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再会

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 王宮に着き、門番の騎士さんに招待状を見せると、すんなり通して貰えた。
 敷地内に入ると、執事が1人立っていた。

「待っていましたよ。イサミ様、契約者様方。私は、ムリースと言います」
「はい。時間は大丈夫でしたか? いつでも良いと書いてあったんですけど」
「はい。今ちょうど休憩中ですので大丈夫ですよ。では、私について来てください」

 ムリースさんに着いて行くと、この間通された部屋にやって来た。
 ムリースさんがドアをノックすると、中から「どうぞ」と聞こえて来た。

「失礼します」

 中に入ると、国王様と隣にもう1座っていた。

「失礼します」
「おぉ、待っていたぞ」

 一度、自己紹介をした。
 国王様の隣に座っている女性は王妃様だった。

「お初にお目にかかります。私はイサミ・ケイレードど言うものです」
「貴方がこの国を救ってくれた方ね。ありがとうね」

 王妃様はそう言ってニコッと笑って来た。つい、可愛いと思ってしまった。

「それでなんだが、この間言っていた事、どうかね?」
「あぁ、それなんですが……」

 僕が断ろうとしようとした時、ウミの方から小さく声が聞こえた。

「お主よ。ちょっと待ってくれ」
「???」
「娘を見てみたい」
「ん。すみません。国王様」
「ん? どうした?」
「一度、姫様をお目にかかりたいんですが」
「そうか。見たこともない者の家庭教師なんて出来ないな。君、娘を呼んできてくれ」

 国王様が扉近くにいた騎士さん頼んで姫様を呼んでもらえる事になった。
 それから、姫様の到着を待っている間、ウミがずっと王妃様の事を見ていた。

「お待たせしました」

 扉の奥から女の子の声が聞こえた。

「入って良いぞ」
「はい」

 姫様が部屋に入ってきた瞬間、ウミが崩れ落ちた。

「ウ、ウミ!?」
「ゔっ、うう」

 何故かウミが泣き出してしまった。

「どうしたの? ウミ」
「い……」
「???」
「生きて……たんですね」
「久しぶりね、キュウちゃん」

 そう言ったのは王妃様だった。
 僕は、一体何がなんだが分からなくなってしまった。それは、国王様も姫様もクロ達も同じだろう。

「ちょ、ちょっと話を聞かせてくれませんか?」
「はい。もちろん良いですよ。ね、キュウちゃん」
「……は、はい」

 そして、王妃様の口から語られた話に僕たちは驚きを隠せなかった。
 その話を聞いた僕たちは家庭教師を引き受けることになった。
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