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第五章 ブラック会社ダンジョン
第49話
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ほうっどうやら魔法系の攻撃スキル以外にもバリアを破壊する手段はあるらしいな。
おそらくだがあのバリアは守っているやつの精神状態が影響する、守っているモンスターの精神状態が強靭であればあるほどその防御力はでたらめに高くなる。
とりわけ自分自身の能力は無駄に高く評価して他人の能力は異常に低く評価するという困った色眼鏡を装備して何十年と生きてきたような人間がそんなバリアに守られれば、それはそれは大した防御力を誇るだろう。
ならばそのバリアでも防ぐ事ができない言葉って言う暴力でその上っ面だけ強靭なガラスのハートをぶち抜いてやるわ。
ヤツがまた体当たりを仕掛けてきたので、今度はライダーキックで再び壁にめり込ませてやった。
「くそっなんなんだそのふざけた蹴りの威力は!?」
「何って、気付いてなかったのか? 今までの攻撃もスピードも全部お前のクソ低レベルな戦いに合わせやってただけだぞ?」
「ふっふざける! どのみち僕のバリアは破壊できないんだ、全て無駄なんだよ! 多少は探索者としての能力はあるみたいだが全て無駄だ無駄無駄! お前みたいな雑魚人間は社会の歯車になって一生終えたらいいんだよ!」
「悪いが俺の人生そんな年がら年中程度の知れた組織で歯車になってるほど暇じゃねぇんだよ」
「お前さ…本当にムカつく。死ねや日影ーー!」
もう人間だった頃の真似事は辞めたらしい。
腰布ゴブリンの周りに魔法陣が出現する、どうやらヤツは魔法まで使えるらしい。
「本当にたかがゴブリンに変生したくらいで…ずいぶんとまあ無駄に多芸になったもんだ。ゴブリンだけどな…」
「死ね死ね死ね死ねーーーーーーー!」
魔法陣からは氷の塊が次から次へと飛んでくる、まあ所詮は氷なので殴ったら粉々だ。
俺に一番効果のない魔法を使ってきたな……。
「さっきから死ね死ね死ね死ねうるせぇんだよお前は、そういうボキャブラリーが少ない言葉遣いとか気遣いのない言い方とかが女子から嫌われるんだぜ?」
「おっおおお前に何がわかる!」
「わかるも何も、俺にわかるのはこの会社にいた数人の数少ない女性社員がお前に毎度声をかけられるのが精神的に耐えられないっていう理由でみんな退職したことだけだっての…」
あと愚痴でお前事をキモイって言ってるヤツは本当に居たからな、誰かは教えんかど。
あっヤツの赤いバリアにめちゃくちゃヒビが入った。
「本当のにさ、何がしたいの? ただでさえうちの会社はどう見ても零細企業で人もそんなにいねぇっつうのによ、お前のゴミみたいな私欲のために人が減ってさ~俺たちの仕事はどんだけ増えたか分かってんのか?」
「黙れーーー!」
「黙るのはお前だろ、誰もがお前の非モテっぷりがあまりにも憐れに思って口にしなかったことを教えてやる。腰布、お前は……」
取り乱す腰布ゴブリンに向かってきつい言葉を言った。
「お前は何処にでもいる胴長短足で、以前の職場をしょうもない理由でクビになった挙句、七光りと昔馴染みってショボい縁だけで会社に転がり込んできただけの駄目人間だ。そんなのが会社に来て早々色々勘違いしてデカい顔すればよ、嫌われるぜ? そんなヤツがモテるわけねぇだろ!」
勘違い野郎で莫迦《ばか》で馴れ馴れしいブサメンとか普通に女子にお断りされる。
それが世界の真理だ。
「やめろぉおおおぉおおおおおおっ!」
腰布ゴブリンの雄叫びと同時に赤いバリアが砕け散る。
今が勝機!
まっそれはそれとして……。
「そもそもお前さ。自分が異性に選ばれるために何か努力とかしたの? 自分磨きだとかで美容院行くとか、服装とか、相手に気を使うとか色々あんだろ。自分が女に選ばれるだけの男になる為に金や時間や気を使って何かしてきたかって話だよ、そう言うのを全くしてこなかったんじゃないのか?」
俺はジリジリと歩いてヤツに接近する。
「ただただ、無計画に女に声かけてよ、そいつが駄目なら次の女に声かけるって。そんなやつがモテるわけねぇだろバカじゃねえの? お前みたいなヤツがいるから男って種族全体の品位ってやつが下がるんだよこの三下のクソカス無能ゴブリンが!」
俺は完全にバリアが消滅した後にもついでに言いたかったことを全て言った。
心をボコボコにされた腰布ゴブリンは雄たけびをあげながら俺に突っ込んできた。
「日影っ! 日影っ! 日影ーーーっ! 死ね死ね死ねやーーー!」
俺はスピードを上げて一気にヤツに接近する。
ほぼ至近距離、腰布は俺のスピードに全く反応できなかったのか目の前に突然現れたかのような反応をして一瞬、体が硬直した。
「………お前がな」
俺はその隙を見逃さない。
手刀でやつの首を切り飛ばした。
おそらくだがあのバリアは守っているやつの精神状態が影響する、守っているモンスターの精神状態が強靭であればあるほどその防御力はでたらめに高くなる。
とりわけ自分自身の能力は無駄に高く評価して他人の能力は異常に低く評価するという困った色眼鏡を装備して何十年と生きてきたような人間がそんなバリアに守られれば、それはそれは大した防御力を誇るだろう。
ならばそのバリアでも防ぐ事ができない言葉って言う暴力でその上っ面だけ強靭なガラスのハートをぶち抜いてやるわ。
ヤツがまた体当たりを仕掛けてきたので、今度はライダーキックで再び壁にめり込ませてやった。
「くそっなんなんだそのふざけた蹴りの威力は!?」
「何って、気付いてなかったのか? 今までの攻撃もスピードも全部お前のクソ低レベルな戦いに合わせやってただけだぞ?」
「ふっふざける! どのみち僕のバリアは破壊できないんだ、全て無駄なんだよ! 多少は探索者としての能力はあるみたいだが全て無駄だ無駄無駄! お前みたいな雑魚人間は社会の歯車になって一生終えたらいいんだよ!」
「悪いが俺の人生そんな年がら年中程度の知れた組織で歯車になってるほど暇じゃねぇんだよ」
「お前さ…本当にムカつく。死ねや日影ーー!」
もう人間だった頃の真似事は辞めたらしい。
腰布ゴブリンの周りに魔法陣が出現する、どうやらヤツは魔法まで使えるらしい。
「本当にたかがゴブリンに変生したくらいで…ずいぶんとまあ無駄に多芸になったもんだ。ゴブリンだけどな…」
「死ね死ね死ね死ねーーーーーーー!」
魔法陣からは氷の塊が次から次へと飛んでくる、まあ所詮は氷なので殴ったら粉々だ。
俺に一番効果のない魔法を使ってきたな……。
「さっきから死ね死ね死ね死ねうるせぇんだよお前は、そういうボキャブラリーが少ない言葉遣いとか気遣いのない言い方とかが女子から嫌われるんだぜ?」
「おっおおお前に何がわかる!」
「わかるも何も、俺にわかるのはこの会社にいた数人の数少ない女性社員がお前に毎度声をかけられるのが精神的に耐えられないっていう理由でみんな退職したことだけだっての…」
あと愚痴でお前事をキモイって言ってるヤツは本当に居たからな、誰かは教えんかど。
あっヤツの赤いバリアにめちゃくちゃヒビが入った。
「本当のにさ、何がしたいの? ただでさえうちの会社はどう見ても零細企業で人もそんなにいねぇっつうのによ、お前のゴミみたいな私欲のために人が減ってさ~俺たちの仕事はどんだけ増えたか分かってんのか?」
「黙れーーー!」
「黙るのはお前だろ、誰もがお前の非モテっぷりがあまりにも憐れに思って口にしなかったことを教えてやる。腰布、お前は……」
取り乱す腰布ゴブリンに向かってきつい言葉を言った。
「お前は何処にでもいる胴長短足で、以前の職場をしょうもない理由でクビになった挙句、七光りと昔馴染みってショボい縁だけで会社に転がり込んできただけの駄目人間だ。そんなのが会社に来て早々色々勘違いしてデカい顔すればよ、嫌われるぜ? そんなヤツがモテるわけねぇだろ!」
勘違い野郎で莫迦《ばか》で馴れ馴れしいブサメンとか普通に女子にお断りされる。
それが世界の真理だ。
「やめろぉおおおぉおおおおおおっ!」
腰布ゴブリンの雄叫びと同時に赤いバリアが砕け散る。
今が勝機!
まっそれはそれとして……。
「そもそもお前さ。自分が異性に選ばれるために何か努力とかしたの? 自分磨きだとかで美容院行くとか、服装とか、相手に気を使うとか色々あんだろ。自分が女に選ばれるだけの男になる為に金や時間や気を使って何かしてきたかって話だよ、そう言うのを全くしてこなかったんじゃないのか?」
俺はジリジリと歩いてヤツに接近する。
「ただただ、無計画に女に声かけてよ、そいつが駄目なら次の女に声かけるって。そんなやつがモテるわけねぇだろバカじゃねえの? お前みたいなヤツがいるから男って種族全体の品位ってやつが下がるんだよこの三下のクソカス無能ゴブリンが!」
俺は完全にバリアが消滅した後にもついでに言いたかったことを全て言った。
心をボコボコにされた腰布ゴブリンは雄たけびをあげながら俺に突っ込んできた。
「日影っ! 日影っ! 日影ーーーっ! 死ね死ね死ねやーーー!」
俺はスピードを上げて一気にヤツに接近する。
ほぼ至近距離、腰布は俺のスピードに全く反応できなかったのか目の前に突然現れたかのような反応をして一瞬、体が硬直した。
「………お前がな」
俺はその隙を見逃さない。
手刀でやつの首を切り飛ばした。
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