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第五章 トリプル七光りとの決戦
第101話
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「さあここから私たちのターンです、日影さん、貴方を料理して差し上げますわ!」
「……来るか………って、ん?」
そういった瞬間奴らは高速で移動し て周囲に浮いた岩に隠れやがった。
しかも3体ともバラバラにである。
「いやあんだけ大口叩いといてやる戦術が汚ねぇぞ!? 結局あのスライムタワーは何だったんだーー!」
この俺のツッコミにも一言の返事も最早ない。アイツらマジで周りの岩を隠れやがった。
完全にスキルによる遠距離攻撃でちまちまとこっちを攻めてくるつもりだな。
「歩さん、ミルティさんたちのあの攻撃スキルの威力はまともな探索者では適うレベルのものではありません」
「だったら先輩はまともな探索者というものじゃないので大丈夫でしょ、先輩なんとかしてくださいよーー!」
「……確かに歩さんはチョップでミルティさんたちのスキルを破壊していましたね」
「ていうかミルティちゃんがスライムになったんですけど!? そこら辺についても説明して欲しいんですが先輩ー!」
「やかましいわ、そういうのは助かってからにしろ! お前ら今、結構危険な状態だってわかってんのか!?」
お前らがあの攻撃スキルを食らったら一発で蒸発するんだぞ。
守咲と特に今宮を見るともう俺が来たから後はどうにかなると思ってるのか。
それはもうペラペラペラペラとよく舌が回る。
実はさっきまで発揮されていた俺の感知センサーだが今は反応しなくなったのだ。
おそらくだがあの3体のうちのどいつかが気配を遮断する系のスキルまで持っていると思われる。
「…全くこいつは余裕こいてる場合じゃなくなってきたな」
時間にして数分、連中は全く動かない。 この俺も今宮と守咲を背に立ち連中がどう動くのか最大限の注意を払って探る、そして…。
「……来た!」
岩の向こうから白い光がビームのように飛んでくる。これはアイツのスーパー何ちゃらだ。
俺はそのビームを右足で蹴り飛ばし消し飛ばす、だが今回はこれだけじゃない。別方向から新たな攻撃が飛んで来る。
今度の攻撃は金色の光の斬撃だ。
それは俺たち3人のいる方向に無数に飛んできた、今宮と守咲の2人を守るために俺は両手の手刀で斬撃を叩き落とす。
敵の狙いは明白だ、俺が直接向こうを攻撃しないように最初から狙ってこのバトルフィールドにこの2人を攫ってきたんだ。
この2人を適度に狙う、俺が連中の攻撃に対して反撃を見せようものなら躊躇なくな。
本当にどこまでもいやらしいな七光りスライム…共め。
さらに追撃のスキル攻撃がきた。
ピンク色の光の弾丸だ。
しかし今度はさっきのスキルより数が更に多い、さながら光の弾丸のガトリングだ。
数えるのも馬鹿らしいほどの数の光の弾丸がこちらに向かって飛んできた。
普通なら俺ら3人は仲良く蜂の巣か爆砕エンドでさようなら待ったなしだろう。
しかしこっちは偽者でも神殺しだぜ。
「……『キングオーラブレード』!」
俺もスキルを発動する。
黄色のオーラが俺の体の回りに纏うように現れた。そのオーラは俺の意志の下で物理的な攻撃を可能とする『形ある武器』へとその形を変えることができる。
俺は両手のオーラを刃状へと変じさせた。オーラブレードだ。
二本のオーラブレードを一閃にすると無数の弾丸は俺の放った刃で一瞬にして粉々に切り飛ばす。
向こうの攻撃が決定打にはならないにしてもこの戦いに不本意にでも巻き込んでしまった今宮と守咲にその攻撃が当たれば2人は一発でやられるだろう。
「…気が抜けないな」
その上で防戦一方だ、全く…『神殺し(偽)』の称号を手に入れた後にこんだけ大変な戦いをすることになるとは思わなかったぜ。
本当にめんどくさいが恐るべきはあの七光りたちだ。
そう何しろ今、俺が戦っている七光りは……。
「クソ三姉妹らしいからな……本当に面倒くさい連中がリベンジにきたもんだぜ!」
やっぱりダンジョンモンスターは会った時に確実に始末しておくに限るな。
「……来るか………って、ん?」
そういった瞬間奴らは高速で移動し て周囲に浮いた岩に隠れやがった。
しかも3体ともバラバラにである。
「いやあんだけ大口叩いといてやる戦術が汚ねぇぞ!? 結局あのスライムタワーは何だったんだーー!」
この俺のツッコミにも一言の返事も最早ない。アイツらマジで周りの岩を隠れやがった。
完全にスキルによる遠距離攻撃でちまちまとこっちを攻めてくるつもりだな。
「歩さん、ミルティさんたちのあの攻撃スキルの威力はまともな探索者では適うレベルのものではありません」
「だったら先輩はまともな探索者というものじゃないので大丈夫でしょ、先輩なんとかしてくださいよーー!」
「……確かに歩さんはチョップでミルティさんたちのスキルを破壊していましたね」
「ていうかミルティちゃんがスライムになったんですけど!? そこら辺についても説明して欲しいんですが先輩ー!」
「やかましいわ、そういうのは助かってからにしろ! お前ら今、結構危険な状態だってわかってんのか!?」
お前らがあの攻撃スキルを食らったら一発で蒸発するんだぞ。
守咲と特に今宮を見るともう俺が来たから後はどうにかなると思ってるのか。
それはもうペラペラペラペラとよく舌が回る。
実はさっきまで発揮されていた俺の感知センサーだが今は反応しなくなったのだ。
おそらくだがあの3体のうちのどいつかが気配を遮断する系のスキルまで持っていると思われる。
「…全くこいつは余裕こいてる場合じゃなくなってきたな」
時間にして数分、連中は全く動かない。 この俺も今宮と守咲を背に立ち連中がどう動くのか最大限の注意を払って探る、そして…。
「……来た!」
岩の向こうから白い光がビームのように飛んでくる。これはアイツのスーパー何ちゃらだ。
俺はそのビームを右足で蹴り飛ばし消し飛ばす、だが今回はこれだけじゃない。別方向から新たな攻撃が飛んで来る。
今度の攻撃は金色の光の斬撃だ。
それは俺たち3人のいる方向に無数に飛んできた、今宮と守咲の2人を守るために俺は両手の手刀で斬撃を叩き落とす。
敵の狙いは明白だ、俺が直接向こうを攻撃しないように最初から狙ってこのバトルフィールドにこの2人を攫ってきたんだ。
この2人を適度に狙う、俺が連中の攻撃に対して反撃を見せようものなら躊躇なくな。
本当にどこまでもいやらしいな七光りスライム…共め。
さらに追撃のスキル攻撃がきた。
ピンク色の光の弾丸だ。
しかし今度はさっきのスキルより数が更に多い、さながら光の弾丸のガトリングだ。
数えるのも馬鹿らしいほどの数の光の弾丸がこちらに向かって飛んできた。
普通なら俺ら3人は仲良く蜂の巣か爆砕エンドでさようなら待ったなしだろう。
しかしこっちは偽者でも神殺しだぜ。
「……『キングオーラブレード』!」
俺もスキルを発動する。
黄色のオーラが俺の体の回りに纏うように現れた。そのオーラは俺の意志の下で物理的な攻撃を可能とする『形ある武器』へとその形を変えることができる。
俺は両手のオーラを刃状へと変じさせた。オーラブレードだ。
二本のオーラブレードを一閃にすると無数の弾丸は俺の放った刃で一瞬にして粉々に切り飛ばす。
向こうの攻撃が決定打にはならないにしてもこの戦いに不本意にでも巻き込んでしまった今宮と守咲にその攻撃が当たれば2人は一発でやられるだろう。
「…気が抜けないな」
その上で防戦一方だ、全く…『神殺し(偽)』の称号を手に入れた後にこんだけ大変な戦いをすることになるとは思わなかったぜ。
本当にめんどくさいが恐るべきはあの七光りたちだ。
そう何しろ今、俺が戦っている七光りは……。
「クソ三姉妹らしいからな……本当に面倒くさい連中がリベンジにきたもんだぜ!」
やっぱりダンジョンモンスターは会った時に確実に始末しておくに限るな。
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