216 / 361
7章
魔王との戦い②
しおりを挟む
グラネルザが持っている大剣をエリンシアに向けて振り下ろす。
エリンシアはそれをスルりと躱し、グラネルザの横腹に蹴りを入れる。
「ぐおっ」
グラネルザが怯んだところに魔導銃を打ち込もうとするが、もう一人の十二神将、イルザがその攻撃に割って入る。イルザは花弁の形をした魔力の塊をエリンシアに向けて放ってきた。
エリンシアはそれを後ろに大きく飛びのき躱し、イルザに向けて聖滅弾を放つが、それをイルザは大きな花の塊を盾にして防いだ。
そして、自分から眼を離したエリンシアにグラネルザは再び大剣を持って襲い掛かる。
「おっとですわ!」
「ちっ、すばっしこい奴だ!」
エリンシアはそれを再び後ろに大きく飛び躱した。
「さすがに二人相手は難しいですわね」
「この小娘、本当に人間?私たち二人相手に出来るなんて……」
「あら、こんなに可愛らしい人間は他にはおりませんわよ!」
エリンシアは再び聖滅弾を放つと、その弾の後を追いかけるように走り出す。そして、イルザが魔弾を先ほどと同じように防ぐとその花の盾が無い方向からもう一発聖滅弾を放った。
「なっ!?」
エリンシアの放った聖滅弾がイルザを捉える。
だが、間一髪のところでもう一枚、花の盾を召喚したが、生成するのに時間が足らなかったのか聖滅弾は花の盾を壊し、イルザの身体に命中した。
花の盾で威力を大分、削がれてしまったのか、イルザに命中はしたもののそれ程のダメージを与えられなかった。
そして、その隙を突いてグラネルザが大剣をエリンシアに向けて振り下ろす。
エリンシアはその攻撃を床を転がりながら躱したが、そこをグラネルザの蹴りに捉えられた。
「くっ」
「イルザ!」
「解っているわ!」
グラネルザの蹴りをお腹に喰らい、後ろに大きく転げるエリンシアに、イルザは魔力の花びらを飛ばす。
蹴り飛ばされて体制の整っていないところにその攻撃が飛んできたため、エリンシアはその攻撃を避けることが出来ない。
避けることの出来ない事を悟ったエリンシアは魔導銃を花びらに構え撃った。
エリンシアの魔弾は花弁をいくつか捕らえ、打ち消すも、全てを打ち消すことは出来ず、何枚かの花びらにその体を斬り裂かれた。
「やりますわね……」
花弁に裂かれたところから赤い血を流すエリンシアであるが、それ程深くないのか、それを気にせず、魔族たちを見据える。
「貴様のような人間がいたことに驚いている、恐らく、魔女の懐刀と言ったところだろう」
「でも、私たち二人を相手にするのは無謀だったわね」
「魔女の助けも期待できんぞ?」
「どういうことですの?」
「魔女は今、この異空間にはいない。我らの仲間の命を懸けた一撃に外の世界に放り出された」
「しかも、その衝撃でここにつながる扉が壊れてしまったわ……だからもう、魔女はここには来れない……でも、安心して、あなた達を殺したら次はあの魔女も殺してあげるから」
勝ち誇ったように笑うイルザ。
確かにこの状況でカモメの援軍が期待できないのは辛い……だが。
「お~っほっほっほ!」
「何を笑っているのかしら?」
イルザの笑いを打ち消すかのようにエリンシアは高笑いを上げた。
「まったく、こんな大事な時までドジっ子なんですから、カモメさんは……確かに、カモメさんがここから追い出されたしまったのは痛いですわ……ですが、それならばカモメさん抜きであなた達を倒してしまえばいいだけの事ですわ!」
「無理だ」
「あら、どうしてそう言えますの?」
「闇の女神や光の女神が我が王に勝てるわけがない……それに魔女の懐刀の貴様も我々二人相手では勝ち目が無かろう?」
「あら、残念ですわね?」
「……何?」
訝しく方眉を上げるグラネルザに、エリンシアは可愛くウインクをしながら答える。
「カモメさんの懐刀はワタクシではありませんわよ?ですわよね、クオンさん?」
「ぐあっ!?……何!?」
突如現れた少年の剣がグラネルザに襲い掛かる……クオンが背後から自分の武器であるクレイジュを使いグラネルザの背中を斬り裂いたのだ。
「グラネルザ!ちっ、新手か!!」
グラネルザの背中を斬り裂いたクオンに、イルザは魔力の花弁を放つがクオンはそれを軽々と躱した。
「遅刻ですわよ?」
「はは、ごめん、しかも仕留めそこなったみたいだ」
背中を斬り裂かれたグラネルザにイルザは回復魔法らしきものを掛ける。
すると、見る見るうちに背中の傷が塞がった。
「そうみたいですわね」
「それよりも……あっちでディータ達と戦っている男は……」
「魔王ですわ」
「やっぱり……」
(相棒、アイツはやばいぜ)
「ああ、解ってる……とんでもない強さだ……」
「そう言う事ですわ……ですので早く助太刀に行きませんと!」
「了解!」
剣と銃を構えるエリンシアとクオン。
その言葉が届いたのか、回復を終えたイルザが『調子に乗って……』とイラついたように言葉を零した。
「聖滅弾!」
エリンシアの魔弾をイルザの盾が防ぐ、そして、炸裂した魔弾の爆発の中から、クオンは魔族に襲い掛かる。
「速い!?」
イルザを狙ったクオンであったが、あと一歩のところでグラネルザにその攻撃を防がれてしまう。
だが、攻撃を止められたクオンは即座に体を回転させながらグラネルザの腕を蹴り上げた。
「何っ!?」
そこに後ろからエリンシアの魔弾が飛来する。
「があ!?」
グラネルザは腕を跳ね上げられて、大剣でそれを切り払うことも出来ずまともに魔弾を喰らい、後ろに転げる。
「大丈夫!?」
「ああ……だが……」
「厄介なのが増えたわね……」
クオンと言う強力な援軍に先ほどまで数の有利でなんとかエリンシアを押していた二人であったが、その数も同じになり、不利な立場へと変わってしまった事を痛感していた。
「我ら十二神将が人間に後れをとるとは……」
「仕方ないわね……アレを使うわ」
「あれ?……まさか、貴様、あの女の言っていた魔鬼化を使ったのか?」
「ええ……そうよ……それに私だけではないわ」
「馬鹿な、魔王様に禁じられた筈……」
「解っている……でも、それでも魔王様の為に人間に負けるわけにはいかないのよ!!」
イルザは自分の核を貫き、自らその動きを止めた。
そして、一度動きを止めたイルザの身体は、徐々に黒く変わっていく。
「大バカ者め……」
ディータ達と戦いながらその様子を見ていた魔王は舌打ちをしながら言葉を漏らす。
そして、イルザは魔鬼へと変貌したのだった。
エリンシアはそれをスルりと躱し、グラネルザの横腹に蹴りを入れる。
「ぐおっ」
グラネルザが怯んだところに魔導銃を打ち込もうとするが、もう一人の十二神将、イルザがその攻撃に割って入る。イルザは花弁の形をした魔力の塊をエリンシアに向けて放ってきた。
エリンシアはそれを後ろに大きく飛びのき躱し、イルザに向けて聖滅弾を放つが、それをイルザは大きな花の塊を盾にして防いだ。
そして、自分から眼を離したエリンシアにグラネルザは再び大剣を持って襲い掛かる。
「おっとですわ!」
「ちっ、すばっしこい奴だ!」
エリンシアはそれを再び後ろに大きく飛び躱した。
「さすがに二人相手は難しいですわね」
「この小娘、本当に人間?私たち二人相手に出来るなんて……」
「あら、こんなに可愛らしい人間は他にはおりませんわよ!」
エリンシアは再び聖滅弾を放つと、その弾の後を追いかけるように走り出す。そして、イルザが魔弾を先ほどと同じように防ぐとその花の盾が無い方向からもう一発聖滅弾を放った。
「なっ!?」
エリンシアの放った聖滅弾がイルザを捉える。
だが、間一髪のところでもう一枚、花の盾を召喚したが、生成するのに時間が足らなかったのか聖滅弾は花の盾を壊し、イルザの身体に命中した。
花の盾で威力を大分、削がれてしまったのか、イルザに命中はしたもののそれ程のダメージを与えられなかった。
そして、その隙を突いてグラネルザが大剣をエリンシアに向けて振り下ろす。
エリンシアはその攻撃を床を転がりながら躱したが、そこをグラネルザの蹴りに捉えられた。
「くっ」
「イルザ!」
「解っているわ!」
グラネルザの蹴りをお腹に喰らい、後ろに大きく転げるエリンシアに、イルザは魔力の花びらを飛ばす。
蹴り飛ばされて体制の整っていないところにその攻撃が飛んできたため、エリンシアはその攻撃を避けることが出来ない。
避けることの出来ない事を悟ったエリンシアは魔導銃を花びらに構え撃った。
エリンシアの魔弾は花弁をいくつか捕らえ、打ち消すも、全てを打ち消すことは出来ず、何枚かの花びらにその体を斬り裂かれた。
「やりますわね……」
花弁に裂かれたところから赤い血を流すエリンシアであるが、それ程深くないのか、それを気にせず、魔族たちを見据える。
「貴様のような人間がいたことに驚いている、恐らく、魔女の懐刀と言ったところだろう」
「でも、私たち二人を相手にするのは無謀だったわね」
「魔女の助けも期待できんぞ?」
「どういうことですの?」
「魔女は今、この異空間にはいない。我らの仲間の命を懸けた一撃に外の世界に放り出された」
「しかも、その衝撃でここにつながる扉が壊れてしまったわ……だからもう、魔女はここには来れない……でも、安心して、あなた達を殺したら次はあの魔女も殺してあげるから」
勝ち誇ったように笑うイルザ。
確かにこの状況でカモメの援軍が期待できないのは辛い……だが。
「お~っほっほっほ!」
「何を笑っているのかしら?」
イルザの笑いを打ち消すかのようにエリンシアは高笑いを上げた。
「まったく、こんな大事な時までドジっ子なんですから、カモメさんは……確かに、カモメさんがここから追い出されたしまったのは痛いですわ……ですが、それならばカモメさん抜きであなた達を倒してしまえばいいだけの事ですわ!」
「無理だ」
「あら、どうしてそう言えますの?」
「闇の女神や光の女神が我が王に勝てるわけがない……それに魔女の懐刀の貴様も我々二人相手では勝ち目が無かろう?」
「あら、残念ですわね?」
「……何?」
訝しく方眉を上げるグラネルザに、エリンシアは可愛くウインクをしながら答える。
「カモメさんの懐刀はワタクシではありませんわよ?ですわよね、クオンさん?」
「ぐあっ!?……何!?」
突如現れた少年の剣がグラネルザに襲い掛かる……クオンが背後から自分の武器であるクレイジュを使いグラネルザの背中を斬り裂いたのだ。
「グラネルザ!ちっ、新手か!!」
グラネルザの背中を斬り裂いたクオンに、イルザは魔力の花弁を放つがクオンはそれを軽々と躱した。
「遅刻ですわよ?」
「はは、ごめん、しかも仕留めそこなったみたいだ」
背中を斬り裂かれたグラネルザにイルザは回復魔法らしきものを掛ける。
すると、見る見るうちに背中の傷が塞がった。
「そうみたいですわね」
「それよりも……あっちでディータ達と戦っている男は……」
「魔王ですわ」
「やっぱり……」
(相棒、アイツはやばいぜ)
「ああ、解ってる……とんでもない強さだ……」
「そう言う事ですわ……ですので早く助太刀に行きませんと!」
「了解!」
剣と銃を構えるエリンシアとクオン。
その言葉が届いたのか、回復を終えたイルザが『調子に乗って……』とイラついたように言葉を零した。
「聖滅弾!」
エリンシアの魔弾をイルザの盾が防ぐ、そして、炸裂した魔弾の爆発の中から、クオンは魔族に襲い掛かる。
「速い!?」
イルザを狙ったクオンであったが、あと一歩のところでグラネルザにその攻撃を防がれてしまう。
だが、攻撃を止められたクオンは即座に体を回転させながらグラネルザの腕を蹴り上げた。
「何っ!?」
そこに後ろからエリンシアの魔弾が飛来する。
「があ!?」
グラネルザは腕を跳ね上げられて、大剣でそれを切り払うことも出来ずまともに魔弾を喰らい、後ろに転げる。
「大丈夫!?」
「ああ……だが……」
「厄介なのが増えたわね……」
クオンと言う強力な援軍に先ほどまで数の有利でなんとかエリンシアを押していた二人であったが、その数も同じになり、不利な立場へと変わってしまった事を痛感していた。
「我ら十二神将が人間に後れをとるとは……」
「仕方ないわね……アレを使うわ」
「あれ?……まさか、貴様、あの女の言っていた魔鬼化を使ったのか?」
「ええ……そうよ……それに私だけではないわ」
「馬鹿な、魔王様に禁じられた筈……」
「解っている……でも、それでも魔王様の為に人間に負けるわけにはいかないのよ!!」
イルザは自分の核を貫き、自らその動きを止めた。
そして、一度動きを止めたイルザの身体は、徐々に黒く変わっていく。
「大バカ者め……」
ディータ達と戦いながらその様子を見ていた魔王は舌打ちをしながら言葉を漏らす。
そして、イルザは魔鬼へと変貌したのだった。
0
お気に入りに追加
124
あなたにおすすめの小説
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
【完結】陛下、花園のために私と離縁なさるのですね?
紺
ファンタジー
ルスダン王国の王、ギルバートは今日も執務を妻である王妃に押し付け後宮へと足繁く通う。ご自慢の後宮には3人の側室がいてギルバートは美しくて愛らしい彼女たちにのめり込んでいった。
世継ぎとなる子供たちも生まれ、あとは彼女たちと後宮でのんびり過ごそう。だがある日うるさい妻は後宮を取り壊すと言い出した。ならばいっそ、お前がいなくなれば……。
ざまぁ必須、微ファンタジーです。
婚約者に犯されて身籠り、妹に陥れられて婚約破棄後に国外追放されました。“神人”であるお腹の子が復讐しますが、いいですね?
サイコちゃん
ファンタジー
公爵令嬢アリアは不義の子を身籠った事を切欠に、ヴント国を追放される。しかも、それが冤罪だったと判明した後も、加害者である第一王子イェールと妹ウィリアは不誠実な謝罪を繰り返し、果てはアリアを罵倒する。その行為が、ヴント国を破滅に導くとも知らずに――
※昨年、別アカウントにて削除した『お腹の子「後になってから謝っても遅いよ?」』を手直しして再投稿したものです。
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる