29 / 42
第2章 人狼さん、冒険者になる
29話 人狼さん、依頼を受ける
しおりを挟む
「うわ、いつも以上に凶悪な顔だな……」
宿の部屋に備え付けられている鏡を覗き込みながら、思わず呟いてしまう。
それもそのはず、鏡に映る私の顔がいつもよりも数段に凶悪顔なのだ。
原因は寝不足による目の下の隈。
元々眼つきの鋭い三白眼なのに、目の下に出来た濃い隈のせいで更に凄みが増してしまっている。
しかも眉間の皺がいつも以上に深く刻まれており、不機嫌さが一目でわかる風貌だ。
確かにいつも寝起きの顔は怖いよ?
でも、ここまで凶悪な顔になったことは無い。
見慣れた私でも引くとか、ヤバすぎないか。コレ。
あははは。今日はいつも以上に街なかで避けられそう。
私だって、こんな殺気を撒き散らしているかのような男には近づきたくない。
殺気なら消せるけど、寝不足はどうしようもないよね……。
ああ、想像しただけで気が重くなってくるよ。
外に出たくないなぁ。
さて、何故こんな状況になっているかと言うと、昨夜見つけたヒナの事が心配過ぎて眠れなかったからだ。
戦闘系の恩恵を持っていない人間が、冒険者やってる理由ってなんなの?
強制的に組まされているからなのか、ヒナ自身の意思なのか。
どっちにしても、危なっかしくて見てられない。
そりゃ、早く合流したい。私がいた方が絶対に守り切れる。
でもさ、あんなに周りに人がいたら、今の私の外見じゃ近づけないよね。
絶対に目立つし不審がられるに決まってる。
そんな状況で、どうやって怪しまれずに接触しようかなんて色々考えていたら、いつの間にか朝だった。
気が付いたら日が昇っていたとか、本当にあるんだね。
びっくりだ。
何だか考え過ぎて頭がぼうっとするけど、結局良い案の一つも浮かばなかったなぁ。
ただ時間を無駄にしただけだったよ。
このまま二度寝したいところだけど、色々買い物したせいで懐も寂しいし、仕事には行かないとね……。
さて、ダルいけど行くかぁ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
さて、やってまいりました冒険者ギルド。
仕事を探しに来た冒険者達でギルド内が賑わっております。
が、私の周りはいっそ清々しいほど人がいません。
まぁね、人殺しそうな顔した人狼がいたら、冒険者でも近づかないよね。
うん。分かってる。
気にしてないもん。ホント、全っ然気にしてないし。
それに、ヒナにさえ会わなければどうでもいい。
ヒナ達はケガ人が多くて今日は冒険者業は休みらしいから、この人を殺しそうな顔を見られる心配はないのだ。
え? 何で休みを知ってるのかって?
それはですね、偶然聞こえたんですよ。
ホント、たまたま聞こえてきただけなんですー。帰り道が同じだったから、そういうこともあるんだよ。スゴイヨネ。うん。
「おはようございます、クロウさん」
一人掲示板で依頼書を確認していると、にこやかな笑顔でニコラがやって来る。
周囲が何事だと驚いたようにどよめくが、一切気にしていないらしく、更に話しかけてくる。
どうやら昨日の案を実行する気らしい。行動が早いよね。
「ああ。おはよう」
「? 今日は雰囲気が違いますが、どうかされましたか」
不思議そうな顔でニコラが首を傾げてくる。
え、この凶悪さが醸し出されまくっている私を見て、それで済んじゃうんだ?
優しい顔して、相変わらず肝が据わってるなぁ。
なんたって、初対面で黒狼だと分かっても逃げなかった人だからね。流石だ。
「若干寝不足でな。それでいつもより眼つきが悪いんだ」
「ああ、それで。言われてみれば隈が浮いてますものね」
うんうん、と頷かれるが、ニコラ的にはそれだけらしい。
どうやら昨日の件で、かなり偏見無しで私を見てくれているようだ。
有難いよね、うん。
「ところで、昨日のお話なんですが、よろしいでしょうか?」
「ルカ達の事か」
改まった様子に、こちらも聞く体制に入る。
「ええ。母親と面会しましたが、どうやら過労から体を壊して寝込んでますね。風邪の方は落ちついたようですが、疲労が抜けずに体調が回復していないようです」
そうか、過労か。
母子家庭らしいから、無理して体を壊したのかも。
で、過労ってどうやったら治るの。ご飯食べれば元気になるのかな?
人狼は肉食べてれば元気になるんだけど、この世界の人間はどうなんだろ。
「食事で回復するものなんだろうか」
「そうですね……。食事も大事ですが、休養が一番効果があるようです。ただ、話を聞いたかぎりでは、寝ていても回復していないようなんですよ」
「医者に見せた方がいいのか?」
「医師の診察は値が張りますから、一般人では無理でしょう。薬を買うぐらいでしょうか」
小首をかしげ、思案するようにニコラが話す。
成程。
この世界では、庶民にお医者さんは高すぎて無理なんだね。
私も所持金が寂しくなったし、診察は躊躇するかも。むしろお金の心配をされて、ルカに拒否られるのが目に見えてるよね。
さて、そうなると、エイダの店で薬を探してくるのが一番いいのかな。
「あ、これ……」
「何だ?」
隣で依頼書を見ていたニコラが声を上げる。
「この依頼、今の話に丁度いいですよ。クロウさんにおススメです」
そう言って指さした依頼書の内容を読むと、疲労回復用の薬草採取と書いてある。
ふむふむ。
これだと依頼も達成できるし、ルカ達の母親の分もタダで手に入るよね。
私の懐にも優しいし、一石二鳥どころか三鳥だよ。
「これにするか」
「え? いいんですか?」
「自分で勧めておいて、何故驚く」
「いえ、そんな簡単に即決されると思わなくてですね、つい。まぁ、受けてもらえるとギルドとしても助かるんですけど……」
バツの悪そうな顔で言い訳しだす姿に、何やら裏があることに気づく。
「何か都合が悪い依頼なんだな」
「……ええ。勧めてておいてなんですが、労力の割に儲けの少ない依頼なんですよ、それ。定期的に来る依頼なんですが、いつも人気が無いので最後の方まで残るんです」
ちょ、そんな依頼を平然と勧めるとは、流石ですね!
目を逸らしながら話すニコラに、内心突っ込みを入れてしまう。
「今も残った状態なんだな」
「ハイ……」
そっかぁ。残ってるんだ。
そりゃ、ギルドの人間としては捌きたいよね。
うん。別に損するわけでもないし、丁度欲しい薬草だし、受けてもいいか。
「別に受けてもいいぞ?」
「いいんですか?!」
「ああ」
「助かります! ギルドとしても依頼が残るのは評判が悪くなるので、出来る限り捌きたいんです。すみませんがよろしくお願いします」
そう言って頭を下げられる。
そこまでされたら断れないよね。流石、分かってるな。
「しかし、人気が無いなら報酬を上げればいいんじゃないのか?」
「そうすると、薬の価格に響いてしまうんですよね……。街の人達が手軽に買えなくなってしまうんですよ」
「ああ、そうなのか」
「この薬草の採取場所は、本来なら弱い魔物の縄張りだったんです。それが強めの魔物が住み着いてしまい、初心者では無理な依頼になってしまいました。そのせいで効率が悪くなってしまって……」
ふう、と頬に手を当て、困ったように依頼書を見つめる。
そっか。元々初心者用の依頼だから報酬が安いのか。
報酬は固定されたまま魔物だけ強くなったんじゃ、確かに割に合わないよね。
「最近は魔物が活発化していて厄介なんですよね」とため息をつかれる。
ふぅん。
どうやらギルドも色々大変なようだね。
ニコラには良くしてもらっているし、昨日の件もあるから、私も冒険者として真面目にお仕事しようかな。
そういえば、これが私の冒険者としての初仕事だ。
よし、寝不足なんて言ってられないね。気合入れて頑張ろうかな!
宿の部屋に備え付けられている鏡を覗き込みながら、思わず呟いてしまう。
それもそのはず、鏡に映る私の顔がいつもよりも数段に凶悪顔なのだ。
原因は寝不足による目の下の隈。
元々眼つきの鋭い三白眼なのに、目の下に出来た濃い隈のせいで更に凄みが増してしまっている。
しかも眉間の皺がいつも以上に深く刻まれており、不機嫌さが一目でわかる風貌だ。
確かにいつも寝起きの顔は怖いよ?
でも、ここまで凶悪な顔になったことは無い。
見慣れた私でも引くとか、ヤバすぎないか。コレ。
あははは。今日はいつも以上に街なかで避けられそう。
私だって、こんな殺気を撒き散らしているかのような男には近づきたくない。
殺気なら消せるけど、寝不足はどうしようもないよね……。
ああ、想像しただけで気が重くなってくるよ。
外に出たくないなぁ。
さて、何故こんな状況になっているかと言うと、昨夜見つけたヒナの事が心配過ぎて眠れなかったからだ。
戦闘系の恩恵を持っていない人間が、冒険者やってる理由ってなんなの?
強制的に組まされているからなのか、ヒナ自身の意思なのか。
どっちにしても、危なっかしくて見てられない。
そりゃ、早く合流したい。私がいた方が絶対に守り切れる。
でもさ、あんなに周りに人がいたら、今の私の外見じゃ近づけないよね。
絶対に目立つし不審がられるに決まってる。
そんな状況で、どうやって怪しまれずに接触しようかなんて色々考えていたら、いつの間にか朝だった。
気が付いたら日が昇っていたとか、本当にあるんだね。
びっくりだ。
何だか考え過ぎて頭がぼうっとするけど、結局良い案の一つも浮かばなかったなぁ。
ただ時間を無駄にしただけだったよ。
このまま二度寝したいところだけど、色々買い物したせいで懐も寂しいし、仕事には行かないとね……。
さて、ダルいけど行くかぁ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
さて、やってまいりました冒険者ギルド。
仕事を探しに来た冒険者達でギルド内が賑わっております。
が、私の周りはいっそ清々しいほど人がいません。
まぁね、人殺しそうな顔した人狼がいたら、冒険者でも近づかないよね。
うん。分かってる。
気にしてないもん。ホント、全っ然気にしてないし。
それに、ヒナにさえ会わなければどうでもいい。
ヒナ達はケガ人が多くて今日は冒険者業は休みらしいから、この人を殺しそうな顔を見られる心配はないのだ。
え? 何で休みを知ってるのかって?
それはですね、偶然聞こえたんですよ。
ホント、たまたま聞こえてきただけなんですー。帰り道が同じだったから、そういうこともあるんだよ。スゴイヨネ。うん。
「おはようございます、クロウさん」
一人掲示板で依頼書を確認していると、にこやかな笑顔でニコラがやって来る。
周囲が何事だと驚いたようにどよめくが、一切気にしていないらしく、更に話しかけてくる。
どうやら昨日の案を実行する気らしい。行動が早いよね。
「ああ。おはよう」
「? 今日は雰囲気が違いますが、どうかされましたか」
不思議そうな顔でニコラが首を傾げてくる。
え、この凶悪さが醸し出されまくっている私を見て、それで済んじゃうんだ?
優しい顔して、相変わらず肝が据わってるなぁ。
なんたって、初対面で黒狼だと分かっても逃げなかった人だからね。流石だ。
「若干寝不足でな。それでいつもより眼つきが悪いんだ」
「ああ、それで。言われてみれば隈が浮いてますものね」
うんうん、と頷かれるが、ニコラ的にはそれだけらしい。
どうやら昨日の件で、かなり偏見無しで私を見てくれているようだ。
有難いよね、うん。
「ところで、昨日のお話なんですが、よろしいでしょうか?」
「ルカ達の事か」
改まった様子に、こちらも聞く体制に入る。
「ええ。母親と面会しましたが、どうやら過労から体を壊して寝込んでますね。風邪の方は落ちついたようですが、疲労が抜けずに体調が回復していないようです」
そうか、過労か。
母子家庭らしいから、無理して体を壊したのかも。
で、過労ってどうやったら治るの。ご飯食べれば元気になるのかな?
人狼は肉食べてれば元気になるんだけど、この世界の人間はどうなんだろ。
「食事で回復するものなんだろうか」
「そうですね……。食事も大事ですが、休養が一番効果があるようです。ただ、話を聞いたかぎりでは、寝ていても回復していないようなんですよ」
「医者に見せた方がいいのか?」
「医師の診察は値が張りますから、一般人では無理でしょう。薬を買うぐらいでしょうか」
小首をかしげ、思案するようにニコラが話す。
成程。
この世界では、庶民にお医者さんは高すぎて無理なんだね。
私も所持金が寂しくなったし、診察は躊躇するかも。むしろお金の心配をされて、ルカに拒否られるのが目に見えてるよね。
さて、そうなると、エイダの店で薬を探してくるのが一番いいのかな。
「あ、これ……」
「何だ?」
隣で依頼書を見ていたニコラが声を上げる。
「この依頼、今の話に丁度いいですよ。クロウさんにおススメです」
そう言って指さした依頼書の内容を読むと、疲労回復用の薬草採取と書いてある。
ふむふむ。
これだと依頼も達成できるし、ルカ達の母親の分もタダで手に入るよね。
私の懐にも優しいし、一石二鳥どころか三鳥だよ。
「これにするか」
「え? いいんですか?」
「自分で勧めておいて、何故驚く」
「いえ、そんな簡単に即決されると思わなくてですね、つい。まぁ、受けてもらえるとギルドとしても助かるんですけど……」
バツの悪そうな顔で言い訳しだす姿に、何やら裏があることに気づく。
「何か都合が悪い依頼なんだな」
「……ええ。勧めてておいてなんですが、労力の割に儲けの少ない依頼なんですよ、それ。定期的に来る依頼なんですが、いつも人気が無いので最後の方まで残るんです」
ちょ、そんな依頼を平然と勧めるとは、流石ですね!
目を逸らしながら話すニコラに、内心突っ込みを入れてしまう。
「今も残った状態なんだな」
「ハイ……」
そっかぁ。残ってるんだ。
そりゃ、ギルドの人間としては捌きたいよね。
うん。別に損するわけでもないし、丁度欲しい薬草だし、受けてもいいか。
「別に受けてもいいぞ?」
「いいんですか?!」
「ああ」
「助かります! ギルドとしても依頼が残るのは評判が悪くなるので、出来る限り捌きたいんです。すみませんがよろしくお願いします」
そう言って頭を下げられる。
そこまでされたら断れないよね。流石、分かってるな。
「しかし、人気が無いなら報酬を上げればいいんじゃないのか?」
「そうすると、薬の価格に響いてしまうんですよね……。街の人達が手軽に買えなくなってしまうんですよ」
「ああ、そうなのか」
「この薬草の採取場所は、本来なら弱い魔物の縄張りだったんです。それが強めの魔物が住み着いてしまい、初心者では無理な依頼になってしまいました。そのせいで効率が悪くなってしまって……」
ふう、と頬に手を当て、困ったように依頼書を見つめる。
そっか。元々初心者用の依頼だから報酬が安いのか。
報酬は固定されたまま魔物だけ強くなったんじゃ、確かに割に合わないよね。
「最近は魔物が活発化していて厄介なんですよね」とため息をつかれる。
ふぅん。
どうやらギルドも色々大変なようだね。
ニコラには良くしてもらっているし、昨日の件もあるから、私も冒険者として真面目にお仕事しようかな。
そういえば、これが私の冒険者としての初仕事だ。
よし、寝不足なんて言ってられないね。気合入れて頑張ろうかな!
0
お気に入りに追加
162
あなたにおすすめの小説
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
一人だけ竜が宿っていた説。~異世界召喚されてすぐに逃げました~
十本スイ
ファンタジー
ある日、異世界に召喚された主人公――大森星馬は、自身の中に何かが宿っていることに気づく。驚くことにその正体は神とも呼ばれた竜だった。そのせいか絶大な力を持つことになった星馬は、召喚した者たちに好き勝手に使われるのが嫌で、自由を求めて一人その場から逃げたのである。そうして異世界を満喫しようと、自分に憑依した竜と楽しく会話しつつ旅をする。しかし世の中は乱世を迎えており、星馬も徐々に巻き込まれていくが……。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる