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閑話 プレゼント
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「ニール!」
「どうした、レイ?」
「相談があるんですが、今いいですか?」
「珍しいね。いいよ」
ニールは、ユグドラの樹、レイの部屋の中にある団欒スペースでくつろいでいた。
レイが向かいのソファに座ると、すかさず空間収納から茶器を取り出して、手ずから紅茶を淹れだした。湯気と共に、ふわりと紅茶のふくよかな香りが広る。
「ありがとうございます」
「どういたしまして。……それで、相談って何かな?」
レイに頼られて嬉しかったためか、ニールは目尻に皺を寄せて柔らかく微笑んだ。
「フェニックスの祝祭で、義父さんの誕生日プレゼントに指輪を渡したいんです。それで、素材の魔石は紡いだのですが、職人さんにプレゼント用に加工してもらいたいんです」
「どんな魔石かな? 見せてもらえる?」
「これです」
レイが空間収納から魔石を取り出した。
その瞬間、ニールの色鮮やかな黄金眼が大きく見開いた。
魔石は、まさに澄み渡った水そのものを形にしたようなものだった。
無色透明なはずなのだが、光の加減で、アクアマリンのような美しい水色にもなった。指先で突けば、石の中で水の波紋が広がり、光に翳せば、ゆらゆらと揺らめく水面のように光が揺らめいた。
さらに、魔石の真ん中には、ルチルクォーツのように、結晶化した聖魔術が、水底に沈む銀色の倒木のように横たわっていた。
凛としつつも、まろやかに柔らかく——今にも淡い水の香りが漂ってきそうな一品だ。
(水属性の魔石の最上位のものだな……聖属性の魔術も結晶化されて、内包されている……聖属性の魔石でもここまで鋭くは育たないぞ……聖属性の適性が極だからか、魔石を紡ぐ時の手加減がまだ分かってないか、その両方か、だな)
「……これを指輪に?」
たっぷり三十秒ほど固まった後、ニールには珍しく、戸惑いながら尋ねた。
「そうです! ……やっぱりこれじゃあ、足りないですか?」
「いやいやいや。むしろここまで上等な魔石は俺でもほとんど見たことがないよ! これほどの質で、これだけ魔力が豊富な魔石なら、上級魔道具や祭具に使われることの方が多いかな」
ニールが少し興奮気味に捲し立てた。あらゆる物を取り扱うバレット商会の商会長ニールでも、滅多に見ないレベルの魔石だ。
「あ、加工なんですが……」
「う~ん、フェリクス様へのプレゼントなら、生半可な職人は良くないね。シルヴェスターに頼もうか。彼なら口も堅いし、フェリクス様の好みもご存知だ」
「岩竜王様……加工費が高くならないですか?」
レイは少し顔を青ざめさせた。
以前、岩竜王シルヴェスターに指輪を特注で制作してもらったのだが、彼に依頼することがどれほど大変で、高額になるのか、後から知ったのだ。
「……そうだね。それじゃあ、俺にも同じ魔石を紡いでくれる? それなら、俺が加工費を出すよ」
「えっ、でも……こんなのでいいんですか? お金じゃなくて、現物ですし」
「俺はこっちの魔石の方がいいかな。お金をいくら積んでも買えないものだしね」
ニールは、にっこりと微笑んだ。
***
「こっ……これはもしや!? ……なぜバレット殿がお持ちで?」
レイが紡いだ魔石を見るなり、シルヴェスターが緊張した面持ちでニールを鋭く見つめた。
「俺の主人がその魔力で紡ぎ上げた魔石です。誰の魔石なのかは他言無用でお願いしますよ。これほどの品、見る者が見れば欲を掻き立てられるでしょう」
「はぁ、なるほど。それにしても、これほど澄み切った水の魔石。しかも内側に聖属性をこれほど内包している……一国の国宝と言われても差し支えない……これ一つで聖泉が湧きますね」
シルヴェスターは魔石を覗き込んで、感嘆の溜め息をついた。
宝飾品や魔道具の加工で、今までたくさんの魔石を取り扱ってきた彼だが、その中でも飛び抜けて上等な魔石だ——溜め息以外の何も出なかった。
「あなたほどの竜を使い魔にだなんて……フェリクス様との親子契約といい、お嬢様はかなりの大物ですね」
シルヴェスターは、魔石の制作者を想い、苦笑しながら呟いた。
「ええ。内密に、頼みますよ」
ニールは、念を押すように、にこにこと微笑んだ。
「では、こちらの魔石はフェリクス様用にシグネットリングで、こちらはあなた用ですね。何に仕立てましょう?」
「そうだな……」
ニールは顎に指を置き、思案顔になった。
(指輪ではフェリクス様と被ってしまうし、それはさすがに畏れ多いな。それなら……)
***
数日後、シルヴェスターから注文の品が完成したと連絡が入ると、ニールはすぐに引き取りに行った。
ニールがカパルディアにあるシルヴェスターの工房に着くと、早速、地下の隠し工房に案内された。
「随分と早かったですね」
「ええ。これほどの魔石で制作できるんです。私の想像力が疼いて仕方がなかった……さぁ、品物はこちらです」
シルヴェスターの黄金眼が、煌めきを一段と増していた——彼にとって納得のいく一品ができたのだろう。
無垢材のシンプルなテーブルの上には、ふかふかの宝飾品用のクッションと共に、レイが紡いだ魔石を核にしたシグネットリングと、ブローチが置かれていた。
シグネットリングは、フェリクスに似合うような緻密で繊細な彫りが台座になされていた。
ブローチは、ニール好みの、少し捻りがありつつもシンプルなものだ。
雰囲気は違えど、どちらも魔石の美しさを最大限に引き出している一品だ。
「素晴らしい! これならフェリクス様もお喜びになるでしょう」
ニールは、白い手袋をした手で指輪を摘み上げ、ひとしきり愛でた後、魔石と同じアクアマリン色の小箱に包んだ。仕上げに、魔力に反応する加工が施された銀色のリボンでラッピングをし、空間収納にしまった。
(おそらく、レイがフェリクス様にこのプレゼントを渡すのは、教会内の彼の離宮だろう。あそこなら魔力が豊富だから、このリボンが反応して、特別な演出になる。レイもフェリクス様もお喜びになるだろう)
ニールは次に、自分用のブローチを手のひらに載せて見た。自然と溜め息が溢れる。
「ありがとう。こちらも、とてもいい出来栄えだね。貴族向けの装飾品コレクションでもいけそうだ」
ニールは早速、本日着て来たスーツの胸元にブローチを付けてみた。シンプルめなデザインのためか、すんなりと馴染む。
「それなら、制作には半年から一年ほどはいただきますよ」
「そうだね。その時は、他の首飾りやイヤリングなんかも制作をお願いしないとだしね」
「そのブローチをつけて得意先を回れば、すぐに注文がいっぱいになりそうですね」
「ふふふ。そうだね」
ニールが目尻に皺を寄せてふわりと微笑んだ。
にこにこといつも以上に上機嫌なニールを見て、シルヴェスターは目を瞬かせた。
「使い魔になると、主人から貰った装飾品は無上の宝物になるとはよく言いますが、バレット殿ほどのランクでもそうなんですね」
「ふふっ。不思議なものだね。どんなに高級な贈り物を貰ってもこんなに心がときめくことは無かったのに……使い魔にとって、主人とはやはり、特別なものなんだね。魔術契約の式を見ても、そんな式はどこにも埋め込まれてはいないはずなのに」
ニールは、するりと胸元のブローチを撫でた。あたたかな満足感が胸に広がった。
***
ニールがドラゴニア王都にあるバレット邸に戻ると、刺繍妖精に制作依頼していた品物が届いていた。
(フェリクス様のことだ、きっと、レイがずっとそばにいられるような役目を、彼女にお与えになるだろう……その時には、おそらくこれも必要になる)
ニールは納品物の最終チェックを始めた。聖属性の女性神官用のワンピースを裏返しにし、裏地に縫い込まれた魔力を抑える魔術刺繍の出来栄えを確かめる。
(やっぱり、レイほどの魔力を抑えるなら、これぐらいしないとな。特急でお願いした割には、きちんと縫い上がってる。これなら大丈夫そうだ)
「おっと、そうだ」
ニールはケープを手に取ると、存在感が薄くなるような認識阻害魔術を付与した。魔術が得意なニールにとって、この手のものは朝飯前だ。ものの数秒で付与できる。
ニールはワンピースとケープを丁寧に畳み直すと、空間収納にしまった。
フェリクスの離宮宛に来訪の予約も取り付ける。
——ふと、フェリクス用のプレゼントを受け取った、レイの喜ぶ顔が思い浮かんだ。
「案外、使い魔というのも、いいものだな」
自然と笑顔が込み上げてきたのだった。
「どうした、レイ?」
「相談があるんですが、今いいですか?」
「珍しいね。いいよ」
ニールは、ユグドラの樹、レイの部屋の中にある団欒スペースでくつろいでいた。
レイが向かいのソファに座ると、すかさず空間収納から茶器を取り出して、手ずから紅茶を淹れだした。湯気と共に、ふわりと紅茶のふくよかな香りが広る。
「ありがとうございます」
「どういたしまして。……それで、相談って何かな?」
レイに頼られて嬉しかったためか、ニールは目尻に皺を寄せて柔らかく微笑んだ。
「フェニックスの祝祭で、義父さんの誕生日プレゼントに指輪を渡したいんです。それで、素材の魔石は紡いだのですが、職人さんにプレゼント用に加工してもらいたいんです」
「どんな魔石かな? 見せてもらえる?」
「これです」
レイが空間収納から魔石を取り出した。
その瞬間、ニールの色鮮やかな黄金眼が大きく見開いた。
魔石は、まさに澄み渡った水そのものを形にしたようなものだった。
無色透明なはずなのだが、光の加減で、アクアマリンのような美しい水色にもなった。指先で突けば、石の中で水の波紋が広がり、光に翳せば、ゆらゆらと揺らめく水面のように光が揺らめいた。
さらに、魔石の真ん中には、ルチルクォーツのように、結晶化した聖魔術が、水底に沈む銀色の倒木のように横たわっていた。
凛としつつも、まろやかに柔らかく——今にも淡い水の香りが漂ってきそうな一品だ。
(水属性の魔石の最上位のものだな……聖属性の魔術も結晶化されて、内包されている……聖属性の魔石でもここまで鋭くは育たないぞ……聖属性の適性が極だからか、魔石を紡ぐ時の手加減がまだ分かってないか、その両方か、だな)
「……これを指輪に?」
たっぷり三十秒ほど固まった後、ニールには珍しく、戸惑いながら尋ねた。
「そうです! ……やっぱりこれじゃあ、足りないですか?」
「いやいやいや。むしろここまで上等な魔石は俺でもほとんど見たことがないよ! これほどの質で、これだけ魔力が豊富な魔石なら、上級魔道具や祭具に使われることの方が多いかな」
ニールが少し興奮気味に捲し立てた。あらゆる物を取り扱うバレット商会の商会長ニールでも、滅多に見ないレベルの魔石だ。
「あ、加工なんですが……」
「う~ん、フェリクス様へのプレゼントなら、生半可な職人は良くないね。シルヴェスターに頼もうか。彼なら口も堅いし、フェリクス様の好みもご存知だ」
「岩竜王様……加工費が高くならないですか?」
レイは少し顔を青ざめさせた。
以前、岩竜王シルヴェスターに指輪を特注で制作してもらったのだが、彼に依頼することがどれほど大変で、高額になるのか、後から知ったのだ。
「……そうだね。それじゃあ、俺にも同じ魔石を紡いでくれる? それなら、俺が加工費を出すよ」
「えっ、でも……こんなのでいいんですか? お金じゃなくて、現物ですし」
「俺はこっちの魔石の方がいいかな。お金をいくら積んでも買えないものだしね」
ニールは、にっこりと微笑んだ。
***
「こっ……これはもしや!? ……なぜバレット殿がお持ちで?」
レイが紡いだ魔石を見るなり、シルヴェスターが緊張した面持ちでニールを鋭く見つめた。
「俺の主人がその魔力で紡ぎ上げた魔石です。誰の魔石なのかは他言無用でお願いしますよ。これほどの品、見る者が見れば欲を掻き立てられるでしょう」
「はぁ、なるほど。それにしても、これほど澄み切った水の魔石。しかも内側に聖属性をこれほど内包している……一国の国宝と言われても差し支えない……これ一つで聖泉が湧きますね」
シルヴェスターは魔石を覗き込んで、感嘆の溜め息をついた。
宝飾品や魔道具の加工で、今までたくさんの魔石を取り扱ってきた彼だが、その中でも飛び抜けて上等な魔石だ——溜め息以外の何も出なかった。
「あなたほどの竜を使い魔にだなんて……フェリクス様との親子契約といい、お嬢様はかなりの大物ですね」
シルヴェスターは、魔石の制作者を想い、苦笑しながら呟いた。
「ええ。内密に、頼みますよ」
ニールは、念を押すように、にこにこと微笑んだ。
「では、こちらの魔石はフェリクス様用にシグネットリングで、こちらはあなた用ですね。何に仕立てましょう?」
「そうだな……」
ニールは顎に指を置き、思案顔になった。
(指輪ではフェリクス様と被ってしまうし、それはさすがに畏れ多いな。それなら……)
***
数日後、シルヴェスターから注文の品が完成したと連絡が入ると、ニールはすぐに引き取りに行った。
ニールがカパルディアにあるシルヴェスターの工房に着くと、早速、地下の隠し工房に案内された。
「随分と早かったですね」
「ええ。これほどの魔石で制作できるんです。私の想像力が疼いて仕方がなかった……さぁ、品物はこちらです」
シルヴェスターの黄金眼が、煌めきを一段と増していた——彼にとって納得のいく一品ができたのだろう。
無垢材のシンプルなテーブルの上には、ふかふかの宝飾品用のクッションと共に、レイが紡いだ魔石を核にしたシグネットリングと、ブローチが置かれていた。
シグネットリングは、フェリクスに似合うような緻密で繊細な彫りが台座になされていた。
ブローチは、ニール好みの、少し捻りがありつつもシンプルなものだ。
雰囲気は違えど、どちらも魔石の美しさを最大限に引き出している一品だ。
「素晴らしい! これならフェリクス様もお喜びになるでしょう」
ニールは、白い手袋をした手で指輪を摘み上げ、ひとしきり愛でた後、魔石と同じアクアマリン色の小箱に包んだ。仕上げに、魔力に反応する加工が施された銀色のリボンでラッピングをし、空間収納にしまった。
(おそらく、レイがフェリクス様にこのプレゼントを渡すのは、教会内の彼の離宮だろう。あそこなら魔力が豊富だから、このリボンが反応して、特別な演出になる。レイもフェリクス様もお喜びになるだろう)
ニールは次に、自分用のブローチを手のひらに載せて見た。自然と溜め息が溢れる。
「ありがとう。こちらも、とてもいい出来栄えだね。貴族向けの装飾品コレクションでもいけそうだ」
ニールは早速、本日着て来たスーツの胸元にブローチを付けてみた。シンプルめなデザインのためか、すんなりと馴染む。
「それなら、制作には半年から一年ほどはいただきますよ」
「そうだね。その時は、他の首飾りやイヤリングなんかも制作をお願いしないとだしね」
「そのブローチをつけて得意先を回れば、すぐに注文がいっぱいになりそうですね」
「ふふふ。そうだね」
ニールが目尻に皺を寄せてふわりと微笑んだ。
にこにこといつも以上に上機嫌なニールを見て、シルヴェスターは目を瞬かせた。
「使い魔になると、主人から貰った装飾品は無上の宝物になるとはよく言いますが、バレット殿ほどのランクでもそうなんですね」
「ふふっ。不思議なものだね。どんなに高級な贈り物を貰ってもこんなに心がときめくことは無かったのに……使い魔にとって、主人とはやはり、特別なものなんだね。魔術契約の式を見ても、そんな式はどこにも埋め込まれてはいないはずなのに」
ニールは、するりと胸元のブローチを撫でた。あたたかな満足感が胸に広がった。
***
ニールがドラゴニア王都にあるバレット邸に戻ると、刺繍妖精に制作依頼していた品物が届いていた。
(フェリクス様のことだ、きっと、レイがずっとそばにいられるような役目を、彼女にお与えになるだろう……その時には、おそらくこれも必要になる)
ニールは納品物の最終チェックを始めた。聖属性の女性神官用のワンピースを裏返しにし、裏地に縫い込まれた魔力を抑える魔術刺繍の出来栄えを確かめる。
(やっぱり、レイほどの魔力を抑えるなら、これぐらいしないとな。特急でお願いした割には、きちんと縫い上がってる。これなら大丈夫そうだ)
「おっと、そうだ」
ニールはケープを手に取ると、存在感が薄くなるような認識阻害魔術を付与した。魔術が得意なニールにとって、この手のものは朝飯前だ。ものの数秒で付与できる。
ニールはワンピースとケープを丁寧に畳み直すと、空間収納にしまった。
フェリクスの離宮宛に来訪の予約も取り付ける。
——ふと、フェリクス用のプレゼントを受け取った、レイの喜ぶ顔が思い浮かんだ。
「案外、使い魔というのも、いいものだな」
自然と笑顔が込み上げてきたのだった。
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