14 / 37
パーティー
しおりを挟む
「なぁ、ナツメ。俺たちとパーティー組んでくれないか?」
お昼頃ギルドに着くとパーティーに誘われた。
「何でですか?」
「今俺たちの前衛が怪我をしてしまって、前衛が不足しててな、少しの間でいい。頼む!」
俺は少し考えていた。ギルドの信用が自分の中であまり高く無い。事務の職員に裏と繋がっている人がいると分かっているのだ。
「ん、ん~~?」
「なぁ、頼む!」
「わ、分かったよ」
俺は勢いに負けてパーティーを組んでしまった。
「ありがとう!! 俺は知っての通り、レンジだ。メイン武器は盾だ。で、こっちの弓使いが」
「シュルハだ。よろしく、ナツメ」
「あぁ、よろしく頼む」
「最後は俺だな。ボウマだ、この肉体だが、武器は魔法だ、よろしく頼む」
三人全員俺とは違った筋肉質な肉体をしている。ムッキムキだ。
「で、お前はなんの武器を使うんだ?」
「そうだった。俺は拳闘士だ、よろしくな」
こうして、俺は怪我で空いた穴を塞ぐことになった。
「それでよ、悪いんだが明日から頼めるか?」
「あぁ、もちろんいいぞ」
「じゃ、またなナツメ」
俺は一旦宿に戻った。
「おーい、にゃぽ」
「あ、ご主人様! おかえりなさい!」
「お帰り、ナツメちゃん」
「あ、ただいま、です」
「夕ご飯はもうできてるよ。それとも、お風呂にする?」
「では、お風呂を先に頂きます」
俺は一旦お風呂に入り、疲れをとった。
「はぁ、さっぱりした~」
「ご主人様! 早く食べましょうよ」
にゃぽは俺の頭の上から食卓を腕で指し示した。
「分かってるよ」
「ほら、早くいらっしゃい」
サリーさんの作ったご飯を食べながらパーティーを組むことをにゃぽに伝えた。
「え⁉︎ その間私はどうなるんですか?」
「あー、サリーさん、少しの間にゃぽを預かってもらえないでしょうか?」
「えぇ、良いわよ」
「じゃ、少しの間にゃぽをお願いします」
「分かったわ。にゃぽちゃん、ちょっとの間だけよろしくね」
「……う、ご主人様~」
にゃぽはうるうるした目でこっちを見つめてくる。
「だ、駄目だ、にゃぽが一緒に来ちゃったら、「魔獣だ」って襲って来ちゃうかもしれないでしょう?」
「そう、だけど」
「戻ってきたらいっぱい遊んでやるから少しの間だけ、我慢してくれないか?」
「……分かった。サリー、よろしく」
「えぇ、よろしくね。にゃぽちゃん」
その後俺は、明日の為の買い出しなどをして眠りについた。
「いやー、上手くいきそうですね」
「えぇ、ナツメは今消さないと行けないわ」
「計画通りことは進んでいますよ」
「ありがとうね、これはこの世界の為でもあるんですからね」
「そうですね。ま、明日が楽しみですね」
「あ、そうそう、これを渡さなきゃね」
「これは、スキルの石?」
「そうよ。これには転移のスキルが入っているわ。ダンジョンの最下層に転移させられるように設定してあるわ」
「これ、高かったんじゃないか?」
「そうね、一等地に豪邸が建つくらいかしら?」
「まじかよ。ってか、それをあいつに使う程なのか?」
「えぇ、何しろ魔王様が殺されるかもしれないのよ」
「そうか。分かった、必ずナツメを殺すよ」
「お願いね。レンジ」
ナツメは自分の身に起きる出来事を知ることは出来ない。
夜が明け、朝ギルドに向かった。
「えっと、レンジたちはどこにいるかな?」
俺は、昨日パーティーを組んだ、レンジたちを探して、ギルド内をきょろきょろ見渡していた。
「おーい、ナツメこっちだ」
声がする方に顔を向けえると、レンジたち三人が手を振っていた。
「今日はありがとうな。ナツメ」
「いや、大丈夫だよ、レンジ」
「今日はよろしく頼む」
「あぁ、頼りにしてるよシュルハ、ボウマ」
「おう、よろしく頼む」
簡単な自己紹介を終わらせ、洞窟型のダンジョンに向かった。
「ナツメって、このダンジョン何階層まで行った?」
「最高で、二十二階層だな」
「ソロでか?」
「そうだよ。ま、相棒もいてだけどな。レンジたちは?」
「俺たちは、三十四階層まで行ったな」
「おぉ、すごいな。一流じゃないか」
「そんなことない、上には上がいるんだ。それにこのダンジョンの最下層なんて誰も知らない、俺たちが行った階層も、全体で何割攻略されたか分らないんじゃ、自慢にもならないさ」
その後、ダンジョンの入り口にある転移の魔方陣で、レンジたちが行った三十四層に転移した。
お昼頃ギルドに着くとパーティーに誘われた。
「何でですか?」
「今俺たちの前衛が怪我をしてしまって、前衛が不足しててな、少しの間でいい。頼む!」
俺は少し考えていた。ギルドの信用が自分の中であまり高く無い。事務の職員に裏と繋がっている人がいると分かっているのだ。
「ん、ん~~?」
「なぁ、頼む!」
「わ、分かったよ」
俺は勢いに負けてパーティーを組んでしまった。
「ありがとう!! 俺は知っての通り、レンジだ。メイン武器は盾だ。で、こっちの弓使いが」
「シュルハだ。よろしく、ナツメ」
「あぁ、よろしく頼む」
「最後は俺だな。ボウマだ、この肉体だが、武器は魔法だ、よろしく頼む」
三人全員俺とは違った筋肉質な肉体をしている。ムッキムキだ。
「で、お前はなんの武器を使うんだ?」
「そうだった。俺は拳闘士だ、よろしくな」
こうして、俺は怪我で空いた穴を塞ぐことになった。
「それでよ、悪いんだが明日から頼めるか?」
「あぁ、もちろんいいぞ」
「じゃ、またなナツメ」
俺は一旦宿に戻った。
「おーい、にゃぽ」
「あ、ご主人様! おかえりなさい!」
「お帰り、ナツメちゃん」
「あ、ただいま、です」
「夕ご飯はもうできてるよ。それとも、お風呂にする?」
「では、お風呂を先に頂きます」
俺は一旦お風呂に入り、疲れをとった。
「はぁ、さっぱりした~」
「ご主人様! 早く食べましょうよ」
にゃぽは俺の頭の上から食卓を腕で指し示した。
「分かってるよ」
「ほら、早くいらっしゃい」
サリーさんの作ったご飯を食べながらパーティーを組むことをにゃぽに伝えた。
「え⁉︎ その間私はどうなるんですか?」
「あー、サリーさん、少しの間にゃぽを預かってもらえないでしょうか?」
「えぇ、良いわよ」
「じゃ、少しの間にゃぽをお願いします」
「分かったわ。にゃぽちゃん、ちょっとの間だけよろしくね」
「……う、ご主人様~」
にゃぽはうるうるした目でこっちを見つめてくる。
「だ、駄目だ、にゃぽが一緒に来ちゃったら、「魔獣だ」って襲って来ちゃうかもしれないでしょう?」
「そう、だけど」
「戻ってきたらいっぱい遊んでやるから少しの間だけ、我慢してくれないか?」
「……分かった。サリー、よろしく」
「えぇ、よろしくね。にゃぽちゃん」
その後俺は、明日の為の買い出しなどをして眠りについた。
「いやー、上手くいきそうですね」
「えぇ、ナツメは今消さないと行けないわ」
「計画通りことは進んでいますよ」
「ありがとうね、これはこの世界の為でもあるんですからね」
「そうですね。ま、明日が楽しみですね」
「あ、そうそう、これを渡さなきゃね」
「これは、スキルの石?」
「そうよ。これには転移のスキルが入っているわ。ダンジョンの最下層に転移させられるように設定してあるわ」
「これ、高かったんじゃないか?」
「そうね、一等地に豪邸が建つくらいかしら?」
「まじかよ。ってか、それをあいつに使う程なのか?」
「えぇ、何しろ魔王様が殺されるかもしれないのよ」
「そうか。分かった、必ずナツメを殺すよ」
「お願いね。レンジ」
ナツメは自分の身に起きる出来事を知ることは出来ない。
夜が明け、朝ギルドに向かった。
「えっと、レンジたちはどこにいるかな?」
俺は、昨日パーティーを組んだ、レンジたちを探して、ギルド内をきょろきょろ見渡していた。
「おーい、ナツメこっちだ」
声がする方に顔を向けえると、レンジたち三人が手を振っていた。
「今日はありがとうな。ナツメ」
「いや、大丈夫だよ、レンジ」
「今日はよろしく頼む」
「あぁ、頼りにしてるよシュルハ、ボウマ」
「おう、よろしく頼む」
簡単な自己紹介を終わらせ、洞窟型のダンジョンに向かった。
「ナツメって、このダンジョン何階層まで行った?」
「最高で、二十二階層だな」
「ソロでか?」
「そうだよ。ま、相棒もいてだけどな。レンジたちは?」
「俺たちは、三十四階層まで行ったな」
「おぉ、すごいな。一流じゃないか」
「そんなことない、上には上がいるんだ。それにこのダンジョンの最下層なんて誰も知らない、俺たちが行った階層も、全体で何割攻略されたか分らないんじゃ、自慢にもならないさ」
その後、ダンジョンの入り口にある転移の魔方陣で、レンジたちが行った三十四層に転移した。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
契約師としてクランに尽くしましたが追い出されたので復讐をしようと思います
やなぎ納屋
ファンタジー
ヤマトは異世界に召喚された。たまたま出会った冒険者ハヤテ連れられて冒険者ギルドに行くと、召喚師のクラスを持っていることがわかった。その能力はヴァルキリーと契約し、力を使えるというものだ。
ヤマトはハヤテたちと冒険を続け、クランを立ち上げた。クランはすぐに大きくなり、知らないものはいないほどになった。それはすべて、ヤマトがヴァルキリーと契約していたおかげだった。それに気づかないハヤテたちにヤマトは追放され…。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
よろしくお願いいたします。
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる