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ゴブリンの村
70:準備 浄 烏 猫
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とつかさんもやつかさんも尻尾は残っていて、とつかさんのほうが少し短い。
何でも、記紀にやまとの土蜘蛛はしっぽがあると書いてあるらしい、これは呪いじゃないのか?有史以前の古代人はしっぽがあったのか?謎は尽きない。
とつかさんはまだマシだが、やつかさんは結構痩せている。背も高く、190cmくらいあるんじゃなかろうか。地黒やし、そういえば以前ツイ◯ターで「◯水◯こ◯ちを見た友人が、色黒で細長くて手足も長くてナナフシみたいだった」という話を見たことがあるが、そういわれればやつかさんもそうやね。手足が長くて胴が短いとか、悪口のように書記に書いてあるらしいけど、これって褒め言葉じゃね?壮年モデルとして売れっ子になりそうなかっこよさやねんけど。ツイッ◯ーみたいなベティ◯ープみたいなおいとさんとよく似合っていて砂糖でも吐きそうや、娘の前でイチャイチャすんじゃねーよ。
とつかさんは屈託なく、皆と別け隔てなく交わって、特にあらくねギャルときゃっきゃとはしゃいでいる。
すては鹿に乗っかって運ばれている。りくは相変わらず俺の肩の上だが、また少し大きくなってね?
「そうどすな、とても効率よく精気をいただけておりますれば、早々に裳着でもせねばなりますまいて」
「あはははぁ……」
成人式っすか、でも江戸時代以降は女性も元服やし、もしかしてあおいさんとタメ張るのかな……
まだまだ御天道さんが高いうちに村についたので、れいえもんさんに預かる人が増えた旨を相談すると、快く逗留を認めてくれる。
絡新婦の連中ややつか父娘もありがたがり、早速農作業を手伝うという。
そのまま準備して夕餉に突入、美味しくいただきました。
食後に明日の予定を話してみる。
「明日は伏見課長と待ち合わせがありますので、下に降りようと思っています」
レイえもんの眼がキランと光る。
「かねかつら様。いよいよ外界の堕落を討滅されるのですね」
「滅ぼさへんから!見学はするけど、秋の祭りというのは、基本的には豊かな恵みをもたらしていただいたことに感謝して、祈りを捧げるというものですよ。Thanks giving Dayというものです」
「なるほど!神(キリスト・精霊・三位一体)に祈りを捧げ、(デウス様に)感謝する日なんですね!」
「そうです!神(日本古来神・先祖霊・氏神)に祈りを捧げ、(五穀豊穣に)感謝する日なんですよ!」
れいえもんさんは、そもそも明日は安息日なので、本堂で祈りを捧げたいという。つるとらくまさんは日々の雑事があり、他の人達もあまり外界には興味がなく、農作業をするという。絡新婦連中もそれを手伝うことにすると言った。おいとさんはとつかのおっさんと一緒にいるという。けっ。
「私は下りてみたいです!学校に行くなら、下界を見てみたいです!」
「私も連れて行って下さい。お願いします」
「かねかつら様、申し訳ないですが、二人を連れて行ってもらえませんか」
「いいですよ。りくとあおいさんはどうしますか?」
「お供させて下さい。祭りは久々ですわ」
「かねかつら殿が行くのなら、行かぬ選択はのうおすな」
「とつかさんとやつかのおっさんは行くよね?」
「はい!お供させて下さい!」
「申し訳ありません、私など、いえ、よろしければ、おいととともにお願いいたします」
俺に狐を含めて9人、杖も刀も行くかなあ、帯刀ってできるのだろうか?無理なら、行きたがったら、人化けして、すると11人、結構な人数だわ。後、服だな、祭りだけに和服もありかもしれんが、どんなもんか。
聞くと、れいかとすての洋服はあるという。礼拝用の正装らしい。小さい頃の服もあるということで、りくもそれを着ることが出来た。
俺はまあ、作務衣に下駄でいいだろ。やつかさんは和服は目立ちそうな予感がしたので、俺が最初に入手したミイラから剥いだ服とズボン、洗濯されてるから大丈夫、足元はれいえもんの雪駄。ツイッギーはあれでいいとして(多分問題ないとはりくの弁)、あおいさんも普通の和服、ブルー・グレーで色無地というらしい。着回コーデらくらくの便利着物らしい。なのでそれでいいようだ。
問題はとつかさんである。単純に大きすぎて、ここにある着物を着ることが出来ない。ちょんちょらちょんになってしまう。当然洋服もない。
しょうがないのであらくね姉妹の服を合わせてみることにしたらしい。
ゆったりしたブラウスに袖なしのワンピースのような服だったが、何でも家族写真を取るために写真館で借りた服だったようだ。お嬢だったのか?
このブラウスを着せると、肩が厳しかったらしいが、なんとか七分丈のブラウスに見えないこともなく、ワンピースもチュニックっぽく、下はれいえもんのズボンを細工してこれも七分丈のパンツに見えるように改造、靴はこれまた俺のパクってきたブーツが無理なく履けたので、全くおしゃれではないがこれで通すことにしたということだ。長い髪は前髪をぱっつん切ってポニーテールにすると。
皆順繰りで風呂をいただき、俺も久々にきっちり髭を剃る。
曇りがちな鏡に自分の顔を見ると、おでこの膨らみはしょうがないとして、眼が気になる。白眼が黒くて、黒目が赤い。これだけで十分人外やろ。と思ったら、茄子型のサングラスをレイえもんが貸してくれた。実用のために入手したが、黒すぎて全く使ってなかったらしい。金縁である。
これ、地廻りのチンピラじゃね?下っ端ヤクザじゃね?焼き肉のタ◯ケン?
皆贔屓目で褒めてくれたので、まあいいか。
おんざさんは疲れたということで明日はお休み。
せじろは服が苦手だとか言って、杖で同行することになった。杖は杖で妙な感じだろうが仕方ない。
また皆で庫裏で寝ることになった。なんでって?方丈というか庫院というか、当初寝ていたところにはやつかさんとおいとさんが寝ることになったからだ。ちっ、リア充が。
庫裏庫裡言ってるが、伽藍であり仏殿であり法堂であり、聖堂であり礼拝堂だ、男女がごにょごにょして良い訳がない。万が一があるので隔離されたともいう。そもそも母屋の、れいえもんの屋敷の方には、基本的に男性立入禁止であるからしょうがないのだっと。
絡新婦の連中は母屋の方で寝るという。庫裏にはいつものメンバープラスとつかさんだ。
とつかさんが大きすぎて布団から足がはみ出すのだが、とても幸せそうだった。布団でちゃんと寝るのは初めてだという、またそんな泣かせるこというなよ、と思っていたら、速攻寝入ってしまった。余程疲れていたのか、気持ちよかったのか。痩せてはいるが、なかなか可愛らしい、などと見ているとれいかが顔を出して抱きついてくる。やめれ!すてに杖にりくといつものメンバーで、俺も皆もすぐに寝入ってしまった。
まだ暗い時に目が覚める。夢の残滓が漂っていたが、払い除けてそろりと布団から抜け出る。
清冽な空気に頭がシャッキリとする。
「気になりますかな」
「そうやね。ちょっと見てくるけど、ついてこれるん?」
「はいな」
廊下というか縁側の部分に胡座をかいて目を瞑る。すっと魂か何かが抜ける感触で、視界がぐんぐん上がっていく。
幽体のまま目星をつけた方向に移動すると、すぐに土蜘蛛の村に到着する。肩に狐がいるのを感じる。
『どうされますかな』
『そうだな。とりあえずは』
両手を合わせた後に開いて前に向ける。
『浄』
抜ける抜ける、俺から光がものすごく抜ける、怨念のようなものが浮かんでは消える。臭い。猛烈な悪臭が漂い、それもまとめて渦を巻きながら天に昇る。
もはや掘っ立て小屋も祠もなく、涸れ川に細流が見える。
『朝からめっちゃ疲れてんけど』
『お疲れさまですな』
鶏の声に気がつくと、縁側で胡座をかいたまま寝ていたらしい、肩に布団が掛かっている。ひざにりくがすがるように眠っている。おまけに鹿と狐が両サイドを固めている。烏と猫もいる。涅槃やないけど、なんか、ありがたいんか?
白み始めた空は見る間に青く明るくなる。
朝食をいただき、出発の用意をする。大金をどうしようかと思ったが、置いとくのもあれなんで懐に入れる。猫と烏も付いてきたいらしい。烏ってどうなん?俺のとこでは害鳥扱いで、飼うことも出来なかったが。
「こちら、特に熊野では神使どすから、排斥されることなどおまへんよ」
なるほど。じゃあペット枠でええんかな。
「カー!カー!(主殿!肩に乗っていいですか!)」
「ええよ」
ちょっと厨二病っぽいが、鳥使いっぽくてよき。
「にゃー。なー。(私も。抱っこ)」
「ええよ」
やにあを抱き上げて懐に入れる。
『主殿!』
『主様!』
いやお前らは無理。
何でも、記紀にやまとの土蜘蛛はしっぽがあると書いてあるらしい、これは呪いじゃないのか?有史以前の古代人はしっぽがあったのか?謎は尽きない。
とつかさんはまだマシだが、やつかさんは結構痩せている。背も高く、190cmくらいあるんじゃなかろうか。地黒やし、そういえば以前ツイ◯ターで「◯水◯こ◯ちを見た友人が、色黒で細長くて手足も長くてナナフシみたいだった」という話を見たことがあるが、そういわれればやつかさんもそうやね。手足が長くて胴が短いとか、悪口のように書記に書いてあるらしいけど、これって褒め言葉じゃね?壮年モデルとして売れっ子になりそうなかっこよさやねんけど。ツイッ◯ーみたいなベティ◯ープみたいなおいとさんとよく似合っていて砂糖でも吐きそうや、娘の前でイチャイチャすんじゃねーよ。
とつかさんは屈託なく、皆と別け隔てなく交わって、特にあらくねギャルときゃっきゃとはしゃいでいる。
すては鹿に乗っかって運ばれている。りくは相変わらず俺の肩の上だが、また少し大きくなってね?
「そうどすな、とても効率よく精気をいただけておりますれば、早々に裳着でもせねばなりますまいて」
「あはははぁ……」
成人式っすか、でも江戸時代以降は女性も元服やし、もしかしてあおいさんとタメ張るのかな……
まだまだ御天道さんが高いうちに村についたので、れいえもんさんに預かる人が増えた旨を相談すると、快く逗留を認めてくれる。
絡新婦の連中ややつか父娘もありがたがり、早速農作業を手伝うという。
そのまま準備して夕餉に突入、美味しくいただきました。
食後に明日の予定を話してみる。
「明日は伏見課長と待ち合わせがありますので、下に降りようと思っています」
レイえもんの眼がキランと光る。
「かねかつら様。いよいよ外界の堕落を討滅されるのですね」
「滅ぼさへんから!見学はするけど、秋の祭りというのは、基本的には豊かな恵みをもたらしていただいたことに感謝して、祈りを捧げるというものですよ。Thanks giving Dayというものです」
「なるほど!神(キリスト・精霊・三位一体)に祈りを捧げ、(デウス様に)感謝する日なんですね!」
「そうです!神(日本古来神・先祖霊・氏神)に祈りを捧げ、(五穀豊穣に)感謝する日なんですよ!」
れいえもんさんは、そもそも明日は安息日なので、本堂で祈りを捧げたいという。つるとらくまさんは日々の雑事があり、他の人達もあまり外界には興味がなく、農作業をするという。絡新婦連中もそれを手伝うことにすると言った。おいとさんはとつかのおっさんと一緒にいるという。けっ。
「私は下りてみたいです!学校に行くなら、下界を見てみたいです!」
「私も連れて行って下さい。お願いします」
「かねかつら様、申し訳ないですが、二人を連れて行ってもらえませんか」
「いいですよ。りくとあおいさんはどうしますか?」
「お供させて下さい。祭りは久々ですわ」
「かねかつら殿が行くのなら、行かぬ選択はのうおすな」
「とつかさんとやつかのおっさんは行くよね?」
「はい!お供させて下さい!」
「申し訳ありません、私など、いえ、よろしければ、おいととともにお願いいたします」
俺に狐を含めて9人、杖も刀も行くかなあ、帯刀ってできるのだろうか?無理なら、行きたがったら、人化けして、すると11人、結構な人数だわ。後、服だな、祭りだけに和服もありかもしれんが、どんなもんか。
聞くと、れいかとすての洋服はあるという。礼拝用の正装らしい。小さい頃の服もあるということで、りくもそれを着ることが出来た。
俺はまあ、作務衣に下駄でいいだろ。やつかさんは和服は目立ちそうな予感がしたので、俺が最初に入手したミイラから剥いだ服とズボン、洗濯されてるから大丈夫、足元はれいえもんの雪駄。ツイッギーはあれでいいとして(多分問題ないとはりくの弁)、あおいさんも普通の和服、ブルー・グレーで色無地というらしい。着回コーデらくらくの便利着物らしい。なのでそれでいいようだ。
問題はとつかさんである。単純に大きすぎて、ここにある着物を着ることが出来ない。ちょんちょらちょんになってしまう。当然洋服もない。
しょうがないのであらくね姉妹の服を合わせてみることにしたらしい。
ゆったりしたブラウスに袖なしのワンピースのような服だったが、何でも家族写真を取るために写真館で借りた服だったようだ。お嬢だったのか?
このブラウスを着せると、肩が厳しかったらしいが、なんとか七分丈のブラウスに見えないこともなく、ワンピースもチュニックっぽく、下はれいえもんのズボンを細工してこれも七分丈のパンツに見えるように改造、靴はこれまた俺のパクってきたブーツが無理なく履けたので、全くおしゃれではないがこれで通すことにしたということだ。長い髪は前髪をぱっつん切ってポニーテールにすると。
皆順繰りで風呂をいただき、俺も久々にきっちり髭を剃る。
曇りがちな鏡に自分の顔を見ると、おでこの膨らみはしょうがないとして、眼が気になる。白眼が黒くて、黒目が赤い。これだけで十分人外やろ。と思ったら、茄子型のサングラスをレイえもんが貸してくれた。実用のために入手したが、黒すぎて全く使ってなかったらしい。金縁である。
これ、地廻りのチンピラじゃね?下っ端ヤクザじゃね?焼き肉のタ◯ケン?
皆贔屓目で褒めてくれたので、まあいいか。
おんざさんは疲れたということで明日はお休み。
せじろは服が苦手だとか言って、杖で同行することになった。杖は杖で妙な感じだろうが仕方ない。
また皆で庫裏で寝ることになった。なんでって?方丈というか庫院というか、当初寝ていたところにはやつかさんとおいとさんが寝ることになったからだ。ちっ、リア充が。
庫裏庫裡言ってるが、伽藍であり仏殿であり法堂であり、聖堂であり礼拝堂だ、男女がごにょごにょして良い訳がない。万が一があるので隔離されたともいう。そもそも母屋の、れいえもんの屋敷の方には、基本的に男性立入禁止であるからしょうがないのだっと。
絡新婦の連中は母屋の方で寝るという。庫裏にはいつものメンバープラスとつかさんだ。
とつかさんが大きすぎて布団から足がはみ出すのだが、とても幸せそうだった。布団でちゃんと寝るのは初めてだという、またそんな泣かせるこというなよ、と思っていたら、速攻寝入ってしまった。余程疲れていたのか、気持ちよかったのか。痩せてはいるが、なかなか可愛らしい、などと見ているとれいかが顔を出して抱きついてくる。やめれ!すてに杖にりくといつものメンバーで、俺も皆もすぐに寝入ってしまった。
まだ暗い時に目が覚める。夢の残滓が漂っていたが、払い除けてそろりと布団から抜け出る。
清冽な空気に頭がシャッキリとする。
「気になりますかな」
「そうやね。ちょっと見てくるけど、ついてこれるん?」
「はいな」
廊下というか縁側の部分に胡座をかいて目を瞑る。すっと魂か何かが抜ける感触で、視界がぐんぐん上がっていく。
幽体のまま目星をつけた方向に移動すると、すぐに土蜘蛛の村に到着する。肩に狐がいるのを感じる。
『どうされますかな』
『そうだな。とりあえずは』
両手を合わせた後に開いて前に向ける。
『浄』
抜ける抜ける、俺から光がものすごく抜ける、怨念のようなものが浮かんでは消える。臭い。猛烈な悪臭が漂い、それもまとめて渦を巻きながら天に昇る。
もはや掘っ立て小屋も祠もなく、涸れ川に細流が見える。
『朝からめっちゃ疲れてんけど』
『お疲れさまですな』
鶏の声に気がつくと、縁側で胡座をかいたまま寝ていたらしい、肩に布団が掛かっている。ひざにりくがすがるように眠っている。おまけに鹿と狐が両サイドを固めている。烏と猫もいる。涅槃やないけど、なんか、ありがたいんか?
白み始めた空は見る間に青く明るくなる。
朝食をいただき、出発の用意をする。大金をどうしようかと思ったが、置いとくのもあれなんで懐に入れる。猫と烏も付いてきたいらしい。烏ってどうなん?俺のとこでは害鳥扱いで、飼うことも出来なかったが。
「こちら、特に熊野では神使どすから、排斥されることなどおまへんよ」
なるほど。じゃあペット枠でええんかな。
「カー!カー!(主殿!肩に乗っていいですか!)」
「ええよ」
ちょっと厨二病っぽいが、鳥使いっぽくてよき。
「にゃー。なー。(私も。抱っこ)」
「ええよ」
やにあを抱き上げて懐に入れる。
『主殿!』
『主様!』
いやお前らは無理。
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