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2部 3章
窮地
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「すみません……取り乱してしまって……」
「いや、母親殺しの冤罪をかけられたのだ……当然の反応だ」
「ああ、レオ兄の言う通りだぜ、気にするなよメリッサ!」
「レオ様……ララ様……」
「それより、気に入らねぇのはそのアンダールシアの王の偽物だぜ……あの優しい王を乗っ取っただけじゃなく、王妃までも殺しやがって……その上、メリッサを泣かせやがった!」
ララは拳を胸の間で打ち合わせて、怒りを露にする。
なんというか……王女なのに男らしい。
「ありがとうございます、ララ様……私も許せません……でも、私は王女として、民の事を考えなければなりません……今のままではいつ民に牙をむくか分からないのです……ですから、民を救うためにもララ王女……ララ王子……私に力を貸してください」
「ああ、当然だぜ」
「はは、本当に強くなったようだなメリッサ王女は……うむ、我らにとっても関係のない話ではないのだ、協力は惜しまん」
メリッサは目に涙を溜めながらもララとレオ王子に頭を下げる。
私も、精一杯協力しないとね……その為にもアンダールシアに行った、クオンとディータの様子が気になるんだけど……大丈夫かな……本来なら、もう帰ってきていてもいい頃なんだけど……何かあったんだろうか。
私が、そう考えていると、部屋の扉が思いっきり開かれた。
何事かと、そこにいる全員が驚く……エメラルドの長髪の女性が部屋の中へとなだれ込んできたのだ。
「お待ちください!」
「待てん!!この街の領主はいらっしゃるか!!」
エメラルドの長髪の女性はそのきれいな髪が乱れるほどに慌てた様子でアンリエッタを探している。
「な、何事です!?」
「…………セリシアナ?」
「姫様!?」
メリッサの知り合いなのだろうか?
エメラルド色の長髪をした女性を、メリッサはセリシアナと呼ぶ。
見た感じ、騎士……かな?
ということは、アンダールシアのお城の騎士?
その考えに至った私は、すぐさまメリッサの前に出る。
もしかしたら、メリッサを捕まえに来たのかもしれない……そう思ったからだ。
だが、その考えをエリンシアが否定した。
「カモメさん、落ち着きなさい……この方はアンリエッタさんに用があるようでしたわ……メリッサさんを捕まえに来たわけではないと思いますわ」
「カモメ……そうか、そなたがクオン殿の言っていた、闇の魔女殿か!」
「え、クオンを知っているの?」
どういうこと?どうしてクオンの事をこの人が知っているんだろう……ううん、知っている理由なんてアンダールシアで会ったからだと思うけど……それなら何で一緒にクオンとディータがいないの?
「それで、アンタは何でそんなに慌ててこの部屋に入ってきたんだ?」
ララが痺れを切らしたと言わんばかりに聞いてくる。
「あ、貴方はララ王女!?……それにレオ王子も……どうして、ヴァルガンの王族がここに……い、いや、今はそんな事を言っている場合ではない……領主殿、この街の兵をお貸しください!」
「兵を?……どういうことです?説明を……先ずは説明をしてください」
アンリエッタが戸惑う……当然だよね、いきなり兵を貸せと言われて貸せるわけもない……。
「はい……」
少し落ち着いたのか、セリシアナは大きく深呼吸をすると事のあらましを話し始めた。
セリシアナの話したことはこういう内容であった。
セリシアナの所属する近衛隊は王様が偽物であると気づいて、王都を脱出した。
だけど、アンダールシアも簡単には逃がしてくれない、250名ほどの近衛隊を討伐するために追撃部隊を放ったというのだ。その数……約1万……250名を倒すにはあまりにも多すぎる数だ。
当然、進軍速度は遅く、近衛隊の方が動きが速い……だけど、逃げている途中に山賊に襲われている村を発見してしまったと言うのだ……近衛隊は王族直属の部隊……民を見捨てるなど出来るはずがない……そう言ったセリシアナに部隊の全員と、行動を共にしていたクオンとディータも賛成したという。
クオンの活躍もあり、山賊は見事討伐したというのだが、その戦いにかかった時間により、敵の追撃部隊に追いつかれてしまったと言うのだ。
このままでは、村を再び戦いに巻き込んでしまうと言うことで、クオン達は村から移動を始めた。
だが、敵に騎馬隊がいることを確認し、追いつかれるのも時間の問題だと解ると、セリシアナが村でもらった馬で先行してラリアスに向かい、私達に応援を要請してほしいということになったのだ……という話であった。
「……え、じゃあ、今頃クオンたちは戦ってるってこと!?」
「ああ……敵の追撃部隊に襲われていると思う……だから、一刻も早く兵を貸してほしいんだ!」
「で、ですが、ラリアスの街にいる兵士は100名ほどです……とても一万の兵を相手には……」
「な、なんだと……」
「それだけじゃねぇぜ、仮にヴァルガンの兵士を貸したとしても、ここからその場所に着くまでに戦いは決着が着いちまうんじゃねぇか?」
10000対250である、戦いにもならないだろう……普通なら。
「クオンとディータがいるなら、大丈夫だと思う……セリシアナさん、そこに案内してもらえる?」
「それはもちろんだ……兵を貸してもらえるのならば私も戻るつもりであった」
「よし、じゃあ行こうか!」
「ワタクシも参りましょうか?」
「ううん、運べるのは一人が限界だから、エリンシアは念のためにラリアスにいて……敵が来るかもしれないし」
「解りましたわ」
私とエリンシアがそう会話していると、この部屋にいた殆どの人が頭にハテナを浮かべている。
当然、セリシアナも……私たちの会話の意味を理解しているのはレンとローラ、そしてメリッサくらいであった。そして、その三人はちょっと呆れた顔をしている。
「カモメ様……気を付けてくださいね……」
「うん、クオン達が応援を要請するくらいだからね……敵も一筋縄ではいかないんだと思う……それじゃ、セリシアナさん、行くよ」
「ん、ああ……解った……だが兵の準備は出来ているのか?」
セリシアナの疑問に答えることもなく、セリシアナの手を引いて、私は部屋の外へと出て行った。
「大丈夫でしょうか?」
「カモメさんたちでなら、兵士一万くらい訳ありませんわ、万を超える魔物も倒したじゃありませんの」
「そうでしたね……でも、相手は知能の低い魔物とは違う、人間です……少し心配です」
アンリエッタの心配はもっともであるとエリンシアも思ってはいた。
だけど、エリンシアはカモメ達の強さを知っている……たとえ、相手の兵士が魔物よりも厄介だったとしてもそれをも軽々と倒して見せるだろうと自信を持っていた……いや、カモメ達を信頼しているのであった。
「ワタクシの仲間ですもの……当然ですわ」
「いや、母親殺しの冤罪をかけられたのだ……当然の反応だ」
「ああ、レオ兄の言う通りだぜ、気にするなよメリッサ!」
「レオ様……ララ様……」
「それより、気に入らねぇのはそのアンダールシアの王の偽物だぜ……あの優しい王を乗っ取っただけじゃなく、王妃までも殺しやがって……その上、メリッサを泣かせやがった!」
ララは拳を胸の間で打ち合わせて、怒りを露にする。
なんというか……王女なのに男らしい。
「ありがとうございます、ララ様……私も許せません……でも、私は王女として、民の事を考えなければなりません……今のままではいつ民に牙をむくか分からないのです……ですから、民を救うためにもララ王女……ララ王子……私に力を貸してください」
「ああ、当然だぜ」
「はは、本当に強くなったようだなメリッサ王女は……うむ、我らにとっても関係のない話ではないのだ、協力は惜しまん」
メリッサは目に涙を溜めながらもララとレオ王子に頭を下げる。
私も、精一杯協力しないとね……その為にもアンダールシアに行った、クオンとディータの様子が気になるんだけど……大丈夫かな……本来なら、もう帰ってきていてもいい頃なんだけど……何かあったんだろうか。
私が、そう考えていると、部屋の扉が思いっきり開かれた。
何事かと、そこにいる全員が驚く……エメラルドの長髪の女性が部屋の中へとなだれ込んできたのだ。
「お待ちください!」
「待てん!!この街の領主はいらっしゃるか!!」
エメラルドの長髪の女性はそのきれいな髪が乱れるほどに慌てた様子でアンリエッタを探している。
「な、何事です!?」
「…………セリシアナ?」
「姫様!?」
メリッサの知り合いなのだろうか?
エメラルド色の長髪をした女性を、メリッサはセリシアナと呼ぶ。
見た感じ、騎士……かな?
ということは、アンダールシアのお城の騎士?
その考えに至った私は、すぐさまメリッサの前に出る。
もしかしたら、メリッサを捕まえに来たのかもしれない……そう思ったからだ。
だが、その考えをエリンシアが否定した。
「カモメさん、落ち着きなさい……この方はアンリエッタさんに用があるようでしたわ……メリッサさんを捕まえに来たわけではないと思いますわ」
「カモメ……そうか、そなたがクオン殿の言っていた、闇の魔女殿か!」
「え、クオンを知っているの?」
どういうこと?どうしてクオンの事をこの人が知っているんだろう……ううん、知っている理由なんてアンダールシアで会ったからだと思うけど……それなら何で一緒にクオンとディータがいないの?
「それで、アンタは何でそんなに慌ててこの部屋に入ってきたんだ?」
ララが痺れを切らしたと言わんばかりに聞いてくる。
「あ、貴方はララ王女!?……それにレオ王子も……どうして、ヴァルガンの王族がここに……い、いや、今はそんな事を言っている場合ではない……領主殿、この街の兵をお貸しください!」
「兵を?……どういうことです?説明を……先ずは説明をしてください」
アンリエッタが戸惑う……当然だよね、いきなり兵を貸せと言われて貸せるわけもない……。
「はい……」
少し落ち着いたのか、セリシアナは大きく深呼吸をすると事のあらましを話し始めた。
セリシアナの話したことはこういう内容であった。
セリシアナの所属する近衛隊は王様が偽物であると気づいて、王都を脱出した。
だけど、アンダールシアも簡単には逃がしてくれない、250名ほどの近衛隊を討伐するために追撃部隊を放ったというのだ。その数……約1万……250名を倒すにはあまりにも多すぎる数だ。
当然、進軍速度は遅く、近衛隊の方が動きが速い……だけど、逃げている途中に山賊に襲われている村を発見してしまったと言うのだ……近衛隊は王族直属の部隊……民を見捨てるなど出来るはずがない……そう言ったセリシアナに部隊の全員と、行動を共にしていたクオンとディータも賛成したという。
クオンの活躍もあり、山賊は見事討伐したというのだが、その戦いにかかった時間により、敵の追撃部隊に追いつかれてしまったと言うのだ。
このままでは、村を再び戦いに巻き込んでしまうと言うことで、クオン達は村から移動を始めた。
だが、敵に騎馬隊がいることを確認し、追いつかれるのも時間の問題だと解ると、セリシアナが村でもらった馬で先行してラリアスに向かい、私達に応援を要請してほしいということになったのだ……という話であった。
「……え、じゃあ、今頃クオンたちは戦ってるってこと!?」
「ああ……敵の追撃部隊に襲われていると思う……だから、一刻も早く兵を貸してほしいんだ!」
「で、ですが、ラリアスの街にいる兵士は100名ほどです……とても一万の兵を相手には……」
「な、なんだと……」
「それだけじゃねぇぜ、仮にヴァルガンの兵士を貸したとしても、ここからその場所に着くまでに戦いは決着が着いちまうんじゃねぇか?」
10000対250である、戦いにもならないだろう……普通なら。
「クオンとディータがいるなら、大丈夫だと思う……セリシアナさん、そこに案内してもらえる?」
「それはもちろんだ……兵を貸してもらえるのならば私も戻るつもりであった」
「よし、じゃあ行こうか!」
「ワタクシも参りましょうか?」
「ううん、運べるのは一人が限界だから、エリンシアは念のためにラリアスにいて……敵が来るかもしれないし」
「解りましたわ」
私とエリンシアがそう会話していると、この部屋にいた殆どの人が頭にハテナを浮かべている。
当然、セリシアナも……私たちの会話の意味を理解しているのはレンとローラ、そしてメリッサくらいであった。そして、その三人はちょっと呆れた顔をしている。
「カモメ様……気を付けてくださいね……」
「うん、クオン達が応援を要請するくらいだからね……敵も一筋縄ではいかないんだと思う……それじゃ、セリシアナさん、行くよ」
「ん、ああ……解った……だが兵の準備は出来ているのか?」
セリシアナの疑問に答えることもなく、セリシアナの手を引いて、私は部屋の外へと出て行った。
「大丈夫でしょうか?」
「カモメさんたちでなら、兵士一万くらい訳ありませんわ、万を超える魔物も倒したじゃありませんの」
「そうでしたね……でも、相手は知能の低い魔物とは違う、人間です……少し心配です」
アンリエッタの心配はもっともであるとエリンシアも思ってはいた。
だけど、エリンシアはカモメ達の強さを知っている……たとえ、相手の兵士が魔物よりも厄介だったとしてもそれをも軽々と倒して見せるだろうと自信を持っていた……いや、カモメ達を信頼しているのであった。
「ワタクシの仲間ですもの……当然ですわ」
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