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3章
17話「奪われた魔力」
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「ふーん、そうなんだ? ルッカさん?」
「ゴメン、私、お金で女をどうにかしようとする男嫌い」
セフィアさんが今しがた言った言葉とは正反対の事を述べるルッカさんである。
じゃあ、他の女性はどうだろう? と俺が知っている女性を浮かべてみるが。
リンカさんは兎も角、アリアさんとかルミリナさんとかはルッカさんと同じ様な反応をしそうな気はする。
むぅ、これではセフィアさんが言った事が正しいのか分からないけどまーいいや、どうせ俺は女性に対して興味は無いんだし。
「あら? 意外ね? でも、その純情な気持ちも大事にすると良いわ」
「分かりました」
「話を戻すわね、後考えられる事としたらエリク君の魔力位ね」
「魔力ですか」
確かにそういわれて見るとエリクさんの魔力を目当てにしたという可能性は考えられる。
「相手方の動機を考えても仕方ないわ、エリク君が転移された場所を探しましょう」
「え? 探すって」
「相手はウィザード、まずはシュバルツサーヴァラーを探すのよ」
「そ、そうですか」
俺達はエリクさんを救うべくシュバルツ・サーヴァラーの探索を始めた。
-シュヴァルツ・サーヴァラー-
「チッ! とっとと離れやがれ!」
「え? え? 一体どういう事ですか!?」
例の女ウィザード、セリカによりエリクはシュバルツ・サーヴァラーにある一室へ転送された。
転送先が暗い一室であったからなのか、目の前の女性が先ほどとは180度違う態度を示したか定かではないがエリクは困惑の色を示していた。
「あーやだやだ、幾ら仕事ってかさぁ、幾らゾンビ召還に必要な魔力を集める為だからってさぁ、何でこんな根暗ウィザードに媚売らなきゃいけないわけ!?」
セリカはエリクに対し、シッシッと追い払う。
「は、はぁ、なんかすみません」
エリクは申し訳なさそうにセリカとの距離を取った。
「すみませんじゃないわよ! お前みたいなウィザードじゃなくって私だってカイル様とご一緒したかったのよ!」
「そうですよね、申し訳ありません」
やっぱり女性はカイルさんが良いと思いながら、エリクはがっくりと項垂れた。
「きーーーーっ! ダスト様にバレなければカイル様と一緒転移して来たのよ!? お前から魔力奪ってそこ等辺にポイ捨てして、後はカイル様と素敵なデートが出来たのよ!」
「うぅ、やっぱりカイルさんってモテモテなんですね」
「当り前な事言わないで! ダスト様にバレてカイル様があんな目やこんな目に逢わされさえなければアンタなんて犬っころ何かこんな所に連れて来ないのよ!」
「あは、あははははは、そ、そうですよね」
「はああああぁ、みー太君にこんな犬っころ触らせるだけでもあり得ないけどさぁ」
セリカは溜息を付きながら自分の肩に乗っているみー太君を優しくなでた。
「みゃーお♪」
が、セリカの考えとは裏腹に、みー太君はエリクをじーっと見詰めながら尻尾をフリフリさせご機嫌な様子を出している。
「あによ? みー太君はこんな犬っころが良い訳なの?」
「みゃー♪」
「あっそぉ? べっつにぃ? みー太君の好きにすればぁ?」
「みゃお♪」
ご機嫌そうなみー太がエリクの胸元に飛び込んだ。
「あはは、可愛い猫さんですね」
エリクは一瞬、この猫に魔力を奪われるのかもしれないと脳裏に過ぎらせたが、あまりにも女性から相手にされなさ過ぎて最早どうでも良いと思ったのか、自分の胸元へ飛び込むみー太を素直に受け入れたのであった。
-カイル達-
「冗談よ、冗談、なーに真剣に受けようとしてるのよ」
「え?」
「カイルですから」
「私位のレンジャーになればエリク君の魔力痕を辿る技術位持ってるわよ」
「そ、そうですか」
「お姉さんに任せなさい!」
ドン、と胸を張りセフィアさんは道具袋の中から小型の物体を取り出した。
「これは?」
「面白いものよ?」
セフィアさんは小型の物体をポチポチと操作し何かの情報を引き出した。
「あら? エリク君はシュバルツサーヴァラーの内部にいるみたい。なら話は早いね、サクッと行きましょ」
俺達はエリクさんが居ると思われる、シュヴァルツ・サーヴァラーの建物に近付いた。
「ふーん、あの部屋に居るのね? この建物の形だと、そうねぇ」
セフィアさんは腕を組み次の手を考えている。
何を考えてるのかまでは分からないが、エリクさんの居ると思われる部屋には窓が備え付けられているからそこから侵入出来たりするのかもしれない。
「よし、行くわよ、ボウヤ達は下がってて!」
「え?」
俺とルッカさんは、セフィアさんに言われるまま少しばかり距離を取ると、丁度そのタイミングでセフィアさんが道具袋の中から丸い物体を取り出すと真上に放り投げた。
ドーーーーーン
大体、上空10M付近に達した所でその物体は大きな爆発音をたてた。
-シュヴァルツ・サーヴァラー-
「みゃ? みゃ? みゃ?」
「わわわ! い、一体何の音ですか!?」
エリクがみー太君を抱え込むと、近くで爆発音が聞こえた。
困惑したエリクはしばし呆然とした後に周囲を見渡したが特に異常は見られなかった。
エリクは、恐る恐るドアを開け部屋の外へ一歩踏み出した。
同じく突然の爆発音に唖然としていたセリカがエリクの後を追う。
「エリクくーん!」
部屋の外に出ると外からセフィアの声が聞こえた。
「セフィアさん!?」
セフィアの声を聞いたエリクが、驚きの色を見せながら窓を開き視線を地面へと向けた。
「迎えに来たわよ! さっ、そこから飛び降りて頂戴!」
「分かりました!」
セフィアの言動に対してカイルとルッカが一瞬きょとんとするが、魔法の存在を思い出し表情を戻した。
エリクは風属性の魔法を完成させ、自らの身体に展開させると窓から外に向け鮮やかに飛び降りた。
しかし、風魔法を付与したハズのエリクの落下速度が速い。
「ちょ! エリク君!?」
セフィアが声をあげるが彼女には成す術はなく固まったままだ。
「くっ、間に合えっ!」
が、カイルが咄嗟に『防御障壁(プロテクション)』を完成させ落下中のエリクに展開させた。
「え? え?」
ドスッ!!
周囲に鈍い音を立てながらエリクは不時着をした。
「エリクさん!」
不格好な体勢で地面に倒れているエリクに対し、カイルが駆け寄ると『治療術(ヒーリング)』を掛けた。
「いたたたた。カイルさん、有難う御座います」
不時着の際に痛めたであろう腰をさすりながらエリクはゆっくりと立ち上がった。
「らしくないわね、どうしたのよ?」
「いえ、その、恐らくですけど僕の魔力が減衰している感じがします」
自分の魔力を奪ったのは恐らくあの猫だろう。
エリクは、そう思い返しながらセフィアに返事をした。
「そうね、ここはシュバルツサーヴァラーのギルドハウスって事を考えたらなんも不思議な事じゃないわね」
「あれ? そういえば?」
「ゴメン、私、お金で女をどうにかしようとする男嫌い」
セフィアさんが今しがた言った言葉とは正反対の事を述べるルッカさんである。
じゃあ、他の女性はどうだろう? と俺が知っている女性を浮かべてみるが。
リンカさんは兎も角、アリアさんとかルミリナさんとかはルッカさんと同じ様な反応をしそうな気はする。
むぅ、これではセフィアさんが言った事が正しいのか分からないけどまーいいや、どうせ俺は女性に対して興味は無いんだし。
「あら? 意外ね? でも、その純情な気持ちも大事にすると良いわ」
「分かりました」
「話を戻すわね、後考えられる事としたらエリク君の魔力位ね」
「魔力ですか」
確かにそういわれて見るとエリクさんの魔力を目当てにしたという可能性は考えられる。
「相手方の動機を考えても仕方ないわ、エリク君が転移された場所を探しましょう」
「え? 探すって」
「相手はウィザード、まずはシュバルツサーヴァラーを探すのよ」
「そ、そうですか」
俺達はエリクさんを救うべくシュバルツ・サーヴァラーの探索を始めた。
-シュヴァルツ・サーヴァラー-
「チッ! とっとと離れやがれ!」
「え? え? 一体どういう事ですか!?」
例の女ウィザード、セリカによりエリクはシュバルツ・サーヴァラーにある一室へ転送された。
転送先が暗い一室であったからなのか、目の前の女性が先ほどとは180度違う態度を示したか定かではないがエリクは困惑の色を示していた。
「あーやだやだ、幾ら仕事ってかさぁ、幾らゾンビ召還に必要な魔力を集める為だからってさぁ、何でこんな根暗ウィザードに媚売らなきゃいけないわけ!?」
セリカはエリクに対し、シッシッと追い払う。
「は、はぁ、なんかすみません」
エリクは申し訳なさそうにセリカとの距離を取った。
「すみませんじゃないわよ! お前みたいなウィザードじゃなくって私だってカイル様とご一緒したかったのよ!」
「そうですよね、申し訳ありません」
やっぱり女性はカイルさんが良いと思いながら、エリクはがっくりと項垂れた。
「きーーーーっ! ダスト様にバレなければカイル様と一緒転移して来たのよ!? お前から魔力奪ってそこ等辺にポイ捨てして、後はカイル様と素敵なデートが出来たのよ!」
「うぅ、やっぱりカイルさんってモテモテなんですね」
「当り前な事言わないで! ダスト様にバレてカイル様があんな目やこんな目に逢わされさえなければアンタなんて犬っころ何かこんな所に連れて来ないのよ!」
「あは、あははははは、そ、そうですよね」
「はああああぁ、みー太君にこんな犬っころ触らせるだけでもあり得ないけどさぁ」
セリカは溜息を付きながら自分の肩に乗っているみー太君を優しくなでた。
「みゃーお♪」
が、セリカの考えとは裏腹に、みー太君はエリクをじーっと見詰めながら尻尾をフリフリさせご機嫌な様子を出している。
「あによ? みー太君はこんな犬っころが良い訳なの?」
「みゃー♪」
「あっそぉ? べっつにぃ? みー太君の好きにすればぁ?」
「みゃお♪」
ご機嫌そうなみー太がエリクの胸元に飛び込んだ。
「あはは、可愛い猫さんですね」
エリクは一瞬、この猫に魔力を奪われるのかもしれないと脳裏に過ぎらせたが、あまりにも女性から相手にされなさ過ぎて最早どうでも良いと思ったのか、自分の胸元へ飛び込むみー太を素直に受け入れたのであった。
-カイル達-
「冗談よ、冗談、なーに真剣に受けようとしてるのよ」
「え?」
「カイルですから」
「私位のレンジャーになればエリク君の魔力痕を辿る技術位持ってるわよ」
「そ、そうですか」
「お姉さんに任せなさい!」
ドン、と胸を張りセフィアさんは道具袋の中から小型の物体を取り出した。
「これは?」
「面白いものよ?」
セフィアさんは小型の物体をポチポチと操作し何かの情報を引き出した。
「あら? エリク君はシュバルツサーヴァラーの内部にいるみたい。なら話は早いね、サクッと行きましょ」
俺達はエリクさんが居ると思われる、シュヴァルツ・サーヴァラーの建物に近付いた。
「ふーん、あの部屋に居るのね? この建物の形だと、そうねぇ」
セフィアさんは腕を組み次の手を考えている。
何を考えてるのかまでは分からないが、エリクさんの居ると思われる部屋には窓が備え付けられているからそこから侵入出来たりするのかもしれない。
「よし、行くわよ、ボウヤ達は下がってて!」
「え?」
俺とルッカさんは、セフィアさんに言われるまま少しばかり距離を取ると、丁度そのタイミングでセフィアさんが道具袋の中から丸い物体を取り出すと真上に放り投げた。
ドーーーーーン
大体、上空10M付近に達した所でその物体は大きな爆発音をたてた。
-シュヴァルツ・サーヴァラー-
「みゃ? みゃ? みゃ?」
「わわわ! い、一体何の音ですか!?」
エリクがみー太君を抱え込むと、近くで爆発音が聞こえた。
困惑したエリクはしばし呆然とした後に周囲を見渡したが特に異常は見られなかった。
エリクは、恐る恐るドアを開け部屋の外へ一歩踏み出した。
同じく突然の爆発音に唖然としていたセリカがエリクの後を追う。
「エリクくーん!」
部屋の外に出ると外からセフィアの声が聞こえた。
「セフィアさん!?」
セフィアの声を聞いたエリクが、驚きの色を見せながら窓を開き視線を地面へと向けた。
「迎えに来たわよ! さっ、そこから飛び降りて頂戴!」
「分かりました!」
セフィアの言動に対してカイルとルッカが一瞬きょとんとするが、魔法の存在を思い出し表情を戻した。
エリクは風属性の魔法を完成させ、自らの身体に展開させると窓から外に向け鮮やかに飛び降りた。
しかし、風魔法を付与したハズのエリクの落下速度が速い。
「ちょ! エリク君!?」
セフィアが声をあげるが彼女には成す術はなく固まったままだ。
「くっ、間に合えっ!」
が、カイルが咄嗟に『防御障壁(プロテクション)』を完成させ落下中のエリクに展開させた。
「え? え?」
ドスッ!!
周囲に鈍い音を立てながらエリクは不時着をした。
「エリクさん!」
不格好な体勢で地面に倒れているエリクに対し、カイルが駆け寄ると『治療術(ヒーリング)』を掛けた。
「いたたたた。カイルさん、有難う御座います」
不時着の際に痛めたであろう腰をさすりながらエリクはゆっくりと立ち上がった。
「らしくないわね、どうしたのよ?」
「いえ、その、恐らくですけど僕の魔力が減衰している感じがします」
自分の魔力を奪ったのは恐らくあの猫だろう。
エリクは、そう思い返しながらセフィアに返事をした。
「そうね、ここはシュバルツサーヴァラーのギルドハウスって事を考えたらなんも不思議な事じゃないわね」
「あれ? そういえば?」
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