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第三章 雪山ダンジョンでの闘い
第87話
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迫る白銀のブレス、その刹那の瞬間、俺は吹っ切れた。
もういい、細々と考えるのはやめだ。
どうせ俺のオツムではそんな大層な作戦なんか思いつくことはない。
ならばやることは一つ、今まで同様に……。
「全部……力を押しで行ってやる!」
自身の両手から出しているオーラブレードに再び虹色の炎を纏わせる。
更にオーラブレードを巨大化させた。
人間の倍以上くらいの大きさの双剣だ、 俺の気合を込めた虹色の燃える大剣でヤツのブレスを真っ向から叩き潰そう。
「オラァアァアーーーーっ!」
お互いの力が拮抗したのはほんの一瞬、俺は刃を振り切りヤツのブレスを消し飛ばした。
一瞬ヤツがずっと連続して放っていた 冷凍ビームの攻撃が止まった。
「唖然としすぎて動きが停止しちまったみたいだな。そんなことしちまったら死ぬぜ、お前」
俺はダッシュする、再びヤツが冷凍ビームも放ってきた。
今度は避けん。
その全てを俺はオーラブレードを振るい叩き潰す。
一瞬氷塊が出現するが虹色の炎が全てをこれまた一瞬で消滅させる。
「くたばりやがれーー!」
俺は二本のオーラブレードをヤツの顔面にかました、ヤツのゴツい顔に十字の傷が生まれる。
「ゴガァアアァアアァアアアアッ!?」
炎は凍るが斬撃は無効化できねぇだろ。
ヤツは思いっきり咆哮した。
きっとメッチャ痛かったんだろうな、それにしてもうるさいな。
やつが顔をブルブルと振るい今度は牙の方を俺に叩きつけようとしてきたのでその牙を切り落とした。
多分部位ドロップ行ける気がする。
牙を落とされたヤツは今度は地団駄を踏んだ。
「うぉおっ!?」
地面が揺れるそれもかなり酔うレベルで。
これによって俺の動きが一瞬止まる、コイツいや~な感じの地味攻撃をマジで……。
再びヤツが白銀のブレスを放とうとした。
俺はニヤリと笑う。
「悪いがもうお前の攻撃は俺に効かねぇんだよ……『レインボーフレア』!」
俺は自身の背中に虹色の炎を出現させる、その炎は俺の体から直接出現したことによって俺の身にまとっている衣服を燃やしてしまった。
ズボンとブーツはとあるクソボスたちからのドロップしたレアアイテムなのでスキルで消滅することはないのだが上着は相変わらず持っていないのだ。
雪山ダンジョンがあるようなところで半裸にさせるんじゃないよ。
これが嫌だからずっと『レインボーフレア』は離れた所に上手い感じで使って来たのにな……。
まあ仕方ない勝つためだ。
そんなことは問題ではないのだ、問題なのはこの虹色の炎のウィングを出した事によって俺はマジで飛べたということ。
以前クソなスライムがそんな事をしていたからな。
それをやったら出来た。
虹色の炎の翼をまとい空を飛ぶ半裸の男か……通報されるレベルの変態以外の何者でもないな。
できるだけ早くこのボアンゴの親玉を倒してしまおう。
飛翔した俺に最早地面を揺らす意味などない。
「お前のクソ地味でウザい嵌めコンボ、打ち破ったりーー!」
俺は空を飛びながらオーラブレードを振るいヤツの巨体にでかい切り傷をどんどんつけていく、するとヤツは再び咆哮を上げた。
「ゴガァアアアアアァアアァアッ!」
「またかよ、お前がうるさくすると碌な事をしな……ッ!?」
その巨大に見合わん速さで数十メートル以上後方へと一気に下がった。
まさか、こいつまで逃げるのか!?
俺の脳裏にかつて俺に喧嘩を売ってきて、自分がやられそうになると転移か何かで逃げ出した忌々しきクソスライムを幻視した。
そう思っていたらヤツは地面をガッガッと右前足で蹴るような仕草する。
それと同時に奴の体を青白い光が積み込んだ、ヤツに付けた傷がどんどん再生していく。
再生とかズル……しかし気づいた。
ヤツの目は俺を捉えている、強烈な殺意と共に。
「どうやらどこぞのクソスライムと違って、てめえがまずくなったからって逃げることはしないみたいだな、嫌いじゃないぜ」
空を飛ぶ俺は自身が纏うオーラを変形させて前方へ伸びた一本の巨大な刃へと変えた。
ヤツの攻撃は想像がつく、ならば俺もそれに応えたものにしてやるか。
ヤツが地面を蹴る。
俺に向かってその巨体で突進を仕掛けてきた、真っ向勝負だ。
俺は自身の前方に出現させた巨大なオーラブレードに虹色の炎を纏わせる。
あとはただ全速力で滑空してぶつかるのみだ、行くぜ!
俺も超高速で突撃した、傍から見ると白く巨大なお山と小さな虹色の光がぶつかろうとしてるようにしか見えないだろうな。
一瞬で消し飛ばされちゃいそうなのは本来こちらの方だ。
だが…俺たちは衝突した。
その瞬間凄まじい衝撃波と光が生まれ俺の視界は真っ白になった。
もういい、細々と考えるのはやめだ。
どうせ俺のオツムではそんな大層な作戦なんか思いつくことはない。
ならばやることは一つ、今まで同様に……。
「全部……力を押しで行ってやる!」
自身の両手から出しているオーラブレードに再び虹色の炎を纏わせる。
更にオーラブレードを巨大化させた。
人間の倍以上くらいの大きさの双剣だ、 俺の気合を込めた虹色の燃える大剣でヤツのブレスを真っ向から叩き潰そう。
「オラァアァアーーーーっ!」
お互いの力が拮抗したのはほんの一瞬、俺は刃を振り切りヤツのブレスを消し飛ばした。
一瞬ヤツがずっと連続して放っていた 冷凍ビームの攻撃が止まった。
「唖然としすぎて動きが停止しちまったみたいだな。そんなことしちまったら死ぬぜ、お前」
俺はダッシュする、再びヤツが冷凍ビームも放ってきた。
今度は避けん。
その全てを俺はオーラブレードを振るい叩き潰す。
一瞬氷塊が出現するが虹色の炎が全てをこれまた一瞬で消滅させる。
「くたばりやがれーー!」
俺は二本のオーラブレードをヤツの顔面にかました、ヤツのゴツい顔に十字の傷が生まれる。
「ゴガァアアァアアァアアアアッ!?」
炎は凍るが斬撃は無効化できねぇだろ。
ヤツは思いっきり咆哮した。
きっとメッチャ痛かったんだろうな、それにしてもうるさいな。
やつが顔をブルブルと振るい今度は牙の方を俺に叩きつけようとしてきたのでその牙を切り落とした。
多分部位ドロップ行ける気がする。
牙を落とされたヤツは今度は地団駄を踏んだ。
「うぉおっ!?」
地面が揺れるそれもかなり酔うレベルで。
これによって俺の動きが一瞬止まる、コイツいや~な感じの地味攻撃をマジで……。
再びヤツが白銀のブレスを放とうとした。
俺はニヤリと笑う。
「悪いがもうお前の攻撃は俺に効かねぇんだよ……『レインボーフレア』!」
俺は自身の背中に虹色の炎を出現させる、その炎は俺の体から直接出現したことによって俺の身にまとっている衣服を燃やしてしまった。
ズボンとブーツはとあるクソボスたちからのドロップしたレアアイテムなのでスキルで消滅することはないのだが上着は相変わらず持っていないのだ。
雪山ダンジョンがあるようなところで半裸にさせるんじゃないよ。
これが嫌だからずっと『レインボーフレア』は離れた所に上手い感じで使って来たのにな……。
まあ仕方ない勝つためだ。
そんなことは問題ではないのだ、問題なのはこの虹色の炎のウィングを出した事によって俺はマジで飛べたということ。
以前クソなスライムがそんな事をしていたからな。
それをやったら出来た。
虹色の炎の翼をまとい空を飛ぶ半裸の男か……通報されるレベルの変態以外の何者でもないな。
できるだけ早くこのボアンゴの親玉を倒してしまおう。
飛翔した俺に最早地面を揺らす意味などない。
「お前のクソ地味でウザい嵌めコンボ、打ち破ったりーー!」
俺は空を飛びながらオーラブレードを振るいヤツの巨体にでかい切り傷をどんどんつけていく、するとヤツは再び咆哮を上げた。
「ゴガァアアアアアァアアァアッ!」
「またかよ、お前がうるさくすると碌な事をしな……ッ!?」
その巨大に見合わん速さで数十メートル以上後方へと一気に下がった。
まさか、こいつまで逃げるのか!?
俺の脳裏にかつて俺に喧嘩を売ってきて、自分がやられそうになると転移か何かで逃げ出した忌々しきクソスライムを幻視した。
そう思っていたらヤツは地面をガッガッと右前足で蹴るような仕草する。
それと同時に奴の体を青白い光が積み込んだ、ヤツに付けた傷がどんどん再生していく。
再生とかズル……しかし気づいた。
ヤツの目は俺を捉えている、強烈な殺意と共に。
「どうやらどこぞのクソスライムと違って、てめえがまずくなったからって逃げることはしないみたいだな、嫌いじゃないぜ」
空を飛ぶ俺は自身が纏うオーラを変形させて前方へ伸びた一本の巨大な刃へと変えた。
ヤツの攻撃は想像がつく、ならば俺もそれに応えたものにしてやるか。
ヤツが地面を蹴る。
俺に向かってその巨体で突進を仕掛けてきた、真っ向勝負だ。
俺は自身の前方に出現させた巨大なオーラブレードに虹色の炎を纏わせる。
あとはただ全速力で滑空してぶつかるのみだ、行くぜ!
俺も超高速で突撃した、傍から見ると白く巨大なお山と小さな虹色の光がぶつかろうとしてるようにしか見えないだろうな。
一瞬で消し飛ばされちゃいそうなのは本来こちらの方だ。
だが…俺たちは衝突した。
その瞬間凄まじい衝撃波と光が生まれ俺の視界は真っ白になった。
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