155 / 361
5章
これから
しおりを挟む
「あいたっ!」
カモメのおでこが鈍い音を上げ、白い壁と衝突する。
その衝撃にカモメはおでこをさすりながら蹲り、情けない声を上げていた。
「ふぇ~、痛いよ~」
「カ、カモメ大丈夫!?」
大きな音を聞きつけて、部屋の外にいたクオンが慌てて扉を開けて入ってくる。
「たはは、トイレに行こうと思ったんだけど眼が見えないって難しいねぇ」
「もうっ、連れて行くから僕を呼びなって」
「いやだって、トイレだもん……」
顔を少し赤らめてカモメが言うと、クオンも慌てながら顔を赤らめる。
(相棒よぉ、それはちぃーっと変態すぎやしないかい?)
「いや、連れて行くだけだよ!?」
「クオンのえっち」
「違うって!?」
カモメは頬を赤らめながら顔をそむける、その行動にクオンは慌てながら両手を振って否定していた。
その慌てるクオンを横目でみてカモメは下をちょっと出して笑っている。
それに気づいたクオンは自分が揶揄われていたことに気付き、怒る。
「カモメ!」
「あはは、ごめんごめん、冗談だよ~☆」
「もうっ」
「はいはい、むっつり野郎は置いておいて、トイレなら私が手を引いてあげるわよ」
クオンの後ろからフワフワと浮いたぬいぐるみみたいな物体がそう言いながら現れる。
「誰がむっつりだ!」
自分の後ろに現れた、その愛らしい姿をしたディータにクオンは文句を言うが、ディータは「本当かしら~」と言いながらさらにクオンを揶揄うのだった。
「それより、はい、手を引いてあげるからいきましょう、カモメ」
「はーい♪」
明るく答えるカモメにクオンは少し表情を歪める。
カモメは視力を失っていた。
ディータとアネルの予想では急激な魔力の消費に体が付いていけず、その反動で視力を失っているのだろうという事であった。
起きたばかりのカモメに、ディータが魔法は使えるかと聞いたが、カモメは簡単な灯りをつける魔法すら使うことが出来なかったのだ。
「うーん、目が見えないって不便だねぇ」
「そうね……」
カモメの手を引きながら、いつも通り明るく振舞っているカモメに表情を歪めるディータ。
カモメは視力を失っているというのに、いつも通りに明るい。
だが、普通の人達であればその違和感に気付かないかもしれないが、仲間であり、付き合いの長いディータやクオン、エリンシアには、カモメが周りに気を使い、明るく振舞っていることが手に取るようにわかるのであった。
「おまたせー」
「はいはい、それじゃ、部屋に戻るわよ」
「はーい」
トイレを済ませると、再び、カモメの手を引き部屋へと戻る。
「カモメ、少しは魔力が戻っているかしら?」
「どうだろ?ちょっと使ってみるね、 火灯」
炎の明かりをつける魔法を使うカモメだが、開いた掌には何も生まれなかった。
「駄目みたい」
「みたいね、あの闇と光の魔法の反動で貴方の体内の魔力がしっちゃかめっちゃかになってしまっているようね」
そう言われて、カモメは自分の体の中の魔力を感じるように集中をしてみると、確かに自分の中にある魔力が普段であれば流れる水のように精錬された動き体を巡っているのだが、今はまるで反乱を起こした川のように荒れ狂っていた。
「うん、正直自分の身体じゃないみたいに魔力が制御できないよ」
「そう……時間が経てば治るかもしれないけれど……」
「でも、あんまりのんびりはしていられないよ、まだ帝国は他の国を支配したままなんでしょ?」
「ええ……」
そう、グランルーンを解放したとはいえ、まだ魔族との戦いは終わっていないのだ、現在はメリアンナ法王が指揮を執り、奮戦しているが、それもいつまでもつかわからない、カモメと言う武器を失った人間たちはベラリッサという盾を使って護っているが、護るだけではいずれはじり貧になり敗けてしまうのだ。
「でも、今の貴方じゃ戦うのは無理よ」
「うん……ごめん、ディータちょっと寝るね」
「わかったわ……外にいるから何かあったら呼びなさい」
「うん」
ディータが扉の外に出ると、部屋の中からは押し殺したような声が聞こえてくる。
外に聞こえまいと、ベッドの中で声を押し殺しカモメが泣いているのだ。
当たり前である、闇の魔女等と呼ばれているが、カモメはまだ16歳の女の子なのだ。
突然、視力を奪われ、自慢の魔法も使えなくなってしまったのだ、不安でないはずがない。
部屋の外では小さな鳴き声をクオンとエリンシア、そして今扉から出てきたディータが聞き、悲しみとも怒りともつかない表情をしていた。
「くそっ、僕にもっと力があれば……」
「最後はいつもカモメさんに頼ってしまってましたわ……情けないですわ」
自分たちの不甲斐なさに腹を立てる二人をディータはその小さな手でそっと撫でる。
「二人とも、カモメの事をお願い」
「どこかにいくのか?」
「ええ、アネルならカモメを治す方法を知っているかもしれないからちょっと聞いてくるわ」
「そう……なんですの?確かにあの方はカモメさんのお父さんと同じパーティにいた方ですけれど」
アネルは普段、剣を使って戦っている、魔力の事に詳しいとは思えない二人が疑問に思うのも無理はない。だが、ディータにはある確信があった。カモメが例の闇と光の魔法を合成している時、彼女は言ったのだ、「『私』は『姉様』にそうやって守られてきた」……と。
ディータの事を姉様と呼ぶ人物はこの世界に一人だけである。そして、その人物であれば治療にかけてはスペシャリストなのだ。
なぜなら、その人物は『光の女神』と呼ばれる女神様なのだから。
「魔法で治せるとしたらあの子だけよ……」
「え?」
「いいえ、色々なところを旅してきているアネルならもしかしたら何かカモメを治す手掛かりをもっているかもしれないわ」
「なるほど」
確かにと二人は納得をした。
ディータは『いってくるわね』と二人に笑顔で言うと、空中を飛びながらその場を去るのであった。
そして、その表情は二人に向けた笑顔から真剣な……いや、少し不安を持っているようなそんな表情であった。
カモメのおでこが鈍い音を上げ、白い壁と衝突する。
その衝撃にカモメはおでこをさすりながら蹲り、情けない声を上げていた。
「ふぇ~、痛いよ~」
「カ、カモメ大丈夫!?」
大きな音を聞きつけて、部屋の外にいたクオンが慌てて扉を開けて入ってくる。
「たはは、トイレに行こうと思ったんだけど眼が見えないって難しいねぇ」
「もうっ、連れて行くから僕を呼びなって」
「いやだって、トイレだもん……」
顔を少し赤らめてカモメが言うと、クオンも慌てながら顔を赤らめる。
(相棒よぉ、それはちぃーっと変態すぎやしないかい?)
「いや、連れて行くだけだよ!?」
「クオンのえっち」
「違うって!?」
カモメは頬を赤らめながら顔をそむける、その行動にクオンは慌てながら両手を振って否定していた。
その慌てるクオンを横目でみてカモメは下をちょっと出して笑っている。
それに気づいたクオンは自分が揶揄われていたことに気付き、怒る。
「カモメ!」
「あはは、ごめんごめん、冗談だよ~☆」
「もうっ」
「はいはい、むっつり野郎は置いておいて、トイレなら私が手を引いてあげるわよ」
クオンの後ろからフワフワと浮いたぬいぐるみみたいな物体がそう言いながら現れる。
「誰がむっつりだ!」
自分の後ろに現れた、その愛らしい姿をしたディータにクオンは文句を言うが、ディータは「本当かしら~」と言いながらさらにクオンを揶揄うのだった。
「それより、はい、手を引いてあげるからいきましょう、カモメ」
「はーい♪」
明るく答えるカモメにクオンは少し表情を歪める。
カモメは視力を失っていた。
ディータとアネルの予想では急激な魔力の消費に体が付いていけず、その反動で視力を失っているのだろうという事であった。
起きたばかりのカモメに、ディータが魔法は使えるかと聞いたが、カモメは簡単な灯りをつける魔法すら使うことが出来なかったのだ。
「うーん、目が見えないって不便だねぇ」
「そうね……」
カモメの手を引きながら、いつも通り明るく振舞っているカモメに表情を歪めるディータ。
カモメは視力を失っているというのに、いつも通りに明るい。
だが、普通の人達であればその違和感に気付かないかもしれないが、仲間であり、付き合いの長いディータやクオン、エリンシアには、カモメが周りに気を使い、明るく振舞っていることが手に取るようにわかるのであった。
「おまたせー」
「はいはい、それじゃ、部屋に戻るわよ」
「はーい」
トイレを済ませると、再び、カモメの手を引き部屋へと戻る。
「カモメ、少しは魔力が戻っているかしら?」
「どうだろ?ちょっと使ってみるね、 火灯」
炎の明かりをつける魔法を使うカモメだが、開いた掌には何も生まれなかった。
「駄目みたい」
「みたいね、あの闇と光の魔法の反動で貴方の体内の魔力がしっちゃかめっちゃかになってしまっているようね」
そう言われて、カモメは自分の体の中の魔力を感じるように集中をしてみると、確かに自分の中にある魔力が普段であれば流れる水のように精錬された動き体を巡っているのだが、今はまるで反乱を起こした川のように荒れ狂っていた。
「うん、正直自分の身体じゃないみたいに魔力が制御できないよ」
「そう……時間が経てば治るかもしれないけれど……」
「でも、あんまりのんびりはしていられないよ、まだ帝国は他の国を支配したままなんでしょ?」
「ええ……」
そう、グランルーンを解放したとはいえ、まだ魔族との戦いは終わっていないのだ、現在はメリアンナ法王が指揮を執り、奮戦しているが、それもいつまでもつかわからない、カモメと言う武器を失った人間たちはベラリッサという盾を使って護っているが、護るだけではいずれはじり貧になり敗けてしまうのだ。
「でも、今の貴方じゃ戦うのは無理よ」
「うん……ごめん、ディータちょっと寝るね」
「わかったわ……外にいるから何かあったら呼びなさい」
「うん」
ディータが扉の外に出ると、部屋の中からは押し殺したような声が聞こえてくる。
外に聞こえまいと、ベッドの中で声を押し殺しカモメが泣いているのだ。
当たり前である、闇の魔女等と呼ばれているが、カモメはまだ16歳の女の子なのだ。
突然、視力を奪われ、自慢の魔法も使えなくなってしまったのだ、不安でないはずがない。
部屋の外では小さな鳴き声をクオンとエリンシア、そして今扉から出てきたディータが聞き、悲しみとも怒りともつかない表情をしていた。
「くそっ、僕にもっと力があれば……」
「最後はいつもカモメさんに頼ってしまってましたわ……情けないですわ」
自分たちの不甲斐なさに腹を立てる二人をディータはその小さな手でそっと撫でる。
「二人とも、カモメの事をお願い」
「どこかにいくのか?」
「ええ、アネルならカモメを治す方法を知っているかもしれないからちょっと聞いてくるわ」
「そう……なんですの?確かにあの方はカモメさんのお父さんと同じパーティにいた方ですけれど」
アネルは普段、剣を使って戦っている、魔力の事に詳しいとは思えない二人が疑問に思うのも無理はない。だが、ディータにはある確信があった。カモメが例の闇と光の魔法を合成している時、彼女は言ったのだ、「『私』は『姉様』にそうやって守られてきた」……と。
ディータの事を姉様と呼ぶ人物はこの世界に一人だけである。そして、その人物であれば治療にかけてはスペシャリストなのだ。
なぜなら、その人物は『光の女神』と呼ばれる女神様なのだから。
「魔法で治せるとしたらあの子だけよ……」
「え?」
「いいえ、色々なところを旅してきているアネルならもしかしたら何かカモメを治す手掛かりをもっているかもしれないわ」
「なるほど」
確かにと二人は納得をした。
ディータは『いってくるわね』と二人に笑顔で言うと、空中を飛びながらその場を去るのであった。
そして、その表情は二人に向けた笑顔から真剣な……いや、少し不安を持っているようなそんな表情であった。
0
お気に入りに追加
124
あなたにおすすめの小説
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
婚約者に犯されて身籠り、妹に陥れられて婚約破棄後に国外追放されました。“神人”であるお腹の子が復讐しますが、いいですね?
サイコちゃん
ファンタジー
公爵令嬢アリアは不義の子を身籠った事を切欠に、ヴント国を追放される。しかも、それが冤罪だったと判明した後も、加害者である第一王子イェールと妹ウィリアは不誠実な謝罪を繰り返し、果てはアリアを罵倒する。その行為が、ヴント国を破滅に導くとも知らずに――
※昨年、別アカウントにて削除した『お腹の子「後になってから謝っても遅いよ?」』を手直しして再投稿したものです。
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる