141 / 141
番外編
番外編 施設へ視察
しおりを挟む
午後から魔道具研究施設に見学となった。
目的は魔道車と魔道バイクだ。
ドリガン親方は国王陛下が見学に来たことにびっくりしていた。
「あなたがドリガン殿か。色々な物を作る達人だと聞いている。あの水上バイクは凄かった。他にも作っているものを見たいがいいだろうか?」
ドリガン親方は、お父さま、お兄さまをどうするのだ?というような目で見ていた。
お父さまは頷くしかなかった。
「わははは。これを見にきたのか?これは最高傑作だ。アレクセイ殿と嬢ちゃんが試運転しているから、大丈夫だ!」
「おおー、これが魔道車?なのか。馬が引かないのだな。運転してみたいな」
誰もがえっ?と思った瞬間だった。
「伯父上はだめです。我々が最初に乗ります」
「そうです、陛下。まず、我々が乗ります。ぜひ私が1番に乗ります。水上バイクのテスト走行も私がしましたので、私が安全性を確認します」
楽しみで乗りたいのではないか、アグリ様。
「では、まず私が運転します。皆さんは同乗してください。いいですね」
お兄さまの運転する車に、国王陛下、アグリ様が同乗。次の同乗者、カイデール殿下、オスカー様、
次がリドルード様、レオ様と決まった。
私の運転はルーとジェイシス様。
お兄さまは安全運転。安全運転第一よ。
国王陛下やアグリ様は運転したくてウズウズしているのが見て取れる。みんな、乗り終わった後は興奮している。
「アイちゃん、すごいよ。他にもキャンピングカーも作ったの?あれ、絶対キャンピングカーだよね。あれはー、ワンボックスカーまで作ったの。そのうちバスも作るの?でもここ、教習所みたいだね。ここで練習するのよね?」
矢継ぎ早に質問してくるルーだった。
「まだ、教えられる人が私とお兄さまと執事のロイドしかいないのよ。まぁ、エンジンつけて、アクセルとブレーキを覚えればなんとか動くけどね。前世のような交通事情じゃないからね、ここは」
この魔道車のすごいところは、エンジンがダメになっても、馬で引けるところだ。馬車にもなるのよ。別にすごくはないって?まぁ、馬で引ければ、馬車として使えるし、魔石を取り付ければ魔道車にもなる。一石二鳥?
さて、まずアグリ様とジェイシス様の運転訓練をしましょう。それから様子を見て国王陛下か。
一通り運転訓練をして、休憩。その後魔道バイクの走行訓練。
「いやー、楽しい。便利なものだが道路など整備が必要だな。領内を走るのは良い。魔道バイクは機密的なもの一早く届けたり、情報を取りに行くのに便利で有用性があるな」
えっ、王家の影などが乗り回したら怖いよ。オフロード仕様があるので山の中を駆け回ることができる。私は聞かなかったことにしよう。この件はジェイシス様とお父さまがしっかりと管理することになっているので、後のことは任せよう。
さてと、農園を見にに行こうかな。未来のモンテスキュー侯爵夫人となるルーに色々紹介していこう。
「ルー、農園に行こう。野菜や果物を作っている場所があるの。ハウス栽培をしているの」
「ハウス栽培?何作っているの?楽しみ」
みんな来ますよね。魔道車に乗っていきましょう。
カイデール殿下達は魔道バイクに乗っていくことになった。私、ルーは国王陛下の運転で農園に行く。農園までの道は土魔法士達に整備してもらっているので、魔道車専用となっている。多くの野菜、果物、大麦、小麦、お酒などの搬入に役立っている。搬入担当には試運転と共に搬入方法の仕方を勉強してもらっている。
「お父様の運転ではなく、アイちゃんの運転がいいのだけど」
「ルルーシェ、何を言っている。私は安全運転だぞ。アイリ嬢、楽しいなぁ」
私たちはドキドキです。ジェイシス様とアグリ様は別の魔道車に乗っている。ひどい。
農園に付き、魔道車は駐車場に置く。
「ほー、決められた場所に置くのか。初めから全て整備されているのだな」
国王陛下は感心していた。
農園に着き、ハウスを見せた。
「えっ?室内で育てているのか?」
「はい、我が領地は塩害の影響があり、今まで作物が育ちにくい土地でしたが、土壌開発をしました。やっと育つようになったのですが、今後いつまた塩害被害にあうかわかりません。そこでガラス職人がおりましたので、このように室内で野菜や果物を栽培しようと考えました」
「すごいな。室内で野菜を育てるか。バラや植物などを温室で育てている者もいたが、野菜や果物を育てるか。この発想はなかったな。これもアイリ嬢の知識か。発想の転換でこのようなものを作るとは、参った、参った」
みんな驚いていた。ドリルの妹キーリと夫ドゥーブルはガラス職人なので、温室を作ることができるかと聞いたところ、もちろんということだったので、頼んでみたところ素晴らしい温室ができた。
ドリガン親方の兄弟たちはそれぞれが素晴らしい技術を持っている。本当にドリガン親方たちに出会えたことが、このモンテスキューにとって最良だったと言える。お酒をいっぱい渡さないとね。これからも頑張って一緒に作っていこうね。
こうして我が領地の視察は終わった。
明日は王妃様とお二人で過ごすらしい。ごゆっくりお過ごしください。フェルナンド様はカイルとレオンと一緒に遊んでいますので安心してください。
目的は魔道車と魔道バイクだ。
ドリガン親方は国王陛下が見学に来たことにびっくりしていた。
「あなたがドリガン殿か。色々な物を作る達人だと聞いている。あの水上バイクは凄かった。他にも作っているものを見たいがいいだろうか?」
ドリガン親方は、お父さま、お兄さまをどうするのだ?というような目で見ていた。
お父さまは頷くしかなかった。
「わははは。これを見にきたのか?これは最高傑作だ。アレクセイ殿と嬢ちゃんが試運転しているから、大丈夫だ!」
「おおー、これが魔道車?なのか。馬が引かないのだな。運転してみたいな」
誰もがえっ?と思った瞬間だった。
「伯父上はだめです。我々が最初に乗ります」
「そうです、陛下。まず、我々が乗ります。ぜひ私が1番に乗ります。水上バイクのテスト走行も私がしましたので、私が安全性を確認します」
楽しみで乗りたいのではないか、アグリ様。
「では、まず私が運転します。皆さんは同乗してください。いいですね」
お兄さまの運転する車に、国王陛下、アグリ様が同乗。次の同乗者、カイデール殿下、オスカー様、
次がリドルード様、レオ様と決まった。
私の運転はルーとジェイシス様。
お兄さまは安全運転。安全運転第一よ。
国王陛下やアグリ様は運転したくてウズウズしているのが見て取れる。みんな、乗り終わった後は興奮している。
「アイちゃん、すごいよ。他にもキャンピングカーも作ったの?あれ、絶対キャンピングカーだよね。あれはー、ワンボックスカーまで作ったの。そのうちバスも作るの?でもここ、教習所みたいだね。ここで練習するのよね?」
矢継ぎ早に質問してくるルーだった。
「まだ、教えられる人が私とお兄さまと執事のロイドしかいないのよ。まぁ、エンジンつけて、アクセルとブレーキを覚えればなんとか動くけどね。前世のような交通事情じゃないからね、ここは」
この魔道車のすごいところは、エンジンがダメになっても、馬で引けるところだ。馬車にもなるのよ。別にすごくはないって?まぁ、馬で引ければ、馬車として使えるし、魔石を取り付ければ魔道車にもなる。一石二鳥?
さて、まずアグリ様とジェイシス様の運転訓練をしましょう。それから様子を見て国王陛下か。
一通り運転訓練をして、休憩。その後魔道バイクの走行訓練。
「いやー、楽しい。便利なものだが道路など整備が必要だな。領内を走るのは良い。魔道バイクは機密的なもの一早く届けたり、情報を取りに行くのに便利で有用性があるな」
えっ、王家の影などが乗り回したら怖いよ。オフロード仕様があるので山の中を駆け回ることができる。私は聞かなかったことにしよう。この件はジェイシス様とお父さまがしっかりと管理することになっているので、後のことは任せよう。
さてと、農園を見にに行こうかな。未来のモンテスキュー侯爵夫人となるルーに色々紹介していこう。
「ルー、農園に行こう。野菜や果物を作っている場所があるの。ハウス栽培をしているの」
「ハウス栽培?何作っているの?楽しみ」
みんな来ますよね。魔道車に乗っていきましょう。
カイデール殿下達は魔道バイクに乗っていくことになった。私、ルーは国王陛下の運転で農園に行く。農園までの道は土魔法士達に整備してもらっているので、魔道車専用となっている。多くの野菜、果物、大麦、小麦、お酒などの搬入に役立っている。搬入担当には試運転と共に搬入方法の仕方を勉強してもらっている。
「お父様の運転ではなく、アイちゃんの運転がいいのだけど」
「ルルーシェ、何を言っている。私は安全運転だぞ。アイリ嬢、楽しいなぁ」
私たちはドキドキです。ジェイシス様とアグリ様は別の魔道車に乗っている。ひどい。
農園に付き、魔道車は駐車場に置く。
「ほー、決められた場所に置くのか。初めから全て整備されているのだな」
国王陛下は感心していた。
農園に着き、ハウスを見せた。
「えっ?室内で育てているのか?」
「はい、我が領地は塩害の影響があり、今まで作物が育ちにくい土地でしたが、土壌開発をしました。やっと育つようになったのですが、今後いつまた塩害被害にあうかわかりません。そこでガラス職人がおりましたので、このように室内で野菜や果物を栽培しようと考えました」
「すごいな。室内で野菜を育てるか。バラや植物などを温室で育てている者もいたが、野菜や果物を育てるか。この発想はなかったな。これもアイリ嬢の知識か。発想の転換でこのようなものを作るとは、参った、参った」
みんな驚いていた。ドリルの妹キーリと夫ドゥーブルはガラス職人なので、温室を作ることができるかと聞いたところ、もちろんということだったので、頼んでみたところ素晴らしい温室ができた。
ドリガン親方の兄弟たちはそれぞれが素晴らしい技術を持っている。本当にドリガン親方たちに出会えたことが、このモンテスキューにとって最良だったと言える。お酒をいっぱい渡さないとね。これからも頑張って一緒に作っていこうね。
こうして我が領地の視察は終わった。
明日は王妃様とお二人で過ごすらしい。ごゆっくりお過ごしください。フェルナンド様はカイルとレオンと一緒に遊んでいますので安心してください。
983
お気に入りに追加
2,567
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
転生幼女の愛され公爵令嬢
meimei
恋愛
地球日本国2005年生まれの女子高生だったはずの咲良(サクラ)は目が覚めたら3歳幼女だった。どうやら昨日転んで頭をぶつけて一気に
前世を思い出したらしい…。
愛されチートと加護、神獣
逆ハーレムと願望をすべて詰め込んだ作品に…
(*ノω・*)テヘ
なにぶん初めての素人作品なのでゆるーく読んで頂けたらありがたいです!
幼女からスタートなので逆ハーレムは先がながいです…
一応R15指定にしました(;・∀・)
注意: これは作者の妄想により書かれた
すべてフィクションのお話です!
物や人、動物、植物、全てが妄想による産物なので宜しくお願いしますm(_ _)m
また誤字脱字もゆるく流して頂けるとありがたいですm(_ _)m
エール&いいね♡ありがとうございます!!
とても嬉しく励みになります!!
投票ありがとうございました!!(*^^*)
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
完璧な姉とその親友より劣る私は、出来損ないだと蔑まれた世界に長居し過ぎたようです。運命の人との幸せは、来世に持ち越します
珠宮さくら
恋愛
エウフェシア・メルクーリは誰もが羨む世界で、もっとも人々が羨む国で公爵令嬢として生きていた。そこにいるのは完璧な令嬢と言われる姉とその親友と見知った人たちばかり。
そこでエウフェシアは、ずっと出来損ないと蔑まれながら生きていた。心優しい完璧な姉だけが、唯一の味方だと思っていたが、それも違っていたようだ。
それどころか。その世界が、そもそも現実とは違うことをエウフェシアはすっかり忘れてしまったまま、何度もやり直し続けることになった。
さらに人の歪んだ想いに巻き込まれて、疲れ切ってしまって、運命の人との幸せな人生を満喫するなんて考えられなくなってしまい、先送りにすることを選択する日が来るとは思いもしなかった。
契約婚ですが可愛い継子を溺愛します
綾雅(りょうが)電子書籍発売中!
恋愛
前世の記憶がうっすら残る私が転生したのは、貧乏伯爵家の長女。父親に頼まれ、公爵家の圧力と財力に負けた我が家は私を売った。
悲壮感漂う状況のようだが、契約婚は悪くない。実家の借金を返し、可愛い継子を愛でながら、旦那様は元気で留守が最高! と日常を謳歌する。旦那様に放置された妻ですが、息子や使用人と快適ライフを追求する。
逞しく生きる私に、旦那様が距離を詰めてきて? 本気の恋愛や溺愛はお断りです!!
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/09/07……カクヨム、恋愛週間 4位
2024/09/02……小説家になろう、総合連載 2位
2024/09/02……小説家になろう、週間恋愛 2位
2024/08/28……小説家になろう、日間恋愛連載 1位
2024/08/24……アルファポリス 女性向けHOT 8位
2024/08/16……エブリスタ 恋愛ファンタジー 1位
2024/08/14……連載開始
愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
二度目の人生は、幸せに☆番外編
ダンデライオン
恋愛
前作「二度目の人生は、幸せに」の御礼番外編です。
こちらを読む前に前作を読む事をお勧めします。
いいアイデアが思いついたら、更新していくかも?
※なろう様でも掲載しています。
無断転載禁止です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる