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検証
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次の日。俺とりりかは薬草採取のクエストを受けて森にやって来た。
「さて、今日はこの剣とりりかの杖の威力とか性能を確認。もとい、検証していこうと思う」
「何で、教官みたいに喋ってるのよ」
「いや、なんとなくだよ。早速、やって行こう!」
「おー!」
「まずは、俺の剣からだ」
「その剣って、強いよね」
「うん。なんだろ、剣から意思が伝わるって言うのかな?」
「テレパシーみたいな?」
「そうそう。そんな感じだよ」
「あれだね。ファンタジーで言うエクスカリバーみたいだね」
「あはは、確かに」
剣を振るう前に鑑定を使った。
ーーーーー
神剣ファイラン
ランクSS
スキル:筋力UP 俊敏UP 自動防御 自動修繕
ーーーーー
「ちょっと、りりか。これ見て」
「ん? どうか……したって、これやばくない?」
「うん。やばい」
神剣ってなんだよ!? ランクSSって最強じゃないか!? スキルが強すぎる!! 自動修繕って頭おかしいだろ!?
「……助けて」
「ごめん。ちょっとそれは無理かな」
「次は、りりかの武器を鑑定してやる」
「え、あー、いや、私はいいかな~」
「あ、隠すな!」
俺の鑑定は見えてないと使えないので隠されると困る。
「だって、私のこれも絶対やばいじゃない!!」
「いいじゃん。一回鑑定したんだから」
「うー、分かったよ」
「いよし! それじゃ、失礼して鑑定」
ーーーーー
世界樹の杖
ランクS
スキル:魔法威力UP 魔力UP 自動修繕 魔法防御
ーーーーー
「なんで、この間と鑑定の画面変わってるのよ!?」
「なんでって言われてもな。多分。これは俺がそれの何が見たいのかで、変わるんだと予想してる」
「そんなことは置いておいて、早く検証しましょう」
「そんな事って、お前から聞いて来たんだろ」
「ん? 何か言った?」
「いえ、何も言ってません」
うん。なんかもう、りりかには敵わない気がして来た。とほほ
「さ、まずは明人くんの剣からよ」
「えっと、まずはスキルの検証だな。筋力UPに俊敏UPだな。よし、これを持ったまま、この木でも押してみるか」
近くにあった木にグッと力を込めた。
ゴゴ、ゴゴゴ! とその木が横に動いた。
「うっそー」
りりかも俺も口をあんぐり開けてしまった。
「たいして力入れてないのに……。まさか!?」
俺が、少し走ってみることにした。
「ん? 明人くん、どこ行ったの!?」
少し目を離したすきに、明人くんが居なくなっちゃった!
「ここどこだ? ま、このまま同じように走って戻れば大丈夫かな」
「明人くん! どこ!?」
「お、戻ってこれた!」
「あぎどぐん!!」
「うおっ! なんだ、どうした!?」
いきなり、りりかが泣きながら抱きついて来た。
「ぎゅうにいなぐなっだがら、びっぐりじだよ!!!」
「おうおうおう、悪かった悪かった。もう、りりかの前から居なくならないよ」
ちょっとしたトラブルはあったが、そのまま続けることにした。
「りりか、悪いけど俺に魔法打ってくれないか? 自動防御を試してみたい」
「うん、分かった。行くよ。ウォーターボール!」
りりかは威力を抑えた魔法を放って来た。俺は目を閉じて剣を構えずに待った。
それが当たる瞬間。剣が勝手に動き出した。そして、ウォーターボールを切り裂いた。
「わー! 凄い!! 流石だよ!!」
「こいつ、凄いな」
「どうしたの?」
「今この剣から感情が流れて来たんだよ」
「どんな感情?」
「傷つけさせないって」
「へー、心強い仲間が増えたね」
「そうだな」
俺の剣の検証は終わった。自動修繕は使っていないと意味がないので、今は出来なかった。
次は、りりかの杖の検証に移った。
「さて、今日はこの剣とりりかの杖の威力とか性能を確認。もとい、検証していこうと思う」
「何で、教官みたいに喋ってるのよ」
「いや、なんとなくだよ。早速、やって行こう!」
「おー!」
「まずは、俺の剣からだ」
「その剣って、強いよね」
「うん。なんだろ、剣から意思が伝わるって言うのかな?」
「テレパシーみたいな?」
「そうそう。そんな感じだよ」
「あれだね。ファンタジーで言うエクスカリバーみたいだね」
「あはは、確かに」
剣を振るう前に鑑定を使った。
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神剣ファイラン
ランクSS
スキル:筋力UP 俊敏UP 自動防御 自動修繕
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「ちょっと、りりか。これ見て」
「ん? どうか……したって、これやばくない?」
「うん。やばい」
神剣ってなんだよ!? ランクSSって最強じゃないか!? スキルが強すぎる!! 自動修繕って頭おかしいだろ!?
「……助けて」
「ごめん。ちょっとそれは無理かな」
「次は、りりかの武器を鑑定してやる」
「え、あー、いや、私はいいかな~」
「あ、隠すな!」
俺の鑑定は見えてないと使えないので隠されると困る。
「だって、私のこれも絶対やばいじゃない!!」
「いいじゃん。一回鑑定したんだから」
「うー、分かったよ」
「いよし! それじゃ、失礼して鑑定」
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世界樹の杖
ランクS
スキル:魔法威力UP 魔力UP 自動修繕 魔法防御
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「なんで、この間と鑑定の画面変わってるのよ!?」
「なんでって言われてもな。多分。これは俺がそれの何が見たいのかで、変わるんだと予想してる」
「そんなことは置いておいて、早く検証しましょう」
「そんな事って、お前から聞いて来たんだろ」
「ん? 何か言った?」
「いえ、何も言ってません」
うん。なんかもう、りりかには敵わない気がして来た。とほほ
「さ、まずは明人くんの剣からよ」
「えっと、まずはスキルの検証だな。筋力UPに俊敏UPだな。よし、これを持ったまま、この木でも押してみるか」
近くにあった木にグッと力を込めた。
ゴゴ、ゴゴゴ! とその木が横に動いた。
「うっそー」
りりかも俺も口をあんぐり開けてしまった。
「たいして力入れてないのに……。まさか!?」
俺が、少し走ってみることにした。
「ん? 明人くん、どこ行ったの!?」
少し目を離したすきに、明人くんが居なくなっちゃった!
「ここどこだ? ま、このまま同じように走って戻れば大丈夫かな」
「明人くん! どこ!?」
「お、戻ってこれた!」
「あぎどぐん!!」
「うおっ! なんだ、どうした!?」
いきなり、りりかが泣きながら抱きついて来た。
「ぎゅうにいなぐなっだがら、びっぐりじだよ!!!」
「おうおうおう、悪かった悪かった。もう、りりかの前から居なくならないよ」
ちょっとしたトラブルはあったが、そのまま続けることにした。
「りりか、悪いけど俺に魔法打ってくれないか? 自動防御を試してみたい」
「うん、分かった。行くよ。ウォーターボール!」
りりかは威力を抑えた魔法を放って来た。俺は目を閉じて剣を構えずに待った。
それが当たる瞬間。剣が勝手に動き出した。そして、ウォーターボールを切り裂いた。
「わー! 凄い!! 流石だよ!!」
「こいつ、凄いな」
「どうしたの?」
「今この剣から感情が流れて来たんだよ」
「どんな感情?」
「傷つけさせないって」
「へー、心強い仲間が増えたね」
「そうだな」
俺の剣の検証は終わった。自動修繕は使っていないと意味がないので、今は出来なかった。
次は、りりかの杖の検証に移った。
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