修行に出たいの」
「だめだ」
「え?」
メイはもうちょっと考えてくれると思っていたが、リンの即答に対して驚いていた。メイは何故か聞こうとしたがリンが何か話そうとしたからぐっと堪えた
「理由が聞きたいだろうな。なら、言おう。簡単だ、悪魔が暴走して私達が討伐するのが嫌だからだ」
それを聞いたメイは納得した。・・・が、メイは諦めなかった。あの時、ルリル戦の時皆を助けれなかった。そして、すぐ皆と会えるのがわかっていたからだ。
「それでも行くよ、私は。何ならリンを倒してでも行くよ」
その言葉に全員が驚いたがメイの顔を見たら全員が本気なのがわかった。メイは弓を本気で構えていたから止めようとしたがそれは次のリンの言葉によってやらなくて済んだ。
「なら、まず全員の意見を聞いてバトルロアイヤルやろうじゃないか。それで勝った方の意見に従う。それでいいな、メイ」
「いいよ。じゃ、この机を境に別れよっか」
メイとリンはお昼を食べていた机を境にして別れた。そして、スリン、ラン、エスラ、セレーン、チル、ツリン、レイの順で別れるようになった。序に理由も言う事になった
「まず、私かな?私はリンの方に付くね。私も暴走しためーちゃんを討伐するのは嫌だしね」
スリンはスタスタとリンの所に歩いて行った。
「私は分かっていると思うけどメイの方に付くよ。メイを信じるから」
ランはメイの方を見て二コッと笑ってメイの方に歩いいて行った
「ねぇ、メイ?質問いい?」
エスラは迷いがあった。だから、質問する事にした。
「メイは絶対乗っ取られない?悪魔なんかに負けない?」
この時のエスラはお姉ちゃん(又はお兄ちゃん)が遠出する時に不安になって聞いてしまっている心情だった
「もちろん!私はこの状態で帰ってくるよ!」
メイの言葉にエスラの顔が明るくなった。そして、決心したように言った
「私はメイを信じる!」
エスラは軽やかなステップでメイの方に行った
(あの件以降エスラって子供ぽくなった?)
メイはそんな事を考えながらセレーンの意見を聞くことにした
「私はパス」
「「え?」」
思いも寄らぬセレーンの答えにリンとメイは口を揃えて言ってしまった。
「私は両方の意見を尊重したい。で、どっちか決めろって言われても無理だし。だから、中立に立つな」
セレーンは横にズレた
「えっと・・・私ですか?これって・・・」
チルは場の雰囲気を気にしながら言った。
「そうだな。それでいいよな、メイ」
「うん、いいよ。私も皆の意見を尊重したいしね」
両方の承諾を貰いセレーンは中立に立つことになった。そして、チルの番が来た
「私はリンさんの意見しか聞かないので!」
「・・・その忠誠心は辞めてくれないか?」
リンが多少引きながらもチルは気にせずリンの腕を抱きしめた
「次は私ね。私もお姉ちゃんと同じ意見よ。あの話が本当ならね」
「本当よ・・・。あの時乗っ取られていたよ・・・」
ツリンは皆が帰ってきた時に全て話を聞いた。ルリルが敵になった事も・・・
「なら、私はお姉ちゃんと同じよ」
ツリンは何事も無いかのようにリンの横を立った
「次は・・・私・・・?モグモグ」
「そうよ、レイ。でも、まずは口の中のを飲み込もっか」
レイは皆が話している時も目玉焼きを食べていた。そして、自分の番が回ってきたから慌てて口に放り込んで今に至る。
レイが食べ終わるのを待っている間メイとランはこんな話をしていた。(姉妹の絆で)
「ねぇ、さっきすぐ会えるって言ったけどどう言うことなの?」
「ランにももうすぐしたら分かるよ」
メイはそんな返事しか、しなかった。ランはこれ以上追求しても無駄だとわかり引き下がった。
(しばらく修行に出るのにすぐ会えるって・・・何でなんだろ・・・)
ランは諦めたものの気にはしていた。が、丁度レイが飲み込んだらしいのでレイの方を向いた
「・・・お待たせ・・・」
レイはそんな事を言いながらペコッと頭を下げた。
「いつの間にそんな事を覚えたんだ?」
リンはレイに教えていない事をしたから驚いた。(普段はリンが社会の常識を教えていた。最初の頃は手で物を食べようとしたが今では食器を使えるようにまで)
「外を・・・見ていたら・・・こんな・・・光景が・・・良く見える・・・」
レイは最近自分の部屋(?)から外を眺める事が多くなった。レイの部屋から見える景色はこの町で有名な待ち合わせスポットだった。噴水が噴いていて太陽が出ている時はその水が輝いて綺麗とも評判だった。レイはリンの質問に答えたから自分の答えを言おうとした。
「私は・・・メイに・・・付く・・・。早く・・・ルリルと・・・・・・本当のルリルと・・・戦いたいから!」
レイは顔を赤くしながら言った。その目には薄く涙も浮かんでいた。
「じゃ、メンバーはこうね」
リン、スリン、ツリン、チル
メイ、ラン、エスラ、レイ
「そうだな。時間しばらく取る。次の集合は2時間後だ。それまで自由でいいぞ」
「わかった。じゃーね」
それから戦いが始まるまでメイとリンは1度も目を合わさなかった。それはお互い譲れない思いもあるからだった。たぶん、互い見ると決心が揺るぐ気もしていたらしい。
ルリルがいなくなってから土竜の目の全員の足並みが揃わなくなってきた。それに気が付くのはしばらく先の事だった。
その頃ルリルはと言うと・・・
「あ、辞めてください!だっだめですぅ~・・・」
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