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第6章
#78迷路終了
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「う~ん、やっぱりここは面白いわ~っ」
ダイダイックの声がした。
「何度見ても良いね~」
ピンキックの声も。
「あら~?あなたたちは行かなかったの~っ?」
僕らに気づき、ダイダイックは話しかけてきた。
「これ以上行けないからね、砕は行っちゃったけど」
「…あ!2人とも、ちょっと手伝ってくれない?」
日向ちゃんは思いついたようにピンキックとダイダイックに話しかけた。
「こうかしら~っ?」
「うんっ…!そんな感じでっ…!」
僕達は入口の方にあったパネルのところに戻ってきた。
さっきは届かなかったが、ピンキックとダイダイックがいることで届きそうだ。
4人…いや、2人と2体で肩車をしている。
「砕がいればっ…簡単に届いたのにっ…」
僕は上から2番目、1番上は日向ちゃんだ。
「早くしてね~」
1番下にいるピンキックはだるそうに言った。
「たまには楽しいじゃな~いっ!」
その上のダイダイックは楽しそうだ。
「あとっ…もう少しでっ…」
「ピンキックっ…!もう少し手で持ち上げれるっ…?」
「了解~」
「…うおおおっ!」
「このぐらいか~?」
下がよく見えないからどうやったのか分からないが、高さが一気に高くなった。
「…っ、よし!いけた!」
「よかったわ~っ!本当だったら私たち手伝っちゃいけないんだけどね~っ」
「助かったよ、ありがとう」
「はい、じゃあ私たちはこれで~」
「まあもうすぐ終わるけど~っ」
僕と日向ちゃんはまた砕のいた場所へ戻った。
「時間で~っす~っ」
「と言ってもまだちょっと早いけどな~」
「これ以上ゲットできるパネルが無いから終了なの~っ」
「だから~、壁撤収~」
ゴゴゴゴ…
だんだん壁が地面の方に下がっていく、そして砕の落ちた穴も上に上がって…
「うおおおぉぉぉ!!!」
「うらああぁぁぁ!!!」
「…なんで腕相撲してんの、砕」
「あぁ!これかぁ!この下にパネルのミッションがあってなぁ、腕相撲マシーンに勝つっていうやつなんだけどよぉ」
「それでその人は?」
砕が腕相撲しているのはマシーンじゃなくて人だった。
「ん?おぉ、こいつかぁ、さっき危ないって教えてくれたやつだぁ」
「あ、どうも…」
バタンっ
「はいぃ、また勝ったぜぇ」
砕はその人がよそ見してるうちに腕を倒した。
ゴゴゴゴ…
また床が動き出した、次は砕の落ちたとこから少し離れた床だ。
ここから頑張ってジャンプすれば届きそうなぐらいのところだ。
「うおぉぉぉぉ!!!」
「ジョーさん…」
「ん?やあ」
ジョーさんも腕相撲していた、でもそれはマシーンだ。
「ギリギリ負けるんだよな、悔しい…」
そしてそれを横で何人かが見守っている。
「僕が忠告したからここには落ちてないんですけど、ジャンプして飛び越えた方が多かったみたいですね」
さっきの砕と腕相撲していた人がその光景を見ながら呟いた。
そして次々と遠い場所でも床から人が上がってくる。
「京君!」
「よかった、戻ってこれたー」
「とりあえずこれで迷路は終了~」
「楽しかったかしら~っ、地下に入った場所まで来てね~っ」
アナウンスが入った。
「じゃあ、行きましょう」
ダイダイックの声がした。
「何度見ても良いね~」
ピンキックの声も。
「あら~?あなたたちは行かなかったの~っ?」
僕らに気づき、ダイダイックは話しかけてきた。
「これ以上行けないからね、砕は行っちゃったけど」
「…あ!2人とも、ちょっと手伝ってくれない?」
日向ちゃんは思いついたようにピンキックとダイダイックに話しかけた。
「こうかしら~っ?」
「うんっ…!そんな感じでっ…!」
僕達は入口の方にあったパネルのところに戻ってきた。
さっきは届かなかったが、ピンキックとダイダイックがいることで届きそうだ。
4人…いや、2人と2体で肩車をしている。
「砕がいればっ…簡単に届いたのにっ…」
僕は上から2番目、1番上は日向ちゃんだ。
「早くしてね~」
1番下にいるピンキックはだるそうに言った。
「たまには楽しいじゃな~いっ!」
その上のダイダイックは楽しそうだ。
「あとっ…もう少しでっ…」
「ピンキックっ…!もう少し手で持ち上げれるっ…?」
「了解~」
「…うおおおっ!」
「このぐらいか~?」
下がよく見えないからどうやったのか分からないが、高さが一気に高くなった。
「…っ、よし!いけた!」
「よかったわ~っ!本当だったら私たち手伝っちゃいけないんだけどね~っ」
「助かったよ、ありがとう」
「はい、じゃあ私たちはこれで~」
「まあもうすぐ終わるけど~っ」
僕と日向ちゃんはまた砕のいた場所へ戻った。
「時間で~っす~っ」
「と言ってもまだちょっと早いけどな~」
「これ以上ゲットできるパネルが無いから終了なの~っ」
「だから~、壁撤収~」
ゴゴゴゴ…
だんだん壁が地面の方に下がっていく、そして砕の落ちた穴も上に上がって…
「うおおおぉぉぉ!!!」
「うらああぁぁぁ!!!」
「…なんで腕相撲してんの、砕」
「あぁ!これかぁ!この下にパネルのミッションがあってなぁ、腕相撲マシーンに勝つっていうやつなんだけどよぉ」
「それでその人は?」
砕が腕相撲しているのはマシーンじゃなくて人だった。
「ん?おぉ、こいつかぁ、さっき危ないって教えてくれたやつだぁ」
「あ、どうも…」
バタンっ
「はいぃ、また勝ったぜぇ」
砕はその人がよそ見してるうちに腕を倒した。
ゴゴゴゴ…
また床が動き出した、次は砕の落ちたとこから少し離れた床だ。
ここから頑張ってジャンプすれば届きそうなぐらいのところだ。
「うおぉぉぉぉ!!!」
「ジョーさん…」
「ん?やあ」
ジョーさんも腕相撲していた、でもそれはマシーンだ。
「ギリギリ負けるんだよな、悔しい…」
そしてそれを横で何人かが見守っている。
「僕が忠告したからここには落ちてないんですけど、ジャンプして飛び越えた方が多かったみたいですね」
さっきの砕と腕相撲していた人がその光景を見ながら呟いた。
そして次々と遠い場所でも床から人が上がってくる。
「京君!」
「よかった、戻ってこれたー」
「とりあえずこれで迷路は終了~」
「楽しかったかしら~っ、地下に入った場所まで来てね~っ」
アナウンスが入った。
「じゃあ、行きましょう」
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