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遠見の巫女
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ドラゴニア王宮の敷地内には、簡素な石造りの聖堂がある。
そこは遠見の巫女が、そのスキルを使用する際に祈りを捧げる聖堂であり、巫女とその世話役が寝泊まりをする宿舎が併設されている。
ここは素朴で小規模ながらも、掃除や手入れが行き届いており、清浄な雰囲気が漂う遠見の巫女の聖域だ。
遠見の巫女は、数千万人に一人と言われている、非常に珍しい遠見のスキルを持って生まれた。
彼女は下級貴族の生まれだったが、その珍しいスキルを見出され、幼い頃から国に囲われて育った。
遠見のスキルは、遠くにある物を探すスキルだ。
探す対象のランクや階位などによって、見やすさは変わってくるが、「ここら辺にある」と場所を絞り込むことができる、便利なスキルだ。
幼い頃より鍛えてきたためか、その精度はかなりのものだった。
彼女は国のために、六十年以上、政治犯や犯罪組織の潜伏場所を特定したり、敵国からの間者や侵略者など、国の不利益になるような者たちの居場所や、魔剣レーヴァテインのように国益に適うものを探すためにそのスキルを活用してきた。
先代剣聖オーウェン・ガスターのために、魔剣レーヴァテインがどこにあるのかを探し出したのも、彼女だ。
(国の安寧のために、犯罪者や敵国からの侵略者を見つけるのはとても大事なことだし、この生まれ育った国を守れるかと思うと、すごく誇りに思える……だけど……)
彼女には一つだけ、心残りがあった——魔剣レーヴァテインについてだ。
(オーウェン・ガスター様は、遠見のスキルでも、どこにいるのか全く分からない……まるで、世界から目隠しされてるみたいに……私が、魔剣レーヴァテインを見つけ出さなければ、かの方もあんなことにはならなかったはずなのに……)
遠見した時に、対象物によっては、その状態が分かる場合がある。
ただし、その対象物のランクや階位が高かったり、魔力や影響力が強すぎる場合には、遠見の巫女にも影響が出ることがある。
魔剣レーヴァテインを遠見した時は、魔剣が溜め込んだ瘴気に当てられて、遠見の巫女は一週間ほど寝込んだ。
あまりの瘴気の濃さに、魔剣レーヴァテインを探すことをやめるよう、国に何度も進言したが、受け入れてもらえず、結局、魔剣は見つかってしまった。
魔剣レーヴァテインの調査では王国騎士が五名亡くなり、魔剣レーヴァテインの主人となった剣聖オーウェン・ガスターも結局、行方不明となってしまった。
せめてもの罪滅しにと、遠見の巫女はことあるごとに、行方不明になった剣聖を、そのスキルを使って探していた。
ある日、遠見の巫女が聖堂で祈りを捧げ、行方不明の剣聖をそのスキルで探そうとした時、とんでもなく眩しい光が彼女の目を貫いた。
「うっ……ゔあぁぁ!!」
巫女はあまりの眩しさに目を抑え、ばたりと倒れた。
「巫女様!?」
「大丈夫ですか!?」
「遠見の巫女様!!」
ざわざわと世話役たちが騒ぎ、慌てて巫女の元へ駆けつけた。
巫女は、そのまま意識を失ってしまった。
***
「巫女様!? 巫女様が目を覚まされた!」
「……私は……一体、どれくらい……?」
「ああ、ご無事で良かった……巫女様は五日ほどお眠りになっておりました」
聞き慣れた世話役たちの喜ぶ声と、安堵の溜め息が聞こえてきた。
(……? 視界が、霞がかったようにぼやけている???)
「視界が、ぼやけてよく見えないのですが……」
「えっ!?」
巫女の世話役たちは非常に驚き、慌てて「治癒師に連絡を!」と騒ぎ立てた。
「残念ながら、私の力ではどうにも……おそらく、非常に強い魔力に当てられたのでしょう」
急遽呼ばれた王宮の治癒師は、苦い表情でかぶりを振った。
「そんな!」
巫女の世話役が悲鳴のような叫びをあげた。
「……剣聖様を遠見した時に、非常に強い光を見ました……あれは、おそらく新たな剣聖様……」
巫女は、掠れる声で吶々と語り始めた。目の焦点は定まらず、遠くを見つめている。
世話役と治癒師は驚愕の表情で、遠見の巫女を黙って見つめた。
「あの輝きの強さは……おそらく歴代でも最も強いお方でしょう……」
「巫女様、新たな剣聖様のお姿は、お分かりになりますでしょうか?」
「……光が強すぎて、お姿は、何も……」
世話役は、巫女の言葉を聞いて、残念そうに肩を落とした。
その日のうちに、新たな剣聖の誕生と、新しい剣聖は歴代最強であることが、ドラゴニア王国より発表された。
そして、行方不明中の先代剣聖の捜索は打ち切りとなり、新しい剣聖を探すことにドラゴニア王国は舵を切ることとなった。
***
遠見の巫女は、さらに三ヶ月ほど療養した。
残念ながら視力は元には戻らず、視界は霧がかったような状態だ。聖鳳教会の腕利きの聖女や神官にも治療を依頼をしたが、治ることはなかった。
遠見のスキルにも影響が出ていた。以前よりも精度が落ちていたのだ。
(遠見をしても、霞がかってハッキリ見えないことが増えてしまった……六十年以上も勤めてきたんだもの。そろそろ引退する時なのかもしれない……でも、その前に……)
遠見の巫女は、久々に聖堂に出て来ていた。
聖堂内には、遠見のスキルの効力を上げる香が焚かれ、白い煙をくゆらせている。香木独特の香りも立ち込めており、その香りに、遠見の巫女は気を引き締めて、背筋をしゃんと伸ばした。
(きっと、これが最後。……なぜだかそんな気がする)
遠見の巫女には、妙な胸騒ぎがあった。今回の遠見が最後になる予感がしていたのだ。
六十年以上——ほぼ一生分、連れ添ったスキルだ。このスキルを失いたくはないが、自分の遠見のせいで傷つけた者たちのためにも何かしたかったのだ。
彼女は祭壇の前に跪き、万感の思いで皺の寄った手を合わせ、静かに目を閉じて、遠見のスキルを発動した。
スキルを発動したと同時に、瞼の裏に眩い光が見えた。
(ゔっ……また……でも、今度は最後まできちんと見ないと!)
光はさらに強さを増していき、巫女の目に熱が籠った。
一瞬だけ、白い霧に覆われた森のイメージが見えた。
(これは、噂に伝え聞く、白の領域???)
遠見の巫女が、さらによく見ようと目を凝らすと、地図と国境線のイメージが見えた。
でも、ここまでが限界だった。
「うぅぁ……」
またしても、遠見の巫女は倒れた。
***
「視界のぼやけ具合は以前と変わりないです。ですが、スキルの方は、発動させようとしても、何も感触がなく……」
「つまり、今度は遠見の方の目がやられたのですね」
「そういうことになるかと思います」
頼りなさげに話す遠見の巫女——いや、元巫女の言葉を、王宮の役人は噛み砕いて整理した。
「当代剣聖様の行方を遠見した際に、白い霧に覆われた森のイメージが見えました。それから、地図と国境線のイメージも」
役人は片眉を上げて、元巫女を見つめた。
「新たな剣聖様は、白の領域近くの国境域にいらっしゃると?」
「おそらく」
元巫女は厳かに頷いた。
「……分かりました。その旨を上に伝えてみましょう。それで、剣聖様のお姿は……?」
「残念ながら、強い光に包まれていたため、何も……」
「……場所が絞り込めただけでも、良しとしましょう。当代の騎士団長様は、女神の瞳をお持ちです。必ずや、正しい剣聖様を見抜いてくださることでしょう」
役人は一瞬、眉根に皺を寄せたが、何事もなかったかのように淡々と結論づけた。
新たな剣聖誕生の告げの後、「俺こそが剣聖である」と名乗りをあげた偽剣聖たちが、王宮に次々と押しかけて来たのだ——俺様を高給で雇え、と。
偽剣聖たちは、その都度、王宮勤めの騎士たちに剣術で打ち負かされ、たとえ勝てたとしても、真実を見抜く女神の瞳のスキルを持つ騎士団長によって、彼らは偽物だと断定されてきた。
王宮も騎士団も、偽剣聖の対応に辟易していたのだ。本物の剣聖がどこにいるかという情報だけでもありがたかった。
この後、すぐに調査隊が編成され、白の領域近くの国境域にある街や村に向かうこととなった。
遠見の巫女は正式に引退となり、実家の領地に身を寄せることとなった。そこで静かに余生を過ごすことになったのだ。
***
領地へ向かう馬車に乗る前、元巫女は最後に王宮を振り返った。
(この人生のほとんどを過ごした場所……長い間、大変お世話になりました……そして、私の最後の心残り——先代剣聖オーウェン・ガスター様。捜索は打ち切りになってしまったけど、せめて、かの方に繋がるものが見つかりますよう、遠くの地よりお祈りいたします……)
元巫女は、深々と丁寧にお辞儀をすると、馬車に乗って王宮を去って行った。
そこは遠見の巫女が、そのスキルを使用する際に祈りを捧げる聖堂であり、巫女とその世話役が寝泊まりをする宿舎が併設されている。
ここは素朴で小規模ながらも、掃除や手入れが行き届いており、清浄な雰囲気が漂う遠見の巫女の聖域だ。
遠見の巫女は、数千万人に一人と言われている、非常に珍しい遠見のスキルを持って生まれた。
彼女は下級貴族の生まれだったが、その珍しいスキルを見出され、幼い頃から国に囲われて育った。
遠見のスキルは、遠くにある物を探すスキルだ。
探す対象のランクや階位などによって、見やすさは変わってくるが、「ここら辺にある」と場所を絞り込むことができる、便利なスキルだ。
幼い頃より鍛えてきたためか、その精度はかなりのものだった。
彼女は国のために、六十年以上、政治犯や犯罪組織の潜伏場所を特定したり、敵国からの間者や侵略者など、国の不利益になるような者たちの居場所や、魔剣レーヴァテインのように国益に適うものを探すためにそのスキルを活用してきた。
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彼女には一つだけ、心残りがあった——魔剣レーヴァテインについてだ。
(オーウェン・ガスター様は、遠見のスキルでも、どこにいるのか全く分からない……まるで、世界から目隠しされてるみたいに……私が、魔剣レーヴァテインを見つけ出さなければ、かの方もあんなことにはならなかったはずなのに……)
遠見した時に、対象物によっては、その状態が分かる場合がある。
ただし、その対象物のランクや階位が高かったり、魔力や影響力が強すぎる場合には、遠見の巫女にも影響が出ることがある。
魔剣レーヴァテインを遠見した時は、魔剣が溜め込んだ瘴気に当てられて、遠見の巫女は一週間ほど寝込んだ。
あまりの瘴気の濃さに、魔剣レーヴァテインを探すことをやめるよう、国に何度も進言したが、受け入れてもらえず、結局、魔剣は見つかってしまった。
魔剣レーヴァテインの調査では王国騎士が五名亡くなり、魔剣レーヴァテインの主人となった剣聖オーウェン・ガスターも結局、行方不明となってしまった。
せめてもの罪滅しにと、遠見の巫女はことあるごとに、行方不明になった剣聖を、そのスキルを使って探していた。
ある日、遠見の巫女が聖堂で祈りを捧げ、行方不明の剣聖をそのスキルで探そうとした時、とんでもなく眩しい光が彼女の目を貫いた。
「うっ……ゔあぁぁ!!」
巫女はあまりの眩しさに目を抑え、ばたりと倒れた。
「巫女様!?」
「大丈夫ですか!?」
「遠見の巫女様!!」
ざわざわと世話役たちが騒ぎ、慌てて巫女の元へ駆けつけた。
巫女は、そのまま意識を失ってしまった。
***
「巫女様!? 巫女様が目を覚まされた!」
「……私は……一体、どれくらい……?」
「ああ、ご無事で良かった……巫女様は五日ほどお眠りになっておりました」
聞き慣れた世話役たちの喜ぶ声と、安堵の溜め息が聞こえてきた。
(……? 視界が、霞がかったようにぼやけている???)
「視界が、ぼやけてよく見えないのですが……」
「えっ!?」
巫女の世話役たちは非常に驚き、慌てて「治癒師に連絡を!」と騒ぎ立てた。
「残念ながら、私の力ではどうにも……おそらく、非常に強い魔力に当てられたのでしょう」
急遽呼ばれた王宮の治癒師は、苦い表情でかぶりを振った。
「そんな!」
巫女の世話役が悲鳴のような叫びをあげた。
「……剣聖様を遠見した時に、非常に強い光を見ました……あれは、おそらく新たな剣聖様……」
巫女は、掠れる声で吶々と語り始めた。目の焦点は定まらず、遠くを見つめている。
世話役と治癒師は驚愕の表情で、遠見の巫女を黙って見つめた。
「あの輝きの強さは……おそらく歴代でも最も強いお方でしょう……」
「巫女様、新たな剣聖様のお姿は、お分かりになりますでしょうか?」
「……光が強すぎて、お姿は、何も……」
世話役は、巫女の言葉を聞いて、残念そうに肩を落とした。
その日のうちに、新たな剣聖の誕生と、新しい剣聖は歴代最強であることが、ドラゴニア王国より発表された。
そして、行方不明中の先代剣聖の捜索は打ち切りとなり、新しい剣聖を探すことにドラゴニア王国は舵を切ることとなった。
***
遠見の巫女は、さらに三ヶ月ほど療養した。
残念ながら視力は元には戻らず、視界は霧がかったような状態だ。聖鳳教会の腕利きの聖女や神官にも治療を依頼をしたが、治ることはなかった。
遠見のスキルにも影響が出ていた。以前よりも精度が落ちていたのだ。
(遠見をしても、霞がかってハッキリ見えないことが増えてしまった……六十年以上も勤めてきたんだもの。そろそろ引退する時なのかもしれない……でも、その前に……)
遠見の巫女は、久々に聖堂に出て来ていた。
聖堂内には、遠見のスキルの効力を上げる香が焚かれ、白い煙をくゆらせている。香木独特の香りも立ち込めており、その香りに、遠見の巫女は気を引き締めて、背筋をしゃんと伸ばした。
(きっと、これが最後。……なぜだかそんな気がする)
遠見の巫女には、妙な胸騒ぎがあった。今回の遠見が最後になる予感がしていたのだ。
六十年以上——ほぼ一生分、連れ添ったスキルだ。このスキルを失いたくはないが、自分の遠見のせいで傷つけた者たちのためにも何かしたかったのだ。
彼女は祭壇の前に跪き、万感の思いで皺の寄った手を合わせ、静かに目を閉じて、遠見のスキルを発動した。
スキルを発動したと同時に、瞼の裏に眩い光が見えた。
(ゔっ……また……でも、今度は最後まできちんと見ないと!)
光はさらに強さを増していき、巫女の目に熱が籠った。
一瞬だけ、白い霧に覆われた森のイメージが見えた。
(これは、噂に伝え聞く、白の領域???)
遠見の巫女が、さらによく見ようと目を凝らすと、地図と国境線のイメージが見えた。
でも、ここまでが限界だった。
「うぅぁ……」
またしても、遠見の巫女は倒れた。
***
「視界のぼやけ具合は以前と変わりないです。ですが、スキルの方は、発動させようとしても、何も感触がなく……」
「つまり、今度は遠見の方の目がやられたのですね」
「そういうことになるかと思います」
頼りなさげに話す遠見の巫女——いや、元巫女の言葉を、王宮の役人は噛み砕いて整理した。
「当代剣聖様の行方を遠見した際に、白い霧に覆われた森のイメージが見えました。それから、地図と国境線のイメージも」
役人は片眉を上げて、元巫女を見つめた。
「新たな剣聖様は、白の領域近くの国境域にいらっしゃると?」
「おそらく」
元巫女は厳かに頷いた。
「……分かりました。その旨を上に伝えてみましょう。それで、剣聖様のお姿は……?」
「残念ながら、強い光に包まれていたため、何も……」
「……場所が絞り込めただけでも、良しとしましょう。当代の騎士団長様は、女神の瞳をお持ちです。必ずや、正しい剣聖様を見抜いてくださることでしょう」
役人は一瞬、眉根に皺を寄せたが、何事もなかったかのように淡々と結論づけた。
新たな剣聖誕生の告げの後、「俺こそが剣聖である」と名乗りをあげた偽剣聖たちが、王宮に次々と押しかけて来たのだ——俺様を高給で雇え、と。
偽剣聖たちは、その都度、王宮勤めの騎士たちに剣術で打ち負かされ、たとえ勝てたとしても、真実を見抜く女神の瞳のスキルを持つ騎士団長によって、彼らは偽物だと断定されてきた。
王宮も騎士団も、偽剣聖の対応に辟易していたのだ。本物の剣聖がどこにいるかという情報だけでもありがたかった。
この後、すぐに調査隊が編成され、白の領域近くの国境域にある街や村に向かうこととなった。
遠見の巫女は正式に引退となり、実家の領地に身を寄せることとなった。そこで静かに余生を過ごすことになったのだ。
***
領地へ向かう馬車に乗る前、元巫女は最後に王宮を振り返った。
(この人生のほとんどを過ごした場所……長い間、大変お世話になりました……そして、私の最後の心残り——先代剣聖オーウェン・ガスター様。捜索は打ち切りになってしまったけど、せめて、かの方に繋がるものが見つかりますよう、遠くの地よりお祈りいたします……)
元巫女は、深々と丁寧にお辞儀をすると、馬車に乗って王宮を去って行った。
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