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24話 執着と監禁1
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リチャードは王の間へ入ると、ヒカルを抱きかかえながら自分の寝室へ踏み入れる。ヒカルを天蓋付きの寝台へと降ろすと、リチャードは寝台の脇にあるチェストから小瓶を取り出す。小瓶を2つ手に取り、1つを口にしてぐいっと飲み干した。果実酒のような甘い味がリチャードの喉を潤す。
もう1つの小瓶を口にすると、ヒカルを抱き起して口移しで飲ませる。
とろりとした白い液体をヒカルはこくんと飲み干す。眠り続けるヒカルの寝顔は、さっきまでリチャードに激しく怒りをぶつけていた人間と同一人物とは思えないほど穏やかだ。
「ヒカル……」
愛しい番の王妃を王は切なげに見つめる。あどけない寝顔は、愛くるしくリチャードの瞳に映る。目を覚ませば、またヒカルは青の瞳で軽蔑の眼差しをリチャードに向けるのだろうか。リチャードは、自虐的な笑いを漏らした。
「嫌われたものだな……。だが、もう手放すつもりはない」
愛していると言えない。言えば、またヒカルは逃げ出すだろう。リチャードは、もはやヒカルを愛しているのか執着しているのかその区別がつかないのだ。ヒカルに対する感情は愛よりも憎しみの方が強いのかもしれない。再び自分から逃げ出そうとしたヒカルに激しい怒りと憎しみの感情が湧いてくる。
今度は逃がさない、永遠に閉じ込めて離さない。
「ん……」
ヒカルは、その青の澄んだ瞳を開く。目の前には、夫のリチャードがいた。紫水晶を思わせる綺麗な瞳は、ヒカルを冷たく見ていた。ヒカルは、胸がつきんと痛む。身体を起こそうとして、ヒカルが気がついた。腕が動かせない。青いリボンで両腕を固定されているのだ。外そうとすれば、締め付けられる。魔法がかけられているようだ。
「何、これ……」
ヒカルははっとして、リチャードに視線をやる。リチャードは、刺すような視線をヒカルに返した。これはリチャードがやったのかとヒカルは、納得する。
「ウィル王、これ外して……」
腕を見せるようにしてヒカルは、リチャードに懇願する。そして、ヒカルは自分の身体の異変に気付く。身体が熱いのだ、下腹部が疼く。喉元に何か甘い液体の残滓がある。ハッとヒカルはリチャードを仰ぎ見る。
「ウィル王、何か私に飲ませたの?」
ヒカルを見下ろすリチャードのヒカルを捉える瞳は冷たい。
反対にヒカルの身体は火照り、熱い。
「効いてきたか……」
冷ややかなリチャードの声がヒカルの耳に響く。
「何……?」
「媚薬だ……」
表情を変えないリチャードの顔は、ヒカルを蔑んだような目で見る。
いや、ヒカルの目にそう映っただけだ。
「媚薬? 嘘!」
ヒカルは、驚愕する。身体の芯が熱くて、何かがとろりとしたものが奥から湧いてくる。リチャードに抱かれている時の身体の感覚と似ている。
「ウィル王、何で……」
絶望的な顔でリチャードをヒカルは見据える。
リチャードは、冷たく醒めた笑いを浮かべた。
その笑みが蠱惑的にヒカルの目には映る。
「俺から逃げただろう? その罰だ、ヒカル」
リチャードは、ヒカルに近づくとヒカルのシャツの上から胸の膨らみをつーっと指で擦る。
媚薬が効いていつもより強い快感がヒカルを襲う。
ヒカルは首を横にして、甘い快楽をやり過ごす。リチャードは、ヒカルのシャツの上から執拗に胸の膨らみを弄る。更に長い指で上下に揉みしだかれる。両腕が縛られているのが辛い。いつもならシーツを握りしめて快感を逃がすのにそれが出来ない。リチャードは、分かっていてやっているのだ。
リチャードはくちゅりと舌を耳で犯す。熱い舌が耳の中で蠢く。1つ、2つとヒカルのシャツのボタンを全て外して、ブラジャーをたくし上げて直に桜色の膨らみを人差し指で軽く押して、上下に揺する。シャツの上から擦られるのとは全く感じ方が違う。その間にブラジャーをするりと抜かれる。
「あ、やああ!!」
ヒカルは、甘い嬌声を上げる。ヒカルは、胸の愛撫に弱い。リチャードは知っているから執拗に胸を指で揺すり、摘まむ。
「ん……。いやあ……」
ヒカルは、襲ってくる甘くて淫らな愉悦を逃がそうと首を左右に振る。柔らかい胸の突起はぷっくりと勃ち上ってくる。リチャードは、ヒカルの胸の飾りを口に含む。生温かい濡れた舌がぎゅっと膨らみを押して、強く吸う。
「いやああ!! 止めて! ウィ、リチャードさん!!」
胸の先がじんじんして、切ない。下腹部が甘く疼く。ヒカルは、快感を拾う。身体を襲うあまりの甘さに必死にリチャードの名を呼んだ。更にリチャードは、胸の先端を飴を転がすかのように舐め、吸い上げた。ヒカルの身体に甘い痺れが走り、何かが弾けた。
「いやああ! リチャードさん!」
自分の名を甘く呼ぶヒカルにリチャードはぞくりとし、自分の雄が反応する。ヒカルは、リチャードの胸の突起への愛撫と媚薬が効いて、淫らで変な気分になってきた。リチャードが与えてくれる愛撫しか考えられない。
ヒカルの青の双眸から雫が散り、ヒカルは甘い快楽を逃がそうと首を左右に振る。白い陶磁器を思わせる肌が上気して、薄紅色へと変化する。リチャードは、ヒカルの胸の膨らみを甘噛みして、舌で強く転がしながらヒカルのジーンズを脱がしてショーツの上から割れ目を指で擦る。一度に両方愛撫されて、あまりの甘さに我慢できない。ヒカルは、リチャードの身体の下で身体を跳ねさせた。襲い来る絶頂に身体を乱れさせた。
「リチャードさん、それいやああ!!」
ヒカルは甘く喘いだ。てらてらと唾液に塗れた両方の胸の突起はいやらしく見える。自分の身体なのに自分のものではないような気がする。顔を隠したいのに両腕を縛られて自由が利かない。
ヒカルははっとする。リチャードは、いつもなら最初に口づけてくれるのに今回は一度も口づけてくれていない。
リチャードは、激昂しているのだ。ヒカルが逃げようとしたことに。
ヒカルは、リチャードを必死に瞳に映そうとする。
リチャードは、冷たい眼差しをヒカルに向けている。
「あ……」
ヒカルは、不安が胸に広がるのを感じた。
もう1つの小瓶を口にすると、ヒカルを抱き起して口移しで飲ませる。
とろりとした白い液体をヒカルはこくんと飲み干す。眠り続けるヒカルの寝顔は、さっきまでリチャードに激しく怒りをぶつけていた人間と同一人物とは思えないほど穏やかだ。
「ヒカル……」
愛しい番の王妃を王は切なげに見つめる。あどけない寝顔は、愛くるしくリチャードの瞳に映る。目を覚ませば、またヒカルは青の瞳で軽蔑の眼差しをリチャードに向けるのだろうか。リチャードは、自虐的な笑いを漏らした。
「嫌われたものだな……。だが、もう手放すつもりはない」
愛していると言えない。言えば、またヒカルは逃げ出すだろう。リチャードは、もはやヒカルを愛しているのか執着しているのかその区別がつかないのだ。ヒカルに対する感情は愛よりも憎しみの方が強いのかもしれない。再び自分から逃げ出そうとしたヒカルに激しい怒りと憎しみの感情が湧いてくる。
今度は逃がさない、永遠に閉じ込めて離さない。
「ん……」
ヒカルは、その青の澄んだ瞳を開く。目の前には、夫のリチャードがいた。紫水晶を思わせる綺麗な瞳は、ヒカルを冷たく見ていた。ヒカルは、胸がつきんと痛む。身体を起こそうとして、ヒカルが気がついた。腕が動かせない。青いリボンで両腕を固定されているのだ。外そうとすれば、締め付けられる。魔法がかけられているようだ。
「何、これ……」
ヒカルははっとして、リチャードに視線をやる。リチャードは、刺すような視線をヒカルに返した。これはリチャードがやったのかとヒカルは、納得する。
「ウィル王、これ外して……」
腕を見せるようにしてヒカルは、リチャードに懇願する。そして、ヒカルは自分の身体の異変に気付く。身体が熱いのだ、下腹部が疼く。喉元に何か甘い液体の残滓がある。ハッとヒカルはリチャードを仰ぎ見る。
「ウィル王、何か私に飲ませたの?」
ヒカルを見下ろすリチャードのヒカルを捉える瞳は冷たい。
反対にヒカルの身体は火照り、熱い。
「効いてきたか……」
冷ややかなリチャードの声がヒカルの耳に響く。
「何……?」
「媚薬だ……」
表情を変えないリチャードの顔は、ヒカルを蔑んだような目で見る。
いや、ヒカルの目にそう映っただけだ。
「媚薬? 嘘!」
ヒカルは、驚愕する。身体の芯が熱くて、何かがとろりとしたものが奥から湧いてくる。リチャードに抱かれている時の身体の感覚と似ている。
「ウィル王、何で……」
絶望的な顔でリチャードをヒカルは見据える。
リチャードは、冷たく醒めた笑いを浮かべた。
その笑みが蠱惑的にヒカルの目には映る。
「俺から逃げただろう? その罰だ、ヒカル」
リチャードは、ヒカルに近づくとヒカルのシャツの上から胸の膨らみをつーっと指で擦る。
媚薬が効いていつもより強い快感がヒカルを襲う。
ヒカルは首を横にして、甘い快楽をやり過ごす。リチャードは、ヒカルのシャツの上から執拗に胸の膨らみを弄る。更に長い指で上下に揉みしだかれる。両腕が縛られているのが辛い。いつもならシーツを握りしめて快感を逃がすのにそれが出来ない。リチャードは、分かっていてやっているのだ。
リチャードはくちゅりと舌を耳で犯す。熱い舌が耳の中で蠢く。1つ、2つとヒカルのシャツのボタンを全て外して、ブラジャーをたくし上げて直に桜色の膨らみを人差し指で軽く押して、上下に揺する。シャツの上から擦られるのとは全く感じ方が違う。その間にブラジャーをするりと抜かれる。
「あ、やああ!!」
ヒカルは、甘い嬌声を上げる。ヒカルは、胸の愛撫に弱い。リチャードは知っているから執拗に胸を指で揺すり、摘まむ。
「ん……。いやあ……」
ヒカルは、襲ってくる甘くて淫らな愉悦を逃がそうと首を左右に振る。柔らかい胸の突起はぷっくりと勃ち上ってくる。リチャードは、ヒカルの胸の飾りを口に含む。生温かい濡れた舌がぎゅっと膨らみを押して、強く吸う。
「いやああ!! 止めて! ウィ、リチャードさん!!」
胸の先がじんじんして、切ない。下腹部が甘く疼く。ヒカルは、快感を拾う。身体を襲うあまりの甘さに必死にリチャードの名を呼んだ。更にリチャードは、胸の先端を飴を転がすかのように舐め、吸い上げた。ヒカルの身体に甘い痺れが走り、何かが弾けた。
「いやああ! リチャードさん!」
自分の名を甘く呼ぶヒカルにリチャードはぞくりとし、自分の雄が反応する。ヒカルは、リチャードの胸の突起への愛撫と媚薬が効いて、淫らで変な気分になってきた。リチャードが与えてくれる愛撫しか考えられない。
ヒカルの青の双眸から雫が散り、ヒカルは甘い快楽を逃がそうと首を左右に振る。白い陶磁器を思わせる肌が上気して、薄紅色へと変化する。リチャードは、ヒカルの胸の膨らみを甘噛みして、舌で強く転がしながらヒカルのジーンズを脱がしてショーツの上から割れ目を指で擦る。一度に両方愛撫されて、あまりの甘さに我慢できない。ヒカルは、リチャードの身体の下で身体を跳ねさせた。襲い来る絶頂に身体を乱れさせた。
「リチャードさん、それいやああ!!」
ヒカルは甘く喘いだ。てらてらと唾液に塗れた両方の胸の突起はいやらしく見える。自分の身体なのに自分のものではないような気がする。顔を隠したいのに両腕を縛られて自由が利かない。
ヒカルははっとする。リチャードは、いつもなら最初に口づけてくれるのに今回は一度も口づけてくれていない。
リチャードは、激昂しているのだ。ヒカルが逃げようとしたことに。
ヒカルは、リチャードを必死に瞳に映そうとする。
リチャードは、冷たい眼差しをヒカルに向けている。
「あ……」
ヒカルは、不安が胸に広がるのを感じた。
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