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異世界編-神の遊戯
奈落
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それを幸福《せいとう》と捕らえるのか不幸《ふじょうり》と捕らえるのか……
因果応報……
そんな言葉では説明がつかないほどに……
この世界での罪人となった……
僕《リヒト》と彼《マナト》は、この異世界《せかい》にある大穴……
落ちれば自力では登ることはできないと言われる、
この世界の大穴に落とされた。
定期的に落とされる食料などの物資に、生きる事は許されるが、
再び、地上で共に生きることは許されない世界に。
因果応報……
僕は生かされながらも……
共に生きることなど、もう許されなどしない……
落ちた世界で……生かされていることに幸福《かんしゃ》するのか……
不幸《うらみ》を告げるのか……
今はまだ……その答えがわからない……
・
・
・
サーニア=シュライン。
その妹にあたる、ミーシア=シュライン。
これまで、語られる事の無かった学園の生徒。
17歳、2学年として在籍中であった。
この神との遊戯《たたかい》に置いても、
多分、役に立つことなど、目立つことなど無い。
今だって、主力に任せて、私は影でその結末を見守るだけだ。
「拍子抜けだぞって……」
オレンジ色の髪……サングラスを少し目元から刷り下がっていて、そんなサングラスの影から覗く目元の瞳を覗かせながら……人を見下すような笑みで……
右手に持った警棒のような武器を肩にトントンと叩きながら、
その力を前にただ、無力に膝をつく者たちに……告げている。
その膝を突く人の中には、サイザス……アレフなどの姿もある……
ミーシアはそんな姿を見ながらも、同様に自分の能力も、その男の前には通用していない。
「雷術魔力化……神域装喚、破壊鎚《ミョルニル》」
サイザスがその能力を開放し、ディアスにその金槌を振り下ろす。
「神域魔力……神雷……」
神域に到達する、ディアスの魔力。
雷属性を持つその男の前に、そんな神の力を成す能力は……
「どーした?届かないぞって……」
見下すように白い歯を食いしばるように笑いながら……
そして、そんな男の手にする警棒に叩きのめされるように、サイザスの身体は後方へと吹き飛ばされる。
深い霧のような靄がミーシアの身体を包む。
私の呼びかけに答える魂など……たかが知れている。
私が出来る、成しえる力などたかが知れている。
この歴史に名をはせた……私にかかわりのある……
こんな私に魂《ちから》を貸してくれるだろう、能力をその身に雇う。
だが、それはあっけなく目の前の敵に出し抜かれる。
「無駄だぞって……誰も俺を止められないぞって」
サングラスの下から見下すように、こちらの全員を見る男。
深い、深い……霧のような靄がその彼女《み》を包む。
それに何の意味があるのか……
・・・
死者の魂を司る……巫女。
そんな風に私たち、シュライン家の能力は語られていた。
そんなわたしたちの前に、姉は、その異世者《おとこ》を召喚して……
そして、そんな男は、私たちの願いなど叶えることなく、奈落《ちか》へと落ちた。
どこかで、姉同様に……
その男を嫌い……
どこかで、姉同様に……
その男に期待《すくい》を求めていたのだろうか……
「無駄だぞって……」
見下す瞳が、サングラスの隙間から私《ミーシア》を睨む。
わかっている……
それでも……
私は、その魂《のうりょく》を試してみたくなる……
霧が晴れていく……
そこに現れる姿に何の意味がある……
その絶望を消し去ることなど……
現状を打破することなど……
それでも……
私は、ただ……その魂に……救いを求めるように……
「壊す……壊せ……壊れろっ」
霧が晴れる……
そこは、私《ミーシア》が立っていた場所。
ミーシアはその魂を憑依するように……
ミーシアの代わりに、奈落に落ちたはずの、青白い髪の男が立っている。
「あぁ……誰だぞって?」
冷たい目で、不意に現れた男の姿を見る。
「……世界は、因果応報……今の僕に出来るのはそれだけだ……」
ミーシアの身体を借りて、その身体を奈落から這い上がった男はそう目の前の男に告げる。
「正しいことなど……わからない……迷走を続けている……それでも……邪魔……するな……」
奈落から、一時的に召喚されただけ……
それでも、その意味を……
「僕は……僕としてね……正義をね……執行するっ!」
サイコパスに、光りを写さない瞳をディアスへ向ける。
ポケットから取り出した折りたたみ式のバタフライナイフの刃を起こす。
その身は、目の前の男、ディアスの神域魔力の前に……
その動きを遮られる……それでも……
「何かを壊すのに……これ以上のもの……使ったことないんだ」
振り返りたくない過去……それでも……
だからこそ、今の僕に力を貸《な》せ……
「なんだ……てめぇはって……」
その神域の領域に、一歩、また一歩と踏み入る男《リスカ》に……
その場で、絶対的な力で周囲をねじ伏せていたディアスが警戒の目をリスカに向ける。
「僕は……ただ……この異世界に……呼ばれた理由を証明したいだけだ……彼女の救いになりたいだけだ……邪魔するな……てめぇが正義《せいかい》か悪《まちがい》なんて、答えは必要ない……僕はただ……この存在《いきざま》を、てめぇという、犠牲《そんざい》で表明するだけだ」
神域魔力……それを目の前にしても、
そんな、異世界の最大の災害はそれに匹敵する。
それを凌駕する。
「壊す、壊せ……壊れろっ」
バタフライナイフの刃がディアスを切り裂く。
なるほど……でも……
その一撃を受けながらも、ディアスは冷静に……
仰け反る身体を元に戻す。
神に仕えるものとして……
その領域に達した者として……
「……誰のために……こんな事してるのかって……」
そう自分に不適な笑みを浮かべながら……
「……なぁ、神代理《あんた》は誰を愛するんだって……」
吹き飛ばされた身体で顔で天を眺め……
自問自答するように……そんな言葉をディアスは口にする。
「……そこに、俺はいないんだよなって……」
昔の自分をその記憶を映し出すように……
靄のような……幻影のような……
そんな偽者の身体を……
彼女の能力として許されている時間の中で……
ただ……
そんな姉妹のために……僕は……
「壊す……壊せっ、壊れろぉ」
そんな過ちを繰り返すように、狂気の目を目の前の神の僕に向ける。
・
・
・
そこに在るのは、昔に年はなれた姉に召喚された男の姿。
今あるのは、同い年くらいの男の姿。
不器用な正義の味方……
昔ながら知っていて……
それは自分の者ではなくて……
それでも……
いま、私の身体を使って……そこに居る。
奈落に落ちた魂《あく》を呼び覚ます事は……悪ですか?
そんな自問自答も……
ずっと……ずっと……
同じ……目線《せかい》に居た男に……
私はただ……助けを求める。
そんな私のSOSに……奈落の底から男が答えるのだ。
世界は因果応報……
さぁ……その答えに答えるんだ。
彼女の身体を奪い、驚異な瞳を向ける男は、その異世界で……そして、さらに落ちた奈落の底からその使命を果たす。
因果応報……
そんな言葉では説明がつかないほどに……
この世界での罪人となった……
僕《リヒト》と彼《マナト》は、この異世界《せかい》にある大穴……
落ちれば自力では登ることはできないと言われる、
この世界の大穴に落とされた。
定期的に落とされる食料などの物資に、生きる事は許されるが、
再び、地上で共に生きることは許されない世界に。
因果応報……
僕は生かされながらも……
共に生きることなど、もう許されなどしない……
落ちた世界で……生かされていることに幸福《かんしゃ》するのか……
不幸《うらみ》を告げるのか……
今はまだ……その答えがわからない……
・
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サーニア=シュライン。
その妹にあたる、ミーシア=シュライン。
これまで、語られる事の無かった学園の生徒。
17歳、2学年として在籍中であった。
この神との遊戯《たたかい》に置いても、
多分、役に立つことなど、目立つことなど無い。
今だって、主力に任せて、私は影でその結末を見守るだけだ。
「拍子抜けだぞって……」
オレンジ色の髪……サングラスを少し目元から刷り下がっていて、そんなサングラスの影から覗く目元の瞳を覗かせながら……人を見下すような笑みで……
右手に持った警棒のような武器を肩にトントンと叩きながら、
その力を前にただ、無力に膝をつく者たちに……告げている。
その膝を突く人の中には、サイザス……アレフなどの姿もある……
ミーシアはそんな姿を見ながらも、同様に自分の能力も、その男の前には通用していない。
「雷術魔力化……神域装喚、破壊鎚《ミョルニル》」
サイザスがその能力を開放し、ディアスにその金槌を振り下ろす。
「神域魔力……神雷……」
神域に到達する、ディアスの魔力。
雷属性を持つその男の前に、そんな神の力を成す能力は……
「どーした?届かないぞって……」
見下すように白い歯を食いしばるように笑いながら……
そして、そんな男の手にする警棒に叩きのめされるように、サイザスの身体は後方へと吹き飛ばされる。
深い霧のような靄がミーシアの身体を包む。
私の呼びかけに答える魂など……たかが知れている。
私が出来る、成しえる力などたかが知れている。
この歴史に名をはせた……私にかかわりのある……
こんな私に魂《ちから》を貸してくれるだろう、能力をその身に雇う。
だが、それはあっけなく目の前の敵に出し抜かれる。
「無駄だぞって……誰も俺を止められないぞって」
サングラスの下から見下すように、こちらの全員を見る男。
深い、深い……霧のような靄がその彼女《み》を包む。
それに何の意味があるのか……
・・・
死者の魂を司る……巫女。
そんな風に私たち、シュライン家の能力は語られていた。
そんなわたしたちの前に、姉は、その異世者《おとこ》を召喚して……
そして、そんな男は、私たちの願いなど叶えることなく、奈落《ちか》へと落ちた。
どこかで、姉同様に……
その男を嫌い……
どこかで、姉同様に……
その男に期待《すくい》を求めていたのだろうか……
「無駄だぞって……」
見下す瞳が、サングラスの隙間から私《ミーシア》を睨む。
わかっている……
それでも……
私は、その魂《のうりょく》を試してみたくなる……
霧が晴れていく……
そこに現れる姿に何の意味がある……
その絶望を消し去ることなど……
現状を打破することなど……
それでも……
私は、ただ……その魂に……救いを求めるように……
「壊す……壊せ……壊れろっ」
霧が晴れる……
そこは、私《ミーシア》が立っていた場所。
ミーシアはその魂を憑依するように……
ミーシアの代わりに、奈落に落ちたはずの、青白い髪の男が立っている。
「あぁ……誰だぞって?」
冷たい目で、不意に現れた男の姿を見る。
「……世界は、因果応報……今の僕に出来るのはそれだけだ……」
ミーシアの身体を借りて、その身体を奈落から這い上がった男はそう目の前の男に告げる。
「正しいことなど……わからない……迷走を続けている……それでも……邪魔……するな……」
奈落から、一時的に召喚されただけ……
それでも、その意味を……
「僕は……僕としてね……正義をね……執行するっ!」
サイコパスに、光りを写さない瞳をディアスへ向ける。
ポケットから取り出した折りたたみ式のバタフライナイフの刃を起こす。
その身は、目の前の男、ディアスの神域魔力の前に……
その動きを遮られる……それでも……
「何かを壊すのに……これ以上のもの……使ったことないんだ」
振り返りたくない過去……それでも……
だからこそ、今の僕に力を貸《な》せ……
「なんだ……てめぇはって……」
その神域の領域に、一歩、また一歩と踏み入る男《リスカ》に……
その場で、絶対的な力で周囲をねじ伏せていたディアスが警戒の目をリスカに向ける。
「僕は……ただ……この異世界に……呼ばれた理由を証明したいだけだ……彼女の救いになりたいだけだ……邪魔するな……てめぇが正義《せいかい》か悪《まちがい》なんて、答えは必要ない……僕はただ……この存在《いきざま》を、てめぇという、犠牲《そんざい》で表明するだけだ」
神域魔力……それを目の前にしても、
そんな、異世界の最大の災害はそれに匹敵する。
それを凌駕する。
「壊す、壊せ……壊れろっ」
バタフライナイフの刃がディアスを切り裂く。
なるほど……でも……
その一撃を受けながらも、ディアスは冷静に……
仰け反る身体を元に戻す。
神に仕えるものとして……
その領域に達した者として……
「……誰のために……こんな事してるのかって……」
そう自分に不適な笑みを浮かべながら……
「……なぁ、神代理《あんた》は誰を愛するんだって……」
吹き飛ばされた身体で顔で天を眺め……
自問自答するように……そんな言葉をディアスは口にする。
「……そこに、俺はいないんだよなって……」
昔の自分をその記憶を映し出すように……
靄のような……幻影のような……
そんな偽者の身体を……
彼女の能力として許されている時間の中で……
ただ……
そんな姉妹のために……僕は……
「壊す……壊せっ、壊れろぉ」
そんな過ちを繰り返すように、狂気の目を目の前の神の僕に向ける。
・
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そこに在るのは、昔に年はなれた姉に召喚された男の姿。
今あるのは、同い年くらいの男の姿。
不器用な正義の味方……
昔ながら知っていて……
それは自分の者ではなくて……
それでも……
いま、私の身体を使って……そこに居る。
奈落に落ちた魂《あく》を呼び覚ます事は……悪ですか?
そんな自問自答も……
ずっと……ずっと……
同じ……目線《せかい》に居た男に……
私はただ……助けを求める。
そんな私のSOSに……奈落の底から男が答えるのだ。
世界は因果応報……
さぁ……その答えに答えるんだ。
彼女の身体を奪い、驚異な瞳を向ける男は、その異世界で……そして、さらに落ちた奈落の底からその使命を果たす。
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