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第3章
#30敗者側 演技スタート
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しばらくして、背景もチェンジされ、暗転した、演技スタートだ。
「ぎゃぁぁぁあーーー!!!!!」
急に大声が聞こえてビクッとした。
「た、助けてぇぇぇー!!!」
舞台袖から一人の男が、そして後ろには黒いフードを深く被った人が。
「ゆ、許して!!」
「……てくてく」
…バサっ
黒いフードをそっと取ると、顔が真っ白の…京君だ、多分あの感じ京君だ。
「来るなぁぁぁぁ!!」
「……てくてく!」
黒いフードは男目掛けて素早く歩いて近寄って顔を掴んだ、そして暗転。
場面は変わり。
「ごちそうさまー」
「はいごちそうさま」
「お母さん、とりあえず学校行ってきまーす」
「みゆき行ってらっしゃい」
「はいはーい、行ってきまーす」
深緑の髪の女の人とお母さんが登場した。
そして次は、森の中?横には黒髪の男2人、みゆきともう1人金髪の女性、全員制服を着ている。
「サボりって楽だなー、つーか、その箱なんだよ」
一人の男が喋りだした、サボりという設定か。
「この箱ね、昨日の帰りに見つけたんだけど、なんか奇妙な感じがするの」
「へー、どんなー?」
もう一人の男も喋った。
「持つと体がゾワッてするっていうか、ちょっと持ってみて」
「おお、じゃあ持つぜ…うあぁぁぁぁ」
男は力が抜けたように崩れ落ち、箱を落とした、そして箱は壊れた。
「ああ!まあいっか、よく分からなかったし」
「……てくてく、てくてく」
「どうしたん?急に」
金髪の女性が崩れ落ちた男に話しかけた。
「てくてく」
男は立ち上がると、ゆっくり歩いて舞台袖へ。
「どうしたんだろな、なんか様子おかしいけど、まあふざけてるんだよきっと、待てよおい!」
もう一人の男も舞台袖へ。
「ただいまー」
家に帰ってきたらしい、最初にみゆきが登場した家の背景だ。
「おかえり、どうせまたサボったんでしょ?」
「まあまあ、その話は置いといてさ」
「置いておけないわ!」
「えへへー」
「もうみゆきったら……うっ…頭が、疲れかしら」
お母さんは頭を抑えた。
そして暗転した。
「もう、お母さんなんで起こしてくれなかったの!遅刻しちゃ…う…?」
お母さんは倒れていた、そしてみゆきは駆け寄った。
「どうしたの!大丈夫!?きゅ、救急車!」
みゆきは焦っていた、そしてふとテレビが目に入った。
「現在、アオイッ区では男子生徒2名が行方不明になっています、お心当たりのある方は、番組までご連絡ください」
そこにはさっきの男達の顔が映っていた、まあ顔の部分が切り抜かれてて、さっきの人達が顔を出してるんだけど。
「え…どうしよう、えっと、まず救急車」
「あの、もしもし救急車ですか?」
「どうしました?火事ですか?事故ですか?」
「あの、お母さんが倒れていたんです!えーっと住所は…」
ここで暗転した、演技もお話もちゃんとしてて見応えがある。
「ありがとうございます」
「息はしてるようです、とりあえず病院へ連れていきますので、何かあれば連絡します」
「分かりました、母をお願いします」
「はい、では、失礼します」
みゆきは根は真面目のようだ、救急隊員はお母さんを抱え、舞台袖へ。
「あ、そうだ、あいつらのことで電話しないと」
みゆきはテレビの前へ向かい、横にある電話に手を伸ばした。
「あの、私昨日そのテレビの人達と居たんですけど、居なくなったのっていつ頃ですか?」
「どちらとも学校に行ってからと聞きました、一緒に下校していらしたんですか?」
「えーと…まあ、そうですね、じゃあ家には帰っていないんですか」
「そうですね、親の方からはそう聞いております、では情報提供感謝します」
みゆきは電話を元の位置に置いた。
「あいつらどこ行ったんだ?」
みゆきは自分の携帯を取り出し、電話をかけた。
「もし~?」
「はい、もし~?みゆき~?もしかしてあの件?」
「そう、心配じゃない?2人がどっか行ったあと2人で帰ったけど、一緒に帰ればよかったかな」
「んー、まあ迷って今頃どっかで寝てるんじゃな~い?」
「そうだといいけど」
「明日行ってみる?前サボりに行った森」
「分かった、準備しておく、またね~」
「はいは~い」
話が終わるとみゆきは携帯を置き、暗転した。
「ぎゃぁぁぁあーーー!!!!!」
急に大声が聞こえてビクッとした。
「た、助けてぇぇぇー!!!」
舞台袖から一人の男が、そして後ろには黒いフードを深く被った人が。
「ゆ、許して!!」
「……てくてく」
…バサっ
黒いフードをそっと取ると、顔が真っ白の…京君だ、多分あの感じ京君だ。
「来るなぁぁぁぁ!!」
「……てくてく!」
黒いフードは男目掛けて素早く歩いて近寄って顔を掴んだ、そして暗転。
場面は変わり。
「ごちそうさまー」
「はいごちそうさま」
「お母さん、とりあえず学校行ってきまーす」
「みゆき行ってらっしゃい」
「はいはーい、行ってきまーす」
深緑の髪の女の人とお母さんが登場した。
そして次は、森の中?横には黒髪の男2人、みゆきともう1人金髪の女性、全員制服を着ている。
「サボりって楽だなー、つーか、その箱なんだよ」
一人の男が喋りだした、サボりという設定か。
「この箱ね、昨日の帰りに見つけたんだけど、なんか奇妙な感じがするの」
「へー、どんなー?」
もう一人の男も喋った。
「持つと体がゾワッてするっていうか、ちょっと持ってみて」
「おお、じゃあ持つぜ…うあぁぁぁぁ」
男は力が抜けたように崩れ落ち、箱を落とした、そして箱は壊れた。
「ああ!まあいっか、よく分からなかったし」
「……てくてく、てくてく」
「どうしたん?急に」
金髪の女性が崩れ落ちた男に話しかけた。
「てくてく」
男は立ち上がると、ゆっくり歩いて舞台袖へ。
「どうしたんだろな、なんか様子おかしいけど、まあふざけてるんだよきっと、待てよおい!」
もう一人の男も舞台袖へ。
「ただいまー」
家に帰ってきたらしい、最初にみゆきが登場した家の背景だ。
「おかえり、どうせまたサボったんでしょ?」
「まあまあ、その話は置いといてさ」
「置いておけないわ!」
「えへへー」
「もうみゆきったら……うっ…頭が、疲れかしら」
お母さんは頭を抑えた。
そして暗転した。
「もう、お母さんなんで起こしてくれなかったの!遅刻しちゃ…う…?」
お母さんは倒れていた、そしてみゆきは駆け寄った。
「どうしたの!大丈夫!?きゅ、救急車!」
みゆきは焦っていた、そしてふとテレビが目に入った。
「現在、アオイッ区では男子生徒2名が行方不明になっています、お心当たりのある方は、番組までご連絡ください」
そこにはさっきの男達の顔が映っていた、まあ顔の部分が切り抜かれてて、さっきの人達が顔を出してるんだけど。
「え…どうしよう、えっと、まず救急車」
「あの、もしもし救急車ですか?」
「どうしました?火事ですか?事故ですか?」
「あの、お母さんが倒れていたんです!えーっと住所は…」
ここで暗転した、演技もお話もちゃんとしてて見応えがある。
「ありがとうございます」
「息はしてるようです、とりあえず病院へ連れていきますので、何かあれば連絡します」
「分かりました、母をお願いします」
「はい、では、失礼します」
みゆきは根は真面目のようだ、救急隊員はお母さんを抱え、舞台袖へ。
「あ、そうだ、あいつらのことで電話しないと」
みゆきはテレビの前へ向かい、横にある電話に手を伸ばした。
「あの、私昨日そのテレビの人達と居たんですけど、居なくなったのっていつ頃ですか?」
「どちらとも学校に行ってからと聞きました、一緒に下校していらしたんですか?」
「えーと…まあ、そうですね、じゃあ家には帰っていないんですか」
「そうですね、親の方からはそう聞いております、では情報提供感謝します」
みゆきは電話を元の位置に置いた。
「あいつらどこ行ったんだ?」
みゆきは自分の携帯を取り出し、電話をかけた。
「もし~?」
「はい、もし~?みゆき~?もしかしてあの件?」
「そう、心配じゃない?2人がどっか行ったあと2人で帰ったけど、一緒に帰ればよかったかな」
「んー、まあ迷って今頃どっかで寝てるんじゃな~い?」
「そうだといいけど」
「明日行ってみる?前サボりに行った森」
「分かった、準備しておく、またね~」
「はいは~い」
話が終わるとみゆきは携帯を置き、暗転した。
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