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7章
魔王との戦い⑦
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「魔王様!魔王様!」
自分の腕で貫き動かなくなってしまった魔王にイルザは言葉をかけ続ける。
自分の仲間が主である魔王の腹部を貫く様を見て、呆けてしまっていたグラネルザであったが、必死に魔王に言葉をかけるイルザを見て、事態を理解したのか、リーンを睨みつけた。
「貴様……貴様あああああああ!!」
「あらあら、うるさいわねぇ」
グラネルザは疾り、リーンへと攻撃を仕掛ける。
持っていた大剣を怒りに任せ、力の限り振り下ろした……が。
その大剣はリーンへと届く前に何かにへし折れてしまう。
「何っ!?」
グラネルザの大剣はリーンの前にいつの間にか移動していたイルザによってへし折られていた。
「身体が……勝手に……お願いだリーン殿、魔王様に回復を!!」
「だ~め♪」
「このままでは魔王様は……頼むリーン殿!」
「しつこいですねぇ、駄目なものは駄目ですよ……だって、私を敵とみなした魔王さんは邪魔にしかなりませんからね。私だって残念なんですよ?魔王さんにはまだ頼んでいたこともあったというのに……それを達成する前に殺すことになったんですから……まったく、役立たずですねぇ」
「なんだと……リーン!貴様!!」
「はいはい、もう五月蠅いので意識失くしちゃってくださいね」
「なっ……そん…………」
何かを反論しようとしていたイルザが、急に何もしゃべらなくなる。
その赤い瞳にはまるで何も映っていないかのように虚空を見ていた。
「貴様、イルザに何をした!」
「何って、本来の通り、唯の使い魔になっていただいたのですよ?」
魔族が人間を魔鬼にした時は、本来人間は唯の魔獣のごとく目の前の敵を襲うようになる……ということは?
「ガアアアアアアアアア!!」
「くっ、イルザ!」
グラネルザに襲い掛かるイルザ。
折れた大剣でイルザの繰り出す長いツメの攻撃をグラネルザは何とか躱していた。
「さて、それじゃあ、そこの犬はイルザに任せるとして、私は魔王と女神に止めを刺しましょうか」
「ぐっ……」
魔力をほとんど使い切ってしまっているディータ達は片膝を付いたまま、リーンを睨みつけているがリーンを撃退することが出来ないということは承知していた。
このままでは、魔王たちだけでなく、自分たちも全滅してしまう。
なにか、なにかこのピンチを脱出する方法はないのだろうか……必死に策を考えるディータであったが、思いつかなかった。
「まずは、瀕死の魔王さんを殺しておきましょうか」
「やめろぉお!!」
グラネルザの悲痛の叫びが聞こえてくるがリーンはそれを意に反さない。
そして、魔王の目の前にまで来たリーンは魔王に手をかざすと魔力を手に集中させた。
恐らく光の魔法であろう魔法を魔王に向かって放とうとした、その時。
「我を侮るな女狐!」
地に臥し、倒れていた魔王が起き上がり、リーンへと魔弾を放った。
「あら?」
魔王の銀色の魔弾がリーンに襲い掛かる。
「あらあら、しぶといですね」
魔王に撃とうとしていた光の魔法を自分に襲い来る銀色の魔弾に対して放ち、それを相殺するリーン。
「貴様如きに我を殺せると思うな!」
「死にぞこないのくせに、元気ですねぇ」
魔王とリーンが魔弾の打ち合いを始めると、魔力を使い切り片膝を付いて動けなくなっているディータとレナの元に、近づいてくるものがいた。
「大丈夫ですか?」
――――――コロである。
レディと共にグラネルザと戦っていたコロであったが、グラネルザがイルザと戦い始め、こちらを気にもしなくなったことで行動を開始していた。
「クオンさんとエリンシアさんは治癒魔法を掛けました、ディータさん達にも掛けますね」
「助かるわ……でも、回復をしてももう魔力がないのよ……」
「僕の魔力を少し分けます」
「そんなことが出来るの?」
「ソウルイーターのディータさんなら出来るんじゃないでしょうか?」
相手の魂を食べることによって魔力を増やしてきたディータである。
もしかしたら、魔力だけでも奪えるのではとコロは言うのだが。
「それは無理よ……私は相手の魂から魔力を吸収するのであって器用に魔力だけは奪えないわ」
「そうなんですか……でも、体力だけでも回復しておきますね」
「ありがと」
コロがディータの回復をし始めたころ、大きな声が辺りに響き渡った。
「ぐおおおおおおおおおお!!!」
グラネルザである。
「……何あれ」
グラネルザと戦っていたイルザがまるで先ほどまでとは別人のように変貌を遂げていた。
その姿はまるで蜘蛛のような姿をしていた。
手足は八本に増えており、綺麗であったその顔は見る影もないほど、化け物のソレと化していた。
大きな牙が生え、眼はまるで赤いビー玉のようなものが六つ付いており、そのどれも虚空を見ているかのように虚ろの目をしていた。
そして、その八本あるうちの一本の腕が、グラネルザの胸を貫いていたのだ。
「グギャギャ!」
「ぐ……がああ!」
二本目の腕をグラネルザに刺すと、再び、グラネルザの悲鳴が聞こえてくる。
「が……はっ」
グラネルザから力が抜け、貫かれた腕に自分の体を預けるようにぶら下っている。
それを見て、すでに目の前の獲物に抵抗する力がないことを理解したのか、止めの為にグラネルザの頭に貫こうともう一本、腕を突きだそうとするイルザであったがその一本が届く前に別の声が上がった。
「うっふううううううん!!!」
――――――レディだ。
「あらぁん、ついつい、手を出しちゃったわぁん……助ける必要なんてないんだけど……見ていられなかったわぁねぇん」
大きなウォーアクスを肩に担ぎながらレディはやれやれと言った表情で言う。
「可哀想な子ねぇん……自分の意志と関係なく仲間を攻撃しちゃうなんてぇん……」
憐みの表情を浮かべながらイルザを見るレディ。
攻撃をされて標的を変えたのか、イルザはレディを見ていた。
「あら、敵はレディさんだけじゃありませんわよ?」
「だね、僕らを忘れないで欲しいな」
「グギャ!」
コロの回復魔法により復活した二人が、イルザに追撃を放った。
その衝撃でイルザの腕に貫かれていたグラネルザが、その腕を離れ、ディータ達の方まで転がっていく。
「ぐ……」
身体を二か所貫かれ、すでにもう虫の息に近いグラネルザが、ディータの方を見ると、傷ついた体を引きずりながらちかづいてきた。
「闇の女神よ……頼みがある……俺を喰え……」
「はあ!?」
死にかけながらやってきて、いきなり何を言いだすのかとディータは驚いた表情を見せる。
だが、グラネルザの表情は冗談を言っている訳でもなく、本気の様だった。
確かに、グラネルザの魔力を食べれば、ディータの力は戻るかもしれないが、敵であるディータになぜ力を与えるようなことをいいだすのかと、もしかしたら何かの罠なんではないかと警戒をするディータであった。
自分の腕で貫き動かなくなってしまった魔王にイルザは言葉をかけ続ける。
自分の仲間が主である魔王の腹部を貫く様を見て、呆けてしまっていたグラネルザであったが、必死に魔王に言葉をかけるイルザを見て、事態を理解したのか、リーンを睨みつけた。
「貴様……貴様あああああああ!!」
「あらあら、うるさいわねぇ」
グラネルザは疾り、リーンへと攻撃を仕掛ける。
持っていた大剣を怒りに任せ、力の限り振り下ろした……が。
その大剣はリーンへと届く前に何かにへし折れてしまう。
「何っ!?」
グラネルザの大剣はリーンの前にいつの間にか移動していたイルザによってへし折られていた。
「身体が……勝手に……お願いだリーン殿、魔王様に回復を!!」
「だ~め♪」
「このままでは魔王様は……頼むリーン殿!」
「しつこいですねぇ、駄目なものは駄目ですよ……だって、私を敵とみなした魔王さんは邪魔にしかなりませんからね。私だって残念なんですよ?魔王さんにはまだ頼んでいたこともあったというのに……それを達成する前に殺すことになったんですから……まったく、役立たずですねぇ」
「なんだと……リーン!貴様!!」
「はいはい、もう五月蠅いので意識失くしちゃってくださいね」
「なっ……そん…………」
何かを反論しようとしていたイルザが、急に何もしゃべらなくなる。
その赤い瞳にはまるで何も映っていないかのように虚空を見ていた。
「貴様、イルザに何をした!」
「何って、本来の通り、唯の使い魔になっていただいたのですよ?」
魔族が人間を魔鬼にした時は、本来人間は唯の魔獣のごとく目の前の敵を襲うようになる……ということは?
「ガアアアアアアアアア!!」
「くっ、イルザ!」
グラネルザに襲い掛かるイルザ。
折れた大剣でイルザの繰り出す長いツメの攻撃をグラネルザは何とか躱していた。
「さて、それじゃあ、そこの犬はイルザに任せるとして、私は魔王と女神に止めを刺しましょうか」
「ぐっ……」
魔力をほとんど使い切ってしまっているディータ達は片膝を付いたまま、リーンを睨みつけているがリーンを撃退することが出来ないということは承知していた。
このままでは、魔王たちだけでなく、自分たちも全滅してしまう。
なにか、なにかこのピンチを脱出する方法はないのだろうか……必死に策を考えるディータであったが、思いつかなかった。
「まずは、瀕死の魔王さんを殺しておきましょうか」
「やめろぉお!!」
グラネルザの悲痛の叫びが聞こえてくるがリーンはそれを意に反さない。
そして、魔王の目の前にまで来たリーンは魔王に手をかざすと魔力を手に集中させた。
恐らく光の魔法であろう魔法を魔王に向かって放とうとした、その時。
「我を侮るな女狐!」
地に臥し、倒れていた魔王が起き上がり、リーンへと魔弾を放った。
「あら?」
魔王の銀色の魔弾がリーンに襲い掛かる。
「あらあら、しぶといですね」
魔王に撃とうとしていた光の魔法を自分に襲い来る銀色の魔弾に対して放ち、それを相殺するリーン。
「貴様如きに我を殺せると思うな!」
「死にぞこないのくせに、元気ですねぇ」
魔王とリーンが魔弾の打ち合いを始めると、魔力を使い切り片膝を付いて動けなくなっているディータとレナの元に、近づいてくるものがいた。
「大丈夫ですか?」
――――――コロである。
レディと共にグラネルザと戦っていたコロであったが、グラネルザがイルザと戦い始め、こちらを気にもしなくなったことで行動を開始していた。
「クオンさんとエリンシアさんは治癒魔法を掛けました、ディータさん達にも掛けますね」
「助かるわ……でも、回復をしてももう魔力がないのよ……」
「僕の魔力を少し分けます」
「そんなことが出来るの?」
「ソウルイーターのディータさんなら出来るんじゃないでしょうか?」
相手の魂を食べることによって魔力を増やしてきたディータである。
もしかしたら、魔力だけでも奪えるのではとコロは言うのだが。
「それは無理よ……私は相手の魂から魔力を吸収するのであって器用に魔力だけは奪えないわ」
「そうなんですか……でも、体力だけでも回復しておきますね」
「ありがと」
コロがディータの回復をし始めたころ、大きな声が辺りに響き渡った。
「ぐおおおおおおおおおお!!!」
グラネルザである。
「……何あれ」
グラネルザと戦っていたイルザがまるで先ほどまでとは別人のように変貌を遂げていた。
その姿はまるで蜘蛛のような姿をしていた。
手足は八本に増えており、綺麗であったその顔は見る影もないほど、化け物のソレと化していた。
大きな牙が生え、眼はまるで赤いビー玉のようなものが六つ付いており、そのどれも虚空を見ているかのように虚ろの目をしていた。
そして、その八本あるうちの一本の腕が、グラネルザの胸を貫いていたのだ。
「グギャギャ!」
「ぐ……がああ!」
二本目の腕をグラネルザに刺すと、再び、グラネルザの悲鳴が聞こえてくる。
「が……はっ」
グラネルザから力が抜け、貫かれた腕に自分の体を預けるようにぶら下っている。
それを見て、すでに目の前の獲物に抵抗する力がないことを理解したのか、止めの為にグラネルザの頭に貫こうともう一本、腕を突きだそうとするイルザであったがその一本が届く前に別の声が上がった。
「うっふううううううん!!!」
――――――レディだ。
「あらぁん、ついつい、手を出しちゃったわぁん……助ける必要なんてないんだけど……見ていられなかったわぁねぇん」
大きなウォーアクスを肩に担ぎながらレディはやれやれと言った表情で言う。
「可哀想な子ねぇん……自分の意志と関係なく仲間を攻撃しちゃうなんてぇん……」
憐みの表情を浮かべながらイルザを見るレディ。
攻撃をされて標的を変えたのか、イルザはレディを見ていた。
「あら、敵はレディさんだけじゃありませんわよ?」
「だね、僕らを忘れないで欲しいな」
「グギャ!」
コロの回復魔法により復活した二人が、イルザに追撃を放った。
その衝撃でイルザの腕に貫かれていたグラネルザが、その腕を離れ、ディータ達の方まで転がっていく。
「ぐ……」
身体を二か所貫かれ、すでにもう虫の息に近いグラネルザが、ディータの方を見ると、傷ついた体を引きずりながらちかづいてきた。
「闇の女神よ……頼みがある……俺を喰え……」
「はあ!?」
死にかけながらやってきて、いきなり何を言いだすのかとディータは驚いた表情を見せる。
だが、グラネルザの表情は冗談を言っている訳でもなく、本気の様だった。
確かに、グラネルザの魔力を食べれば、ディータの力は戻るかもしれないが、敵であるディータになぜ力を与えるようなことをいいだすのかと、もしかしたら何かの罠なんではないかと警戒をするディータであった。
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