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はじめての野営2
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翌日、日も明けきらぬ早朝から、銀の不死鳥メンバーは薬草の群生地に向かった。
今回依頼された薬草はブルーメディコといい、魔力が豊富な森の奥地に自生している。
鎮静作用があり、副作用も少なくて、さまざまな中級魔術薬に使われている。可憐な薄い青色の花を咲かせるため、「青いお医者さん」、「ブルーメディコ」と親しみを込めて呼ばれている。
魔力が豊富な森の奥地に分け入らないと採集できないため、そこそこ高価だ。
コカトリスは胃の調子を整えるため、時々この薬草を食べに来るそうだ。このため、薬草の群生地ではコカトリスが時々目撃される。
森の中をひたすら目的地に向かって歩き、小さな沢を越え、ブルーメディコの群生地まであと少しという所で、琥珀が低く唸り声を上げ始めた。
銀の不死鳥メンバーがピタリとその歩みを止め、全員で素早く森の茂みの陰に隠れた。
レイが素早く探索魔術を周囲にかける。
「この先二百メートルぐらいの所に、魔物が一体います」
『コカトリスかも』
「琥珀が言うには、コカトリスのようです」
レイが小声で、銀の不死鳥メンバーに伝えた。
「コカトリスはスキルで毒霧を吐く。もし変異種が風魔術で毒を拡散させたら、目も当てられないからな。早々に頭を叩く。あの雄鶏頭は、視野がやけに広い。ほぼ真後ろぐらいからしか気づかれずに近寄れない。あと、蛇のような尾にも気をつけろ。普通の蛇系魔物と同じだ。絞め上げられたら危険だ」
ライが討伐の注意点を、声を抑えて教えてくれた。
レイもレヴィも神妙な顔で話を聞いている。
「レイは氷魔術は使えるか? あと解毒魔術は?」
「両方使えます」
「コカトリスの嘴を凍らせれば、毒霧は吐けないから、氷魔術で真っ先に狙ってくれ。一応、解毒ポーションは持って来たが、もし毒をくらったメンバーがいたら、早めに解毒をしてやってくれ。俺はスキルで毒耐性がついてるから、問題ない。放っておいても大丈夫だ。琥珀はレイの護衛だ」
「了解です」
「グルル」
レイがこくりと頷き、琥珀も同意して一鳴きした。
「レヴィは俺と一緒に、真後ろからコカトリスを叩く。弱点は首と心臓だ。尾を切り落とすのも有効だ。コカトリスは尾で絞め上げたり、薙ぎ払ったりして攻撃してくるからな」
「分かりました」
レヴィも真面目な顔で頷いた。
レイと琥珀は茂みの陰に身を潜め、ライとレヴィがコカトリスの後ろにまわるのを待った。
森の中、少し開けた場所に、薄い青色の花が咲くブルーメディコの群生地がある。
ぽかぽかとあたたかい朝の木漏れ日が差し込み、ブルーメディコの葉先にのった朝露が、キラキラと煌めいている。薬草の精霊——青く淡い光の玉がふわふわと浮かび、ひっそりと隠された花畑のようだ。
そこには、緑色の蛇の尾を持った、高さ二メートルぐらいの白い羽毛の雄鶏がいた——変異種のコカトリスだ。ちょうどブルーメディコをついばんでいる。
(ギルドで聞いてた変異種みたい……)
探索魔術でライたちが配置に着いたのを確認し、彼らに目配せすると、レイはコカトリスの頭にめがけて氷魔術を放った。
「「「「っ!!!」」」」
氷魔術はコカトリスに見事に当たったが、威力が強すぎて頭ごと凍った。
「何をやってるんだ!!」
ライが咄嗟に茂みから飛び出して、暴れるコカトリスの尾をどうにか半分切り落とした。
コカトリスは、急に頭を氷で覆われてパニックを起こし、バサバサと翼を羽ばたかせて飛び上がって暴れまわり、風魔術を乱射した。
ビュンビュンと四方八方にかまいたちが発射され、ブルーメディコの薄い青色の花が、ちぎれて周囲に舞った。
ライが、かまいたちを上手く躱しながら、コカトリスから距離をとった。
レイは慌てて、コカトリスを囲うように結界を張った。
レイの元に、ライが駆け寄って来た。
「大丈夫かっ!?」
「大丈夫ですが……すみません! 久々に氷魔術を使ったので、加減を間違えました……」
「レイは後で、魔術の練習だな」
「はい……」
レイがしょぼくれていると、ドシンッと大きな音がした。
逃げ出そうと駆け出したコカトリスが結界に激突したようだ。地面の上にひっくり返ってジタバタしている。
「レイ、結界を解いてください!」
「はいっ!」
レイが結界を解くと、レヴィがズバンッとコカトリスの首を落とした。
「これで討伐完了ですね」
レヴィがふうっと一息つくように、肩の力を抜いた。
***
依頼のブルーメディコは、何事もなく無事に採集できた。
変異種のコカトリスは、ライが空間収納にしまった。ギルドに提出すれば、換金できるらしい。
目当ての薬草の採集が完了し、野営も経験し、Bランク魔物も一応倒したので、銀の不死鳥としては今回の目標はクリアだ。
午前中の早い時間帯に目標達成したので、今日は森の中で一泊せずに、このままセルバの街に帰ることになった。
夕方頃にセルバにたどり着くと、銀の不死鳥メンバーはすぐさま冒険者ギルドへと向かった。
「はぁぁ……本っ当に、疲れた!」
一番体力が無いレイが大きく溜め息を吐いた。今日は氷魔術でもやらかしていたので、精神的にも疲れていたようだ。
「おう、無事に戻って来れたようで良かったぜ。おかえり。それで、どうだった?」
ギルドマスターのオーガストが珍しく出迎えてくれた。他のBランクパーティーが一度は失敗した依頼だったので、心配していたのだろう。
「いたぞ、変異種のコカトリス。薬草を提出した後に、解体工房の方に出す予定だ」
「しかも討伐して来たのか!? さすが、銀の不死鳥だな」
ライがにかっと笑顔で報告し、オーガストも笑顔でバシッとライの背中を叩いた。がっしりと大柄なライは、オーガストの馬鹿力にはよろめかなかった。
ギルドの受付でブルーメディコを提出すると、今度はギルド裏の解体工房にまわって、コカトリスの買取だ。
ギルド内でライとオーガストの会話に聞き耳を立てていた他の冒険者や職員たちも、続々と解体工房の方について来ていた——コカトリスの変異種だ。滅多に見れるものではない。
「びっくりするなよ」
ギルド裏に併設されている解体工房に到着すると、ライは一声かけて、空間収納から解体工房の空き地に本日の獲物を出した。
コカトリスの変異種に、解体工房にはザワザワとどよめきが広がった。
「おお……! これが変異種のコカトリスか!」
「通常のコカトリスより少しデカいな」
「本当に蛇尾の色が違うんだな」
野次馬に来ていた冒険者やギルド職員だけでなく、コカトリスを見慣れているはずの解体工房の作業員も目を丸くして驚きを口にしている。
「蛇尾が緑色か……風魔術、撃ってきたんだろ?」
「ああ、かまいたちを撃ってきた」
「中級魔術か、よく倒せたな」
オーガストが素直に驚き、ライは苦笑した。
レイはその言葉にフイッと目線を外した。なんだか居た堪れない気持ちがしたのだ。
「随分、コカトリスの頭が濡れてるな……」
「ああ、それは……」
(そこ気づかなくてもいいのに! ここで説明しなくてもいいのに!!)
レイは、ライのコカトリス討伐の説明に、頬を真っ赤にさせ、両手で覆った。
「はっはっは。まあ、よくある失敗だ……レイは氷魔術も使えるのか? ああ、勘違いしないでくれ。登録漏れを怒ってるんじゃなくて、魔術師なら、研鑽を積んでいくうちに他の属性を扱えるようになるのは良くある話だからな。特に、水と氷のような近い属性同士ならしょっ中あることだ。とりあえず、氷魔術が本当に使えるか、確認だけさせてくれ」
オーガストは恥ずかしがって耳まで真っ赤になったレイに、わたわたと焦りながらも、氷魔術の確認をしてきた。
レイはむすっとむくれながらも、簡単にその場で氷を魔術で出して、実技試験をパスした。
こうして、レイの冒険者証には「水属性」のほかに「氷属性」が追加され、おおやけに氷属性の魔術を使っても問題ないことになった。
***
レイは更新された冒険者証に魔力を流した。たっぷりと追加された功績ポイントを見てにんまりする。
(コカトリスの討伐はアレだったけど、Bランクの依頼もこなしたし、討伐報酬も出たし、思ってたよりも順調かも!)
目標はBランク冒険者になることだ。レイが考えていた以上にスムーズに功績ポイントが溜まっていて、思わずニヤニヤとしていた。
「レイ、後で魔術の威力調整の練習をしような。あと、氷魔術も」
いい笑顔のライにポンッと肩を叩かれた。目元は笑っていない。現役教皇様の凄みは恐ろしいのだ。
「はい……」
レイはぎこちなくライの方を振り向き、引き攣った笑顔で答えた。
今回依頼された薬草はブルーメディコといい、魔力が豊富な森の奥地に自生している。
鎮静作用があり、副作用も少なくて、さまざまな中級魔術薬に使われている。可憐な薄い青色の花を咲かせるため、「青いお医者さん」、「ブルーメディコ」と親しみを込めて呼ばれている。
魔力が豊富な森の奥地に分け入らないと採集できないため、そこそこ高価だ。
コカトリスは胃の調子を整えるため、時々この薬草を食べに来るそうだ。このため、薬草の群生地ではコカトリスが時々目撃される。
森の中をひたすら目的地に向かって歩き、小さな沢を越え、ブルーメディコの群生地まであと少しという所で、琥珀が低く唸り声を上げ始めた。
銀の不死鳥メンバーがピタリとその歩みを止め、全員で素早く森の茂みの陰に隠れた。
レイが素早く探索魔術を周囲にかける。
「この先二百メートルぐらいの所に、魔物が一体います」
『コカトリスかも』
「琥珀が言うには、コカトリスのようです」
レイが小声で、銀の不死鳥メンバーに伝えた。
「コカトリスはスキルで毒霧を吐く。もし変異種が風魔術で毒を拡散させたら、目も当てられないからな。早々に頭を叩く。あの雄鶏頭は、視野がやけに広い。ほぼ真後ろぐらいからしか気づかれずに近寄れない。あと、蛇のような尾にも気をつけろ。普通の蛇系魔物と同じだ。絞め上げられたら危険だ」
ライが討伐の注意点を、声を抑えて教えてくれた。
レイもレヴィも神妙な顔で話を聞いている。
「レイは氷魔術は使えるか? あと解毒魔術は?」
「両方使えます」
「コカトリスの嘴を凍らせれば、毒霧は吐けないから、氷魔術で真っ先に狙ってくれ。一応、解毒ポーションは持って来たが、もし毒をくらったメンバーがいたら、早めに解毒をしてやってくれ。俺はスキルで毒耐性がついてるから、問題ない。放っておいても大丈夫だ。琥珀はレイの護衛だ」
「了解です」
「グルル」
レイがこくりと頷き、琥珀も同意して一鳴きした。
「レヴィは俺と一緒に、真後ろからコカトリスを叩く。弱点は首と心臓だ。尾を切り落とすのも有効だ。コカトリスは尾で絞め上げたり、薙ぎ払ったりして攻撃してくるからな」
「分かりました」
レヴィも真面目な顔で頷いた。
レイと琥珀は茂みの陰に身を潜め、ライとレヴィがコカトリスの後ろにまわるのを待った。
森の中、少し開けた場所に、薄い青色の花が咲くブルーメディコの群生地がある。
ぽかぽかとあたたかい朝の木漏れ日が差し込み、ブルーメディコの葉先にのった朝露が、キラキラと煌めいている。薬草の精霊——青く淡い光の玉がふわふわと浮かび、ひっそりと隠された花畑のようだ。
そこには、緑色の蛇の尾を持った、高さ二メートルぐらいの白い羽毛の雄鶏がいた——変異種のコカトリスだ。ちょうどブルーメディコをついばんでいる。
(ギルドで聞いてた変異種みたい……)
探索魔術でライたちが配置に着いたのを確認し、彼らに目配せすると、レイはコカトリスの頭にめがけて氷魔術を放った。
「「「「っ!!!」」」」
氷魔術はコカトリスに見事に当たったが、威力が強すぎて頭ごと凍った。
「何をやってるんだ!!」
ライが咄嗟に茂みから飛び出して、暴れるコカトリスの尾をどうにか半分切り落とした。
コカトリスは、急に頭を氷で覆われてパニックを起こし、バサバサと翼を羽ばたかせて飛び上がって暴れまわり、風魔術を乱射した。
ビュンビュンと四方八方にかまいたちが発射され、ブルーメディコの薄い青色の花が、ちぎれて周囲に舞った。
ライが、かまいたちを上手く躱しながら、コカトリスから距離をとった。
レイは慌てて、コカトリスを囲うように結界を張った。
レイの元に、ライが駆け寄って来た。
「大丈夫かっ!?」
「大丈夫ですが……すみません! 久々に氷魔術を使ったので、加減を間違えました……」
「レイは後で、魔術の練習だな」
「はい……」
レイがしょぼくれていると、ドシンッと大きな音がした。
逃げ出そうと駆け出したコカトリスが結界に激突したようだ。地面の上にひっくり返ってジタバタしている。
「レイ、結界を解いてください!」
「はいっ!」
レイが結界を解くと、レヴィがズバンッとコカトリスの首を落とした。
「これで討伐完了ですね」
レヴィがふうっと一息つくように、肩の力を抜いた。
***
依頼のブルーメディコは、何事もなく無事に採集できた。
変異種のコカトリスは、ライが空間収納にしまった。ギルドに提出すれば、換金できるらしい。
目当ての薬草の採集が完了し、野営も経験し、Bランク魔物も一応倒したので、銀の不死鳥としては今回の目標はクリアだ。
午前中の早い時間帯に目標達成したので、今日は森の中で一泊せずに、このままセルバの街に帰ることになった。
夕方頃にセルバにたどり着くと、銀の不死鳥メンバーはすぐさま冒険者ギルドへと向かった。
「はぁぁ……本っ当に、疲れた!」
一番体力が無いレイが大きく溜め息を吐いた。今日は氷魔術でもやらかしていたので、精神的にも疲れていたようだ。
「おう、無事に戻って来れたようで良かったぜ。おかえり。それで、どうだった?」
ギルドマスターのオーガストが珍しく出迎えてくれた。他のBランクパーティーが一度は失敗した依頼だったので、心配していたのだろう。
「いたぞ、変異種のコカトリス。薬草を提出した後に、解体工房の方に出す予定だ」
「しかも討伐して来たのか!? さすが、銀の不死鳥だな」
ライがにかっと笑顔で報告し、オーガストも笑顔でバシッとライの背中を叩いた。がっしりと大柄なライは、オーガストの馬鹿力にはよろめかなかった。
ギルドの受付でブルーメディコを提出すると、今度はギルド裏の解体工房にまわって、コカトリスの買取だ。
ギルド内でライとオーガストの会話に聞き耳を立てていた他の冒険者や職員たちも、続々と解体工房の方について来ていた——コカトリスの変異種だ。滅多に見れるものではない。
「びっくりするなよ」
ギルド裏に併設されている解体工房に到着すると、ライは一声かけて、空間収納から解体工房の空き地に本日の獲物を出した。
コカトリスの変異種に、解体工房にはザワザワとどよめきが広がった。
「おお……! これが変異種のコカトリスか!」
「通常のコカトリスより少しデカいな」
「本当に蛇尾の色が違うんだな」
野次馬に来ていた冒険者やギルド職員だけでなく、コカトリスを見慣れているはずの解体工房の作業員も目を丸くして驚きを口にしている。
「蛇尾が緑色か……風魔術、撃ってきたんだろ?」
「ああ、かまいたちを撃ってきた」
「中級魔術か、よく倒せたな」
オーガストが素直に驚き、ライは苦笑した。
レイはその言葉にフイッと目線を外した。なんだか居た堪れない気持ちがしたのだ。
「随分、コカトリスの頭が濡れてるな……」
「ああ、それは……」
(そこ気づかなくてもいいのに! ここで説明しなくてもいいのに!!)
レイは、ライのコカトリス討伐の説明に、頬を真っ赤にさせ、両手で覆った。
「はっはっは。まあ、よくある失敗だ……レイは氷魔術も使えるのか? ああ、勘違いしないでくれ。登録漏れを怒ってるんじゃなくて、魔術師なら、研鑽を積んでいくうちに他の属性を扱えるようになるのは良くある話だからな。特に、水と氷のような近い属性同士ならしょっ中あることだ。とりあえず、氷魔術が本当に使えるか、確認だけさせてくれ」
オーガストは恥ずかしがって耳まで真っ赤になったレイに、わたわたと焦りながらも、氷魔術の確認をしてきた。
レイはむすっとむくれながらも、簡単にその場で氷を魔術で出して、実技試験をパスした。
こうして、レイの冒険者証には「水属性」のほかに「氷属性」が追加され、おおやけに氷属性の魔術を使っても問題ないことになった。
***
レイは更新された冒険者証に魔力を流した。たっぷりと追加された功績ポイントを見てにんまりする。
(コカトリスの討伐はアレだったけど、Bランクの依頼もこなしたし、討伐報酬も出たし、思ってたよりも順調かも!)
目標はBランク冒険者になることだ。レイが考えていた以上にスムーズに功績ポイントが溜まっていて、思わずニヤニヤとしていた。
「レイ、後で魔術の威力調整の練習をしような。あと、氷魔術も」
いい笑顔のライにポンッと肩を叩かれた。目元は笑っていない。現役教皇様の凄みは恐ろしいのだ。
「はい……」
レイはぎこちなくライの方を振り向き、引き攣った笑顔で答えた。
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