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37話 過去と未来1
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暗い牢の中、ぴちょんと水の音が落ちる音がする。ソフィーは、牢の前に立つリチャードとその片腕の宰相アレックスに睨みつけられる。ソフィーは菫色の双眸を閉じてまた開く。昔、ソフィーが恋をしたリチャードはいないのだ。あの生真面目で清廉で無器用な王になりたての青年は。
「西の魔王はどこへ行った……」
冷たい紫の王眼がソフィーを見抜く。番の王妃を必死に守ろうと剣を振るうリチャードには、あの日の無器用な青年の面影があった。気を失った王妃を抱き上げて愛おし気に見つめていた。自分には永遠にあの優しい視線は送られないのだ。無機質な瞳ねとソフィーはくすりと笑いを零した。
「西の魔王は私の中にいないわ。それに教えるつもりもないわ……」
リチャードへの思慕から魔王を呼び出したソフィーだが、ウィル神族の貴族としての矜持もあったのだ。かつての婚約者たちは睨み合う。リチャードがはっと何かに気付く。ソフィーは、ある女性からの合図にくすりと再び笑いを零した。
「ああ……。西の魔王を内包したあの方が動き出したのね……。王妃は、死ぬわよ」
ソフィーは仄暗い笑いを漏らした。自分は、あの方が動き出すまでリチャードの足止めをするのが役目だ。
「ヒカル!」
ウィル王リチャードは、最愛の番の名を呼ぶ。
天使は嫌いだ。初恋で自分の恋人だった炎の神器使いグリフィン=グランヴィル伯爵。先の東の魔族との戦いの勝利の立役者であり、英雄でもある少年。その彼を彼女から決定的に奪った少女、癒しの姫である天使の美少女リン=カザネ=シルフィーディア=パッカード。前ウィル王の正妃となってもグリフィンは、まだ自分に心を残していた。
だが。
若き前ウィル王が炎の神器使いの番である存在、癒しの姫カザネの存在を掴み、巧みな政治力で天空界から嫌がる天使の少女をウィル神界へ降臨させた。二人を婚約という絆で縛り付けて。
二人は運命的に再会し、グリフィンは、可憐な妖精のような美少女に一目で惹かれた。リンがグリフィンから逃げて、天空界へ帰国しても二人は三年を経て再会を遂げた。グリフィンは、少女を強引に少女を追いつめて妻とした。
清廉でいて危うい美貌の少年、アリッサがいまだに愛してやまないグリフィン。
だけど、もう少年には番の愛しい天使の少女が居る。
清き白き光を放つ慈愛に満ちた癒しの姫、純白の翼を広げて世界を癒したリン。
綺麗な白い花を連想させる美少女。永遠にグリフィンが愛し続ける彼の番。
「大っ嫌いよ……」
天使は嫌い、天使は永遠にあの少年をアリッサから奪い続ける。
なのに先日会ったリンと同じ天使の女性ヒカルに強烈に惹かれてしまった。
リンと同じ白い花を連想させるヒカル、騎士王リチャードが愛してその腕から離さない儚い美貌の妖精姫。
初めて出逢ったヒカルは想像とは違う天使だった。気丈な自分を強く持った素直な飾らない性格。くるくると変わる表情。天使も魔族も嫌いな自分が、一瞬で魅せられた。
また会いたい、会って話をしたい。
泣き虫なあの子、ヒカルに力を貸してあげたい。
「ヒカル……」
この綺麗な薔薇の庭園に閉じ込められたアリッサの前に突然現れた女性。自分と同じウィル王に執着された可哀想な存在。ウィル王によって翼をもがれた天使。アリッサと同じ。
ウィル王との間の子も全て失い、愛した少年は自分をもう顧みない。
アリッサに許されるのはこのウィル王が与えてくれた薔薇の庭園で夢を見続けることだけ。
「グリフィン……。あなただけ。ずっとずっとあなたを愛している……わ」
アリッサの青の瞳は現実を見ていない。
夢を見て彼女は生きている。
なのに、薔薇の庭園にウィル王、ルカが導くように出逢った稀人ヒカルがやってきた。
夢から目覚めなさいと。
「もう……現実へ戻らないといけないのね」
アリッサは、ため息をひとつ吐いた。
青やピンクや紫の色とりどりの薔薇がバランスよく植えられて永久に枯れることのない空間。それは前ウィル王ルカが愛する正妃アリッサの為に作らせた選ばれし存在しか入れない庭園。がさりと人が入り込んでくる。
「ヒカル?」
ルカがこの空間に入るのを許したアリッサの可愛い義理の姪。嬉しそうにその存在を呼んだアリッサは我が目を疑った。
愛くるしい可憐な天使は、その腹に異物を育てていた。
「アリッサおばさま!」
久しぶりに薔薇の庭園に訪れて、リチャードと再び想いを通わせたや妊娠したことを報告したいとヒカルは思っていた。
ずっと励まし続けてくれた叔母は手放しで喜んでくれるだろう、と。
だけど。
目の前の叔母の顔は強張っている。
いつも少女めいた綺麗な顔立ちが歪んでいるのだ。
「どうして? あなたばっかり……」
ぽつりとアリッサは呟く。その言葉と同時にアリッサの周囲に風が舞う。色とりどりの美しい薔薇の花びらが散り、風に乗っていく。幻想的な美しい風景だが、どこか毒々しい。
「おばさま!」
ヒカルは、風から身を守ろうと光の結界を張る。何が起きたのだろうかとヒカルは目を閉じた。
アリッサの周囲が赤く染まった。
世界が、暗く赤く染まり上げていく。
ヒカルは、アリッサの名を必死に叫び続ける。
「西の魔王はどこへ行った……」
冷たい紫の王眼がソフィーを見抜く。番の王妃を必死に守ろうと剣を振るうリチャードには、あの日の無器用な青年の面影があった。気を失った王妃を抱き上げて愛おし気に見つめていた。自分には永遠にあの優しい視線は送られないのだ。無機質な瞳ねとソフィーはくすりと笑いを零した。
「西の魔王は私の中にいないわ。それに教えるつもりもないわ……」
リチャードへの思慕から魔王を呼び出したソフィーだが、ウィル神族の貴族としての矜持もあったのだ。かつての婚約者たちは睨み合う。リチャードがはっと何かに気付く。ソフィーは、ある女性からの合図にくすりと再び笑いを零した。
「ああ……。西の魔王を内包したあの方が動き出したのね……。王妃は、死ぬわよ」
ソフィーは仄暗い笑いを漏らした。自分は、あの方が動き出すまでリチャードの足止めをするのが役目だ。
「ヒカル!」
ウィル王リチャードは、最愛の番の名を呼ぶ。
天使は嫌いだ。初恋で自分の恋人だった炎の神器使いグリフィン=グランヴィル伯爵。先の東の魔族との戦いの勝利の立役者であり、英雄でもある少年。その彼を彼女から決定的に奪った少女、癒しの姫である天使の美少女リン=カザネ=シルフィーディア=パッカード。前ウィル王の正妃となってもグリフィンは、まだ自分に心を残していた。
だが。
若き前ウィル王が炎の神器使いの番である存在、癒しの姫カザネの存在を掴み、巧みな政治力で天空界から嫌がる天使の少女をウィル神界へ降臨させた。二人を婚約という絆で縛り付けて。
二人は運命的に再会し、グリフィンは、可憐な妖精のような美少女に一目で惹かれた。リンがグリフィンから逃げて、天空界へ帰国しても二人は三年を経て再会を遂げた。グリフィンは、少女を強引に少女を追いつめて妻とした。
清廉でいて危うい美貌の少年、アリッサがいまだに愛してやまないグリフィン。
だけど、もう少年には番の愛しい天使の少女が居る。
清き白き光を放つ慈愛に満ちた癒しの姫、純白の翼を広げて世界を癒したリン。
綺麗な白い花を連想させる美少女。永遠にグリフィンが愛し続ける彼の番。
「大っ嫌いよ……」
天使は嫌い、天使は永遠にあの少年をアリッサから奪い続ける。
なのに先日会ったリンと同じ天使の女性ヒカルに強烈に惹かれてしまった。
リンと同じ白い花を連想させるヒカル、騎士王リチャードが愛してその腕から離さない儚い美貌の妖精姫。
初めて出逢ったヒカルは想像とは違う天使だった。気丈な自分を強く持った素直な飾らない性格。くるくると変わる表情。天使も魔族も嫌いな自分が、一瞬で魅せられた。
また会いたい、会って話をしたい。
泣き虫なあの子、ヒカルに力を貸してあげたい。
「ヒカル……」
この綺麗な薔薇の庭園に閉じ込められたアリッサの前に突然現れた女性。自分と同じウィル王に執着された可哀想な存在。ウィル王によって翼をもがれた天使。アリッサと同じ。
ウィル王との間の子も全て失い、愛した少年は自分をもう顧みない。
アリッサに許されるのはこのウィル王が与えてくれた薔薇の庭園で夢を見続けることだけ。
「グリフィン……。あなただけ。ずっとずっとあなたを愛している……わ」
アリッサの青の瞳は現実を見ていない。
夢を見て彼女は生きている。
なのに、薔薇の庭園にウィル王、ルカが導くように出逢った稀人ヒカルがやってきた。
夢から目覚めなさいと。
「もう……現実へ戻らないといけないのね」
アリッサは、ため息をひとつ吐いた。
青やピンクや紫の色とりどりの薔薇がバランスよく植えられて永久に枯れることのない空間。それは前ウィル王ルカが愛する正妃アリッサの為に作らせた選ばれし存在しか入れない庭園。がさりと人が入り込んでくる。
「ヒカル?」
ルカがこの空間に入るのを許したアリッサの可愛い義理の姪。嬉しそうにその存在を呼んだアリッサは我が目を疑った。
愛くるしい可憐な天使は、その腹に異物を育てていた。
「アリッサおばさま!」
久しぶりに薔薇の庭園に訪れて、リチャードと再び想いを通わせたや妊娠したことを報告したいとヒカルは思っていた。
ずっと励まし続けてくれた叔母は手放しで喜んでくれるだろう、と。
だけど。
目の前の叔母の顔は強張っている。
いつも少女めいた綺麗な顔立ちが歪んでいるのだ。
「どうして? あなたばっかり……」
ぽつりとアリッサは呟く。その言葉と同時にアリッサの周囲に風が舞う。色とりどりの美しい薔薇の花びらが散り、風に乗っていく。幻想的な美しい風景だが、どこか毒々しい。
「おばさま!」
ヒカルは、風から身を守ろうと光の結界を張る。何が起きたのだろうかとヒカルは目を閉じた。
アリッサの周囲が赤く染まった。
世界が、暗く赤く染まり上げていく。
ヒカルは、アリッサの名を必死に叫び続ける。
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