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2部 3章
石像にされたエルフたち
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私達は石像となったエルフたちの集落を探索し続けていた。
石化を逃れた人がいないか……もしくは、この原因を解明する情報がないか……それを探しているのだ。
とはいえ、それなりに広い集落である、皆で同じところを探していても効率が悪い、なので手分けをして探すことにした。
街の南側を私とメリッサが、西側をクオンとレン、東側をディータとローラが、そして北側をエリンシアが探した。
しかし、小一時間程探し続けるも石化していないエルフを見つけることは出来なかった。
だが、多少の情報は得ることが出来た。その情報を私達は再び集まって整理している。
エルフたちの中には何かに気づいて驚いた表情をしている人、逆に日常を送っていてそのままの状態で石化してしまっている人、怯えたような表情をしている人、戦おうとしている表情をしている人、様々な表情を持ったエルフたちがいたのだ。
「つまり、最初に石化されたエルフたちは何にも気づかず石化させられたようね」
「でも、それを見たエルフさんたちは恐怖に襲われたり、石化させられた仲間を助けるため戦おうとしたエルフさんがいらっしゃるようですわね」
ということは、石化は全員一緒にされたわけじゃなく、一人、もしくは複数人単位で石化させられていったということだ。
「うん、犯人は単独、もしくは数人程度の数ということだね」
「肯定だ、それも戦おうとした者の目線を見る限り、敵の大きさは人間くらいだろう」
確かに石化しているエルフの中に、相手を見上げているようなエルフはいない。
つまり、エルフたちと同じくらいの背の高さであることは分かる。
人間、もしくは同じエルフや亜人といったところだろう。
「同じくらいの大きさの魔物と言う線はないの?」
「ないわね、エルフの中には子供の助けを求めている母親の石像もあったわ」
「つまり、言葉が通じる相手だったということでしょうか……」
ディータとメリッサの言う通りだろう。
言葉の通じない魔物相手に嘆願するような者はいない。
となれば、人間、亜人である可能性が高い。
「でも、なんでこんなこと……」
「解らないわ……」
私達が情報を整理していると、すでに日は傾き夕暮れ時になっていた。
思ったより時間が経ってきていた為、今日はとりあえずこの集落に泊まることにした。
石像に囲まれて一夜を過ごすと言うのはちょっと怖かったが、このままこの集落を放ってはおけない。
私達が野営の準備をしていると、街の入り口の方から物音がした。
「っ!……今の!」
「何か音がしたね……見てくるよ」
「俺も行こう」
クオンが立ち上がると、レンも同行を申し出る。
確かに暗くなり始めた今、一人で行動をするのは危険である。
クオンとレンは二人で、物音のした入り口の方へと向かう。
そこには、一人のエルフの男性が倒れていた。
どうやら、どこかに出かけていたのか……いや、どこかで何かと戦っていたのか、全身がボロボロになっている。
「急いで、カモメの所に運ぼう」
「肯定だ」
クオンとレンは二人でその男性を担ぐと、私の所へ戻ってきた。
「その人、どうしたの!?」
「集落の入り口に倒れてた……かなりひどい怪我だ……カモメお願いできる?」
「うん、わかった」
私はその男性に近づくと、治癒魔法で傷を癒す。
全身に焼けたような傷、何か鋭いもので斬り裂かれたような傷をつけていた男性は私の治癒魔法でその傷を癒していった。
「一体何に襲われたらこんな傷がつくんですの?」
まるで、炎に焼かれて風の刃で斬り裂かれたような傷……である。
「………魔法?」
「確かに、炎の魔法と風の魔法の傷跡にも見えるね」
ということは、魔導士にやられた傷なのだろうか……。
「ぐっ……」
私達が話していると、エルフの男性が目を覚ます。
ゆっくりと瞼をあけると、男性は私達に気づき、反射的に飛び起きる。
そして、警戒をするように私達から距離をとったのだ。
「お前たち……何者だ?」
「冒険者だよ。それと、傷は癒したけど、体力は戻ってないと思うから無理はしない方がいいよ」
「……確かに、すまない。傷を癒してくれたことは感謝する」
「ううん、それより何があったの?」
「私は……また、あの魔女に敗れたのだ」
「魔女?」
魔女という言葉に私は反応してしまう。
それは仕方ないだろう、私も闇の魔女と言われているのだ。
「魔女というのは?」
「十年前、この世界を災厄に襲わせた、災厄の魔女だ……あの魔女が私の友を……妻を……仲間たちを石へと変えたのだ!!」
災厄の魔女……その人がこの集落のエルフ達を石に変えたらしい。
でも、なぜそんなことを?
「魔女に目的などない、私を一人石に変えなかったのも私の苦悩を見て楽しむためだ……何度も何度も、魔女を倒し、皆を救うために挑んだが、まるでお気に入りのおもちゃで遊ぶ子供のように、魔法で私を死なぬ程度に傷つけ、この集落に返すのだ……私はただ遊ばれているだけだということを分かっている……だが、妻や友を見捨てていけるはずもない!……傷が癒えては挑みをこの数年……繰り返しているのだ……」
男の眼には涙が浮かんでいた。
この人はたった一人、この集落で石化を免れたのだ。
だが、運が良かったわけではないみたい……魔女にわざと残され、そして、あがく姿を見て、魔女は楽しんでいるのだと言う。
………ひどい。
「その魔女の居場所は分かるの?」
「あ、ああ……だが、聞いてどうするつもりだ?」
「私達はこの集落のエルフたちにお願いがあってきたんだ……でも、集落のエルフがこの状態だと、お願いを聞いてもらえない……だから、助けるんだよ」
その災厄の魔女と言う人を放っておいたらこの集落の人以外にも同じことをするかもしれない……野放しには出来ないよね。それにディータの話ならその魔女を倒せばこの石化した人たちを元に戻すことも出来るかもしれないし……。
「感謝する……」
「そういえば、どうして他の人に助けを求めなかったの?」
「求められなかったんだ……魔女の呪いか……私がこの森を出ようとすると、必ずこの集落に戻されてしまうのだ」
男性の話だと、森を出ようとすると、この集落の入り口にワープさせられるらしい。
空間魔法をも使うのだろうか……だとすると厄介である。
「とにかく、今日は休もう……明日、その場所に行ってみるよ」
魔女はこの集落から少し西に行った場所にいるらしい。
その場所にはなぜか草木が一本もなくなっており、広い荒野となっているという。
恐らく魔女が何かをしたんだろう。
私達は、明日に備えて寝ることにするのだった。
――――――――深夜。
虫の鳴き声もやみ、私達は交代で見張りを立て、交代して睡眠をとっていた。現在、見張りをしているエリンシア以外が寝静まっている頃……いきなりメリッサが上半身を起こして飛び起きた。
「どうしましたの?」
いきなり飛び起きたメリッサに、エリンシアが驚いた顔をする。
「いえ、何か嫌な感じが……」
メリッサはあたりを見回して周囲を警戒している。
その様子に、エリンシアもただことではないと感じたのだろう、エリンシアもあたりを警戒した。
「何もいませんわね?」
「はい、ですが……何かおかしな感じが……」
「カモメさん達を起こしますわ」
ただの気のせいではないのだろう……周囲を警戒し、何も見当たらないにもかかわらずメリッサの表情は晴れない……そう、確か彼女の天啓スキルは『看破』そのスキルが何かを感じ取っているのかもしれないと考えたエリンシアは、念のため、カモメ達を起こそうとする……が。
「カモメさん、起きてくださいまし………カモメさん………おかしいですわ」
いくら、起こそうとしてもカモメ達が起きる気配がなかった。
そして、カモメ達とは別に起き上がる気配がある。
エルフの男性だ。
だが、その様子はおかしい……起き上がってはいるが未だ夢の中という感じである。
男は、まるで夢遊病のように、おぼつかない足取りでどこかへと向かっていく。
「ま、待ってください!そっちにいっては駄目です!」
それを止めようとメリッサが追いかける。
「待ちなさいですわ、メリッサさん!!……ああん、もうですわ!」
エリンシアの静止を聞かず、行ってしまったメリッサをエリンシアも追いかけた。
三人は深い闇の中へと導かれていくのであった。
石化を逃れた人がいないか……もしくは、この原因を解明する情報がないか……それを探しているのだ。
とはいえ、それなりに広い集落である、皆で同じところを探していても効率が悪い、なので手分けをして探すことにした。
街の南側を私とメリッサが、西側をクオンとレン、東側をディータとローラが、そして北側をエリンシアが探した。
しかし、小一時間程探し続けるも石化していないエルフを見つけることは出来なかった。
だが、多少の情報は得ることが出来た。その情報を私達は再び集まって整理している。
エルフたちの中には何かに気づいて驚いた表情をしている人、逆に日常を送っていてそのままの状態で石化してしまっている人、怯えたような表情をしている人、戦おうとしている表情をしている人、様々な表情を持ったエルフたちがいたのだ。
「つまり、最初に石化されたエルフたちは何にも気づかず石化させられたようね」
「でも、それを見たエルフさんたちは恐怖に襲われたり、石化させられた仲間を助けるため戦おうとしたエルフさんがいらっしゃるようですわね」
ということは、石化は全員一緒にされたわけじゃなく、一人、もしくは複数人単位で石化させられていったということだ。
「うん、犯人は単独、もしくは数人程度の数ということだね」
「肯定だ、それも戦おうとした者の目線を見る限り、敵の大きさは人間くらいだろう」
確かに石化しているエルフの中に、相手を見上げているようなエルフはいない。
つまり、エルフたちと同じくらいの背の高さであることは分かる。
人間、もしくは同じエルフや亜人といったところだろう。
「同じくらいの大きさの魔物と言う線はないの?」
「ないわね、エルフの中には子供の助けを求めている母親の石像もあったわ」
「つまり、言葉が通じる相手だったということでしょうか……」
ディータとメリッサの言う通りだろう。
言葉の通じない魔物相手に嘆願するような者はいない。
となれば、人間、亜人である可能性が高い。
「でも、なんでこんなこと……」
「解らないわ……」
私達が情報を整理していると、すでに日は傾き夕暮れ時になっていた。
思ったより時間が経ってきていた為、今日はとりあえずこの集落に泊まることにした。
石像に囲まれて一夜を過ごすと言うのはちょっと怖かったが、このままこの集落を放ってはおけない。
私達が野営の準備をしていると、街の入り口の方から物音がした。
「っ!……今の!」
「何か音がしたね……見てくるよ」
「俺も行こう」
クオンが立ち上がると、レンも同行を申し出る。
確かに暗くなり始めた今、一人で行動をするのは危険である。
クオンとレンは二人で、物音のした入り口の方へと向かう。
そこには、一人のエルフの男性が倒れていた。
どうやら、どこかに出かけていたのか……いや、どこかで何かと戦っていたのか、全身がボロボロになっている。
「急いで、カモメの所に運ぼう」
「肯定だ」
クオンとレンは二人でその男性を担ぐと、私の所へ戻ってきた。
「その人、どうしたの!?」
「集落の入り口に倒れてた……かなりひどい怪我だ……カモメお願いできる?」
「うん、わかった」
私はその男性に近づくと、治癒魔法で傷を癒す。
全身に焼けたような傷、何か鋭いもので斬り裂かれたような傷をつけていた男性は私の治癒魔法でその傷を癒していった。
「一体何に襲われたらこんな傷がつくんですの?」
まるで、炎に焼かれて風の刃で斬り裂かれたような傷……である。
「………魔法?」
「確かに、炎の魔法と風の魔法の傷跡にも見えるね」
ということは、魔導士にやられた傷なのだろうか……。
「ぐっ……」
私達が話していると、エルフの男性が目を覚ます。
ゆっくりと瞼をあけると、男性は私達に気づき、反射的に飛び起きる。
そして、警戒をするように私達から距離をとったのだ。
「お前たち……何者だ?」
「冒険者だよ。それと、傷は癒したけど、体力は戻ってないと思うから無理はしない方がいいよ」
「……確かに、すまない。傷を癒してくれたことは感謝する」
「ううん、それより何があったの?」
「私は……また、あの魔女に敗れたのだ」
「魔女?」
魔女という言葉に私は反応してしまう。
それは仕方ないだろう、私も闇の魔女と言われているのだ。
「魔女というのは?」
「十年前、この世界を災厄に襲わせた、災厄の魔女だ……あの魔女が私の友を……妻を……仲間たちを石へと変えたのだ!!」
災厄の魔女……その人がこの集落のエルフ達を石に変えたらしい。
でも、なぜそんなことを?
「魔女に目的などない、私を一人石に変えなかったのも私の苦悩を見て楽しむためだ……何度も何度も、魔女を倒し、皆を救うために挑んだが、まるでお気に入りのおもちゃで遊ぶ子供のように、魔法で私を死なぬ程度に傷つけ、この集落に返すのだ……私はただ遊ばれているだけだということを分かっている……だが、妻や友を見捨てていけるはずもない!……傷が癒えては挑みをこの数年……繰り返しているのだ……」
男の眼には涙が浮かんでいた。
この人はたった一人、この集落で石化を免れたのだ。
だが、運が良かったわけではないみたい……魔女にわざと残され、そして、あがく姿を見て、魔女は楽しんでいるのだと言う。
………ひどい。
「その魔女の居場所は分かるの?」
「あ、ああ……だが、聞いてどうするつもりだ?」
「私達はこの集落のエルフたちにお願いがあってきたんだ……でも、集落のエルフがこの状態だと、お願いを聞いてもらえない……だから、助けるんだよ」
その災厄の魔女と言う人を放っておいたらこの集落の人以外にも同じことをするかもしれない……野放しには出来ないよね。それにディータの話ならその魔女を倒せばこの石化した人たちを元に戻すことも出来るかもしれないし……。
「感謝する……」
「そういえば、どうして他の人に助けを求めなかったの?」
「求められなかったんだ……魔女の呪いか……私がこの森を出ようとすると、必ずこの集落に戻されてしまうのだ」
男性の話だと、森を出ようとすると、この集落の入り口にワープさせられるらしい。
空間魔法をも使うのだろうか……だとすると厄介である。
「とにかく、今日は休もう……明日、その場所に行ってみるよ」
魔女はこの集落から少し西に行った場所にいるらしい。
その場所にはなぜか草木が一本もなくなっており、広い荒野となっているという。
恐らく魔女が何かをしたんだろう。
私達は、明日に備えて寝ることにするのだった。
――――――――深夜。
虫の鳴き声もやみ、私達は交代で見張りを立て、交代して睡眠をとっていた。現在、見張りをしているエリンシア以外が寝静まっている頃……いきなりメリッサが上半身を起こして飛び起きた。
「どうしましたの?」
いきなり飛び起きたメリッサに、エリンシアが驚いた顔をする。
「いえ、何か嫌な感じが……」
メリッサはあたりを見回して周囲を警戒している。
その様子に、エリンシアもただことではないと感じたのだろう、エリンシアもあたりを警戒した。
「何もいませんわね?」
「はい、ですが……何かおかしな感じが……」
「カモメさん達を起こしますわ」
ただの気のせいではないのだろう……周囲を警戒し、何も見当たらないにもかかわらずメリッサの表情は晴れない……そう、確か彼女の天啓スキルは『看破』そのスキルが何かを感じ取っているのかもしれないと考えたエリンシアは、念のため、カモメ達を起こそうとする……が。
「カモメさん、起きてくださいまし………カモメさん………おかしいですわ」
いくら、起こそうとしてもカモメ達が起きる気配がなかった。
そして、カモメ達とは別に起き上がる気配がある。
エルフの男性だ。
だが、その様子はおかしい……起き上がってはいるが未だ夢の中という感じである。
男は、まるで夢遊病のように、おぼつかない足取りでどこかへと向かっていく。
「ま、待ってください!そっちにいっては駄目です!」
それを止めようとメリッサが追いかける。
「待ちなさいですわ、メリッサさん!!……ああん、もうですわ!」
エリンシアの静止を聞かず、行ってしまったメリッサをエリンシアも追いかけた。
三人は深い闇の中へと導かれていくのであった。
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