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一話 そこは天空学園

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人間は、学、知、体、力など…人の願いは底知れない。しかし「努力」は人間がしたいことをやりとげる力を持っている。「実った努力」とは所謂「神、女神に願いを叶えさせる」ほどの所業のことを指す。そうつまり……
いい人になってもらいたい息子の努力を叶えさせたいうちの両親は過保護に過ぎない努力の塊なんだと思います。
海道七瀬は努力家だ。勉強も、スポーツも、どんなことにも、何事も挑戦して生きている。自分で自分にあきれるほどの努力家だと……
(でも)
(さすがにこれはやりすぎる!!)
〖いやー、神、女神、天使召喚を興味本意したら、まじほんが出ちゃってさ「努力家の息子をやれば願いを叶える」って言われて息子にもちゃんと、勉強をさせたいって思って連れて居ちゃった!〗
〖離れていても私たちはお前を見守ってるよ……あ、極・特盛パスタ追加でー〗
「そして我輩は猫で…あ、間違えた。コホン、我輩は女神である。」
◆◆◆
彼の両親はものすごく過保護だった。
とにかく非常識で規格外…の過保護…
は「まぁ!見て!七瀬がたったわ!」
ち「おお!やったぞ!偉いな!」
ち「じゃあ今日から修行だな!」
ち「よし!忍術の稽古に行くぞ!ついてきなさい!」
七瀬よわい一歳で修行に出される
それからというもの力を求めて東奔西走修羅場につれ回されて14年…
(修行の英才教育を受けてきた結果僕には何事もチャレンジ癖が身に付いた…)
(でも女神は受けいられないー!!あ、でも美人さんだなー。)
「そこはもっと両親に怒ると思うところだと我輩は言いますが…」
「怒ってますよ!だから次あった時は喧嘩売ります(兄に)!」
「うむ。相当怒ってるな?まあ暴れらても面倒だ。こちらとしてこのチャンスは逃せん。さぁ覚悟はよいな?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
シャラーンー⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐
豪華な部屋につれてかれた。 ………へ?
「ええと、これは…?」
「我輩特性究極甘やかしセットだぁよ。」
「実は我輩独り身で、ずーっと憧れだったんだ。「娘」を持つのが。そんな訳で七瀬ちゃん!我輩の娘になってくれないか?」
「はっ!?まっえっ!?」
「羨ましいんだよ友達の娘自慢が!!何でも買ってあげるしでろっでろに甘やかすから!!ねっいいでしょ!?」
「いっいいでしょって……」
「僕に拒否権ありますか??」
「君の意思は尊重するぞ。嫌なら断っても構わん。」
「……」
(どっどうしよう…)
(生まれてこのかた、断るなんて経験がない……いっいいのかな?断っても……でも親に何事もチャレンジといわれているから……でも、いやチャレンジだ!何事もチャレンジ!チャレンジ精神でいけばいつか救われる!と言っていた親が…)
「僕y…」
「しかしッだからこそ我輩は全力でお願いする!娘欲しい!超欲しい!娘になってください!!少しでもこの我輩をあわれだと思うのなら…!この手をとってくれないだろうか…!どうかこの我輩に夢を…ッ願いをッ叶えて欲しい!!七瀬ちゃんのためだ!頼む!!」
七瀬の弱い言葉ランキング
1位.七瀬のためだ二位.頑張って3位よくやった
(いいよ!って言えなかった。せっかくの大チャンスだったのに14年の積み重なった癖でつい…)
「さてそうと決まれば」
ボフン!
「なっななな何ですかこれっ」
「サプライズだ。可愛い娘のためだ!保証は万全!衣服・食事・住居そして…教育だ!君を天空学園の学校に通わせてあげるぞ!」
「君 両親に連れ回されてろくに学校通えなかっただろ!?大丈夫!手続きはもうすんでるんだぞ!なぁに気にしなくていい!いいよ我輩は君のお母さんだもの!あぁいい響きだねお母さん!入学式は校門で写真撮ろう!」
「いやっあのっちょっ」
「人間が入学した前例とかないけど、ばれなきゃ追放されることもないよ!多分!」
「ばれたら追放されるの!?」
「いやーでも七瀬君が良い子でよかったよーもし断られたら我輩は君を天空に永遠追放してたところだよ。」
「何かいったか?」
「いいえ」
かくして入学式準備は着々と進み…
「うっわぁ~」
天空学園ダイマク
「でっかい!」
「七瀬ちゃん!写真写真!」イエーイカシャ
「じゃ新入生はあっちだ。頑張れよ!」
ずぅぉぉーん
(スッゴい浮いてる)
「なんか良い臭いがする…」
(えぇぇ)
(特別な香水で人間の臭いは消したって言ってたけど)
「何でそこまでして入学させたいんだろう…」
(まぁでももっと怖いところかと思ってたけどちゃんと学校なんだなぁ…これならあんまり目立たない様にすれば)
【校歌斉唱】
〖皆の願いを叶える仕事。学・知・体を鍛え上げろ。〗
(うわぁめちゃくちゃ良い曲。でも目立たない様にしよう!、)
【えー続いて理事長挨拶…】
(理事長!?一体どんな人が…)
〖七瀬ちゃん!お母さんだよー!〗
(職場だったーーッ!?入学に頑なだった理由はこれか…!!)
「実は娘が入学してな、これがもう可愛くて可愛くて」
(目立ちゃう!!お願いだから変なことは)
「そんな娘と撮った一枚がこれだ」
(拡大写真!!)
「後ほど配布する。」
(絶対いらないて)
「言いたいこと言ったから終わりだ。」
「凄かったな」
「親バカ?」
「七瀬だって」
ザワザワ
「では続きまして………新入生代表挨拶」 
「代表って入試主席だろ」
「まじ?」
「スゲー」
(皆の注目があっちによか…っ)
「えー新入生代表ナクトユリハ君…に変わりましてトクタイセ七瀬君登壇してください」
(何故!?まさか……ァァァァァァやっぱり!!)
「七瀬君登壇へ!!」
「う、はいっ!」
「本物だ!」
「可愛い」
「理事長の娘だぞ!強いに決まってんだろ見ろこの観衆を前にして微動だにしてないぜ」
(ポスターの裏に手紙が)
――――――――――――――――――――
あるんぐすとぅなくなけりほらばなれがく
たつだぜらりる
――――――――――――――――――――
ワーーーーー!!!!!!!
「!?なっえっ?何?」
「ちょっと君!!ダメじゃない〖天禁呪文〗なんて唱えたら」
「禁…?え?」
「天禁呪文は噛んだり読み間違えただけで四肢が爆散するんだぞ!本当に危険でクレイジーで最ッ高に楽しかったよ!!あれを唱えるのはよほどの物知らずか命知らずと言われてますからなぁ。将来有望だ!」
「ちなみにさっきの呪文成功すると何が?」
「その日1日バリアがつく。まぁあぶない時だけだけどね」
「つよっ!」
◆◆◆
(散々だったとにかく理事長に物申さないと)
「悪気はないんだろうけどなぁ」
「おい」
「はい?」
中庭
(断れずについてきちゃったけど…あれこれもしかして……)
「うわぁッ!うぇっなっななっ!?」
「私の名はナクトユリハ。先の入学式で代表の挨拶をするはずだったものだ。」
ナクトユリハ・スリカ火炎系魔術を得意とする悪魔破壊と美徳を司る家計で礼儀を重んじ侮辱と即プッツンする。
「先の挨拶…君が抜擢されたのは明らかに理事長の依怙贔屓えこひいきだ!呪文も理事長の入れ知恵のパフォーマンスだろう!私は実に悔しい!せっかく、せっかく今日のために制服を新調したと言うのに!!」
「晴れ舞台を汚された私には君が優秀な悪魔なのか確かめる権利がある!なぁ!」
ウオォォォォォ!!
「いつの間にこんなギャラリー!?」
「私が呼んださあこの衆人環視のもと、私よりも実力が上だと言うことを証明してみろ!その身をもって!!」
どぉぉぉん!!!
「中庭で主席と特待生が殺しあってるよ!」
「面白そう!どっちが死ぬのかな!?」
「おーやってるやってる。」
「流石ナクトユリハ!火球をあんなに操れる新入生はいねぇよ!」
「特待生の方はなんか見たこともない魔法を使ってるぞ!どっちも互角だぁ!」
「えっぐいー痺れるぜ」
「いや、でもさぁ全然当たってなくね(ナクトユリハの方が)」
「なんっ、きっ貴様何故当たらない!?」
「僕の視力は53万ありますから、故にあなたの攻撃は当たりません。」
約二十分間七瀬は攻撃を避け隙があれば攻撃を与えていた。何故そんなことが可能だっかというといえば彼が不幸だったからである。
名付けるのならば視力危機回避能力。過保護両親に修行を連れ回された経験と彼の性格「チャレンジ」からくるチャレンジ精神によって余裕・見る・頑張ると言うものを避けることに関して彼は人的出会った。さらにその避けてから攻撃を繰り出すと言う技を出した。攻撃力100万視力53万=守備力∞
七瀬はチャレンジャーだからこその人間なのである。
「特待生凄ぇなあ」
「まだ一回も攻撃してないぜ」
「何?手を出すまでもないってこと?」
「私など、攻撃するに値しないということか。」
「僕なんかほんと虫けらみたいなもので」
「てめえーは虫けら以下だとよ!」
「さっさと尻尾まいて逃げろとさ」
「ち、違うんです!!!」
「なんたる侮辱!!」
「魔術が効かぬのなら武術でねじ伏せるのみ!!八つ裂きにしてくれる!」
「キャァァァァァ!!!」
(受け流した先に生徒が!怒りで見えてない!こうなったら僕が犠牲に………)
パァリン!!ドォォォン!!
ウオォォォォォ!!!
かくして七瀬の入学式は有事に終わり…
「入学式で天禁呪文を詠唱しその日の内に主席を気絶させる!特待生七瀬の大進撃!?いやぁー流石だな。我が娘!幸先良いねぇ七瀬ちゃん!」
「どっどうしようあんなひどいことしちゃってあっ謝りに行かな…きゃ」
ガラガラ バァン!
「先の決闘!あれだけ自分に有利な状況での敗北にもはや文句のつけ様もありません!!加えてこの身を医務室まで運んでくださったのことこのナクトユリハ言葉にできぬ程感激致しました!敗者は勝者き従属するのが神の習わし!よって!!この全てを捧げ七瀬様の学園統治に尽力致します!」
◆◆◆
街道七瀬(14)天空学園入学 配下一名確保
続く……
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