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戦いの末
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『恋愛成就お化け屋敷計画』と『家族が居てマーリット捕獲どころではないから家族と帰ろう作戦』の失敗を予感しながらも頭を切り替えてスヴァインさんを見る。
「見えなくても良い動きをするな!」
「そっちは家族の前でカッコつけるのに必死か?」
そこには対等に打ち合う二人の姿があった。
『・・・凄い。』
スヴァインさんの立ち振舞いは前世で見た映画の盲目の剣士の様で、周囲の気配を察し鋭い一撃を繰り出す。素人が見れば隙だらけなのだけど、間合いに入れば的確に剣が振るわれる。
凄い人だとは知っていたはずなのに騎士としての彼の戦う姿に驚きしかなかった。
そして、私のせいで働きたくないと言ったスヴァインさんに剣を握らせてしまっている罪悪感に震える。
スヴァインさんと団長の戦いを止めなければとクローさんをトントンと叩く。
『クローさん!止めましょう!』
プイッ
プイッってするクローも可愛い。
・・・いや、そうじゃない!
『誰かあの人達を止められる力が残っている子いますか。』
話しかけても私の周囲に元気の残る妖精が居なかった。皆クタクタだ。
『ごめんね、みんな疲れましたよね。』
情けなさに涙が滲む。スヴァインさんに無理させたくない。誰か妖精は・・・いや、私が行くしかない!!
見えないからこそ出来る事がある!
私はクローさんの背中から飛び降りると近くにあった観客席用の余ったクッションを握り一直線に走り出した。
「ここまで動けるのは流石と言った所だが、ここらで終わりにさせて貰うぜ?」
「そう簡単には終わらせないよ。」
『やあああ!!』
ぽふんっ。
私の投げたクッションは団長の足元にゆるりと落ちる。
「・・・?」
「マーリット?」
まだまだ!!
ぽんっ。ぽふん。 ぽんっ。ぽふん。
積んであったクッションを動きの止まった団長に続けて投げた。
物語のヒロインなら「やめてっ!」と抱き付いて止めるだろう。代わりに怪我とかしちゃうんですよね。
だけど今の私は見えませんから。あの戦いに巻き込まれたら死にますから。だからクッションを投げました。固い物を人に投げる勇気も無いままに。
『やめてください!探してるのは私でしょう!!スヴァインさんに剣を向けるのは間違ってます!!』
ぜぇぜぇ、しながら全力でもうひとつクッションを投げた時。
ビュンッ ゴフッ!!
「ぐぁっ!!・・・な、んだ?」
『え!?うそ、ごめんなさい!!』
クッションが突然、弾丸の様に一直線に団長の腹にヒット。ボクサーの一撃が入った様に団長がよろけた。修学旅行の枕投げさながらの光景から急に殺伐と!
『あっはっは。見た?あの驚いた顔。』
声がしたと思ったら妖精王がいた。今のは妖精の王がクッションに何かしたみたいだ。妖精王の助太刀は流石に力の無駄遣い。そしてすぐに消えてしまう。
「・・・。」
「・・・。」
空気が「?」になってる。
他の人からしたらクッションが急に何処からか飛んで来たのだから「?」ってなりますよね。
それも最後の一撃は弾丸スピードのクッション。
「ねぇ、お母様。お父様ばかりクッション当たって可哀想。ボクもクッションをボスに投げて良い?」
「・・・え?ええ。良いんじゃないかしら。」
訳の分からない状況に奥様が適当な返事を返した。
「やったー!」
動きの止まった団長とスヴァインさんに向かい、息子さんがクッションを持ってタタタッと駆け寄ってからスヴァインさんにポフンと投げる。
すると、私もボクもとクッションを持ったキッズ部隊が押し寄せた。
「お、おい。こらお前達。」
「お父様を助けるー!」
「えい!」
「あら~、可愛い助けがやって来たわぁ~」
確かに可愛い。
自分の体と同じ位のクッションを抱えて駆け寄る姿。そして父親を助けようとする可愛いのに強い眼差し。
可愛い。
するとスヴァインさんの足元にどんどんクッションが山積みになり。
・・・
「やられた。」
スヴァインさんが空気を読んでやる気無さげにクッションの上に倒れた。
「やったー!」
皆で喜びを分かち合い盛り上がる子供達。
力を合わせて、自分達の手で悪者を倒したその勇気は誇りに思って欲しいと思う。
「悪かったな、スヴァイン。子供達の為にありがとう。」
「・・・いえ。」
そう言って団長は倒れたスヴァインさんの手を取り立ち上がらせる。
(スヴァインさんも子供に弱いのかな?)
子供の元気に圧倒される彼も、ノリ良くすんなり悪者を演じる彼も微笑ましく、私の心を癒した。
(彼の近くにいたい。)
また現れた恋の芽。その思いが私を苦しめるだろうけど、どうしてもそれを願ってしまう。
「さぁさぁ皆様、そろそろ帰りましょう?」
「お母様~、まだフルーツ食べたい~。」
「あらあら、じゃあ残りは皆で同じ数を包んで持ち帰りましょう。」
いつの間にかこの場を仕切っている団長の奥様。良いリーダーだし残ったフルーツを持ち帰ろうとするママ感に前世の母親を思い出して笑ってしまった。
一時はどうなるかと思ったこの計画だったけれど、キッズ隊と奥様方の功績によりうやむやになった。
◆◆◆
「ばいばーい。」
「また明日ねー。」
お土産に妖精のフルーツを持たせた子供達と奥様方は団長以外の騎士達と共に帰って行った。
インテリ眼鏡の部下とパン屋の娘はその後に出てきたのだけど『キスひとつに遅くない?』なんて思っていたら首筋にキスマークがあったり、着崩れた衣服と乱れた髪を気にしたりとそれ以上の何かがあった感満載で帰って行きました。
本当の○○○○しないと出られない部屋になってしまった。
帰って来たカギさんも鼻息荒く、興奮した顔で親指を立てて見せる。頼もしいよ。
手を繋いで帰る姿に私の分まで幸せになって欲しいと念を送っておいた。
「見えなくても良い動きをするな!」
「そっちは家族の前でカッコつけるのに必死か?」
そこには対等に打ち合う二人の姿があった。
『・・・凄い。』
スヴァインさんの立ち振舞いは前世で見た映画の盲目の剣士の様で、周囲の気配を察し鋭い一撃を繰り出す。素人が見れば隙だらけなのだけど、間合いに入れば的確に剣が振るわれる。
凄い人だとは知っていたはずなのに騎士としての彼の戦う姿に驚きしかなかった。
そして、私のせいで働きたくないと言ったスヴァインさんに剣を握らせてしまっている罪悪感に震える。
スヴァインさんと団長の戦いを止めなければとクローさんをトントンと叩く。
『クローさん!止めましょう!』
プイッ
プイッってするクローも可愛い。
・・・いや、そうじゃない!
『誰かあの人達を止められる力が残っている子いますか。』
話しかけても私の周囲に元気の残る妖精が居なかった。皆クタクタだ。
『ごめんね、みんな疲れましたよね。』
情けなさに涙が滲む。スヴァインさんに無理させたくない。誰か妖精は・・・いや、私が行くしかない!!
見えないからこそ出来る事がある!
私はクローさんの背中から飛び降りると近くにあった観客席用の余ったクッションを握り一直線に走り出した。
「ここまで動けるのは流石と言った所だが、ここらで終わりにさせて貰うぜ?」
「そう簡単には終わらせないよ。」
『やあああ!!』
ぽふんっ。
私の投げたクッションは団長の足元にゆるりと落ちる。
「・・・?」
「マーリット?」
まだまだ!!
ぽんっ。ぽふん。 ぽんっ。ぽふん。
積んであったクッションを動きの止まった団長に続けて投げた。
物語のヒロインなら「やめてっ!」と抱き付いて止めるだろう。代わりに怪我とかしちゃうんですよね。
だけど今の私は見えませんから。あの戦いに巻き込まれたら死にますから。だからクッションを投げました。固い物を人に投げる勇気も無いままに。
『やめてください!探してるのは私でしょう!!スヴァインさんに剣を向けるのは間違ってます!!』
ぜぇぜぇ、しながら全力でもうひとつクッションを投げた時。
ビュンッ ゴフッ!!
「ぐぁっ!!・・・な、んだ?」
『え!?うそ、ごめんなさい!!』
クッションが突然、弾丸の様に一直線に団長の腹にヒット。ボクサーの一撃が入った様に団長がよろけた。修学旅行の枕投げさながらの光景から急に殺伐と!
『あっはっは。見た?あの驚いた顔。』
声がしたと思ったら妖精王がいた。今のは妖精の王がクッションに何かしたみたいだ。妖精王の助太刀は流石に力の無駄遣い。そしてすぐに消えてしまう。
「・・・。」
「・・・。」
空気が「?」になってる。
他の人からしたらクッションが急に何処からか飛んで来たのだから「?」ってなりますよね。
それも最後の一撃は弾丸スピードのクッション。
「ねぇ、お母様。お父様ばかりクッション当たって可哀想。ボクもクッションをボスに投げて良い?」
「・・・え?ええ。良いんじゃないかしら。」
訳の分からない状況に奥様が適当な返事を返した。
「やったー!」
動きの止まった団長とスヴァインさんに向かい、息子さんがクッションを持ってタタタッと駆け寄ってからスヴァインさんにポフンと投げる。
すると、私もボクもとクッションを持ったキッズ部隊が押し寄せた。
「お、おい。こらお前達。」
「お父様を助けるー!」
「えい!」
「あら~、可愛い助けがやって来たわぁ~」
確かに可愛い。
自分の体と同じ位のクッションを抱えて駆け寄る姿。そして父親を助けようとする可愛いのに強い眼差し。
可愛い。
するとスヴァインさんの足元にどんどんクッションが山積みになり。
・・・
「やられた。」
スヴァインさんが空気を読んでやる気無さげにクッションの上に倒れた。
「やったー!」
皆で喜びを分かち合い盛り上がる子供達。
力を合わせて、自分達の手で悪者を倒したその勇気は誇りに思って欲しいと思う。
「悪かったな、スヴァイン。子供達の為にありがとう。」
「・・・いえ。」
そう言って団長は倒れたスヴァインさんの手を取り立ち上がらせる。
(スヴァインさんも子供に弱いのかな?)
子供の元気に圧倒される彼も、ノリ良くすんなり悪者を演じる彼も微笑ましく、私の心を癒した。
(彼の近くにいたい。)
また現れた恋の芽。その思いが私を苦しめるだろうけど、どうしてもそれを願ってしまう。
「さぁさぁ皆様、そろそろ帰りましょう?」
「お母様~、まだフルーツ食べたい~。」
「あらあら、じゃあ残りは皆で同じ数を包んで持ち帰りましょう。」
いつの間にかこの場を仕切っている団長の奥様。良いリーダーだし残ったフルーツを持ち帰ろうとするママ感に前世の母親を思い出して笑ってしまった。
一時はどうなるかと思ったこの計画だったけれど、キッズ隊と奥様方の功績によりうやむやになった。
◆◆◆
「ばいばーい。」
「また明日ねー。」
お土産に妖精のフルーツを持たせた子供達と奥様方は団長以外の騎士達と共に帰って行った。
インテリ眼鏡の部下とパン屋の娘はその後に出てきたのだけど『キスひとつに遅くない?』なんて思っていたら首筋にキスマークがあったり、着崩れた衣服と乱れた髪を気にしたりとそれ以上の何かがあった感満載で帰って行きました。
本当の○○○○しないと出られない部屋になってしまった。
帰って来たカギさんも鼻息荒く、興奮した顔で親指を立てて見せる。頼もしいよ。
手を繋いで帰る姿に私の分まで幸せになって欲しいと念を送っておいた。
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