10 / 37
四人の勇者のダンジョン攻略“前”
しおりを挟む
勇者編これを入れて後五話続きます。
ーーーーー
勇者達四人は初めてのダンジョンに少し興奮していた。
「ここが、ダンジョンか」
「楽しくなって来たな!」
「大ちゃん、あんまりはしゃがないでよ」
「分かってるよ」
「ほら、師匠達が待ってるよー」
「雪菜の言う通りだ、早く来い」
勇者四人はダンジョンに入ってすぐの広間に集められた。
「さて、勇者諸君。今からダンジョンに挑むが、ダンジョンの注意点は知っているか?」
「え、知らないっす」
「雪菜分かる?」
「分かんない」
「注意点って何ですか?」
「やはり、知らなかったか。少し長くなるが、これを知らなかったら死ぬからな、ちゃんと聞いてくれよ」
俺の死ぬかもしれないと言う言葉にあまり怖さは感じていない様子だった。
「それじゃ、聞けよ。まずダンジョンとは何かからだ」
「はぁ? 何で今そんな事を説明されなきゃならないんですか? もっと他にあるでしょう?」
「大海、文句の前にまず聞け。でだ、ダンジョンは地下や森、池や海といった、魔力が溜まりやすい場所に出来るんだ。そして、それらには一つ一つ個性がある。地下は迷路のようになっていて、森は霧が濃く、三メートル先はもう見えない。池と海は似ていて、見つけにくいってのと、地面が滑り過ぎてまともに立っていられないって感じで、色々と個性がある。で、今回行くのが地下のダンジョンだ」
「ってことは、迷路みたいになってるんですね」
「南、正解だ。で、今回行くダンジョンは全十階層で出来ており、出てくる魔物も限られてくる。スライムとゴブリンとバット系の魔物だ。どれも、初心者が狩る魔物だ。だが、油断するなよ? 死ぬぞ?」
俺がそれなりの迫力を持って「死ぬ」と言うが、二人の勇者には軽い感じで受け流されてしまう。
「だから、大丈夫だって、俺たち勇者なんですよ?」
「アーリーさん、僕たちを信じてください!」
「ちょっと、本気でそうなこと言ってんの?」
そこに口を出したのはミラー術長だ。
「何すか? ミラーさんまで俺たちが死ぬと思ってるんですか?」
「えぇ、思ってるわよ。だって、勇者の前にあなたは一人の人間よ。人間なんて簡単な出来事で死ぬのよ」
大海は、ミラー術長の言葉に昔のことを思い出していた。
「そう、ですね。すみません、調子乗ってました」
「そ、分かってくれたらいいわ。何たって、このダンジョンには私たちを殺そうとしてくる魔物がわんさかいるんだもの」
「そうなんすね、それが、ダンジョン。強丞、俺……」
「分かってるよ」
それを南だけが、いい笑顔で見ていた。
「あー、私が友達になる前の話か、知りたいなー」
「ダメだよ、これだけは雪菜には教えられないの」
「ぶー」
雪菜は頬を膨らませて、ジト目で南を見ていた。
「まぁ、しょうがないよね、誰にだって知られたくないことあるよね」
「よし、お前らそろそろ次の説明をしたいんだが、いいか?」
「はい!」
大海は何かが吹っ切れたのか、いい返事をしていた。
「それぞれの対処法はそれが出てきたときに簡単に説明する、それをどう生かすかはお前たち次第だぞ。で、魔物を倒すとダンジョンのみ魔物の肉体は残らない、魔石だけを落とすからな」
「それは、魔物に実態が無いってことですか?」
すかさず、南が質問してきた。
「そうだな、ダンジョンの魔物は倒されると魔力の粒子になってダンジョンの次の糧に変わる。その時に、生まれてそのダンジョンで生きた時間だけ溜まった魔力が結晶化したものが魔石となり魔物が倒された時に落とすと言われている。で、あるから、ダンジョンの魔物は実態は無いだろうな。だが、死ぬまでは本当に生きているから、魔物から血が出るからな」
「それ、今回のダンジョンとあまり関係ないわよね?」
「あ、すまん。ちょいと研究家の血が騒いでしまったよ。ハハハ」
「アーリーさんって研究家なんですね」
「その通りだ雪菜。まぁ、今は関係ないがな。で、今日は三階層まで降りるから、気合い入れていけよ」
「「「「はい!」」」」
「あー、大声は止めろよ。魔物は音に敏感だからな」
「「「「は、はい」」」」
「指示は最小限で行く。お前たち、死ぬなよ?」
そして、勇者たちのダンジョン攻略が始まった。
「一階層目に出るのはスライムだけだ。スライムは物理攻撃は強い耐性を持っている、スライムの中心にある魔石を砕けば簡単に死ぬ。スライムからは魔石は落ちないいいな?」
俺の指示に勇者たちは頷いた。
「じゃ、進むぞ」
俺が一番前、その後ろに勇者四人が、剣の強丞、槍の大海、弓の南、杖の雪菜の順、最後尾にミラー術長の順番でゆっくりと進んでいた。
「お、四匹か、丁度いいな」
「アーリーさん、どうしました?」
「スライムが四匹こっちに来ている。一人一匹で戦ってくれ」
「わ、分かりました。みんなに伝えてきますね」
強丞が後ろを振り返り、ちょっと来てと、合図を送った。
「みんな聞いてくれ。今四匹のスライムがこっちに来ているらしい。それを、一人一匹倒して欲しいとアーリーさんからの課題だ」
「分かって。スライムか、やってやるさ!」
「えぇ、大丈夫。分かったわ」
「うん! 頑張るよ!!」
四人の覚悟が決まった時、スライムが姿を現した。
「よし、ミラー術長」
「えぇ、分かってるわ。「シールド」」
ミラー術長は俺の言いたいことが直ぐに分かったようで、スライム一体を三体から引き離した。
「まずは、強丞。お前からだ」
「分かりました」
強丞は、腰から剣を抜き出し、それを上段に構えた。
「行きます」
強丞がスライムに向かって一歩踏み出した時、スライムも強丞に向かって動き出した。
「っふ!!」
強丞は、スライムに向かって剣を振り下ろした。だが、スライムはそれを少しの移動だけで避けた。それに、強丞は驚き、振り下ろしから剣を戻すのが少し遅れた。その隙をスライムは見逃さず、強丞にタックルをお見舞いした。
「ッカハ!」
スライムは意外に体積があるようで、強丞は、お腹を抑えて膝をついた。
「ちっくしょう!」
スライムは再びタックルを強丞にしようとしたが、強丞は薙ぎ払いを行い、偶々スライムの魔石を斬り裂き、スライムは二つに割れた魔石を残して消えていった。
「はぁ、はぁ、スライムにこんなに手こずるなんて、俺は……」
「強丞、反省は後でまとめてやる、今は一旦下がれ」
「……はい」
強丞は、あまり納得出来ずに後ろに引いていった。
「よし、次は大海だ」
「よし、いっちょやりますか!」
大海は、背中にある槍を抜き、構えた。
ミラー術長は、器用に「シールド」に穴を開け一匹のスライムだけを外に出した。
ーーーーー
勇者達四人は初めてのダンジョンに少し興奮していた。
「ここが、ダンジョンか」
「楽しくなって来たな!」
「大ちゃん、あんまりはしゃがないでよ」
「分かってるよ」
「ほら、師匠達が待ってるよー」
「雪菜の言う通りだ、早く来い」
勇者四人はダンジョンに入ってすぐの広間に集められた。
「さて、勇者諸君。今からダンジョンに挑むが、ダンジョンの注意点は知っているか?」
「え、知らないっす」
「雪菜分かる?」
「分かんない」
「注意点って何ですか?」
「やはり、知らなかったか。少し長くなるが、これを知らなかったら死ぬからな、ちゃんと聞いてくれよ」
俺の死ぬかもしれないと言う言葉にあまり怖さは感じていない様子だった。
「それじゃ、聞けよ。まずダンジョンとは何かからだ」
「はぁ? 何で今そんな事を説明されなきゃならないんですか? もっと他にあるでしょう?」
「大海、文句の前にまず聞け。でだ、ダンジョンは地下や森、池や海といった、魔力が溜まりやすい場所に出来るんだ。そして、それらには一つ一つ個性がある。地下は迷路のようになっていて、森は霧が濃く、三メートル先はもう見えない。池と海は似ていて、見つけにくいってのと、地面が滑り過ぎてまともに立っていられないって感じで、色々と個性がある。で、今回行くのが地下のダンジョンだ」
「ってことは、迷路みたいになってるんですね」
「南、正解だ。で、今回行くダンジョンは全十階層で出来ており、出てくる魔物も限られてくる。スライムとゴブリンとバット系の魔物だ。どれも、初心者が狩る魔物だ。だが、油断するなよ? 死ぬぞ?」
俺がそれなりの迫力を持って「死ぬ」と言うが、二人の勇者には軽い感じで受け流されてしまう。
「だから、大丈夫だって、俺たち勇者なんですよ?」
「アーリーさん、僕たちを信じてください!」
「ちょっと、本気でそうなこと言ってんの?」
そこに口を出したのはミラー術長だ。
「何すか? ミラーさんまで俺たちが死ぬと思ってるんですか?」
「えぇ、思ってるわよ。だって、勇者の前にあなたは一人の人間よ。人間なんて簡単な出来事で死ぬのよ」
大海は、ミラー術長の言葉に昔のことを思い出していた。
「そう、ですね。すみません、調子乗ってました」
「そ、分かってくれたらいいわ。何たって、このダンジョンには私たちを殺そうとしてくる魔物がわんさかいるんだもの」
「そうなんすね、それが、ダンジョン。強丞、俺……」
「分かってるよ」
それを南だけが、いい笑顔で見ていた。
「あー、私が友達になる前の話か、知りたいなー」
「ダメだよ、これだけは雪菜には教えられないの」
「ぶー」
雪菜は頬を膨らませて、ジト目で南を見ていた。
「まぁ、しょうがないよね、誰にだって知られたくないことあるよね」
「よし、お前らそろそろ次の説明をしたいんだが、いいか?」
「はい!」
大海は何かが吹っ切れたのか、いい返事をしていた。
「それぞれの対処法はそれが出てきたときに簡単に説明する、それをどう生かすかはお前たち次第だぞ。で、魔物を倒すとダンジョンのみ魔物の肉体は残らない、魔石だけを落とすからな」
「それは、魔物に実態が無いってことですか?」
すかさず、南が質問してきた。
「そうだな、ダンジョンの魔物は倒されると魔力の粒子になってダンジョンの次の糧に変わる。その時に、生まれてそのダンジョンで生きた時間だけ溜まった魔力が結晶化したものが魔石となり魔物が倒された時に落とすと言われている。で、あるから、ダンジョンの魔物は実態は無いだろうな。だが、死ぬまでは本当に生きているから、魔物から血が出るからな」
「それ、今回のダンジョンとあまり関係ないわよね?」
「あ、すまん。ちょいと研究家の血が騒いでしまったよ。ハハハ」
「アーリーさんって研究家なんですね」
「その通りだ雪菜。まぁ、今は関係ないがな。で、今日は三階層まで降りるから、気合い入れていけよ」
「「「「はい!」」」」
「あー、大声は止めろよ。魔物は音に敏感だからな」
「「「「は、はい」」」」
「指示は最小限で行く。お前たち、死ぬなよ?」
そして、勇者たちのダンジョン攻略が始まった。
「一階層目に出るのはスライムだけだ。スライムは物理攻撃は強い耐性を持っている、スライムの中心にある魔石を砕けば簡単に死ぬ。スライムからは魔石は落ちないいいな?」
俺の指示に勇者たちは頷いた。
「じゃ、進むぞ」
俺が一番前、その後ろに勇者四人が、剣の強丞、槍の大海、弓の南、杖の雪菜の順、最後尾にミラー術長の順番でゆっくりと進んでいた。
「お、四匹か、丁度いいな」
「アーリーさん、どうしました?」
「スライムが四匹こっちに来ている。一人一匹で戦ってくれ」
「わ、分かりました。みんなに伝えてきますね」
強丞が後ろを振り返り、ちょっと来てと、合図を送った。
「みんな聞いてくれ。今四匹のスライムがこっちに来ているらしい。それを、一人一匹倒して欲しいとアーリーさんからの課題だ」
「分かって。スライムか、やってやるさ!」
「えぇ、大丈夫。分かったわ」
「うん! 頑張るよ!!」
四人の覚悟が決まった時、スライムが姿を現した。
「よし、ミラー術長」
「えぇ、分かってるわ。「シールド」」
ミラー術長は俺の言いたいことが直ぐに分かったようで、スライム一体を三体から引き離した。
「まずは、強丞。お前からだ」
「分かりました」
強丞は、腰から剣を抜き出し、それを上段に構えた。
「行きます」
強丞がスライムに向かって一歩踏み出した時、スライムも強丞に向かって動き出した。
「っふ!!」
強丞は、スライムに向かって剣を振り下ろした。だが、スライムはそれを少しの移動だけで避けた。それに、強丞は驚き、振り下ろしから剣を戻すのが少し遅れた。その隙をスライムは見逃さず、強丞にタックルをお見舞いした。
「ッカハ!」
スライムは意外に体積があるようで、強丞は、お腹を抑えて膝をついた。
「ちっくしょう!」
スライムは再びタックルを強丞にしようとしたが、強丞は薙ぎ払いを行い、偶々スライムの魔石を斬り裂き、スライムは二つに割れた魔石を残して消えていった。
「はぁ、はぁ、スライムにこんなに手こずるなんて、俺は……」
「強丞、反省は後でまとめてやる、今は一旦下がれ」
「……はい」
強丞は、あまり納得出来ずに後ろに引いていった。
「よし、次は大海だ」
「よし、いっちょやりますか!」
大海は、背中にある槍を抜き、構えた。
ミラー術長は、器用に「シールド」に穴を開け一匹のスライムだけを外に出した。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、pixivにも投稿中。
※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。
2回目チート人生、まじですか
ゆめ
ファンタジー
☆☆☆☆☆
ある普通の田舎に住んでいる一之瀬 蒼涼はある日異世界に勇者として召喚された!!!しかもクラスで!
わっは!!!テンプレ!!!!
じゃない!!!!なんで〝また!?〟
実は蒼涼は前世にも1回勇者として全く同じ世界へと召喚されていたのだ。
その時はしっかり魔王退治?
しましたよ!!
でもね
辛かった!!チートあったけどいろんな意味で辛かった!大変だったんだぞ!!
ということで2回目のチート人生。
勇者じゃなく自由に生きます?
30代主婦死んでもないけど神の使徒してます
ひさまま
ファンタジー
ハローワークのパート求人
時給:歩合制(一回:1000円)
時間:手の空いた時に
詳細:買い物補助
買い物バック貸与
タブレット貸与
交通費支給
転生したらぼっちだった
kryuaga
ファンタジー
28歳にもなってぼっちでコミュ障矯正中の主人公、そんなある日転機が訪れる。誘われるままに向かった先はRPGのような異世界。
女の子との出会いはある。しかし主人公は残念なコミュニケーション能力で相変わらずのぼっちを貫く。手に入れた力で異世界で無双するかもしれないししないかもしれない。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
パーティーを追放された雑用係の少年を拾ったら実は滅茶苦茶有能だった件〜虐げられた少年は最高の索敵魔法を使いこなし成り上がる~
木嶋隆太
ファンタジー
大手クランでは、サポーターのパーティー追放が流行っていた。そんなとき、ヴァレオはあるパーティーが言い争っているのを目撃する。そのパーティーでも、今まさに一人の少年が追放されようとしていた。必死に泣きついていた少年が気になったヴァレオは、彼を自分のパーティーに誘う。だが、少年は他の追放された人々とは違い、規格外の存在であった。「あれ、僕の魔法ってそんなに凄かったの?」。何も知らない常識外れの少年に驚かされながら、ヴァレオは迷宮を攻略していく。
異世界召喚されたのは、『元』勇者です
ユモア
ファンタジー
突如異世界『ルーファス』に召喚された一ノ瀬凍夜ーは、5年と言う年月を経て異世界を救った。そして、平和まで後一歩かと思ったその時、信頼していた仲間たちに裏切られ、深手を負いながらも異世界から強制的に送還された。
それから3年後、凍夜はクラスメイトから虐めを受けていた。しかし、そんな時、再度異世界に召喚された世界は、凍夜が送還されてから10年が経過した異世界『ルーファス』だった。自分を裏切った世界、裏切った仲間たちがいる世界で凍夜はどのように生きて行くのか、それは誰にも分からない。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる