2 / 45
聖女と王子
しおりを挟む
「彼が私の婚約者ですか」
聖女がとても嫌そうな顔をしたのを王子は見逃さなかった。王子と聖女は同じ歳だったが、相性が悪かった。
「何?文句があるのか?王子と婚約出来るのなんて凄いことなんだぞ」
どこにでもいる悪ガキだった幼い頃の王子は、それを咎められることもなく甘やかされて育った。
「神官、私は帰ります。手を繋いでください」
一方、生まれた時から聖女だと持て囃されながらも、一般家庭の温かさを知らない聖女は、自分に敵意を向ける相手と同じ空間にいる意味を見出せなかった。
ーーだって、お母様もゴミのような人間はゴミ箱に捨てればいいと言っていたもの。お母様もゴミの一歩手前だけど、まだ落書きくらいは出来る余地があるでしょう?
恐らく、聖女にとって王子は相手にする価値もないゴミにしか見えていなかった。
聖女は朝早くに起きて、日が沈むまで各地の教会を巡って加護を分け与えるのが仕事だ。日が沈めば疲れ切って寝てしまう日々に、私室では笑顔はだんだんと薄れていったが、信者の前では笑顔を絶やすことはなかった。
「今からお祈りを捧げます」
「おいブス、聞いているのか?」
王子の前では彼女は笑顔どころか最低限の会話しか行わない。朝の挨拶と祈りの開始を告げ、退室の言葉を毎日同じように繰り返すだけで、王子の言葉に反応をすることはなかった。
「神官、婚約者がうるさくて祈りが捧げられません。今日は帰ります」
王子には何度も丁寧な口調で聖女に接しなさいと進言があったようだが、何年経っても彼の態度は改善されなかった。半分は聖女の徹底した無視も原因なので、教会側も聖女に同じように進言していたが、愛想というのは本人にやる気がなければ身につけることは難しかった。
王国が栄えたのは聖女が神の加護を広めてくれているからだ。聖女を手に入れた者が次代の王と言われているのに、王子との仲は絶望的だった。
「キャハハッ!キャー!やめてよーくすぐったい!」
教会に併設された孤児院では、満開の笑顔を見せて遊ぶ聖女に人々の心は和み、彼女はたくさんの人に愛されていた。
教会側はある日聖女と王子を孤児院に一緒に連れていくことを提案した。
「笑えば可愛いじゃないか」
笑いながら転げ回る聖女を見て、王子が恋に落ちたと誰もが気が付いたが、彼が一緒に転げ回ることはなかった。そういった遊び方を知らなかったのだ。
「聖女、チェスを覚えたんだ。一緒にやろう」
「少しだけなら」
それでも僅かに王子は聖女に歩み寄って、敵意がなければ聖女も王子と時間を過ごせたので、皇室も教会側も緊張が和らいでいた。
「聖女は何が好きなんだ」
「料理長の作った料理です」
「聖女、聖女、今日は俺の誕生日だ」
「おめでとうございます。料理長にクッキーを焼いてもらいました。プレゼントです」
二人は拙いながらも愛を育んでいるように見えたが、王子がアカデミーに入るようになると、環境はガラリと変わった。
王子はチヤホヤと愛想を振り撒く女性達に囲まれて、愛想笑いもしない聖女に冷たく接するようになった。元々関心の薄かった聖女は毎朝決まりの言葉しか言わない日々に戻る。
「婚約者とは無意味なものですね」
「聖女様が苦慮されることはありません。ですが朝のお勤めだけは続けてください」
聖女の世話をしていた神官は、神官長となっていた。彼もまた、彼女の身の回りを世話するのみで、彼女が笑顔を見せる対象ではなかった。
「神官長、私はお腹が空いた」
「それは大変です。あぁ、食事の時間を三十分も過ぎていましたね。急いで食堂に向かいます」
神官長は聖女が成人しても、彼女を小脇に抱えて走る癖は治らなかった。
彼女は宙に浮きながら猛スピードで廊下を駆け抜けるのが好きなようで、神官長は決して見ることはできなかったが、抱えられている聖女様はいつも笑っていたので、誰もがその様子を微笑ましく見ていた。
聖女が夕方、神殿に戻ろうとした時、聖女は急に馬車を止めた。馬車が止まったのは、女性の腰に手を回した王子の前だった。
「いや、これは違うぞ、誤解するなよ?」
「どう誤解すればいいのか…馬車を出してください」
聖女は王子に何も問いかけるわけでもなく、事実確認したいだけだったのかもしれない。
その後、王子が面会を要求しても、聖女はそれに応えることもなく、朝の祈りも会話が成り立つことはなかった。彼女は義務として神官長の言いつけを守って祈りを捧げるだけだ。
「神官長、聖女は怒っていたか?」
王子は度々神官長を呼び出したが、神官長は彼の味方につくこともない。どちらかといえば、聖女を蔑ろにしている王子を嫌っていた。彼は心神深い神官長だ。
「お心を改められれば、聖女様のお心も手に入るでしょう」
神官長のお堅いお言葉は、王子の心の奥深くまで届くことはなかった。無視を決め込む聖女に彼の薄い恋心は届くことはなかった。時間が経てば王子は女性を侍らせ、聖女が何も口にしないのをいいことに、それが常態化するようになる。
「聖なる父よ、ただ一つの愛し子のお願いを聞いてください。婚約者との縁を切りたいのです」
長年聖女の隣にいた神官長でも、聖女が神に乞い願うのを聞いたのは、後にも先にもそれが最初で最後だ。
聖女の願いが他にないとは、神も思っていなかった。どれだけ寵愛し、愛を恵んでも、以降の聖女は神の愛に応えることはなく、何も神に望むことはない。
「神官長、私は今とても幸せ」
彼女の幸せは、出会った人の幸せを願い、共に泣き、共に眠ること。婚約破棄され聖女を辞めて、聖女はやっと幸せになったのだが、それは真に聖女の仕事に変わりなかった。
神がどれだけ泣き縋ろうとも、神官長は聖女と同じように神の願いを聞くことはない。
地に落ちた王子は、心から笑って過ごす聖女を物陰からこっそりと見ているらしいと風の噂を聞いて、聖騎士達は守りを固める。
「今日もお勤めご苦労様です」
どれだけ疲れていても、聖女の笑顔一つで世界は綻ぶのだ。
聖女がとても嫌そうな顔をしたのを王子は見逃さなかった。王子と聖女は同じ歳だったが、相性が悪かった。
「何?文句があるのか?王子と婚約出来るのなんて凄いことなんだぞ」
どこにでもいる悪ガキだった幼い頃の王子は、それを咎められることもなく甘やかされて育った。
「神官、私は帰ります。手を繋いでください」
一方、生まれた時から聖女だと持て囃されながらも、一般家庭の温かさを知らない聖女は、自分に敵意を向ける相手と同じ空間にいる意味を見出せなかった。
ーーだって、お母様もゴミのような人間はゴミ箱に捨てればいいと言っていたもの。お母様もゴミの一歩手前だけど、まだ落書きくらいは出来る余地があるでしょう?
恐らく、聖女にとって王子は相手にする価値もないゴミにしか見えていなかった。
聖女は朝早くに起きて、日が沈むまで各地の教会を巡って加護を分け与えるのが仕事だ。日が沈めば疲れ切って寝てしまう日々に、私室では笑顔はだんだんと薄れていったが、信者の前では笑顔を絶やすことはなかった。
「今からお祈りを捧げます」
「おいブス、聞いているのか?」
王子の前では彼女は笑顔どころか最低限の会話しか行わない。朝の挨拶と祈りの開始を告げ、退室の言葉を毎日同じように繰り返すだけで、王子の言葉に反応をすることはなかった。
「神官、婚約者がうるさくて祈りが捧げられません。今日は帰ります」
王子には何度も丁寧な口調で聖女に接しなさいと進言があったようだが、何年経っても彼の態度は改善されなかった。半分は聖女の徹底した無視も原因なので、教会側も聖女に同じように進言していたが、愛想というのは本人にやる気がなければ身につけることは難しかった。
王国が栄えたのは聖女が神の加護を広めてくれているからだ。聖女を手に入れた者が次代の王と言われているのに、王子との仲は絶望的だった。
「キャハハッ!キャー!やめてよーくすぐったい!」
教会に併設された孤児院では、満開の笑顔を見せて遊ぶ聖女に人々の心は和み、彼女はたくさんの人に愛されていた。
教会側はある日聖女と王子を孤児院に一緒に連れていくことを提案した。
「笑えば可愛いじゃないか」
笑いながら転げ回る聖女を見て、王子が恋に落ちたと誰もが気が付いたが、彼が一緒に転げ回ることはなかった。そういった遊び方を知らなかったのだ。
「聖女、チェスを覚えたんだ。一緒にやろう」
「少しだけなら」
それでも僅かに王子は聖女に歩み寄って、敵意がなければ聖女も王子と時間を過ごせたので、皇室も教会側も緊張が和らいでいた。
「聖女は何が好きなんだ」
「料理長の作った料理です」
「聖女、聖女、今日は俺の誕生日だ」
「おめでとうございます。料理長にクッキーを焼いてもらいました。プレゼントです」
二人は拙いながらも愛を育んでいるように見えたが、王子がアカデミーに入るようになると、環境はガラリと変わった。
王子はチヤホヤと愛想を振り撒く女性達に囲まれて、愛想笑いもしない聖女に冷たく接するようになった。元々関心の薄かった聖女は毎朝決まりの言葉しか言わない日々に戻る。
「婚約者とは無意味なものですね」
「聖女様が苦慮されることはありません。ですが朝のお勤めだけは続けてください」
聖女の世話をしていた神官は、神官長となっていた。彼もまた、彼女の身の回りを世話するのみで、彼女が笑顔を見せる対象ではなかった。
「神官長、私はお腹が空いた」
「それは大変です。あぁ、食事の時間を三十分も過ぎていましたね。急いで食堂に向かいます」
神官長は聖女が成人しても、彼女を小脇に抱えて走る癖は治らなかった。
彼女は宙に浮きながら猛スピードで廊下を駆け抜けるのが好きなようで、神官長は決して見ることはできなかったが、抱えられている聖女様はいつも笑っていたので、誰もがその様子を微笑ましく見ていた。
聖女が夕方、神殿に戻ろうとした時、聖女は急に馬車を止めた。馬車が止まったのは、女性の腰に手を回した王子の前だった。
「いや、これは違うぞ、誤解するなよ?」
「どう誤解すればいいのか…馬車を出してください」
聖女は王子に何も問いかけるわけでもなく、事実確認したいだけだったのかもしれない。
その後、王子が面会を要求しても、聖女はそれに応えることもなく、朝の祈りも会話が成り立つことはなかった。彼女は義務として神官長の言いつけを守って祈りを捧げるだけだ。
「神官長、聖女は怒っていたか?」
王子は度々神官長を呼び出したが、神官長は彼の味方につくこともない。どちらかといえば、聖女を蔑ろにしている王子を嫌っていた。彼は心神深い神官長だ。
「お心を改められれば、聖女様のお心も手に入るでしょう」
神官長のお堅いお言葉は、王子の心の奥深くまで届くことはなかった。無視を決め込む聖女に彼の薄い恋心は届くことはなかった。時間が経てば王子は女性を侍らせ、聖女が何も口にしないのをいいことに、それが常態化するようになる。
「聖なる父よ、ただ一つの愛し子のお願いを聞いてください。婚約者との縁を切りたいのです」
長年聖女の隣にいた神官長でも、聖女が神に乞い願うのを聞いたのは、後にも先にもそれが最初で最後だ。
聖女の願いが他にないとは、神も思っていなかった。どれだけ寵愛し、愛を恵んでも、以降の聖女は神の愛に応えることはなく、何も神に望むことはない。
「神官長、私は今とても幸せ」
彼女の幸せは、出会った人の幸せを願い、共に泣き、共に眠ること。婚約破棄され聖女を辞めて、聖女はやっと幸せになったのだが、それは真に聖女の仕事に変わりなかった。
神がどれだけ泣き縋ろうとも、神官長は聖女と同じように神の願いを聞くことはない。
地に落ちた王子は、心から笑って過ごす聖女を物陰からこっそりと見ているらしいと風の噂を聞いて、聖騎士達は守りを固める。
「今日もお勤めご苦労様です」
どれだけ疲れていても、聖女の笑顔一つで世界は綻ぶのだ。
1
お気に入りに追加
609
あなたにおすすめの小説
本当の聖女は私です〜偽物聖女の結婚式のどさくさに紛れて逃げようと思います〜
桜町琴音
恋愛
「見て、マーガレット様とアーサー王太子様よ」
歓声が上がる。
今日はこの国の聖女と王太子の結婚式だ。
私はどさくさに紛れてこの国から去る。
本当の聖女が私だということは誰も知らない。
元々、父と妹が始めたことだった。
私の祖母が聖女だった。その能力を一番受け継いだ私が時期聖女候補だった。
家のもの以外は知らなかった。
しかし、父が「身長もデカく、気の強そうな顔のお前より小さく、可憐なマーガレットの方が聖女に向いている。お前はマーガレットの後ろに隠れ、聖力を使う時その能力を使え。分かったな。」
「そういうことなの。よろしくね。私の為にしっかり働いてね。お姉様。」
私は教会の柱の影に隠れ、マーガレットがタンタンと床を踏んだら、私は聖力を使うという生活をしていた。
そして、マーガレットは戦で傷を負った皇太子の傷を癒やした。
マーガレットに惚れ込んだ王太子は求婚をし結ばれた。
現在、結婚パレードの最中だ。
この後、二人はお城で式を挙げる。
逃げるなら今だ。
※間違えて皇太子って書いていましたが王太子です。
すみません
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。
【完結】逆行した聖女
ウミ
恋愛
1度目の生で、取り巻き達の罪まで着せられ処刑された公爵令嬢が、逆行してやり直す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書いた作品で、色々矛盾があります。どうか寛大な心でお読みいただけるととても嬉しいですm(_ _)m
前世軍医だった傷物令嬢は、幸せな花嫁を夢見る
花雨宮琵
恋愛
侯爵令嬢のローズは、10歳のある日、背中に刀傷を負い生死の境をさまよう。
その時に見た夢で、軍医として生き、結婚式の直前に婚約者を亡くした前世が蘇る。
何とか一命を取り留めたものの、ローズの背中には大きな傷が残った。
“傷物令嬢”として揶揄される中、ローズは早々に貴族女性として生きることを諦め、隣国の帝国医学校へ入学する。
背中の傷を理由に六回も婚約を破棄されるも、18歳で隣国の医師資格を取得。自立しようとした矢先に王命による7回目の婚約が結ばれ、帰国を余儀なくされる。
7人目となる婚約者は、弱冠25歳で東の将軍となった、ヴァンドゥール公爵家次男のフェルディナンだった。
長年行方不明の想い人がいるフェルディナンと、義務ではなく愛ある結婚を夢見るローズ。そんな二人は、期間限定の条件付き婚約関係を結ぶことに同意する。
守られるだけの存在でいたくない! と思うローズは、一人の医師として自立し、同時に、今世こそは愛する人と結ばれて幸せな家庭を築きたいと願うのであったが――。
この小説は、人生の理不尽さ・不条理さに傷つき悩みながらも、幸せを求めて奮闘する女性の物語です。
※この作品は2年前に掲載していたものを大幅に改稿したものです。
(C)Elegance 2025 All Rights Reserved.無断転載・無断翻訳を固く禁じます。
【4話完結】聖女に陥れられ婚約破棄・国外追放となりましたので出て行きます~そして私はほくそ笑む
リオール
恋愛
言いがかりともとれる事で王太子から婚約破棄・国外追放を言い渡された公爵令嬢。
悔しさを胸に立ち去ろうとした令嬢に聖女が言葉をかけるのだった。
そのとんでもない発言に、ショックを受ける公爵令嬢。
果たして最後にほくそ笑むのは誰なのか──
※全4話
虐げられた第一王女は隣国王室の至宝となる
珊瑚
恋愛
王族女性に聖なる力を持って産まれる者がいるイングステン王国。『聖女』と呼ばれるその王族女性は、『神獣』を操る事が出来るという。生まれた時から可愛がられる双子の妹とは違い、忌み嫌われてきた王女・セレナが追放された先は隣国・アバーヴェルド帝国。そこで彼女は才能を開花させ、大切に庇護される。一方、セレナを追放した後のイングステン王国では国土が荒れ始めて……
ゆっくり更新になるかと思います。
ですが、最後までプロットを完成させておりますので意地でも完結させますのでそこについては御安心下さいm(_ _)m
婚約破棄された聖女なご令嬢はざまぁよりも滅びゆくこの国から一目散で逃げ出したい
きんのたまご
恋愛
この国の聖女で公爵令嬢のパメラリアは真実の愛を見つけた婚約者の第1皇子から婚約破棄された。
今までは婚約者がいたからこの滅びゆく国を一生懸命護っていたけれど…婚約破棄されたならもう私にこの国を護る義理は無い!
婚約破棄されたらざまぁしないと?そんな事知りません!私はこんな国からさっさと逃げ出します!
【ショートショート/完結】ふわふわした聖獣様とそのご家族と追放されかかっている聖女のわたし
雪野原よる
恋愛
聖獣さまを(文字通り)胸元に住まわせた私は、王子さまに婚約破棄されてしまいました。ですが、特に困ることは無いようなのです……
さらっと書いたもふもふネタです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる