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第6章
#50服
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扉の中はいつもと構図が違い、沢山の福がハンガーに掛けられていて、種類が豊富だ。
「なんか妙だね」
京君が僕に近づきそう言った。
「妙って?」
「急に服装が自由なんてさ、まあ統一してたのもどういうことか分かんないけど、急に変わるなんてちょっとおかしくない?」
「たしかに、あとウコイックも最初の時と服装が変わってなかった」
「ま、とりあえず好きな服選ぼっとー」
京君は服を選びに行った。
「なあぁ、稗田っちぃ」
「どうしたの?」
「どの服が似合うと思うか教えてくれぇ」
「うーん、これとか?」
僕もオシャレじゃないからどれを選べばいいか…
「これ、なんか、いいなぁ…」
僕が適当に渡した上下セットで薄茶色の長袖長ズボン、作業着のような服だ。
気に入ったようだった。
「おお、結構似合ってる」
「そうかぁ?良かったぜぇ!」
「じゃあ僕も選んでくるね」
「おうぅ!待ってるぜぇ!」
どれがいいかなぁ…ん、この服どこかで…
これ、よく親父が着てたやつと同じだ、見るだけで嫌気がさしてくる、この服を着てる時は仕事してる時、そして疲れて帰ってくる時…
休日以外はほとんど着ていたし、着ている時は決まって虐待する。
こんな時にまた嫌なことを思い出すなんて、最悪だ。
早く服を決めよう、同じ服の被りは無いから早い者勝ちだ。
「よし、着替えたよ」
「おお、似合ってるなぁ!」
僕は無地の白Tシャツに紺色の短パン、季節すら分からないし、寒さも暑さも感じないから、何かあった時用に動きやすい格好にした。
京君はまたパーカー、色は深緑色。
ジョーさんは砕と同じ服だ、パッと見では分からなかったが同じ服があったようだ。
服が同じで2人とも驚いていた、積み木の乗せれた数も同じだったし、凄い奇跡だなぁ。
ツージーさんもいたけど話すことなく、すぐ部屋を出ていってしまった、服はよく見えなかったけど黒いスーツっぽい感じだった。
そして日向ちゃんと戦った女性の名前をやっと教えて貰った、九野さんというらしい、全然話さなかったけど、京君達と仲良くなってるから知っておいて損は無いだろう。
日向ちゃんは黄色い服に灰色のサスペンダー付きのスカートで、かわいらしい格好だった。
響子さんは…凄くオシャレだ、着こなしというかなんというか、オーラが凄い。
九野さんは何故か泣いていた、服は体操着?のようなものだった。
「なぁ、日向ちゃ……」
日向ちゃんは僕達を見るなりそそくさと去っていった。
「…とりあえず行くかぁ」
砕は落ち込んだように、とぼとぼと歩いていった。
後ろを振り返るとジョーさんが九野さんの背中を摩っていた。
ジョーさんの目には少し涙が浮かんでいた。
「とりあえず、九野っちは任せて先に行ってて」
京君は少し真剣な顔でそう言うと九野さんの方へ。
僕も砕に追いつくこうと小走りで向かった。
「なんか妙だね」
京君が僕に近づきそう言った。
「妙って?」
「急に服装が自由なんてさ、まあ統一してたのもどういうことか分かんないけど、急に変わるなんてちょっとおかしくない?」
「たしかに、あとウコイックも最初の時と服装が変わってなかった」
「ま、とりあえず好きな服選ぼっとー」
京君は服を選びに行った。
「なあぁ、稗田っちぃ」
「どうしたの?」
「どの服が似合うと思うか教えてくれぇ」
「うーん、これとか?」
僕もオシャレじゃないからどれを選べばいいか…
「これ、なんか、いいなぁ…」
僕が適当に渡した上下セットで薄茶色の長袖長ズボン、作業着のような服だ。
気に入ったようだった。
「おお、結構似合ってる」
「そうかぁ?良かったぜぇ!」
「じゃあ僕も選んでくるね」
「おうぅ!待ってるぜぇ!」
どれがいいかなぁ…ん、この服どこかで…
これ、よく親父が着てたやつと同じだ、見るだけで嫌気がさしてくる、この服を着てる時は仕事してる時、そして疲れて帰ってくる時…
休日以外はほとんど着ていたし、着ている時は決まって虐待する。
こんな時にまた嫌なことを思い出すなんて、最悪だ。
早く服を決めよう、同じ服の被りは無いから早い者勝ちだ。
「よし、着替えたよ」
「おお、似合ってるなぁ!」
僕は無地の白Tシャツに紺色の短パン、季節すら分からないし、寒さも暑さも感じないから、何かあった時用に動きやすい格好にした。
京君はまたパーカー、色は深緑色。
ジョーさんは砕と同じ服だ、パッと見では分からなかったが同じ服があったようだ。
服が同じで2人とも驚いていた、積み木の乗せれた数も同じだったし、凄い奇跡だなぁ。
ツージーさんもいたけど話すことなく、すぐ部屋を出ていってしまった、服はよく見えなかったけど黒いスーツっぽい感じだった。
そして日向ちゃんと戦った女性の名前をやっと教えて貰った、九野さんというらしい、全然話さなかったけど、京君達と仲良くなってるから知っておいて損は無いだろう。
日向ちゃんは黄色い服に灰色のサスペンダー付きのスカートで、かわいらしい格好だった。
響子さんは…凄くオシャレだ、着こなしというかなんというか、オーラが凄い。
九野さんは何故か泣いていた、服は体操着?のようなものだった。
「なぁ、日向ちゃ……」
日向ちゃんは僕達を見るなりそそくさと去っていった。
「…とりあえず行くかぁ」
砕は落ち込んだように、とぼとぼと歩いていった。
後ろを振り返るとジョーさんが九野さんの背中を摩っていた。
ジョーさんの目には少し涙が浮かんでいた。
「とりあえず、九野っちは任せて先に行ってて」
京君は少し真剣な顔でそう言うと九野さんの方へ。
僕も砕に追いつくこうと小走りで向かった。
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