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本編

第122話 学園内ランチバイキング開催

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 着々と学園内バイキングのために、食堂の料理人と我が家の料理人、スタンフォート公爵家の料理人などを集結させた。若干食堂の料理人が引き気味だった。

 レシピを提供するので、食堂でも料理を作って欲しいと伝えたところ、めちゃくちゃ感謝された。

 前もって、生徒たちに禁止事項を伝えていた。自分で取り分け、片付けができないという人は遠慮いただきたい。友達にやってもらおうとしている人を見つけたら、即退場。これは絶対禁止。貴族だろうと関係ない。バイキング形式の食堂は皆平等ということ。

 各クラス、あらかじめ何組の班があり、班に何人いるかを聞いておいた。 時間差で入ってもらい混雑具合を緩和できるか検証する。保温冷装置は2つ置き、両方同じ種類のお菓子や料理を置きどちらに行っても良い。

「フラン、準備はどう?今日は3年BクラスとDクラスがくるのよね。あらかじめ座席番号を渡してあるから、その席に案内して、そこで食べてもらうように説明するでしょ。そしてお皿とフォーク、スプーンのあり場所、両方同じ料理だから焦らずに取って欲しいこと。食べたお皿は返却口に置くこと。時間制限があること。そして帰りは番号を出口の人に渡す、この一連の流れを説明してね」

「準備は整っているので大丈夫です。給仕の方も大丈夫です」

「さてこれからカフェをどのように運営していくか考えていきましょうね、フラン」

「はい、アイリ様。考えることが楽しいです。そしてこのような機会を与えていただきありがとうございます。精一杯がんばります」

 フランはこの学園で官吏コースや運営コースなど習得しているので、経営などできるだろう、多分。そこは私もお兄さまも一緒にするので、安心だろう。1人ではないので。

 みんなウキウキしながら、自分の順番が来るのを待っていた。

 早速1番2番の人がゆっくり見て回り、お皿に取り分けていた。男性の方はやはりご飯系。今回はカレーを作ったが、1年生は野外活動で食べたが、2、3年生の反応はどうだろうなぁ。でも、話を聞いていたのだろう。全く躊躇なくカレーをお皿に山盛りにしていた。
 カツカレーにしているわね。女性陣は、デザートをお皿に取り分けていた。とりあえず端から取っているみたいだ。食べ放題だからね。飲み物は飲み放題だが、給仕に言うようにした。熱いお湯で火傷などされては困るので、そこは給仕何提供する。

「アイリ様、カレーとスパゲッティが無くなるのが早いです。あとチョコレートケーキとプリンが無くなるのが早いです。女性はあんなに細いのにどこに入るのですかね」

 別腹よ!

「フラン、次出そうか?」

「あれ出すのですか?カツ丼と牛丼?カレーをあんなに食べたのにまだ食べられますかね?」

「新商品で出すわよ」ミニカツ丼とミニ牛丼でいいのよ」

 カランカラン。ベルを鳴らす。

「新商品、ミニカツ丼とミニ牛丼、食べられる人がいれば言ってください。ケーキはフルーツロールケーキ出します」

 騎士コースの面々が両方を頼んでいた。まだ入るのかーい。

「あの、このカツ丼美味しいです。カレーも美味しいですがカツ丼も美味しいです。これらを食堂で出してもらえないですか?」

「私は牛丼も好きです。本当に食堂で出して欲しいです。お腹持ちがいい。昼から眠くなるかな。あははは」

 落ち着いて少ししたら、番号を持ち帰っていく。少し席に空きができたので、様子を見に来ていた先生方もどうぞと言ったら、喜んで席に着き、説明を聞いて料理を選び始めた。

「アイリさん、こういったのを時々していただくとありがたい。心がウキウキする。そして新しい料理を食べることができて嬉しいよ。カレーというものを1年の野外活動で出したと聞いて食べたかったのだよ。すごく美味しいよ。2種類食べたが、私は辛い方が好きだな」
 みんな、それぞれ辛い方が好き、辛くない方がいいなど感想を述べていた。
 この先生は3Dクラスの担任だったかしら?

「私たちもいいかな?食べられると聞いて急いで来たのだよ」
 うちの担任のデスモンド先生でした。

「先生、1年はまだ先ですが、まぁいいか。空いている席に座ってください。そして説明を聞いてから、取りに行ってください、わかりましたか、先生」

「おー、わかったよ。ワクワクするな。お、カレーがあるのか?う?あれはなんだ?見たことないぞ」

 先生落ち着いてくださいよ。1番子供のようだよ。1年の担任たちと雑談しながら、食べていた。

 だいぶ落ち着いたので給仕をしていたものたちも食べていいことにした。そして私たちも食べた。

「だいぶスムーズだったな。新商品を出す時のベルがいいな。カツ丼うまい」
 お兄さまがカツ丼を食べている。イケメンがカツ丼。

「私たちも手伝いをしたが、混乱もなくスムーズにいったな。今後まだ気を抜かないが、初日はうまく行って良かった」

 カイデール殿下が優雅に紅茶を飲みながらデザートを食べていた。グレアムさんに引き継ぎ、カイデール殿下もスイーツ男子か?

「アイリ、カツ丼や牛丼など食堂に提供していいのではないか?これはガッツリと食べられる。うまいよ」

「食堂長、お疲れ時でした。どうですか?疲れましたか?」

「アイリ様、こんなに楽しく作ったのは初めてです。食堂にこのカツ丼やカレーライスを出すことはいいですね。私はカレーを毎日食べられます。これはいい」

 食堂長も大盛りカツカレーを食べているわ。

 その後もクラスごとに来てもらい、混乱もなく実施することができた。

 時々、食堂で慰労会をするのもいいかも。みんな楽しんでいた。課題はいかに混乱しないで、食することができるか。入る時に少しずつ時間をずらしていけば、混乱しないかしら?

 まずはカフェの場所探しよね。まだその段階です。まだまだ先かなぁ。いい場所があればいいなぁ。
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