31 / 113
第3章
#30敗者側 演技スタート
しおりを挟む
しばらくして、背景もチェンジされ、暗転した、演技スタートだ。
「ぎゃぁぁぁあーーー!!!!!」
急に大声が聞こえてビクッとした。
「た、助けてぇぇぇー!!!」
舞台袖から一人の男が、そして後ろには黒いフードを深く被った人が。
「ゆ、許して!!」
「……てくてく」
…バサっ
黒いフードをそっと取ると、顔が真っ白の…京君だ、多分あの感じ京君だ。
「来るなぁぁぁぁ!!」
「……てくてく!」
黒いフードは男目掛けて素早く歩いて近寄って顔を掴んだ、そして暗転。
場面は変わり。
「ごちそうさまー」
「はいごちそうさま」
「お母さん、とりあえず学校行ってきまーす」
「みゆき行ってらっしゃい」
「はいはーい、行ってきまーす」
深緑の髪の女の人とお母さんが登場した。
そして次は、森の中?横には黒髪の男2人、みゆきともう1人金髪の女性、全員制服を着ている。
「サボりって楽だなー、つーか、その箱なんだよ」
一人の男が喋りだした、サボりという設定か。
「この箱ね、昨日の帰りに見つけたんだけど、なんか奇妙な感じがするの」
「へー、どんなー?」
もう一人の男も喋った。
「持つと体がゾワッてするっていうか、ちょっと持ってみて」
「おお、じゃあ持つぜ…うあぁぁぁぁ」
男は力が抜けたように崩れ落ち、箱を落とした、そして箱は壊れた。
「ああ!まあいっか、よく分からなかったし」
「……てくてく、てくてく」
「どうしたん?急に」
金髪の女性が崩れ落ちた男に話しかけた。
「てくてく」
男は立ち上がると、ゆっくり歩いて舞台袖へ。
「どうしたんだろな、なんか様子おかしいけど、まあふざけてるんだよきっと、待てよおい!」
もう一人の男も舞台袖へ。
「ただいまー」
家に帰ってきたらしい、最初にみゆきが登場した家の背景だ。
「おかえり、どうせまたサボったんでしょ?」
「まあまあ、その話は置いといてさ」
「置いておけないわ!」
「えへへー」
「もうみゆきったら……うっ…頭が、疲れかしら」
お母さんは頭を抑えた。
そして暗転した。
「もう、お母さんなんで起こしてくれなかったの!遅刻しちゃ…う…?」
お母さんは倒れていた、そしてみゆきは駆け寄った。
「どうしたの!大丈夫!?きゅ、救急車!」
みゆきは焦っていた、そしてふとテレビが目に入った。
「現在、アオイッ区では男子生徒2名が行方不明になっています、お心当たりのある方は、番組までご連絡ください」
そこにはさっきの男達の顔が映っていた、まあ顔の部分が切り抜かれてて、さっきの人達が顔を出してるんだけど。
「え…どうしよう、えっと、まず救急車」
「あの、もしもし救急車ですか?」
「どうしました?火事ですか?事故ですか?」
「あの、お母さんが倒れていたんです!えーっと住所は…」
ここで暗転した、演技もお話もちゃんとしてて見応えがある。
「ありがとうございます」
「息はしてるようです、とりあえず病院へ連れていきますので、何かあれば連絡します」
「分かりました、母をお願いします」
「はい、では、失礼します」
みゆきは根は真面目のようだ、救急隊員はお母さんを抱え、舞台袖へ。
「あ、そうだ、あいつらのことで電話しないと」
みゆきはテレビの前へ向かい、横にある電話に手を伸ばした。
「あの、私昨日そのテレビの人達と居たんですけど、居なくなったのっていつ頃ですか?」
「どちらとも学校に行ってからと聞きました、一緒に下校していらしたんですか?」
「えーと…まあ、そうですね、じゃあ家には帰っていないんですか」
「そうですね、親の方からはそう聞いております、では情報提供感謝します」
みゆきは電話を元の位置に置いた。
「あいつらどこ行ったんだ?」
みゆきは自分の携帯を取り出し、電話をかけた。
「もし~?」
「はい、もし~?みゆき~?もしかしてあの件?」
「そう、心配じゃない?2人がどっか行ったあと2人で帰ったけど、一緒に帰ればよかったかな」
「んー、まあ迷って今頃どっかで寝てるんじゃな~い?」
「そうだといいけど」
「明日行ってみる?前サボりに行った森」
「分かった、準備しておく、またね~」
「はいは~い」
話が終わるとみゆきは携帯を置き、暗転した。
「ぎゃぁぁぁあーーー!!!!!」
急に大声が聞こえてビクッとした。
「た、助けてぇぇぇー!!!」
舞台袖から一人の男が、そして後ろには黒いフードを深く被った人が。
「ゆ、許して!!」
「……てくてく」
…バサっ
黒いフードをそっと取ると、顔が真っ白の…京君だ、多分あの感じ京君だ。
「来るなぁぁぁぁ!!」
「……てくてく!」
黒いフードは男目掛けて素早く歩いて近寄って顔を掴んだ、そして暗転。
場面は変わり。
「ごちそうさまー」
「はいごちそうさま」
「お母さん、とりあえず学校行ってきまーす」
「みゆき行ってらっしゃい」
「はいはーい、行ってきまーす」
深緑の髪の女の人とお母さんが登場した。
そして次は、森の中?横には黒髪の男2人、みゆきともう1人金髪の女性、全員制服を着ている。
「サボりって楽だなー、つーか、その箱なんだよ」
一人の男が喋りだした、サボりという設定か。
「この箱ね、昨日の帰りに見つけたんだけど、なんか奇妙な感じがするの」
「へー、どんなー?」
もう一人の男も喋った。
「持つと体がゾワッてするっていうか、ちょっと持ってみて」
「おお、じゃあ持つぜ…うあぁぁぁぁ」
男は力が抜けたように崩れ落ち、箱を落とした、そして箱は壊れた。
「ああ!まあいっか、よく分からなかったし」
「……てくてく、てくてく」
「どうしたん?急に」
金髪の女性が崩れ落ちた男に話しかけた。
「てくてく」
男は立ち上がると、ゆっくり歩いて舞台袖へ。
「どうしたんだろな、なんか様子おかしいけど、まあふざけてるんだよきっと、待てよおい!」
もう一人の男も舞台袖へ。
「ただいまー」
家に帰ってきたらしい、最初にみゆきが登場した家の背景だ。
「おかえり、どうせまたサボったんでしょ?」
「まあまあ、その話は置いといてさ」
「置いておけないわ!」
「えへへー」
「もうみゆきったら……うっ…頭が、疲れかしら」
お母さんは頭を抑えた。
そして暗転した。
「もう、お母さんなんで起こしてくれなかったの!遅刻しちゃ…う…?」
お母さんは倒れていた、そしてみゆきは駆け寄った。
「どうしたの!大丈夫!?きゅ、救急車!」
みゆきは焦っていた、そしてふとテレビが目に入った。
「現在、アオイッ区では男子生徒2名が行方不明になっています、お心当たりのある方は、番組までご連絡ください」
そこにはさっきの男達の顔が映っていた、まあ顔の部分が切り抜かれてて、さっきの人達が顔を出してるんだけど。
「え…どうしよう、えっと、まず救急車」
「あの、もしもし救急車ですか?」
「どうしました?火事ですか?事故ですか?」
「あの、お母さんが倒れていたんです!えーっと住所は…」
ここで暗転した、演技もお話もちゃんとしてて見応えがある。
「ありがとうございます」
「息はしてるようです、とりあえず病院へ連れていきますので、何かあれば連絡します」
「分かりました、母をお願いします」
「はい、では、失礼します」
みゆきは根は真面目のようだ、救急隊員はお母さんを抱え、舞台袖へ。
「あ、そうだ、あいつらのことで電話しないと」
みゆきはテレビの前へ向かい、横にある電話に手を伸ばした。
「あの、私昨日そのテレビの人達と居たんですけど、居なくなったのっていつ頃ですか?」
「どちらとも学校に行ってからと聞きました、一緒に下校していらしたんですか?」
「えーと…まあ、そうですね、じゃあ家には帰っていないんですか」
「そうですね、親の方からはそう聞いております、では情報提供感謝します」
みゆきは電話を元の位置に置いた。
「あいつらどこ行ったんだ?」
みゆきは自分の携帯を取り出し、電話をかけた。
「もし~?」
「はい、もし~?みゆき~?もしかしてあの件?」
「そう、心配じゃない?2人がどっか行ったあと2人で帰ったけど、一緒に帰ればよかったかな」
「んー、まあ迷って今頃どっかで寝てるんじゃな~い?」
「そうだといいけど」
「明日行ってみる?前サボりに行った森」
「分かった、準備しておく、またね~」
「はいは~い」
話が終わるとみゆきは携帯を置き、暗転した。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ゴーストバスター幽野怜
蜂峰 文助
ホラー
ゴーストバスターとは、霊を倒す者達を指す言葉である。
山奥の廃校舎に住む、おかしな男子高校生――幽野怜はゴーストバスターだった。
そんな彼の元に今日も依頼が舞い込む。
肝試しにて悪霊に取り憑かれた女性――
悲しい呪いをかけられている同級生――
一県全体を恐怖に陥れる、最凶の悪霊――
そして、その先に待ち受けているのは、十体の霊王!
ゴーストバスターVS悪霊達
笑いあり、涙あり、怒りありの、壮絶な戦いが幕を開ける!
現代ホラーバトル、いざ開幕!!
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【連作ホラー】伍横町幻想 —Until the day we meet again—
至堂文斗
ホラー
――その幻想から、逃れられるか。
降霊術。それは死者を呼び出す禁忌の術式。
歴史を遡れば幾つも逸話はあれど、現実に死者を呼ぶことが出来たかは定かでない。
だがあるとき、長い実験の果てに、一人の男がその術式を生み出した。
降霊術は決して公に出ることはなかったものの、書物として世に残り続けた。
伍横町。そこは古くから気の流れが集まる場所と言われている小さな町。
そして、全ての始まりの町。
男が生み出した術式は、この町で幾つもの悲劇をもたらしていく。
運命を狂わされた者たちは、生と死の狭間で幾つもの涙を零す。
これは、四つの悲劇。
【魂】を巡る物語の始まりを飾る、四つの幻想曲――。
【霧夏邸幻想 ―Primal prayer-】
「――霧夏邸って知ってる?」
事故により最愛の娘を喪い、 降霊術に狂った男が住んでいた邸宅。
霊に会ってみたいと、邸内に忍び込んだ少年少女たちを待ち受けるものとは。
【三神院幻想 ―Dawn comes to the girl―】
「どうか、目を覚ましてはくれないだろうか」
眠りについたままの少女のために、 少年はただ祈り続ける。
その呼び声に呼応するかのように、 少女は記憶の世界に覚醒する。
【流刻園幻想 ―Omnia fert aetas―】
「……だから、違っていたんだ。沢山のことが」
七不思議の噂で有名な流刻園。夕暮れ時、教室には二人の少年少女がいた。
少年は、一通の便箋で呼び出され、少女と別れて屋上へと向かう。それが、悲劇の始まりであるとも知らずに。
【伍横町幻想 ―Until the day we meet again―】
「……ようやく、時が来た」
伍横町で降霊術の実験を繰り返してきた仮面の男。 最愛の女性のため、彼は最後の計画を始動する。
その計画を食い止めるべく、悲劇に巻き込まれた少年少女たちは苛酷な戦いに挑む。
伍横町の命運は、子どもたちの手に委ねられた。
【完結】TAMTAM ~十二使徒連続殺人事件~
かの翔吾
ホラー
第6回ホラー・ミステリー小説大賞エントリー。
ゲイ×ホラーミステリー。ゲイの作家による、ホラー色強めのミステリー、又は、ミステリー要素を存分に含んだホラー。イエス・キリストの十二使徒に擬えた連続殺人事件。容疑者として浮上する謎の人物"TAMTAM"。
”TAMTAM"とは誰なのか? また五年前に起きた、七つの罪源にまつわる、七つの罪源連続殺人事件。
現在と過去。二つの連続殺人事件が絡みあう。
田村晃平と山﨑光平。二人の刑事が見えない殺人鬼"TAMTAM"を追う!
宗教色強めのゲイミステリー。
前代未聞! 十二人もの殺害を企てる"TAMTAM"の計画は完遂されるのか。
R15、18の指定は致しませんが、若干の性描写と殺害描写があります。ご了承くださいませ。
【完結】わたしの娘を返してっ!
月白ヤトヒコ
ホラー
妻と離縁した。
学生時代に一目惚れをして、自ら望んだ妻だった。
病弱だった、妹のように可愛がっていたイトコが亡くなったりと不幸なことはあったが、彼女と結婚できた。
しかし、妻は子供が生まれると、段々おかしくなって行った。
妻も娘を可愛がっていた筈なのに――――
病弱な娘を育てるうち、育児ノイローゼになったのか、段々と娘に当たり散らすようになった。そんな妻に耐え切れず、俺は妻と別れることにした。
それから何年も経ち、妻の残した日記を読むと――――
俺が悪かったっ!?
だから、頼むからっ……
俺の娘を返してくれっ!?
花嫁ゲーム
八木愛里
ホラー
ある日、探偵事務所を営む九条アカネに舞い込んできた依頼は、「花嫁ゲーム」で死んだ妹の無念を晴らしてほしいという依頼だった。
聞けば、そのゲームは花嫁選別のためのゲームで、花嫁として選ばれた場合は結婚支度金10億円を受け取ることができるらしい。
九条アカネが調査を進めると、そのゲームは過去にも行われており、生存者はゼロであることが判明した。
依頼人の恨みを晴らすため、九条アカネはゲームに潜入して真相を解き明かす決意をする。
ゲームの勝者と結婚できるとされるモナークさまとは一体どんな人なのか? 果たして、九条アカネはモナークさまの正体を突き止め、依頼人の無念を晴らすことができるのか?
生き残りを賭けた女性たちのデスゲームが始まる。
【連作ホラー】幻影回忌 ーTrilogy of GHOSTー
至堂文斗
ホラー
――其れは、人類の進化のため。
歴史の裏で暗躍する組織が、再び降霊術の物語を呼び覚ます。
魂魄の操作。悍ましき禁忌の実験は、崇高な目的の下に数多の犠牲を生み出し。
決して止まることなく、次なる生贄を求め続ける。
さあ、再び【魂魄】の物語を始めましょう。
たった一つの、望まれた終焉に向けて。
来場者の皆様、長らくお待たせいたしました。
これより幻影三部作、開幕いたします――。
【幻影綺館】
「ねえ、”まぼろしさん”って知ってる?」
鈴音町の外れに佇む、黒影館。そこに幽霊が出るという噂を聞きつけた鈴音学園ミステリ研究部の部長、安藤蘭は、メンバーを募り探検に向かおうと企画する。
その企画に巻き込まれる形で、彼女を含め七人が館に集まった。
疑いつつも、心のどこかで”まぼろしさん”の存在を願うメンバーに、悲劇は降りかからんとしていた――。
【幻影鏡界】
「――一角荘へ行ってみますか?」
黒影館で起きた凄惨な事件は、桜井令士や生き残った者たちに、大きな傷を残した。そしてレイジには、大切な目的も生まれた。
そんな事件より数週間後、束の間の平穏が終わりを告げる。鈴音学園の廊下にある掲示板に貼り出されていたポスター。
それは、かつてGHOSTによって悲劇がもたらされた因縁の地、鏡ヶ原への招待状だった。
【幻影回忌】
「私は、今度こそ創造主になってみせよう」
黒影館と鏡ヶ原、二つの場所で繰り広げられた凄惨な事件。
その黒幕である****は、恐ろしい計画を実行に移そうとしていた。
ゴーレム計画と名付けられたそれは、世界のルールをも蹂躙するものに相違なかった。
事件の生き残りである桜井令士と蒼木時雨は、***の父親に連れられ、***の過去を知らされる。
そして、悲劇の連鎖を断つために、最後の戦いに挑む決意を固めるのだった。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる