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世界樹

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 二人は朝食を食べ終わり、エルフの里の外れに来ていた。

「ルーク、どこに向かってるの?」
「世界樹だ」
「世界樹?」

 世界樹はエルフが祀っている世界が出来てから、今までずっと成長している、世界一の高さを誇る樹である。
 世界樹には世界を見守る天使が住んでるとか住んでないとか、そんな噂も流れている。

「ほへ~。そんなすごい樹なんだね。それで、世界樹に何の用なの?」
「ちょっと、枝を貰いに来た」
「そんなこと、できないでしょ?」
「いや、それが出来るんだよな。な、ユグドラシル」

 ルークが世界樹に向けて話しかける。すると、目の前の世界樹から人型の妖精が出てきた。

「久しぶりね。ルビシャーク」
「その名前はやめてくれ、今はルークだ」
「そう。それで、ルークから会いにくるなんて珍しいわね。それに、連れの子も……珍しい子を連れてるわね」
「さっきも、聞いてたと思うが枝を少し欲しくてな。少し、分けてくれないか?」

 ユグドラシルは、少し考えるふりをした。

「はぁ、本当はダメって言いたいけど、貴方のお願いは断れないわね。いいわよ持っていっても」
「お、ありがとうな」
「でも、取りすぎないでよ。貴方だから許してるってことを忘れないでよ?」
「分かってるさ。これでも、神になり得る存在になったんだからな」

 そして、ルークは世界樹の枝と葉、そして、果実を手に入れた。
 その間カレンは、ユグドラシルと色々とお話をしていた。

「ねぇ、貴女名前はなんて言うの?」
「初めまして、カレンと言います。よろしくお願いします。ユグドラシルさん」
「えぇ、よろしくね。カレンちゃん」
「その呼び方なんか、恥ずかしいです」

 カレンは、その呼び方に少しの照れを感じていた。

「そう? 可愛いじゃない。カレンちゃん」
「///。やめて下さい! 恥ずかしいです!」
「うふふ。可愛い反応ね」

 その後も、なんやかんやで仲良くなり、今では、、、

「ユグ、この樹で過ごしていて暇じゃない?」
「そうね。暇だよカレンちゃん。ひまひまひま、誰も会いに来てくれないもの。ルークが初めての出会いだったわね」

 その後は、ルークが戻ってくるまで、ルークとユグドラシルの出会いを聞いていた。
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