53 / 110
第五章 ブラック会社ダンジョン
第53話
しおりを挟む
ゴミゴブリンの攻撃らしき魔法が炸裂する。
爆炎、暴風、稲妻と様々な魔法か魔法っぽいの攻撃スキルが俺を襲った。
俺は躱さない、全ての攻撃を受けた。凄まじい爆音がなり響き、土煙があがる。
「ハッハッハッ! この我に歯向かうから…」
「しかし残念、俺には何のダメージも与えられませんでした!」
「なっなぁんだとっ!?」
いやまあ俺の服はあんまり無事ではないんだけどな……てかもうないし。
俺の身体は本当に無傷だ、『神殺し(偽)』のステータス補正のおかげだ。
ありがとうございます。
「あっそれと気づいてないと思ってるか知んないけどな、魔法かなにかで姿を隠してるそこの2体、さっさと姿を現せ」
俺の言葉は聞こえたらしく、 ゴミゴブリンが座する椅子の左右にさっきまでいなかった2体のゴブリンが姿を現した。
共に装飾を施されたフード付きのマントを装備していて手には立派な杖を持っていた。
ゴブリンメイジだな、あのゴミゴブリンの五味川が真ん中にいるのなら……。
「お前らはあれか? 五味川の嫁と誠和だろう」
俺の言葉にゴブリンメイジ達が反応した。
誠和二郎《せいわにろう》コイツは苗字だけはなんか立派な風をしてるが立派なクソ野郎だ。
七光りこと五味川へのごますりだけで上手いこと生きているだけのヤツで、大した仕事もしてないのにこのブラック企業ででかい顔をしてきた人間だ。
腰布の同類だな。
そして五味川の嫁、こいつのイエスマンな態度のおかげでこの五味川という化け物が生まれたかと思うと本当にムカつく。
この会社における最も厄介な病巣、つまりは癌《ガン》だと先代の奥さんが頭を抱えていた女だ。
俺が睨みつけるようにゴブリンメイジたちを見ると、こいつらが少しビビっていたがそのうちの1体、元が誠和らしきゴブリンメイジが口を開く。
「日影……キサマなぜ我々が魔法で姿を消していることがわかった?」
「魔法を使う奴っていうのはな、魔力を発するんだよ。そこのデカブツは錫杖持ち上げただけでそれ以外何もしてない、だったら別のやつが魔法を使ったってことだよバーカ」
そもそもその七光りは1人じゃ何も出来ねぇんだぞ、余裕綽々で我は~なんて役作ってる時点で近くに仲間がいると思ってたわ。
俺に役者の才能がないと暗に言われたゴミゴブリンが怒りで肩を震わせている。
馬鹿は無視して構わず話をする。
「てかっお前ら、相変わらずそのバカの旗持ちしてんのか? 人間だった時だけじゃなくモンスターになってからも相変わらず無駄なことに人生を費やしてんだなオイ」
「ひっ日影~~お前は……!」
あのゴブリンメイジは声がおっさんの声だったからつまり誠和だ。
そしてもう1体の雌型のゴブリンメイジも口を開く。
「図に乗らないで、そもそもアンタみたいな雇われの分際で経営者側の我々に歯向かうこと自体間違いなのよ。身の程知らずも甚だしいわ」
この雇った人間を完全に見下してくる発言、間違いなくこっちは五味川の嫁だな。
こっちの方は杖を俺に向けると再び攻撃魔法を放ってきた。
威力も結構高く、おそらくダンジョンの中ボスクラスの力を持ったゴブリンメイジと言ったところか。
正直その魔法が当たっても何ともなかったのを目にしてよくもまあそんな偉そうな事を言えるな、馬鹿じゃないのか?
「まあ切り札でもあるからそんな上から目線の言葉が口から出るんだろうな。ホラっ腰巾着野郎二号と名前を覚えてない五味川の嫁、さっさと攻撃するならしてみろよ、こんなカスみたいな魔法じゃなくて俺にダメージを与えられるレベルのな!」
ゴミ川の嫁の魔法?
そんなの食らったよ、ダメージゼロだよご苦労さまでした~。
「日影! 図に乗るなと言っているでしょうが! 『ダークネスランス』!」
闇属性の攻撃魔法スキル、魔法への耐性が高いヤツにも効果的な強力スキルだな。
まあ効かないがな、嫁ゴブリンの魔法を受けながら、俺は少し昔のことを思い出していた。
俺が五味川、嫁、腰布、誠和の4人を碌でなし四天王と呼ぶのは理由がある。
どの企業にもヒエラルキーというものがある、そしてそれはこのブラック企業の場合はその碌でなし四天王か、それ以外の雇われ社員かに分けられる。
当然、向こうの方が上だった。
うちは焼き物の会社なのだがその物を作る工程というものがいくつかある、連中はその中でも人がした仕事にケチをつけることができる仕事か、仕事をした場合は他の人間からミスを絶対に指摘されない仕事しかしなかった。
ごくたまに俺たちと同じ仕事をする時もあるのだが、その時は見事なダブルスタンダードが発動する。
自分たちが人のした仕事でミスを見つけた場合は その物をわざわざ持ってきて当人にやり直せる一方で自分たちが全く同じミスをした場合は、そういうのを見つけたらそっちの方で勝手に直してくれないと仕事が滞るだろうと真顔で言ってくるのだ。
効率が悪くなるからだなんだと平然と抜かす、ぶっ飛ばしてやりたくなった。
だったらお前らもそうしろって話だ、特にこの悪癖がひどかったのが五味川の嫁だ。
性別とか関係なしに叩きのめしてやりたくなったのを覚えている。
「アイツ1人が消えるだけでだいぶ仕事の効率化が改善されると思うな」というのがこの会社で何十年で勤めてきた先輩たちが俺に話してくれた本音だった。
「無駄よ、無駄無駄! このバリアを破ることは決してできないお前は体力が尽きるまで逃げ回ることしかできないんだよ!」
「流石ですねぇー!」
「良いぞ良いぞ! それでこそ我の嫁だ、その愚か者を蹴散らせーー!」
あのバリア? また展開してたのか、知らんかった。
けど本当にそんなこと思ってんの?
本当に色々と現状を分かってないな…。
「………まず1匹だ」
その無敵っぽいバリアの向こうにいた五味川の嫁っぽい感じのゴブリンメイジの上半身が吹き飛んだ。
それを見た誠和ゴブリンメイジとゴミゴブリンが驚愕の表情を浮かべ固まる。
「別にな。そのバリア、本気になれば破れないなんて一言も言ってねぇぞ……『レインボーフレア』」
本気になるのが面倒くさっかっただけである。
俺の体からうっすらと虹色の炎が燃え上がった。
爆炎、暴風、稲妻と様々な魔法か魔法っぽいの攻撃スキルが俺を襲った。
俺は躱さない、全ての攻撃を受けた。凄まじい爆音がなり響き、土煙があがる。
「ハッハッハッ! この我に歯向かうから…」
「しかし残念、俺には何のダメージも与えられませんでした!」
「なっなぁんだとっ!?」
いやまあ俺の服はあんまり無事ではないんだけどな……てかもうないし。
俺の身体は本当に無傷だ、『神殺し(偽)』のステータス補正のおかげだ。
ありがとうございます。
「あっそれと気づいてないと思ってるか知んないけどな、魔法かなにかで姿を隠してるそこの2体、さっさと姿を現せ」
俺の言葉は聞こえたらしく、 ゴミゴブリンが座する椅子の左右にさっきまでいなかった2体のゴブリンが姿を現した。
共に装飾を施されたフード付きのマントを装備していて手には立派な杖を持っていた。
ゴブリンメイジだな、あのゴミゴブリンの五味川が真ん中にいるのなら……。
「お前らはあれか? 五味川の嫁と誠和だろう」
俺の言葉にゴブリンメイジ達が反応した。
誠和二郎《せいわにろう》コイツは苗字だけはなんか立派な風をしてるが立派なクソ野郎だ。
七光りこと五味川へのごますりだけで上手いこと生きているだけのヤツで、大した仕事もしてないのにこのブラック企業ででかい顔をしてきた人間だ。
腰布の同類だな。
そして五味川の嫁、こいつのイエスマンな態度のおかげでこの五味川という化け物が生まれたかと思うと本当にムカつく。
この会社における最も厄介な病巣、つまりは癌《ガン》だと先代の奥さんが頭を抱えていた女だ。
俺が睨みつけるようにゴブリンメイジたちを見ると、こいつらが少しビビっていたがそのうちの1体、元が誠和らしきゴブリンメイジが口を開く。
「日影……キサマなぜ我々が魔法で姿を消していることがわかった?」
「魔法を使う奴っていうのはな、魔力を発するんだよ。そこのデカブツは錫杖持ち上げただけでそれ以外何もしてない、だったら別のやつが魔法を使ったってことだよバーカ」
そもそもその七光りは1人じゃ何も出来ねぇんだぞ、余裕綽々で我は~なんて役作ってる時点で近くに仲間がいると思ってたわ。
俺に役者の才能がないと暗に言われたゴミゴブリンが怒りで肩を震わせている。
馬鹿は無視して構わず話をする。
「てかっお前ら、相変わらずそのバカの旗持ちしてんのか? 人間だった時だけじゃなくモンスターになってからも相変わらず無駄なことに人生を費やしてんだなオイ」
「ひっ日影~~お前は……!」
あのゴブリンメイジは声がおっさんの声だったからつまり誠和だ。
そしてもう1体の雌型のゴブリンメイジも口を開く。
「図に乗らないで、そもそもアンタみたいな雇われの分際で経営者側の我々に歯向かうこと自体間違いなのよ。身の程知らずも甚だしいわ」
この雇った人間を完全に見下してくる発言、間違いなくこっちは五味川の嫁だな。
こっちの方は杖を俺に向けると再び攻撃魔法を放ってきた。
威力も結構高く、おそらくダンジョンの中ボスクラスの力を持ったゴブリンメイジと言ったところか。
正直その魔法が当たっても何ともなかったのを目にしてよくもまあそんな偉そうな事を言えるな、馬鹿じゃないのか?
「まあ切り札でもあるからそんな上から目線の言葉が口から出るんだろうな。ホラっ腰巾着野郎二号と名前を覚えてない五味川の嫁、さっさと攻撃するならしてみろよ、こんなカスみたいな魔法じゃなくて俺にダメージを与えられるレベルのな!」
ゴミ川の嫁の魔法?
そんなの食らったよ、ダメージゼロだよご苦労さまでした~。
「日影! 図に乗るなと言っているでしょうが! 『ダークネスランス』!」
闇属性の攻撃魔法スキル、魔法への耐性が高いヤツにも効果的な強力スキルだな。
まあ効かないがな、嫁ゴブリンの魔法を受けながら、俺は少し昔のことを思い出していた。
俺が五味川、嫁、腰布、誠和の4人を碌でなし四天王と呼ぶのは理由がある。
どの企業にもヒエラルキーというものがある、そしてそれはこのブラック企業の場合はその碌でなし四天王か、それ以外の雇われ社員かに分けられる。
当然、向こうの方が上だった。
うちは焼き物の会社なのだがその物を作る工程というものがいくつかある、連中はその中でも人がした仕事にケチをつけることができる仕事か、仕事をした場合は他の人間からミスを絶対に指摘されない仕事しかしなかった。
ごくたまに俺たちと同じ仕事をする時もあるのだが、その時は見事なダブルスタンダードが発動する。
自分たちが人のした仕事でミスを見つけた場合は その物をわざわざ持ってきて当人にやり直せる一方で自分たちが全く同じミスをした場合は、そういうのを見つけたらそっちの方で勝手に直してくれないと仕事が滞るだろうと真顔で言ってくるのだ。
効率が悪くなるからだなんだと平然と抜かす、ぶっ飛ばしてやりたくなった。
だったらお前らもそうしろって話だ、特にこの悪癖がひどかったのが五味川の嫁だ。
性別とか関係なしに叩きのめしてやりたくなったのを覚えている。
「アイツ1人が消えるだけでだいぶ仕事の効率化が改善されると思うな」というのがこの会社で何十年で勤めてきた先輩たちが俺に話してくれた本音だった。
「無駄よ、無駄無駄! このバリアを破ることは決してできないお前は体力が尽きるまで逃げ回ることしかできないんだよ!」
「流石ですねぇー!」
「良いぞ良いぞ! それでこそ我の嫁だ、その愚か者を蹴散らせーー!」
あのバリア? また展開してたのか、知らんかった。
けど本当にそんなこと思ってんの?
本当に色々と現状を分かってないな…。
「………まず1匹だ」
その無敵っぽいバリアの向こうにいた五味川の嫁っぽい感じのゴブリンメイジの上半身が吹き飛んだ。
それを見た誠和ゴブリンメイジとゴミゴブリンが驚愕の表情を浮かべ固まる。
「別にな。そのバリア、本気になれば破れないなんて一言も言ってねぇぞ……『レインボーフレア』」
本気になるのが面倒くさっかっただけである。
俺の体からうっすらと虹色の炎が燃え上がった。
12
お気に入りに追加
251
あなたにおすすめの小説
プロミネンス~~獣人だらけの世界にいるけどやっぱり炎が最強です~~
笹原うずら
ファンタジー
獣人ばかりの世界の主人公は、炎を使う人間の姿をした少年だった。
鳥人族の国、スカイルの孤児の施設で育てられた主人公、サン。彼は陽天流という剣術の師範であるハヤブサの獣人ファルに預けられ、剣術の修行に明け暮れていた。しかしある日、ライバルであるツバメの獣人スアロと手合わせをした際、獣の力を持たないサンは、敗北してしまう。
自信の才能のなさに落ち込みながらも、様々な人の励ましを経て、立ち直るサン。しかしそんなサンが施設に戻ったとき、獣人の獣の部位を売買するパーツ商人に、サンは施設の仲間を奪われてしまう。さらに、サンの事を待ち構えていたパーツ商人の一人、ハイエナのイエナに死にかけの重傷を負わされる。
傷だらけの身体を抱えながらも、みんなを守るために立ち上がり、母の形見のペンダントを握り締めるサン。するとその時、死んだはずの母がサンの前に現れ、彼の炎の力を呼び覚ますのだった。
炎の力で獣人だらけの世界を切り開く、痛快大長編異世界ファンタジーが、今ここに開幕する!!!
【ダン信王】#Aランク第1位の探索者が、ダンジョン配信を始める話
三角形MGS
ファンタジー
ダンジョンが地球上に出現してから五十年。
探索者という職業はようやく世の中へ浸透していった。
そんな中、ダンジョンを攻略するところをライブ配信する、所謂ダンジョン配信なるものがネット上で流行り始める。
ダンジョン配信の人気に火を付けたのは、Sランク探索者あるアンタレス。
世界最強と名高い探索者がダンジョン配信をした甲斐あってか、ネット上ではダンジョン配信ブームが来ていた。
それを知った世界最強が気に食わないAランク探索者のクロ。
彼は世界最強を越えるべく、ダンジョン配信を始めることにするのだった。
※全然フィクション
「聖女に丸投げ、いい加減やめません?」というと、それが発動条件でした。※シファルルート
ハル*
ファンタジー
コミュ障気味で、中学校では友達なんか出来なくて。
胸が苦しくなるようなこともあったけれど、今度こそ友達を作りたい! って思ってた。
いよいよ明日は高校の入学式だ! と校則がゆるめの高校ということで、思いきって金髪にカラコンデビューを果たしたばかりだったのに。
――――気づけば異世界?
金髪&淡いピンクの瞳が、聖女の色だなんて知らないよ……。
自前じゃない髪の色に、カラコンゆえの瞳の色。
本当は聖女の色じゃないってバレたら、どうなるの?
勝手に聖女だからって持ち上げておいて、聖女のあたしを護ってくれる誰かはいないの?
どこにも誰にも甘えられない環境で、くじけてしまいそうだよ。
まだ、たった15才なんだから。
ここに来てから支えてくれようとしているのか、困らせようとしているのかわかりにくい男の子もいるけれど、ひとまず聖女としてやれることやりつつ、髪色とカラコンについては後で……(ごにょごにょ)。
――なんて思っていたら、頭頂部の髪が黒くなってきたのは、脱色後の髪が伸びたから…が理由じゃなくて、問題は別にあったなんて。
浄化の瞬間は、そう遠くはない。その時あたしは、どんな表情でどんな気持ちで浄化が出来るだろう。
召喚から浄化までの約3か月のこと。
見た目はニセモノな聖女と5人の(彼女に王子だと伝えられない)王子や王子じゃない彼らのお話です。
※残酷と思われるシーンには、タイトルに※をつけてあります。
29話以降が、シファルルートの分岐になります。
29話までは、本編・ジークムントと同じ内容になりますことをご了承ください。
本編・ジークムントルートも連載中です。
蒼星伝 ~マッチ売りの男の娘はチート改造され、片翼の天使と成り果て、地上に舞い降りる剣と化す~
ももちく
ファンタジー
|神代《かみよ》の時代から、創造主:Y.O.N.Nと悪魔の統括者であるハイヨル混沌は激しい戦いを繰り返してきた。
その両者の戦いの余波を受けて、惑星:ジ・アースは4つに分かたれてしまう。
それから、さらに途方もない年月が経つ。
復活を果たしたハイヨル混沌は今度こそ、創造主;Y.O.N.Nとの決着をつけるためにも、惑星:ジ・アースを完全に暗黒の世界へと変えようとする。
ハイヨル混沌の支配を跳ね返すためにも、創造主:Y.O.N.Nのパートナーとも呼べる天界の主である星皇が天使軍団を率い、ハイヨル混沌軍団との戦いを始める。
しかし、ハイヨル混沌軍団は地上界を闇の世界に堕とすだけでなく、星皇の妻の命を狙う。
その計画を妨害するためにも星皇は自分の妾(男の娘)を妻の下へと派遣する。
幾星霜もの間、続いた創造主:Y.O.N.Nとハイヨル混沌との戦いに終止符を打つキーマンとなる星皇の妻と妾(男の娘)は互いの手を取り合う。
時にはぶつかり合い、地獄と化していく地上界で懸命に戦い、やがて、その命の炎を燃やし尽くす……。
彼女達の命の輝きを見た地上界の住人たちは、彼女たちの戦いの軌跡と生き様を『蒼星伝』として語り継ぐことになる。
新日本書紀《異世界転移後の日本と、通訳担当自衛官が往く》
橘末
ファンタジー
20XX年、日本は唐突に異世界転移してしまった。
嘗て、神武天皇を疎んだが故に、日本と邪馬台国を入れ換えた神々は、自らの信仰を守る為に勇者召喚技術を応用して、国土転移陣を完成させたのだ。
出雲大社の三男万屋三彦は、子供の頃に神々の住まう立ち入り禁止区画へ忍び込み、罰として仲間達を存在ごと、消されてしまった過去を持つ。
万屋自身は宮司の血筋故に、神々の寵愛を受けてただ一人帰ったが、その時の一部失われた記憶は、自衛官となった今も時折彼を苦しめていた。
そして、演習中の硫黄島沖で、アメリカ艦隊と武力衝突してしまった異世界の人間を、海から救助している作業の最中、自らの持つ翻訳能力に気付く。
その後、特例で通訳担当自衛官という特殊な立場を与えられた万屋は、言語学者が辞書を完成させるまで、各地を転戦する事になるのだった。
この作品はフィクションです。(以下略)
文章を読み易く修正中です。
改稿中に時系列の問題に気付きました為、その辺りも修正中です。
現在、徐々に修正しています。
本当に申し訳ありません。
不定期更新中ですが、エタる事だけは絶対にありませんので、ご安心下さい。
本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。
なつめ猫
ファンタジー
田中一馬は、40歳のIT会社の社員として働いていた。
しかし、異世界ガルドランドに魔王を倒す勇者として召喚されてしまい容姿が17歳まで若返ってしまう。
探しにきた兵士に連れられ王城で、同郷の人間とパーティを組むことになる。
だが【勇者】の称号を持っていなかった一馬は、お荷物扱いにされてしまう。
――ただアイテムボックスのスキルを持っていた事もあり勇者パーティの荷物持ちでパーティに参加することになるが……。
Sランク冒険者となった事で、田中一馬は仲間に殺されかける。
Sランク冒険者に与えられるアイテムボックスの袋。
それを手に入れるまで田中一馬は利用されていたのだった。
失意の内に意識を失った一馬の脳裏に
――チュートリアルが完了しました。
と、いうシステムメッセージが流れる。
それは、田中一馬が40歳まで独身のまま人生の半分を注ぎこんで鍛え上げたアルドガルド・オンラインの最強セーブデータを手に入れた瞬間であった!
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ギミックハウス~第495代目当主~
北きつね
ファンタジー
男は、重度の肺炎で息を引き取った・・・・。はずであった。
男は知らない豪奢なベッドの上で覚醒する。
男は、自分の手足が縮んでいることを知る。
男に与えられた情報は、少ない。
男が得た物は、豪奢なベッドと、分厚い本だけだ。
男は”ハウス6174”の第495代目当主になったことを知る。
男は、なぜ呼び出されたのか?死にたくなければ、戦わなければならない。
男には、戦う手段が無い。男は、本とハウス6174で侵入者を迎え撃つ。
注)作者が楽しむ為に書いています。
誤字脱字が多いです。誤字脱字は、見つけ次第、直していきますが、更新はまとめてになると思います。
誤字脱字、表現がおかしいなどのご指摘はすごく嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる