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2章
11話「討伐、アンデッド軍団」
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翌朝
今日は今日でルッカさんが朝ご飯を作ってくれた訳だけど、何故か作ってくれた卵焼きが甘かった。
だからと言って違和感なく食べれたしこれはこれでありかな、と思いながら俺はヴァイス・リッターへ向かった。
「あら? ボウヤ、お姉さんに会いたくなった?」
ギルドハウスに入ると、中で暇をしていたセフィアさんに出迎えられた。
「いやーまぁ、その、はい」
「フフフ、可愛いボウヤじゃない?」
「あは、あはは」
「ヴァイスリッターには慣れたかしら?」
「少しだけですが慣れました」
「良かったわね、ところでボウヤ、意外と隅に置けないわねぇ?」
一体何の事だ? と思うし、チラッとセフィアさんの顔を見るとすっげーニヤニヤしているけど心当たりが全く無い。
「隅? 俺は太ってないし部屋の隅に行けると思いますけど」
「フフ、良いのよ、若い内は何でも経験が大事よ」
セフィアさんが意味深に言う。
「大変ですセフィアさん!」
エリクさんが走って来た。
「あら? 今から面白い所なのにどうしたの? エリク君も一緒にボウヤをからかいに来たのかしら?」
「もう、それどころじゃありませんって!」
セフィアさんのからかいに対して真顔で答えるエリクさんを見る限り、嘘は付いていなさそうだ。
「あらそう?」
「街の共同墓地に死霊軍団が現れたのです!」
「どうせスケルトンか何かでしょ? 他の冒険者の仕事よ」
「確かにそうですけど、でもゾンビやスケルトンと言いましても、新米冒険者じゃ歯が立ちません!」
真剣な眼差しでセフィアさんに訴えるエリクさん。
「そうねぇ、良い事思い付いたわ」
セフィアさんがポン、と手を叩くと。
「アリアちゃーん、カイル君が呼んでるわよー」
「何ですか?」
暫くして、勉強の邪魔をされヒジョーにご機嫌が宜しくなさそうなアリアさんがやって来た。
「いや、俺は呼んでませんよ! セフィアさんが勝手に呼んだだけですって!」
「でしょうね」
完全にポーカーフェイスで淡々と言われても何か厳しい気になってくる。
「カイル君がどーーーーしてもアリアさんと一緒に冒険したいって言って聞かないのよー」
セフィアさんが身振り手振りですっげー大袈裟そうに言う。
これ、絶対悪意込めてるでしょ! 俺は一言もアリアさんと冒険したいなんて言ってないぞ!
大体、今までのアリアさんの反応見て何かに誘って上手く行くって思うワケ無いでしょ!
「そうですか」
セフィアさんの言葉を聞いたアリアさんが鋭く突き刺さる目つきで俺を見据えた。
いや、待って、そんな睨まれる様な事した記憶無いけど!
「そうよ~、今丁度ね、死霊軍団討伐依頼が発生したのよねー」
「確かにアリアさんの力があれば効果的に討伐が出来そうです」
エリクさん? なんでものすごくナチュラルに話を進め様としてるんですか!
「分かりました。了解します」
「ボウヤ、良かったわねぇ?」
「丁度御二人にとっても丁度良さそうな相手ですね」
「はは、ははは」
乾いた笑いしかでてこねぇ。
「カイル? 良かったわね」
ルッカさんだ。
「いや、別に俺は」
「良いのよ? 先輩の命令ですから」
ルッカさんは、フン、っとそっぽを向いてスタスタスタと立ち去った。
「さっ、行きましょ」
セフィアさんが、面白おかしそうな表情をこらえているが。
追及してもロクな事は無さそうなので止めておいた。
死霊軍団討伐に向けて準備を整えた俺達は目的地へ向かった。
「居るわね~」
共同墓地に辿り着くと、スケルトンやゾンビと言った下位アンデッドモンスターが大量に発生していた。
エリクさんがみんなに協力を要請したくなるのも分かる位の数だ。
「さて、術者は何処に居るのでしょうか?」
主にアンデッドモンスターは、ネクロマンス法を使う何者かによって発生させられる為、術者が近くにいる可能性が高い。
また、発生したアンデッドモンスターの強さと術者の力量は比例する。
稀に物凄く強い術者が最下級アンデッドモンスターを呼ぶ事もあるが考えなくても良いだろう。
「さぁねぇ?」
セフィアさんが面倒そうに答えた。
流石のセフィアさんも、この数を対処するのは難しそうに見える。
「ですよね、今回の場合も単純な侵攻なら楽なのですけど」
「どーせ、スケルトンしか呼べない奴なんて弱いでしょ」
「それもそうですね」
気軽に言うセフィアさんとは裏腹にエリクさんは嫌な予感を感じている様子だった。
「さ、ボウヤとアリアちゃんはあっちをお願いね」
続いて「可愛い女の娘にアピールするチャンスよ」と俺の耳元で囁いた。
「アピール?」
「ゼブィアざーん? カイルさんですかぁ~? 僕の方がカイルさんより凄い魔法使えるんですよ! アリアさんだってカイルさんより僕の方が魅力的に思うはずですよぉぉぉぉっ」
何故か半泣きしているエリクさんだが。
「あら? その位アリアちゃんは知ってると思うケド?」
「うぐふぅ~殺生ですよぉ~」
「はいはい、エリク君も頑張ってアピールしましょうねー?」
まるで子どもをたしなめるかの様に言うセフィアさんだ。
「えへへ、そうですよね?このエリク・ロード!誠心誠意を込めてアピールさせて頂きます!さっ、行きますよ!」
この態度の変わり様は一体?
俺の隣ではアリアさんが、汚物を見るかの様な視線をエリクさんに向けている。
本人は気付いて無さそうだ。
俺は、エリクさんの合図と共にホールス・ソーラを引き抜き、死霊軍団へ向け一歩踏み出した。
アンデッドの数は、500か1000か?数えきれない位いるな。
しかし、目標であるスケルトン、ゾンビとの距離は魔法を使うには十分ある。
まずはアリアさん達の盾となるべく前に出た。
「行くぞ!」
俺を盾にし、その後ろにエリクさん、アリアさんが待ち構える陣形を形成した所で『炎矢(ファイアアロー)』を遠くにいるゾンビ目掛けて放った。
その後ろでアリアさんが魔法の詠唱を始めた。
「グルルルルルル」
俺の魔法を受けたゾンビは、全身を炎に纏いながらも歩みを止めない。
だが、それもしばらく続いた所で力尽きたのかその場に崩れ落ち、その身を魔石へと変化させた。
俺の魔力ならゾンビ程度一撃で葬れるが、効率が悪い気がする。
俺の隣ではアリアさんが神聖魔法の詠唱をし、発動した。
まだ誰一人として傷を受けていないはずだが?
「エリアヒール」
魔法を完成させたアリアさんは、俺達、でなくゾンビの群れを中心に神聖魔法を発動させた。
今日は今日でルッカさんが朝ご飯を作ってくれた訳だけど、何故か作ってくれた卵焼きが甘かった。
だからと言って違和感なく食べれたしこれはこれでありかな、と思いながら俺はヴァイス・リッターへ向かった。
「あら? ボウヤ、お姉さんに会いたくなった?」
ギルドハウスに入ると、中で暇をしていたセフィアさんに出迎えられた。
「いやーまぁ、その、はい」
「フフフ、可愛いボウヤじゃない?」
「あは、あはは」
「ヴァイスリッターには慣れたかしら?」
「少しだけですが慣れました」
「良かったわね、ところでボウヤ、意外と隅に置けないわねぇ?」
一体何の事だ? と思うし、チラッとセフィアさんの顔を見るとすっげーニヤニヤしているけど心当たりが全く無い。
「隅? 俺は太ってないし部屋の隅に行けると思いますけど」
「フフ、良いのよ、若い内は何でも経験が大事よ」
セフィアさんが意味深に言う。
「大変ですセフィアさん!」
エリクさんが走って来た。
「あら? 今から面白い所なのにどうしたの? エリク君も一緒にボウヤをからかいに来たのかしら?」
「もう、それどころじゃありませんって!」
セフィアさんのからかいに対して真顔で答えるエリクさんを見る限り、嘘は付いていなさそうだ。
「あらそう?」
「街の共同墓地に死霊軍団が現れたのです!」
「どうせスケルトンか何かでしょ? 他の冒険者の仕事よ」
「確かにそうですけど、でもゾンビやスケルトンと言いましても、新米冒険者じゃ歯が立ちません!」
真剣な眼差しでセフィアさんに訴えるエリクさん。
「そうねぇ、良い事思い付いたわ」
セフィアさんがポン、と手を叩くと。
「アリアちゃーん、カイル君が呼んでるわよー」
「何ですか?」
暫くして、勉強の邪魔をされヒジョーにご機嫌が宜しくなさそうなアリアさんがやって来た。
「いや、俺は呼んでませんよ! セフィアさんが勝手に呼んだだけですって!」
「でしょうね」
完全にポーカーフェイスで淡々と言われても何か厳しい気になってくる。
「カイル君がどーーーーしてもアリアさんと一緒に冒険したいって言って聞かないのよー」
セフィアさんが身振り手振りですっげー大袈裟そうに言う。
これ、絶対悪意込めてるでしょ! 俺は一言もアリアさんと冒険したいなんて言ってないぞ!
大体、今までのアリアさんの反応見て何かに誘って上手く行くって思うワケ無いでしょ!
「そうですか」
セフィアさんの言葉を聞いたアリアさんが鋭く突き刺さる目つきで俺を見据えた。
いや、待って、そんな睨まれる様な事した記憶無いけど!
「そうよ~、今丁度ね、死霊軍団討伐依頼が発生したのよねー」
「確かにアリアさんの力があれば効果的に討伐が出来そうです」
エリクさん? なんでものすごくナチュラルに話を進め様としてるんですか!
「分かりました。了解します」
「ボウヤ、良かったわねぇ?」
「丁度御二人にとっても丁度良さそうな相手ですね」
「はは、ははは」
乾いた笑いしかでてこねぇ。
「カイル? 良かったわね」
ルッカさんだ。
「いや、別に俺は」
「良いのよ? 先輩の命令ですから」
ルッカさんは、フン、っとそっぽを向いてスタスタスタと立ち去った。
「さっ、行きましょ」
セフィアさんが、面白おかしそうな表情をこらえているが。
追及してもロクな事は無さそうなので止めておいた。
死霊軍団討伐に向けて準備を整えた俺達は目的地へ向かった。
「居るわね~」
共同墓地に辿り着くと、スケルトンやゾンビと言った下位アンデッドモンスターが大量に発生していた。
エリクさんがみんなに協力を要請したくなるのも分かる位の数だ。
「さて、術者は何処に居るのでしょうか?」
主にアンデッドモンスターは、ネクロマンス法を使う何者かによって発生させられる為、術者が近くにいる可能性が高い。
また、発生したアンデッドモンスターの強さと術者の力量は比例する。
稀に物凄く強い術者が最下級アンデッドモンスターを呼ぶ事もあるが考えなくても良いだろう。
「さぁねぇ?」
セフィアさんが面倒そうに答えた。
流石のセフィアさんも、この数を対処するのは難しそうに見える。
「ですよね、今回の場合も単純な侵攻なら楽なのですけど」
「どーせ、スケルトンしか呼べない奴なんて弱いでしょ」
「それもそうですね」
気軽に言うセフィアさんとは裏腹にエリクさんは嫌な予感を感じている様子だった。
「さ、ボウヤとアリアちゃんはあっちをお願いね」
続いて「可愛い女の娘にアピールするチャンスよ」と俺の耳元で囁いた。
「アピール?」
「ゼブィアざーん? カイルさんですかぁ~? 僕の方がカイルさんより凄い魔法使えるんですよ! アリアさんだってカイルさんより僕の方が魅力的に思うはずですよぉぉぉぉっ」
何故か半泣きしているエリクさんだが。
「あら? その位アリアちゃんは知ってると思うケド?」
「うぐふぅ~殺生ですよぉ~」
「はいはい、エリク君も頑張ってアピールしましょうねー?」
まるで子どもをたしなめるかの様に言うセフィアさんだ。
「えへへ、そうですよね?このエリク・ロード!誠心誠意を込めてアピールさせて頂きます!さっ、行きますよ!」
この態度の変わり様は一体?
俺の隣ではアリアさんが、汚物を見るかの様な視線をエリクさんに向けている。
本人は気付いて無さそうだ。
俺は、エリクさんの合図と共にホールス・ソーラを引き抜き、死霊軍団へ向け一歩踏み出した。
アンデッドの数は、500か1000か?数えきれない位いるな。
しかし、目標であるスケルトン、ゾンビとの距離は魔法を使うには十分ある。
まずはアリアさん達の盾となるべく前に出た。
「行くぞ!」
俺を盾にし、その後ろにエリクさん、アリアさんが待ち構える陣形を形成した所で『炎矢(ファイアアロー)』を遠くにいるゾンビ目掛けて放った。
その後ろでアリアさんが魔法の詠唱を始めた。
「グルルルルルル」
俺の魔法を受けたゾンビは、全身を炎に纏いながらも歩みを止めない。
だが、それもしばらく続いた所で力尽きたのかその場に崩れ落ち、その身を魔石へと変化させた。
俺の魔力ならゾンビ程度一撃で葬れるが、効率が悪い気がする。
俺の隣ではアリアさんが神聖魔法の詠唱をし、発動した。
まだ誰一人として傷を受けていないはずだが?
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