61 / 113
第6章
#60振り返り
しおりを挟む
振り返えるといっても、何を振り返ればいいのか…
「なぁ、テストまで一緒に色々思い出そうぜぇ!」
砕が肩を組んできた。
そういえば砕と出会ったのは赤ちゃんの格好の時だったな、赤ちゃんの時からって現実だと幼なじみになるのかな。
「じゃあ僕も混ぜてー」
京君も来た。
最初は見栄っ張りだったけど、心を開いてくれたのか仲良くなれた。
「なあ秀、俺も参加していいか?」
ジョーさんも。
この4人がいつもの4人組って感じがしてどこか安心する。
「よし、みんなで振り返ろう!」
思い返すと…濃い…濃い…あれ?ここまでで何日経ってるんだ?
まあ、起きてる時間で言うと5日ぐらいか。
…濃い5日間だったな。
ここで仲良くなった人はいっぱいできた、でも仲良くなれたかと思えば落ちてしまった人もいたり、まさに出会いと別れの激しい日々だった。
「最初は檻で起きたな」
「最初に檻で起きた時は何が何だか、僕がなんなのかすら分からなかったです」
「次はなんかパツパツの赤ちゃんの服着たなぁ」
「今は普通の服に戻っちゃってちょっと残念ー」
「今秀は俺と同じ作業着だな」
そう、砕とジョーさんは繋がりがあったんだ。
最初はお互いそのことは思い出してなかったけど、今はジョーさんだけ思い出してる。
「次はお芝居か…俺たちのメンバーが1人いなくなった時だな…」
「あの時からだんだんと人が落ちていくようになりましたよね…」
「キイックが落ちた時は衝撃だったよなぁ」
「あのさー、なんでみんな落ちるって違和感無く使えるんだろう」
今思うといつの間にか染み付いていた「落ちる」という言葉。
「最初にウコイックが人を落とした時に衝撃があったから…?」
「「「…」」」
みんな考え出して一気に静まり返った。
「まあ考えても仕方ないから次いこうか」
「次はかくれんぼか、あの時は京が見つけてくれたから良かったけど、思い返すと怖いな」
「逃げる側は閉じ込められるって知らなかったからなぁ」
「ミドリックが最初に嘘ついたんだっけ?」
「砕を助けた時に屋上にいた人を思い出すと…」
「つ、次いこうか」
「次は豆知識人狼ってやつだったな」
「あなたは何を豆知識として出したでしょう!みたいな問題とか来そうじゃない?」
「それありそうだね」
どんな問題が来るか分からないからとにかく沢山答えを用意した方が良さそうだ。
「ちなみに俺はみんなに風呂で会った時に話したカレーの豆知識を出して、京はなんだっけ」
「メガ、ギガ、テラの順番で大きいってやつにしたよ」
「俺たちのところは嘘つきが1人しかいなくて分かりにくかったんだよな」
「え、僕達のところは1人だけ本当のことを言う人だった…」
「部屋によって違うのかな?」
「僕達のところはすぐ決着が着いて…櫻さんのおかげで…」
「なんか振り返ると暗くなっちゃうな…ひとまずこれで振り返れたか」
「何より友達ができたのは良かったよなぁ」
「そうだね」
こんないつ何が起こるか分からない場所でも、友達はできた。
「そろそろ時間よ~っ、みんなチャレンジゾーンに集まって~っ」
砕の発言でみんな照れてて気づいたらもう30分過ぎていたらしい。
充分振り返れただろう。
僕達は広場からチャレンジゾーンに向かった。
「なぁ、テストまで一緒に色々思い出そうぜぇ!」
砕が肩を組んできた。
そういえば砕と出会ったのは赤ちゃんの格好の時だったな、赤ちゃんの時からって現実だと幼なじみになるのかな。
「じゃあ僕も混ぜてー」
京君も来た。
最初は見栄っ張りだったけど、心を開いてくれたのか仲良くなれた。
「なあ秀、俺も参加していいか?」
ジョーさんも。
この4人がいつもの4人組って感じがしてどこか安心する。
「よし、みんなで振り返ろう!」
思い返すと…濃い…濃い…あれ?ここまでで何日経ってるんだ?
まあ、起きてる時間で言うと5日ぐらいか。
…濃い5日間だったな。
ここで仲良くなった人はいっぱいできた、でも仲良くなれたかと思えば落ちてしまった人もいたり、まさに出会いと別れの激しい日々だった。
「最初は檻で起きたな」
「最初に檻で起きた時は何が何だか、僕がなんなのかすら分からなかったです」
「次はなんかパツパツの赤ちゃんの服着たなぁ」
「今は普通の服に戻っちゃってちょっと残念ー」
「今秀は俺と同じ作業着だな」
そう、砕とジョーさんは繋がりがあったんだ。
最初はお互いそのことは思い出してなかったけど、今はジョーさんだけ思い出してる。
「次はお芝居か…俺たちのメンバーが1人いなくなった時だな…」
「あの時からだんだんと人が落ちていくようになりましたよね…」
「キイックが落ちた時は衝撃だったよなぁ」
「あのさー、なんでみんな落ちるって違和感無く使えるんだろう」
今思うといつの間にか染み付いていた「落ちる」という言葉。
「最初にウコイックが人を落とした時に衝撃があったから…?」
「「「…」」」
みんな考え出して一気に静まり返った。
「まあ考えても仕方ないから次いこうか」
「次はかくれんぼか、あの時は京が見つけてくれたから良かったけど、思い返すと怖いな」
「逃げる側は閉じ込められるって知らなかったからなぁ」
「ミドリックが最初に嘘ついたんだっけ?」
「砕を助けた時に屋上にいた人を思い出すと…」
「つ、次いこうか」
「次は豆知識人狼ってやつだったな」
「あなたは何を豆知識として出したでしょう!みたいな問題とか来そうじゃない?」
「それありそうだね」
どんな問題が来るか分からないからとにかく沢山答えを用意した方が良さそうだ。
「ちなみに俺はみんなに風呂で会った時に話したカレーの豆知識を出して、京はなんだっけ」
「メガ、ギガ、テラの順番で大きいってやつにしたよ」
「俺たちのところは嘘つきが1人しかいなくて分かりにくかったんだよな」
「え、僕達のところは1人だけ本当のことを言う人だった…」
「部屋によって違うのかな?」
「僕達のところはすぐ決着が着いて…櫻さんのおかげで…」
「なんか振り返ると暗くなっちゃうな…ひとまずこれで振り返れたか」
「何より友達ができたのは良かったよなぁ」
「そうだね」
こんないつ何が起こるか分からない場所でも、友達はできた。
「そろそろ時間よ~っ、みんなチャレンジゾーンに集まって~っ」
砕の発言でみんな照れてて気づいたらもう30分過ぎていたらしい。
充分振り返れただろう。
僕達は広場からチャレンジゾーンに向かった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
日報受取人
智天斗
ホラー
私はある会社で働く社員。
これは、ある男の日報。それをここに書き写します。毎日18時に届く謎の日報。嘘か誠か、それすらも分からない。
ある男が体験した不思議で少し不気味な話の数々。
これを書いた本人とは会ったことはないですが、彼はきっと今もどこかで日報を書いている。
僕はこの仕事を続ける、その日報が届き続ける限り。
短い話となりますのでサクッと見れます。良ければ読んでください。
日報が届き次第、こちらに記載を予定しております。
日報の文面についてこちらで解釈し、添削を加えております。一部表現につきまして、○○などで表現する場合がございます。ご了承ください。
ほぼ毎日18時投稿予定
短編として、登場人物の体験談を掲載しておりますのでよければ見てください。
フィクションです。それを承知の上ご堪能ください。
【実体験アリ】怖い話まとめ
スキマ
ホラー
自身の体験や友人から聞いた怖い話のまとめになります。修学旅行後の怖い体験、お墓参り、出産前に起きた不思議な出来事、最近の怖い話など。個人や地域の特定を防ぐために名前や地名などを変更して紹介しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる