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7章
魔王との戦い⑥
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光の魔法と闇の魔法の合成魔法が魔王を、そして背後の壁や柱を飲み込む。
異空間に作られ、少しの損傷や破壊程度ならすぐにでも元通りになってしまう、このヴァルネッサ城であるが、光と闇の合成魔法はその修復力を上回っているのか、その壁や柱を破壊しつくす。
そして、ディータとレナの放った合成魔法が蹂躙した場所は全てが破壊され、あるのは異空間の象徴ともいえる、赤と白が混ざり合った不思議な空間のみとなった。
「はぁっ……はあっ……」
肩で息を切らす二人の女神。
息を切らせながらも二人をお互いの顔を見る。
「姉様……」
「成功したわね……ざまあみなさいってのよ、あの三流魔王め!」
自分たちの目の前に何もなくなった光景を見て、二人はお互いに笑顔で言い合う。
「まさか……そんな!!魔王様!!」
レディとコロと戦っていたイルザとグラネルザが先ほどまで魔王のいた、今は何もない空間に向かって叫ぶ。
「あれは、以前カモメさんが使った……」
「うん、光と闇の合成魔法だね」
「光と闇の合成……とんでもないものを使うわね……」
一人、冷静にその状況を分析しているリーンである。
「でも、あの女神二人はもう戦えなさそうね?」
肩で息を切らしながらお互いに笑いあってはいるが、その二人の身体には立ち上がるだけの力が残っていなかった。それだけ、闇と光の合成魔法は二人の魔力を限界まで吸い上げたのだ。
「まったく、これを一人で使うなんて……改めてカモメの凄さを思い知らされるわね」
「本当ですね……これだけ無尽蔵に魔力を吸われては何度もは使えないと思うのですが」
「才能でしょうね、きっとカモメはここまで魔力を使わないんだと思うわ……きっと合成する為のコツとかあるんじゃないかしら」
「なるほど……私達は慣れていないから無駄に魔力を使い切っちゃったんですね」
「そういうこと、でも、まあ、魔王を倒せたのなら結果オーライよ」
そう言って笑いあう二人の後ろから話しかけてくる一つの声。
「あら、でも今の貴方たちじゃ、魔王様の仇を取ろうとする私達に簡単に殺されちゃいますよ?」
「リーン!」
いつの間にかディータ達の後ろに現れたリーンを首だけ動かし見るディータ。
そのリーンの後ろではクオンとエリンシアが倒れていた。
「ああ、あのお二人ならあなた達が魔王様を倒したのを見て油断していましたので魔法で焼いてしまいました♪」
「……アンタ」
「あら、怖い怖い」
リーンを睨みつけるディータ。
だが、あの二人が少し油断をしていたとしても、こうも簡単にやられるなんて……あの二人を一瞬で倒すこのリーンはやはりヤバイ。
「……あら?」
そのリーンが、ディータとレナ二人の後ろを見て何かに気付く。
二人の後ろには先ほど破壊された城が少しずつ修復をし始めており、その姿を戻そうとしていたのだが未だに異空間の何もない空間が見えている……そしてその何もない空間に一つの黒い粒が見えていた。
「ふふふ、そうですか……さすがですね」
「何?……何を笑っているの?」
リーンが見る自分たちの後ろを向き、目を凝らすディータ、そこでディータもその黒い粒に気付いた。
「嘘でしょ……」
その黒い粒が段々と大きくなり、その全容がハッキリと見えてくる。
「あれを喰らって生きているの?」
黒い粒の正体は遠く離れたところまで吹き飛ばされた魔王であった。
魔王は光と闇の合成魔法を喰らっても、消滅せず、堪えきったのだ。
避けたわけではないというのはその姿を見ればよくわかる。
魔王の身体にはまるでマグマにでも身を投げたのかと思う程に焼けただれた痕があり、魔王もまた満身創痍と言った感じであった。
魔王が、ゆっくりとフラつきながらも近づいて、ディータ達の前に戻ってきた時、ヴァルネッサ城もまた、その修復を終えた。
「やはり、貴様は油断ならんな……よもや、ここまでのダメージを受けるとは思わなかったぞ」
「あれを喰らって死なないなんて……ゴキブリ並みのしぶとさね」
「ふんっ、貴様には言われなくないな」
互いに満身創痍であるものの、憎まれ口だけは無くならない。
「魔王様、回復いたしましょうか?」
「いらん」
鋭い眼をリーンへと向ける魔王、その眼は味方を見るものではなかった。
(あらあら、警戒されてしまっているわね……そろそろ潮時かしら?)
先ほどのエリンシアの言葉や、リーンの態度を見て、魔王もリーンを信用できない相手として見ているようだった。千年前までは自分の世界を護る為、協力をしてくれる信用のできる者と思っていた、だが、この千年の間にリーンに対する見方が変わったのだ。
この千年の間、リーンはカモメ達の世界から流れる闇を食い止め、魔王の復活の時間を稼ぐためにこの世界に残ったと言ったと、自分の配下から聞いたのだ。
それを聞き魔王はリーンに感謝をした、それを聞き魔王は自分の配下であり、十二神将の一人でもあるボルトルをリーンの元へ向かわせ、少しでも協力するようにと命じたのだ。
ボルトルはその命を受け、リーンの元に向かったのだが、ボルトルが目にしたリーンは暗く、嫌らしい笑みを浮かべている姿であった。
あれは、自分達の世界を護るために善意で動いている人間の表情ではない……人を見る目に長けているボルトルはそのリーンの姿を見て、リーンに恐怖を抱いたと魔王に報告をした。
その報告を聞いて魔王は、リーンに対する考えを変えたのだ。
その後は何度もボルトルに命じ、リーンの行動を探らせたが、リーンの行動は理解できない物ばかりであった、自分の姿を偽り、一つの国に仕え、やがてそこの王となっていた。
その行動が自分たちの世界に闇を流さない為にやっていることとは思えない……だが、現に闇はこちらの世界に流れては来なくなっていた。
魔王は悩んだ、リーンが信用できる者なのか信用できない者なのか。
だが、その答えをエリンシアとディータが言ったのだ。
自分たちの世界を壊そうとしているのはリーンだと。
もしそうであるのならば、何もしていないはずのリーンがこちらの世界に来る闇を止めることが出来たのも頷ける。壊そうとしている本人なのだ、止めるのも容易いだろう。
それもあり、魔王は今、リーンを信用できない相手として見ているのであった。
そして……。
「魔王様に嫌われちゃいましたね♪……仕方ありません」
「貴様は後だ……まずはこの鬱陶しい女神たちを殺すとしよう……イルザ!」
「はっ!」
魔王に呼ばれ、魔鬼の姿になって変りはててしまったイルザであったが、即座にその場から魔王の元へ移動をする。忠誠心は微塵も変わらず残っているのだ。
「回復を頼む。このままではまともに動くことも出来んからな」
「解りました」
イルザが魔王を回復させるため、魔王に近づく。
「がっ…………な……なにっ……がふっ」
「え……魔王……様?」
一体何が起きたのか、すぐには理解できないイルザ。
イルザは眼の間で血を口から流しながら驚きの表情で自分を見ている魔王を見る。
そして、その視線を今度は自分の腕へと移す。
そこには、魔王の腹部を深々と貫く、自分の腕があった。
治療のために近づいたはずのイルザが、魔王の腹部を貫いたのだ。
「イルザ……貴様……」
「そんなっ、なぜ!?……違います魔王様!……なんでっ!……なんで!!」
戸惑うイルザ、その先で魔王は膝に力が入らなくなったのか、地面に膝を付け、倒れてしまう。
「ふふふふ、あ~っはっはっはっは!」
大声で実に愉快そうに笑うのはリーンであった。
「何、何が起きてるの?」
自分たちの目の前で起きた裏切り劇、魔王の配下であるイルザがその主である魔王を貫き、戸惑っている。まるで、自分の意志とは関係なく魔王を貫いてしまったとでも言うかのように。
そして、イルザの姿を見て、ディータは気付いた。
「魔鬼化……そう、彼女たちに魔鬼の力を与えたのはリーンなのね……」
ディータのその言葉で魔王も気付く。
「ぐ……魔鬼は本来、魔族の使い魔を作る為の技……そうか……」
「ビンゴ♪……そう、彼女たちには自分の魔力で魔鬼化が出来ると教えたけど、実は違ったのです……元々私の魔力を彼女たちの中に植え付けていたのです♪」
「そんな……それじゃ……」
「はい、魔鬼化を受け入れたイルザさんは私の操り人形……というわけです♪」
「ぐ………すまないな、イルザよ……我が間抜けであったわ」
「魔王様!!」
そう言って、魔王はその場に倒れるのであった。
異空間に作られ、少しの損傷や破壊程度ならすぐにでも元通りになってしまう、このヴァルネッサ城であるが、光と闇の合成魔法はその修復力を上回っているのか、その壁や柱を破壊しつくす。
そして、ディータとレナの放った合成魔法が蹂躙した場所は全てが破壊され、あるのは異空間の象徴ともいえる、赤と白が混ざり合った不思議な空間のみとなった。
「はぁっ……はあっ……」
肩で息を切らす二人の女神。
息を切らせながらも二人をお互いの顔を見る。
「姉様……」
「成功したわね……ざまあみなさいってのよ、あの三流魔王め!」
自分たちの目の前に何もなくなった光景を見て、二人はお互いに笑顔で言い合う。
「まさか……そんな!!魔王様!!」
レディとコロと戦っていたイルザとグラネルザが先ほどまで魔王のいた、今は何もない空間に向かって叫ぶ。
「あれは、以前カモメさんが使った……」
「うん、光と闇の合成魔法だね」
「光と闇の合成……とんでもないものを使うわね……」
一人、冷静にその状況を分析しているリーンである。
「でも、あの女神二人はもう戦えなさそうね?」
肩で息を切らしながらお互いに笑いあってはいるが、その二人の身体には立ち上がるだけの力が残っていなかった。それだけ、闇と光の合成魔法は二人の魔力を限界まで吸い上げたのだ。
「まったく、これを一人で使うなんて……改めてカモメの凄さを思い知らされるわね」
「本当ですね……これだけ無尽蔵に魔力を吸われては何度もは使えないと思うのですが」
「才能でしょうね、きっとカモメはここまで魔力を使わないんだと思うわ……きっと合成する為のコツとかあるんじゃないかしら」
「なるほど……私達は慣れていないから無駄に魔力を使い切っちゃったんですね」
「そういうこと、でも、まあ、魔王を倒せたのなら結果オーライよ」
そう言って笑いあう二人の後ろから話しかけてくる一つの声。
「あら、でも今の貴方たちじゃ、魔王様の仇を取ろうとする私達に簡単に殺されちゃいますよ?」
「リーン!」
いつの間にかディータ達の後ろに現れたリーンを首だけ動かし見るディータ。
そのリーンの後ろではクオンとエリンシアが倒れていた。
「ああ、あのお二人ならあなた達が魔王様を倒したのを見て油断していましたので魔法で焼いてしまいました♪」
「……アンタ」
「あら、怖い怖い」
リーンを睨みつけるディータ。
だが、あの二人が少し油断をしていたとしても、こうも簡単にやられるなんて……あの二人を一瞬で倒すこのリーンはやはりヤバイ。
「……あら?」
そのリーンが、ディータとレナ二人の後ろを見て何かに気付く。
二人の後ろには先ほど破壊された城が少しずつ修復をし始めており、その姿を戻そうとしていたのだが未だに異空間の何もない空間が見えている……そしてその何もない空間に一つの黒い粒が見えていた。
「ふふふ、そうですか……さすがですね」
「何?……何を笑っているの?」
リーンが見る自分たちの後ろを向き、目を凝らすディータ、そこでディータもその黒い粒に気付いた。
「嘘でしょ……」
その黒い粒が段々と大きくなり、その全容がハッキリと見えてくる。
「あれを喰らって生きているの?」
黒い粒の正体は遠く離れたところまで吹き飛ばされた魔王であった。
魔王は光と闇の合成魔法を喰らっても、消滅せず、堪えきったのだ。
避けたわけではないというのはその姿を見ればよくわかる。
魔王の身体にはまるでマグマにでも身を投げたのかと思う程に焼けただれた痕があり、魔王もまた満身創痍と言った感じであった。
魔王が、ゆっくりとフラつきながらも近づいて、ディータ達の前に戻ってきた時、ヴァルネッサ城もまた、その修復を終えた。
「やはり、貴様は油断ならんな……よもや、ここまでのダメージを受けるとは思わなかったぞ」
「あれを喰らって死なないなんて……ゴキブリ並みのしぶとさね」
「ふんっ、貴様には言われなくないな」
互いに満身創痍であるものの、憎まれ口だけは無くならない。
「魔王様、回復いたしましょうか?」
「いらん」
鋭い眼をリーンへと向ける魔王、その眼は味方を見るものではなかった。
(あらあら、警戒されてしまっているわね……そろそろ潮時かしら?)
先ほどのエリンシアの言葉や、リーンの態度を見て、魔王もリーンを信用できない相手として見ているようだった。千年前までは自分の世界を護る為、協力をしてくれる信用のできる者と思っていた、だが、この千年の間にリーンに対する見方が変わったのだ。
この千年の間、リーンはカモメ達の世界から流れる闇を食い止め、魔王の復活の時間を稼ぐためにこの世界に残ったと言ったと、自分の配下から聞いたのだ。
それを聞き魔王はリーンに感謝をした、それを聞き魔王は自分の配下であり、十二神将の一人でもあるボルトルをリーンの元へ向かわせ、少しでも協力するようにと命じたのだ。
ボルトルはその命を受け、リーンの元に向かったのだが、ボルトルが目にしたリーンは暗く、嫌らしい笑みを浮かべている姿であった。
あれは、自分達の世界を護るために善意で動いている人間の表情ではない……人を見る目に長けているボルトルはそのリーンの姿を見て、リーンに恐怖を抱いたと魔王に報告をした。
その報告を聞いて魔王は、リーンに対する考えを変えたのだ。
その後は何度もボルトルに命じ、リーンの行動を探らせたが、リーンの行動は理解できない物ばかりであった、自分の姿を偽り、一つの国に仕え、やがてそこの王となっていた。
その行動が自分たちの世界に闇を流さない為にやっていることとは思えない……だが、現に闇はこちらの世界に流れては来なくなっていた。
魔王は悩んだ、リーンが信用できる者なのか信用できない者なのか。
だが、その答えをエリンシアとディータが言ったのだ。
自分たちの世界を壊そうとしているのはリーンだと。
もしそうであるのならば、何もしていないはずのリーンがこちらの世界に来る闇を止めることが出来たのも頷ける。壊そうとしている本人なのだ、止めるのも容易いだろう。
それもあり、魔王は今、リーンを信用できない相手として見ているのであった。
そして……。
「魔王様に嫌われちゃいましたね♪……仕方ありません」
「貴様は後だ……まずはこの鬱陶しい女神たちを殺すとしよう……イルザ!」
「はっ!」
魔王に呼ばれ、魔鬼の姿になって変りはててしまったイルザであったが、即座にその場から魔王の元へ移動をする。忠誠心は微塵も変わらず残っているのだ。
「回復を頼む。このままではまともに動くことも出来んからな」
「解りました」
イルザが魔王を回復させるため、魔王に近づく。
「がっ…………な……なにっ……がふっ」
「え……魔王……様?」
一体何が起きたのか、すぐには理解できないイルザ。
イルザは眼の間で血を口から流しながら驚きの表情で自分を見ている魔王を見る。
そして、その視線を今度は自分の腕へと移す。
そこには、魔王の腹部を深々と貫く、自分の腕があった。
治療のために近づいたはずのイルザが、魔王の腹部を貫いたのだ。
「イルザ……貴様……」
「そんなっ、なぜ!?……違います魔王様!……なんでっ!……なんで!!」
戸惑うイルザ、その先で魔王は膝に力が入らなくなったのか、地面に膝を付け、倒れてしまう。
「ふふふふ、あ~っはっはっはっは!」
大声で実に愉快そうに笑うのはリーンであった。
「何、何が起きてるの?」
自分たちの目の前で起きた裏切り劇、魔王の配下であるイルザがその主である魔王を貫き、戸惑っている。まるで、自分の意志とは関係なく魔王を貫いてしまったとでも言うかのように。
そして、イルザの姿を見て、ディータは気付いた。
「魔鬼化……そう、彼女たちに魔鬼の力を与えたのはリーンなのね……」
ディータのその言葉で魔王も気付く。
「ぐ……魔鬼は本来、魔族の使い魔を作る為の技……そうか……」
「ビンゴ♪……そう、彼女たちには自分の魔力で魔鬼化が出来ると教えたけど、実は違ったのです……元々私の魔力を彼女たちの中に植え付けていたのです♪」
「そんな……それじゃ……」
「はい、魔鬼化を受け入れたイルザさんは私の操り人形……というわけです♪」
「ぐ………すまないな、イルザよ……我が間抜けであったわ」
「魔王様!!」
そう言って、魔王はその場に倒れるのであった。
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