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第6章
#73ミッション終了
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「そろそろ終わる頃だな」
噴水に着くと、ジョーさんは僕達の方へ向かって歩いてきた。
でも京君が見当たらない。
「あれ、京君は?」
「この噴水の向こう側にいるぞ」
噴水の裏へ行くと京君が座っていた。
「おぉ、京元気かぁ?」
「みんなもここ、座る?」
京君は自分の座っているベンチを2回叩いた。
「あと5分…」
「このミッションが終わった後、またミッションがあるかどうかが気になるな」
「時間的にはまだ2つぐらいありそうだなぁ」
「そうだね」
「「「……」」」
「あ、ミッション終わった」
それから5分、何も喋ることなく過ぎた。
「ん?広場に集まれって書いてあるぞぉ?」
スマホを見ると、早く広場に集まれと表示されていた。
「次のミッションだとしたら、もうちょっと休憩が欲しいな」
「とりあえず向かいましょう」
「なんであなたたちを呼んだかっていうと~っ、今回のミッションの答えを教えたいからで~っす」
「では順番に発表していく~」
「まず1つ目~っ、観覧車の一部屋にだけQRコードがあったわ~」
「そして2つ目はこれもまた似たところで、メリーゴーランドの1つの馬にだけQRコードがありました~」
「そして最後~っ、これはほぼおまけみたいなものね~っ」
「お化け屋敷の途中に1つQRコードがありました~」
「でも~っ、暗くてよく見えないから見つけずらいし~っ、何より怖~いっ」
「見つけたら凄いってことで私たちのどっちかに言ってくれれば、そこのQRコードの部分を照らしてあげたけど、今回は誰もいなかった~」
お化け屋敷のQRコードにそんなシステムがあったなんて…
「って感じで~っ、みんなお疲れ様~っ」
「1時間後に次のミッションを送る、それまでは自由だ~」
「あなたたち~っ、解散~っ」
「なあ、聞いたか?あいつらに言えば照らしてくれたんだとよ」
「あんなに頑張ったのにねー」
「1時間後にまたミッション、てことは3時か」
ジョーさんはスマホを確認した。
「正直遊び尽くしたからすること無いなぁ」
「明日にはここを出るんだし、最後にと思ってもう1回乗ろうかな」
「4人で行くかぁ」
「いいな、それ」
「最後の思い出って感じで良いねー」
「さすがに慣れてきたね、ジェットコースターも」
「そうだなぁ、何回乗ったっけなぁ」
「なんでそんなにテンション低いんだぁぁぁぁぁ」
「2人とももっとリアクションーー!!」
「後ろが騒がしいね」
「そうだなぁ、俺らは慣れちゃったからなぁ」
「よくそんな真顔で乗れるな、ジェットコースターに」
ジョーさんと京君はヘトヘトになっていた。
「ジョーさんはここに来て初めて乗ったの?」
「いや、これ含めて3回は乗ってる、でもまだ慣れないぞこれ」
「僕もまだ全然慣れてないやー」
「次はお化け屋敷行くかぁ」
「「え?」」
僕と京君はゆっくり逃げ出そうとしたけど、すぐに砕に捕まった。
「やっぱりダメなんだなぁ、稗田っちぃ、ほらぁ、お化けだぞぉ」
砕は僕を羽交い締めにして無理やり進んでいる。
もちろん僕は目を開けてない。
「見てるかぁ?」
「見てるよ」
「本当かぁ?」
「本当だよ」
「なあぁ、京もダメかぁ?」
「み、見てるよー」
僕と同じようにジョーさんに捕まっている京君。
きっと目は開けてない。
「よし出口だぜぇ」
やっと出口に着いた。
「つ、次行こう、砕」
「まだジョーが来てないぜぇ」
少ししてジョーさんも出てきた。
「お、ジョー」
ジョーさんは京君を羽交い締めにしながら人差し指に口を当てていた。
「京、見えてるか?」
「見えてるよー」
「本当か?」
「本当だよー」
「じゃあ目の前に何がある?」
「お化けでしょ、見えてるから分かるよー」
そういうことか、ジョーさんも意地悪なことをするんだな。
「もう外だぞ」
「え?」
京君は目を開けると眩しそうにした。
「じゃあ次行くかぁ」
「ほんっと酷いよねー」
「珍しいね、ジョーさんが意地悪するの」
「たまには面白いだろ?」
噴水に着くと、ジョーさんは僕達の方へ向かって歩いてきた。
でも京君が見当たらない。
「あれ、京君は?」
「この噴水の向こう側にいるぞ」
噴水の裏へ行くと京君が座っていた。
「おぉ、京元気かぁ?」
「みんなもここ、座る?」
京君は自分の座っているベンチを2回叩いた。
「あと5分…」
「このミッションが終わった後、またミッションがあるかどうかが気になるな」
「時間的にはまだ2つぐらいありそうだなぁ」
「そうだね」
「「「……」」」
「あ、ミッション終わった」
それから5分、何も喋ることなく過ぎた。
「ん?広場に集まれって書いてあるぞぉ?」
スマホを見ると、早く広場に集まれと表示されていた。
「次のミッションだとしたら、もうちょっと休憩が欲しいな」
「とりあえず向かいましょう」
「なんであなたたちを呼んだかっていうと~っ、今回のミッションの答えを教えたいからで~っす」
「では順番に発表していく~」
「まず1つ目~っ、観覧車の一部屋にだけQRコードがあったわ~」
「そして2つ目はこれもまた似たところで、メリーゴーランドの1つの馬にだけQRコードがありました~」
「そして最後~っ、これはほぼおまけみたいなものね~っ」
「お化け屋敷の途中に1つQRコードがありました~」
「でも~っ、暗くてよく見えないから見つけずらいし~っ、何より怖~いっ」
「見つけたら凄いってことで私たちのどっちかに言ってくれれば、そこのQRコードの部分を照らしてあげたけど、今回は誰もいなかった~」
お化け屋敷のQRコードにそんなシステムがあったなんて…
「って感じで~っ、みんなお疲れ様~っ」
「1時間後に次のミッションを送る、それまでは自由だ~」
「あなたたち~っ、解散~っ」
「なあ、聞いたか?あいつらに言えば照らしてくれたんだとよ」
「あんなに頑張ったのにねー」
「1時間後にまたミッション、てことは3時か」
ジョーさんはスマホを確認した。
「正直遊び尽くしたからすること無いなぁ」
「明日にはここを出るんだし、最後にと思ってもう1回乗ろうかな」
「4人で行くかぁ」
「いいな、それ」
「最後の思い出って感じで良いねー」
「さすがに慣れてきたね、ジェットコースターも」
「そうだなぁ、何回乗ったっけなぁ」
「なんでそんなにテンション低いんだぁぁぁぁぁ」
「2人とももっとリアクションーー!!」
「後ろが騒がしいね」
「そうだなぁ、俺らは慣れちゃったからなぁ」
「よくそんな真顔で乗れるな、ジェットコースターに」
ジョーさんと京君はヘトヘトになっていた。
「ジョーさんはここに来て初めて乗ったの?」
「いや、これ含めて3回は乗ってる、でもまだ慣れないぞこれ」
「僕もまだ全然慣れてないやー」
「次はお化け屋敷行くかぁ」
「「え?」」
僕と京君はゆっくり逃げ出そうとしたけど、すぐに砕に捕まった。
「やっぱりダメなんだなぁ、稗田っちぃ、ほらぁ、お化けだぞぉ」
砕は僕を羽交い締めにして無理やり進んでいる。
もちろん僕は目を開けてない。
「見てるかぁ?」
「見てるよ」
「本当かぁ?」
「本当だよ」
「なあぁ、京もダメかぁ?」
「み、見てるよー」
僕と同じようにジョーさんに捕まっている京君。
きっと目は開けてない。
「よし出口だぜぇ」
やっと出口に着いた。
「つ、次行こう、砕」
「まだジョーが来てないぜぇ」
少ししてジョーさんも出てきた。
「お、ジョー」
ジョーさんは京君を羽交い締めにしながら人差し指に口を当てていた。
「京、見えてるか?」
「見えてるよー」
「本当か?」
「本当だよー」
「じゃあ目の前に何がある?」
「お化けでしょ、見えてるから分かるよー」
そういうことか、ジョーさんも意地悪なことをするんだな。
「もう外だぞ」
「え?」
京君は目を開けると眩しそうにした。
「じゃあ次行くかぁ」
「ほんっと酷いよねー」
「珍しいね、ジョーさんが意地悪するの」
「たまには面白いだろ?」
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